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実名掲載規準/固有名詞表記における異体字の扱い

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14/02/18更新

◆「実名掲載規準」は「実名掲載準」として、00年末に定めたものです。幸いにも、これまで実名掲載をめぐるトラブル(クレーム)はありませんが、当事者・近親者・第三者を問わず、ご意見は承ります。

◆「固有名詞における異体字の扱い」以下は、当サイトの表記原則を指針として示したものです。このページは本館(野球)受付にあります。つまり、当サイト本館においてはこうするというだけのことであって、それ以上のものではありません。


◇「セットポジション」本館における実名掲載規準

私はサイト開設前に『スコアシート』という個人誌を発行していました。その読者は私が選んでいました。そこはほぼ完全に「閉ざされた世界」でした。プロ・アマを問わず実名でフルネーム掲載しても、問題が生じるおそれはほとんどありませんでした。

ところが、Webでは不特定多数の閲覧者を前提としなければなりません。「セットポジション」はアマチュアの試合を数多く取り上げていますので、どこまで実名を出していいのかというデリケートな問題に直面することになりました。そこで、原則として高校生以下の実名掲載は控えるという形で運営してきました。

実名掲載規準
プロの選手、監督、コーチ 現・元を問わず、またプロでの実績にかかわりなく、遠慮する必要はないと思われますので、原則実名とします。
社会人の選手 原則として実名としますが、あくまでも状況に応じて判断します。
大学生の選手 個々の事例に応じて判断します。一律には決められません。
高校生以下の選手 実名掲載は控えますが、例外的に名前を出していることもあります。→「場内アナウンスの妙」
アマの監督、コーチ 社会人に準じて原則実名です。
女子軟式の選手 中学生や高校生が含まれている現状に鑑み、それなりに有名な選手であっても実名は控えます。
女子ソフトの日本リーグの選手 原則実名とします。今後、高校までテリトリーを広げるかもしれませんが、高校生はやはり実名を控えます。

▲高校生以下がプロまたは社会人・大学に進んだ場合、その当時にさかのぼって実名を解禁しています。
▲「実名を控える」と言っても、特定できる人には特定できる場合もあります。どの程度匿名性を保つかはケースバイケースです。
▲「伏せ字」を用いた場合の「**」は、その選手等の字数と必ずしも一致するわけではありません。つまり、「佐々木」を「佐*」としたり、「森」を「森*」とすることもありますので、ご了承ください。
▲勇み足と思われる事例は、どうぞご指摘ください。むろん、最終的には私の責任で判断します。

反面教師

当サイトでは、いわゆる「ドラフト情報」的なページを展開するつもりはありません。反面教師としたのが白夜書房の『野球小僧』No.2です。ドラフト候補選手として高校生を含む数百名のリストが掲載されています(最近のものは買っていません)が、わざわざABCのランク付けまでされています。私はこのランク付けには大いに抵抗があります。

大学生や社会人はまあいいでしょう。高校で野球をやっているからといって、彼らの目標が必ずしもプロであるとは限りません。ランク付けされたうえで実名掲載されることを歓迎しない選手もなかにはいるはずです。いてもいいのです。

ドラフト指名される可能性が高い順にABCなのか、プロで活躍できる可能性に対するABCなのか、評価基準さえ明示することなくランク付けして、不特定多数に公開するのは無責任であるばかりか僭越な行為です。

「成長が見られない」、「筋力不足はっきり」、「巨体が惜しい」、「性格的に問題がある」…高校生の実名をあげて、こんなコメントをつけるぐらいなら、最初からリストアップしなければいいのです。

▲私自身は「ライブラリー」のページでランク付けしていますが、これは対価を支払えば誰でも入手できる「商品」に対する評価です。紹介する以上、私の評価を添えて「おすすめ」の度合いを示すのは、むしろ私の責任でもあります。

栃木県の高校野球選手権予選の大会パンフは、大会記録のページが異常なほど充実しています。記録マニアとしては嬉しいところですが、個人1試合最多エラーとかを載せる意味があるでしょうか。

何十年も前の不名誉な記録が今でも実名入りで掲載されているというのは、本人にとっては心穏やかなことではないはずです。そこまで徹底して調べあげたことは評価しますが、公開することは別の問題です。

当サイトは個人サイトです。管理人である私はアマチュアです。アマチュアであることの強みは、意に添わないことはやる必要などないということです。私はこの特権を手放したくないと思っています。だからと言って、アマであることを免責事由にするつもりもありません。

固有名詞における異体字の扱い

漢字には異体字が多く、とりわけ選手名、監督名、チーム名などの固有名詞については、やっかいな問題が生じてきます。当サイトでは、原則として一般的と思われる簡易な文字を用いています。これも『スコアシート』時代の方針を踏襲したものです。

原則1:旧字体は新字体に改めます。(ex.「澤」→「沢」、「濱」→「浜」)

原則2:常用漢字表の表外文字は表内文字に改めます。(ex.「峯」→「峰」、「嶋」→「島」、「嵜」→「崎」)

原則2の例外1:茨城県鹿嶋市については、佐賀県鹿島市との区別のために「嶋」を使用しています。

原則2の例外2:表外文字である「龍」「籠」「瀧」は、表内文字の「竜」「篭」「滝」と併用します(「襲」が常用漢字だからです)。ただし、茨城県龍ケ崎市については、一般的に「竜」が使われています。無理に「龍」を用いると、かえって混乱を誘いそうですから、当サイトにおいても「竜」とします。

原則2の例外3:表外文字である「薗」「舘」は表内文字「園」「館」の異体字ですが、両者とも使用します(部首が異なるためです)。

原則2の例外4:「附」は常用漢字ですが、「附属」として使われている場合には「付属」に改めます。「附」が人名で用いられている場合には、そのまま使用します。

原則3:表外文字同士の異体字については、併用を原則とします。(「淵」と「渕」など)

原則3の例外:「檜」は「桧」に改めます。

異体字であるかどうかの判断は、主に私の手元の漢和字典(『電子ブック版漢字源』学習研究社)等によります。とくにアマチュア選手については、大会(連盟)パンフでの異体字の扱いが明示されているわけでもなく、統一されているわけでもありませんので、結果的には前記原則に反することもあります。

▲ここで言う「電子ブック」とは1990年代に販売されていた8インチCD-ROMが専用ケースに収納されているタイプのものです。大きさ的には3.5インチのフロッピーディスクぐらいでした。厚さは5mmほどありましたけど…。プレーヤーはSONY製でしたので、ソニーさんのサイトからキャプチ画像を拝借します(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199902/99-017/)。私が持っていたのはもっと古い型のものでした。もちろん、今ではどこかに紛れているか、もう捨ててしまったものと思われます。

ソニーの電子ブックプレーヤー

旭川竜谷高校および佐賀・龍谷高校の表記について

「セットポジション」では、異体字のある漢字については固有名詞であっても平易な文字を用いることを原則としていました。ただし、「竜」と「龍」については、可能な限り当事者の意思を尊重したいとの考えから、上に示したように例外的な対応でした。北海道・旭川竜谷高校と佐賀・龍谷高校につき、02年暮れに高校野球関連誌を調べてみたところ、次のように表記されていました。

このように旭川竜谷は「竜」ですが、佐賀・龍谷については「竜」だったり「龍」だったりします。また、日本高等学校野球連盟の旧Webサイトにおいては、佐賀・龍谷高校の80年夏初出場時は「竜谷」、2度目の出場となる95年夏は「龍谷」、89年春は「竜谷」でした(02/12/10現在)。

ちなみに、昔の高野連様のサイトは、かつて「日本文理」を「日大文理」と記載していた箇所がありました。今でも02年春に「金光第一」が出場したことになっています(99年に「金光大阪」に改称)。というわけで、あまりあてにならないのですが、ひょっとすると80年代は「竜谷」表記が一般的だったのかもしれません。

さほどデリケートになる必要はないのでしょうが、せめて同一ページでは統一性を持たせたいと私は考えています(検索時に不都合が生じるからです)。旭川竜谷高校のWebサイトには「高校名は常用漢字の「竜谷」を用いますが、法人名は「龍谷」となります」(旭川竜谷高校>当校の歴史)と明記されていました。

07年6月時点の旭川龍谷高校WEBサイトの画像

▲インターネット・アーカイブで確認してみました。07年6月時点の同校サイトです。なお、赤下線は私が施したものです。

このため、「セットポジション」においては、Webページに当事者の意向が反映されているものとみなして、02年12月以降は標記のとおり用いてきました。その後、旭川竜谷高校は、高校名についても常用漢字外の「龍」を用いることに方針を変えたようです。新規にページを作成するときは「旭川龍谷」としますが、記載済みのページについてはそのままにしてあります。

▲この項は、02年12月に「来年はある、のか」(→「地方予選決勝の戦績」)のページに掲載し、06/12/25にこのページに移し、08/03/15付でブログ「表記規準」に移しましたが、再稼働にあたり14/02/05にこのページに戻って来ました。

「斎藤」と「斉藤」

「斎」と「斉」は類義の別字であり、両者ともに常用漢字表の表内文字です。なお、「齋」は「斎」の旧字体、「齊」は「斉」の旧字体で、いずれも常用漢字ではありません。ほかにも異体字のバリエーションはありますが、ここでは下の「示」と「二」の違いにだけ注目してください。

両者は別字ですが、一般的には必ずしもそう認識されているとは思えません。「ピストルの合図とともに、マラソンランナーが一斉にスタートした」という場合、誰も「一斎に」とは書かないはずです。また、「しょさい」は「書斎」に変換されても、「書斉」には変換されません。

つまり、「斎」と「斉」は、「沢」と「澤」のような関係ではなく、いわば「札」と「礼」のように字形が似ているだけなのです(ただし類義)。「札幌」を「礼幌」と書いたら、その人の教養が疑われるはずです。

プロ野球の選手名鑑なら、だいたいの場合は作っている側がよくわかっていますから、「斎藤」と「斉藤」は区別されます。たとえば、『ベースボールマガジン』00年春季号の別冊付録ではこうです。

実はこの別冊付録にしてもさかのぼって調べてみれば、いろいろありますが、まあ深く追求するのはやめましょう。いずれにしても、情報量の多いプロ選手に関しては、「斉藤」と「斎藤」の区別は比較的たやすくできます。最終的には多数決もしくは最新のものを尊重するという対応が可能です。

アマの場合

問題はアマチュア選手です。例によって、私の得意とする悪趣味なリストを作ってみましょう。まずは『グランドスラム』の選手名鑑からです。私の好きな選手の1人で、三菱自動車川崎(01年から三菱ふそう川崎)に「サイトウ秋博」という選手がいました。

このように最初は「斉」だったのが、いつのまにか「斎」の旧字体である「齋」に変わってしまうのです。「斉」が「斎」に変わるとか、「斎」が「齋」に変わるのなら、まあ理解の範囲内ですが、別字の旧字体に変わっては改名に等しい話です。

そのうえ、私がひそかに(もはや公然と)こういうチェックを入れているというのに、01年版の名鑑では「斎」になりました(しかも156ページでは「齋」です)。さて、次は都市対抗パンフです。

99年から「斉」が「斎」に変わっている点は『グランドスラム』と同じです(新字体と旧字体は考慮せず、後述)。そうすると96年はどうなるのかな、という疑問が生じます。

『グランドスラム』6号で「斉藤真樹」になっている選手(本田技研の外野手)が96年都市対抗パンフでは「斎藤真樹」ですし、同じく「斉藤芳徳」(鷺宮製作所の捕手)は「斎藤芳徳」ですから、同じレベルでの混同ではないかと思われます。96年と言えば、背番号のないパンフのときです。私が「史上最低のパンフ」と言い続けているのは、それほど誇張でもないことになりそうです。

混乱

さて、『グランドスラム』には都市対抗と日本選手権のテーブルスコアが載っています。これもリストアップしましょう。

このように00年から「齋」に変わっています。おそらく99年から「齋」で登録したのでしょう。新聞社は原則として旧字体を使いませんので(ただし固有名詞は例外のはずです)、『サンデー毎日』では99年から「斎」が使われたのだろうと想像されます。『グランドスラム』も99年の12号の名鑑では「齋」に変えたものの、13号では誤って「斉」を使ってしまったというのが真相ではないかと思われます。

私は、サイトウ姓の選手に関してはダブルチェックを原則としていますが、いちいち本人に確認するわけではありません。現状では「斉藤」と「斎藤」を厳密に使い分けることはできませんので、その旨をお断りしておきます。

日本でもっとも歴史のある新聞社と辞典類の版元でもある出版社にして、こうなのですから、大会(連盟)パンフに「それ以上」を求めることは無理があります。必ずしもメディアなり主催者なりの責任ではなく、当の本人がよくわかっていなかったり、あまりこだわらなかったりというケースも多々あると思われます。

なお、表記上の原則に従い、当サイトにおいては固有名詞であっても原則として旧字体は使用しないことにしていますので、「齋」は「斎」に、「齊」は「斉」に改めることを重ねてお断りします。

南渕時高(南淵時高)

「ショートというポジション」「10年目の決算報告(2)」では「南渕」、「コンバートの不可逆性」のページでは「南淵」になっていました。07年3月にメールでご指摘を頂戴しました。とりあえずGoogleでフレーズ検索してみました(07/07/05現在)。

再度、検索してみました(14/02/17現在)。

このように、Web上では「渕」優勢です。『ベースボール・レコード・ブック』1990年版の734ページ(ドラフト指名選手のページ)では「南淵」でした。91年版も「南淵」ですが、92年版以降は「南渕」になっています。選手名鑑ではブレもありますが、選手晩年(00年で引退)は一貫して「渕」です。

01年12月に出版された本の著者名が「渕」表記であることから、「セットポジション」における表記は「南渕」で統一します。なお、アマチュア時代(天理高→青山学院大→東芝)の新聞記事を調べてみたところ、83年夏の岐阜第一戦(初戦敗退)、87年秋の東都大学リーグ(ベストナイン)、88年都市対抗(優勝)のときの朝日新聞におけるボックススコア等は「南淵」でした。

▲07/07/06付ブログ「表記規準」(南渕時高/南淵時高)をベースに一部書き加えました。

中崎良博(中嵜良博)

07年都市対抗でJFE東日本からHondaに補強された選手です。「セットポジション」の固有名詞表記規準としては、複数の異体字のうち常用漢字表内文字があるときは、これに統一することを原則としています(ただし例外が多数あります)ので、「中崎」表記とします。Google検索では次のようになりました(07/07/27現在)。

改めて検索してみました(14/02/17現在)。

毎日新聞の千葉版では「中嵜」表記のときもありますが、全国版ではほぼ「中崎」表記です。おそらく本社の校閲担当者が手を加えているのでしょう。学生時代から「中嵜」で選手登録していることはまず間違いありませんが、異体字の扱いは一番悩ましいところです。実は、「都市対抗補強選手一覧(東)」のページにおいて、いったん「嵜」でUPしたのですが、従来どおり「崎」に改めることにしました。

なお、「埼」や「碕」も「崎」の異体字ですが、部首が異なる場合は常用漢字表外文字も使うことにしています。

◆07/07/27付ブログ「表記規準」(中崎良博/中嵜良博)をベースに一部書き加えました。

井原慎一朗(井原慎一郎)

丸亀商(1993年に丸亀城西と改称)からプロ入りして、通算42勝15セーブの投手です。ご指摘を頂戴して「朗」に訂正しましたが、Wikipediaでも「郎」ですし、Web上では「郎」のほうが多数派です(07/12/09時点)。

改めて検索してみました(14/02/17現在)。

『オフィシャル・ベースボール・ガイド』を調べてみたら「朗」でしたので、私も「朗」としました。プロ野球選手としては「朗」でいいようですが、高校時代は「郎」だったようです。改名なのか単に登録だけ「朗」にしたのか、詳しいことはわかりません。

▲07/12/09付ブログ「表記規準」(井原慎一朗/井原慎一郎)をベースに一部書き加えました。「郎」と「朗」は音が同じで字形が似ている別字であって異体字の関係にはありませんが、選手名つながりでここに置くことにしました。


◆このページは05年7月に複数のページから同系統の項目を移記して構成したものです。2014年の再稼働に際して、ブログ「表記規準」から新たに3項目を加え旧稿は手直ししました。

◆変換ミスやリンク切れ等にお気づきの際は、お手数ですが「4代目んだ」(旭川龍谷高校の変心)または「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。

★07/01/27校正チェック済、ケなし、順OK
★06/12/27HTML文法チェック済(エラーなし)、14/02/17(エラーなし)



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