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外来語のカタカナ表記等について

01/06/21作成
14/03/19更新

【14/03/19】このページは分割対象です。

◆このページは何度も手を加えた結果、雑然としたものになり、しかも膨れ上がってきましたため、07年6月以降、ブログ「表記基準(セットポジション専用)」に移し替えていました。再稼働に伴い、「表記規準」はブログ自体を削除しましたが、ログは保管してあります。
◆このページは「事務所棟」内の「表記管理局」として衣替えする予定です。なお、「本館」内には「表記管理局分室」を設けますので、一部の項目は本館に残ることになります(印)。ページとしては分割対象です。

◆タイトルは「外来語…」ですが、外来語に限らず重言や同音の類義語など、ご指摘いただいた事例を含めて、私の対応と見解を述べました。サイト内では、できるだけ統一しておきたいと思っています。私自身のための「用字・用語の手引き」です。別に「正しく美しい日本語を!」と言いたいわけではありませんが、Web上では珍妙な表現もしばしば見受けられます。当サイト内の誤用あるいは不適切と思われる表現について、今後ともご指摘いただければ幸いです。

◆以下、別のページですが…。


外来語のカタカナ表記

とくに二重母音については、人によってまちまちです。当サイトでは次のように対応しています。

外来語のカタカナ表記

data

 わざわざ「データー」と伸ばす理由がよくわかりません。私は「データ」です。
   

deuce

 当サイトでは「ジュース」ではなく「デュース」とします。

bowling

 「ボーリング」(地質調査等で地中に穴を掘ること=boring)ではなく「ボウリング」(10本のピンを倒す競技)ですね。
   

computer

 新聞協会は「コンピューター」です(社外原稿の扱いは上に同じ)。一般的に理系の人は「コンピュータ」、文系は「コンピューター」が多いように私は感じています。長音符号はキーの位置が遠いので、省略しても通じるならそのほうがいいという理由から、私は「コンピュータ」派です。「マネージャー」とは異なり、会話の中でも「コンピュータ」と言う人はいます。

simulation

 綴りからすれば「シミュレーション」でしょうが、「シュミレーション」もよくみかけます。Google検索をかけてみると、前者が1,190,000件であり、後者も206,000件ヒットします(03/09/13現在)。当サイトでの使用例はありませんが、「日本シミュレーション&ゲーミング学会」を見つけましたので、私が使う場合は多数派の前者を採用します。

virus

 「ウイルス」とします。「ウィルス」、「ヴィールス」、「ビールス」もあるようですが…。

mystery

 当サイトでは「ミステリー」です。Google検索では、「ミステリー」が1,490,000件、「ミステリ」が869,000件、「ミステリイ」が4,220件でした(05/03/27現在)。

◆「シミュレーション/シュミレーション」については、頁末リンク〔1〕を参照してください。

セーフティスクイズ

「セーフティバント」は和製英語ですが、私は「打者が自らも生きようとするバント」の意味で用いています。なお、「ドラッグバント」は、「セーフティバント」のうち「左打者が打球を一塁方向に転がしたバント(打者走者が)」の場合にのみ用います。

さて、次の【A】〜【D】のうち、「セーフティスクイズ」とは、どれ(とどれ)でしょうか?

「セーフティスクイズ」とは?
【A】 三塁走者は投球と同時にスタートする。打者は三塁走者を迎え入れるためのバントをする。
【B】 三塁走者は投球と同時にスタートする。打者は自ら生きようとしてバントする。
【C】 打者は三塁走者を迎え入れるためのバントをする。三塁走者は打球の行方を見てからスタートする。
【D】 打者は自ら生きようとしてバントする。三塁走者は打球の行方を見てからスタートする。

「セーフティ」をどう理解するかが問題になります。対立軸が2つあるのです。打者にとっての「セーフティ」だとすれば、「セーフティバント」のときのスクイズになります。【B】と【D】です。一方、三塁走者にとっての「セーフティ」と理解するなら、「セーフティスクイズ」は【C】と【D】になります。

【A】は普通のスクイズでしょうから、誰も「セーフティスクイズ」とは呼ばないはずです。玉木正之氏は『プロ野球大辞典』(文春文庫)で、「セーフティスクイズ」について次のように述べています。

セーフティ・スクイズ【safety squeeze】
 打者がバントしたあと、その打球の転がる状態を見て、三塁走者がホームインできると判断してからスタートを切るスクイズ・プレイ。ところが、いくつかのマスコミは「打者がみずからも一塁に出塁しようとしてセーフティ・バントを試みたときのスクイズ・プレイ」だと誤って用いている。言葉の誤用は、プレイの本質にも影響を来たすもの。マスコミがこんな態度では、日本の野球はますます奇妙な方向に進んでしまうのではないか?

玉木説は三塁走者を対立軸にしています。「いくつかのマスコミ」は打者のほうです。個人的には、玉木説に軍配をあげたいと考えます。あちらでは、そう使われているようです。次のような理由もあります。

結局、「セーフティスクイズ」という言葉だけでは、そのプレイの実際の様子が大多数の読者なり聞き手に正確に伝わることはないでしょう。伝わらない言葉なら、無理に使う必要はないと考える次第です。

暖かい/温かい

「東京も秋の関東大会に参加せよ!」のページに“あたためていた「私案B」を示そう”という記述がありました(削除済みです)。当初、これを「暖めて」と漢字で表記していましたが、「温めて」ではないかとのご指摘がありました。

私流の解釈としては、「温かい」は飲み物や体温のとき、「暖かい」は気候やストーブなどで使うものだと思っています。前者は直接触れるもの、後者は間接的に感じるものという区別もできそうです。字義の解釈としては、ご指摘のように「温」が正しいように思えます。

手もとの国語辞典では「あたたかい」も「あたたまる」も「あたためる」も、両者が併記されていて、とくに区別されていませんでした。「今日は半袖で過ごせるほど温かい陽気でした」と書くのは私には抵抗がありますから、辞書の不備ではないのかという気にもなってしまいます(あるいは、そういう用例も許容されるのかもしれませんが…)。

後日、数冊の国語辞典をあたってみましたが、それらを総合すると、「温かい」は水の温度や人の性質、「暖かい」は気候や大気の温度に使うもののようです。

小学館の『日本国語大辞典』には、「あたためる」の項目の4番目に「考えや文章を推敲、調査などのためにしばらくそのままにしておくこと」とあり、用例が2つ載っています。1つは〔ひらがな〕でしたが、中島敦の『光と風と夢』では次のように使われているそうです。

とにかく私は此の思ひつきを暫く頭の隅に暖めて置かう。鶏が卵をかえす時のように

まあ、中島敦が「暖める」派だからといって、義理を立てる必要はないでしょう。あいまいな場合は〔ひらがな〕で対応するのが無難でしょうから、そのようにしてあります。実を言うと、「現す」と「表す」についても、私は〔ひらがな〕表記にしています。この場合は、送りがなの問題も出てきますから、いっそうやっかいです。

なお、「あたたかい」と「あたためる」については、私が調べたすべての辞書が両者併記でしたが、「あたたまる」に関しては「暖まる」のみの辞書が2冊ありました。

◆訓読みの場合はつきつめて考えてもあまり意味がない、とのご意見も頂戴しています。やはり「迷ったときはひらがな」が無難かと思われます。

◇リンクフリー

英語の「link free」は「リンクのない」という意味になるそうです。頁末リンク集〔3〕をご参照ください。まあ、日本語としては「リンク(は)自由(に)」ということで、一般的に通用しています(いるはずです)ので、当サイトでも「リンクフリー」を使っていました。

たしかに、「メンテナンスフリー」とか「タックスフリー」という言葉もあります。そうなると「リンクフリー」も、「リンクのない(ページ)」や「リンクは無料です」になってしまいかねません。まあ、「セーフティ・スクイズ」と違って、誤解される余地はきわめて少ないと思われますが、日本語で済むわけですから、改めることにしました。

ちなみに、「デッドリンク」は「ブロークンリンク」が正しいようですが、Google検索すると前者が196,000件で後者は222件にすぎません(06/01/12現在)。当サイトには英語版はありませんし、前者がここまで一般化しているなら、あえて後者を用いる必要はないと思いますので、「ブロークンリンク」という意味で「デッドリンク」を用いています。

◇情けは人のためならず

このことわざは、【A】「人に情けをかけてやっても、その人を甘やかすことになるから、やめたほうがいい」というような意味で使われていることが多いと思われます。しかしながら、辞書的な意味としては【B】「人に情けを施すことは、めぐりめぐって自分のためになるのだから、情けをかけてやるべきだ」というものです。

通例?と辞書で結論が正反対になります。最近の辞書でも、【A】の意味で使うのは誤りだと言い切っているようですが、多くの人が【A】で使うようになれば、それが誤りだと決めつけることは難しくなるはずです。

文化庁が01年1月におこなった調査では、「情けは人のためならず」を「その人のためにならない」と誤解している人が48.7%に達するそうです。私の実感としては、もっと多いように思いますが、この数字になると、もはや「誤解」では済まされないでしょう。

どちらの意味で用いても、半数の人には「誤解」されてしまうわけです。【A】の意味で使う場合、ちょっとニュアンスが異なりますが、「情けも過ぎれば仇になる」で逃げておくのが無難ではないかと思われます。

◆新聞報道は01年6月13日の朝刊です。

確信犯

06年1月9日現在、当サイトでは5ページに「確信犯」を用いていました(実質4件ですが…)。

「確信犯」の使用例
差別用語について

ご指摘は承りますし、想像力の欠如は率直に反省したいと思いますが、確信犯として「差別語」あるいは「不快語」を用いることはありえます。

HTML文法チェック

確信犯として無視するものと、そこまで余裕がないものです。

強者でもなく賢者でもなく

このページに掲げたような転載は、本来NGですのでご注意ください。私は確信犯です。

剽窃事件の顛末 (上記「強者でもなく賢者でもなく」の該当部分を引用)
恐るべし、亜細亜

相手が駒大だけに、追い越しアウトは単純なアクシデントではなく、練りに練ったあげくの「確信犯」ではないかと深読みしたくなります。

Aは「たとえ一般的には差別語とされているものであっても、滑稽な過剰反応をせずに使うこともある」という意味で「確信犯」を用いています。つまり、(この件に関して)世の中のルールと私のルールとの間に隔たりがある場合には自分のルールを優先させるとお断りしているわけです。

Bは「(HTMLの)文法上は直すべきものであっても、外部リンクは別ウインドウを1つだけ開いたほうが閲覧者にも都合がいいはずなので、あえて放置する」という意味です。

Cは「著作権法上NGとなることは承知しているが(NGになるかもしれないとしても)、引用元のアドレス等を掲載すると、より大きなNGを背負い込むことになるので、相対的に小さなNGを選択した」という意味合いになります。

ここまでの3件は、私自身があれかこれかの選択を迫られた結果、一方のルール?を無視しているわけです。法律用語である原義どおりではないにしても、日常語として原義に沿ったものだと理解しています。

これに対して、Eはずいぶん性格が異なります。「たまたま偶然のなりゆきで起こった追い越しアウトではなく、計画的なものだったのではないか」と言いたいわけです。Eにはカギカッコをつけていますので、本来これを「確信犯」と呼ぶのは誤用だという意識が私の中にあったのでしょう。

「確信犯」については、従前からいろいろな意見があります。法律用語としての原義どおりにしか使ってはいけないのなら、ほとんどの用例は誤用ということにしかなりません。ただ、実際の用例は専門用語としての原義を離れて使われており、すくなくともABCについては誤用とは言えないというのが私の理解です。

Eのような誤用が多いのは事実だとしても、「確信犯」をあまりにも狭い意味で理解している人も少なくありません。「確信犯」とは否定的な言葉ではなく、私は自虐的に使っているつもりはありません。ただ、そう受け止められてしまうなら、コミュニケーションが成立していないわけですから、BCを削除し、AEを次のように改めました。

「確信犯」の言い換え
ガイドライン

ご指摘は承りますし、想像力の欠如は率直に反省したいと思いますが、いわば確信犯として「差別語」あるいは「不快語」を用いることはありえます。

恐るべし、亜細亜

相手が駒大だけに、追い越しアウトは単純なアクシデントではなく、練りに練ったあげくの「計画的犯行」だったのではないかと深読みしたくなります。

Bに関しては、05年12月更新分から外部リンクについても同一ウインドウを開くように設定しています。その際に、別ウインドウを開いていたためにエラーとなっていた2項目を「当面は無視するエラー」から「優先的に改善しているエラー」に変えました。「改宗」した結果、「確信犯」ではなくなったのですが、削除を忘れていました。

Cは、前後の文章から「確信犯」がなくても真意は伝わるはずだと判断しました。Aは、よくある「逃げ」です。「いわゆる確信犯」や「確信犯」と同じです。Eについては、後者は前者より座りがいいと思われます。

頁末リンク集〔6〕に関連リンクがあります。

ぶり

「遠来のお客様たち」という挑発的なタイトルのページに「日石三菱の初戦敗退は87年以来14年ぶり」との記述がありました(削除済みです)。「ぶり」は、「何年ぶりの優勝」という具合にいい意味のときに使うものではないのか、とのご指摘をいただきました。

昭和末期、「下血」という言葉が頻繁に使われた頃、たしか寿岳章子氏が、新聞の「*日ぶりの高熱」という表現はおかしいのではないかと指摘されていたはずです。辞書には、必ずしもそう明記されていませんが、私自身も悪い意味のときにはふさわしくないような語感を持っています。

前記用例では、「87年以来14年ぶりの初戦敗退」とせずに、「初戦敗退は87年以来14年ぶり」としました。緩衝地帯を設けて、「敗退」と「ぶり」を遠ざけたつもりでしたが、気になる人にはやはり気になるだろうと思われます。

その後、テレビのニュース番組で、台風が上陸したのは「*年ぶり」だとか、平均株価が1万1000円を割ったのは「*年ぶり」という具合に使われているのを聞きました。マスコミがスタンダードだとは思いませんが、代わりの表現が見当たりません。今後もためらいを残しながら、使うことがありそうです。

緒戦/初戦

私はもともと「初戦」を使っていましたが、いつの頃からか「緒戦」を使うようになりました。何を見たのか、はっきり覚えていませんが、「初戦」では1回戦不戦勝の場合の2回戦を意味しないという判断があったはずです。今回、改めて手元の辞書で「緒戦」を確認すると、次のように定義づけられていました。

これではやはり、著しく不適切ですので、全面的に「初戦」に書き換えました。ご指摘ありがとうございました。

箇所/個所

普通名詞としての「かしょ」は「箇所」で統一します。なお、助数詞としての「かしょ」は従来どおり「カ所」を用います。サイト内検索およびWeb検索の結果は次のとおりです(05/01/08現在)。

「かしょ」の使用例
当サイト内 Google検索
箇所 5ページに5件 約 3,430,000 件
個所 4ページに9件 約 646,000 件
カ所 13ページに21件 約 982,000 件
ヶ所 2ページに6件 約 1,110,000 件
ヵ所 1ページに1件 約 281,000 件
か所 なし 約 480,000 件
ケ所 なし 約 258,000 件

もともと助数詞に関しては、私は「○カ所」派でした。「○ヶ所」があるのは引用部分と固有名詞です。1件だけ「○ヵ所」を使っていましたので、これは統一しました。

なぜ、「○カ所」とするかと言えば、「ケ」や「ヶ」と書いて「か」と読ませるのは抵抗があるからです(成り立ちは別にして)。「ヵ」の文字はほかに使われることはありません。「○か所」はひらがなと漢字の混在になってしまいますから不細工です。

普通名詞の「かしょ」で「個所」を用いているのは、最近1年以内に記述したものばかりです。新聞などは「個所」を用いていますが、「個」を「か」と読むのはやはり抵抗があります。Web検索では意外な大差になっていますし、自然な感覚に従いたいと思います。

◆新聞協会には、助数詞としては「個」「ケ」「ヶ」「ヵ」ではなく、「カ」または「か」を使うという取り決めがあるようです(ex.2カ所)。また、公用文では、漢数字に続く場合には「箇」(ex.三箇条)、算用数字に続く場合には「か」(ex.4か年)を用いるようです。まあ、当サイトは公用文ではありませんけど…。

「行なう」/「行う」

これは許容範囲とされている送りがなの問題ですから、どちらが正しいかという問題ではありません。後者にすると、「行って」が「いって」なのか「おこなって」なのか、判別できないことがあります。ですから、「行なう」にする人が多いのではないかと思われます。当サイト上では、〔ひらがな〕表記で統一したつもりです。

04年2月11日現在、当サイトには「伴なう」が3件、「伴う」が18件ありました。活用形はチェックしていませんので、実際にはもっとあるはずです。機会をみて「伴う」に統一したいと思います。同一ページでの揺らぎはありませんから、急ぐ必要はないでしょう。

◆06/08/27現在、「伴なう」は完全消滅しています。活用形のチェックはしていませんが…。

「ワリ」に合わない、「ワリ」を食う

「04年センバツ予想」のページに「割に合わない」という表記がありました(現在は言い換えて削除)。検索してみると、ほかにも1件ありました。また、「割を食う」が1件、「ワリを食う」が2件、「ワリをくう」が1件ありました。まあ、同じページで揺れていたわけではありませんが…。

カタカナを使って逃げているページがあるということは、「割」か「割り」かで迷ったものと思われます。Googleで検索してみると、「割に合わない」で毎日、読売、朝日のWebページがヒットしましたので、新聞社は「割」派であると思われます。検索結果は次のとおりです。(04/02/02現在)

「割」or「割り」
「割に合わない」 15800件
「割りに合わない」 2200件
「割を食う」 1810件
「割りを食う」 316件

いったんは「り」を送って「割りに合わない」「割りを食う」で統一したのですが、辞書も分かれていますし、「割り」にするか「割」にするか決めかねます。〔ひらがな〕表記では、格助詞「が」+「わりに(を)」の場合に、「代わりに」や「代わりを」と解される可能性があることから、〔カタカナ〕表記を用いることにしました。

「わりに」「わりと」などの副詞については、〔ひらがな〕表記にしています。「打率は○割に満たない」とか「○割を超える勝率」とかで「り」を送らないのは当然のことでしょう。「地区割り」、「割り箸」、「割り算」、「割り当てる」、「割り切る」、「割り込む」、「割り出す」では「り」を送っています。

「ほう」と「かた」

「方」は「ほう」とも読みますし、「かた」とも読みます。まぎらわしいことがあるので、私は「ほう」は〔ひらがな〕表記として、「かた」は漢字を用いています(一部で統一されていないかもしれませんが…)。逆の対応をされているサイトがありましたが、ちょっと嬉しくなりました。

◆「ほう」を「側」に言い換えられるときは、「側」を用いているケースも多いようです。まあ、そこまで意識していませんけど…。

「とおり」と「どうりで」

「おっしゃる通りです」を、私は一般的に「とおりです」と〔ひらがな〕表記しています。「原則通り」が「原則どおり」という具合に濁音になるのは当然のことです。「青山通り」とか「スタジアム通り」のような固有名詞は漢字表記です。「2通り」「3通り」…も漢字表記にしています(「2とおり」は、どこか不自然さを感じます)。

「強者でもなく、賢者でもなく」のページの3段落目に“どうりで、いくら探しても見つからないはずだ”とあります。この「どりで」は接続詞であり、漢字表記なら「道理で」になると思われます。だとすると、「どりで」とするのは、やはり好ましくないという結論になります。

「大盤」振る舞い

過日、ある掲示板で「大盤振る舞い」をもじって「少盤振る舞い」と書いたところ、突っ込みが入りました。「大盤」は「椀飯(おうばん)」の当て字ですが、もともとの「椀飯振る舞い」で意味の通じる人は限られているはずです。したがって、当サイトで用いる場合は、慣用的誤用である「大盤振る舞い」を使います。

「盤」は「皿」の意味です。「小盤」ではなく「少盤」にしたのは、某店における「皿」のサイズは不変だからです。振る舞った「皿」の数が(期待より)少なかったわけですから、「少盤」としました。ご不満がおありでしょうか?

気配

当サイトでは、「気配」を7ページで使っています(04/01/29現在)。

「けはい」と読んでもらえたはずです。ただ、「けはい」と読むのは当て字です。正しくは「きはい」と読み、まったく別の意味になります。この別の意味を知っている人は、株式や商品の取引所関係者もしくはその周辺の人たちだけでしょう。当サイトは野球のサイトであり、「きはい」と混乱する要素はありません。

〔ひらがな〕表記で「けはい」とすると、かえって読みにくくなりそうですので、このまま使います。

「球威」と「キレ」

当サイトでは「球威」を次の2カ所で用いています。

また、「キレ」を1カ所で用いています。

外部リンクです。
べ〜すぼ〜るパラダイス野球むむむ考キレと球威と伸び
 これら不用意に使われている言葉に対する厳しく鋭い指摘がありますので、先にじっくりとお読みください。(01/10/16通知済)

「球威って何」、「キレって何」と聞かれた場合、しどろもどろになってしまうのは、たぶん私だけではないのでしょうが、現実に使っている以上、私には説明責任があります。「キレ」に関しては、「変化球の曲がり具合」というつもりで使っていますので、【C】は「ストレートの球速も変化球のキレも」という具合に補足しました。

「球威」がやっかいです。私は必ずしも「球速」と同義だとは思っていませんが、「球速」が落ちて「球威」が増す、などということはあり得ないという理解です。それでは、「球速」と「球威」とはどう違うのか?と問われると、言葉に窮してしまいます。ほとんど感覚的なイメージでしかありません。

【A】は臨海球技場の試合でした。ホームベースとバックネットの距離は、本来の規定(18.288メートル以上)をまったく満たしていません。私の見ていた位置で、本塁まで10メートルもないはずです。ごく間近のほぼ真正面で見ていたわけですから、私なりの理解の範囲で「球威のある投手」と表現しても、とくに不都合はないと思われます。

【B】は神宮のネット裏1階席最上段で見ていました。「球速」が落ちたことはわかりますが、これまた私なりの理解の範囲での「球威」が落ちたと言えるのか、となると苦しくなります。必ずしも適切ではないのかもしれませんが、「球速」が落ちるのに伴って、「球威」も落ちたのだということで、逃げ切りたいと思います(逃げさせてください)。

実を言うと、【B】については「球速が落ちた」に改めてみました。ちょっと違和感があるのです。「球速」では十分に表現されていないように思えます。もちろん、「球速」が落ちたのは疑いようもありません。結局、私のなかでの「球威」とは、「球速」と同一ではなく、しかし密接な連関性を有するものということになりそうです。

長島語以下ですし、まったく説明責任を果たしていませんが、どうしても「球速」には置き換えられませんでした。まあ、ほかにも多数の観戦記があるのに、プロや社会人や大学のピッチャーには一切使っていないのですから、自分でもやはり、こうした言葉を使うことには、どこか座り心地の悪さを感じているのでしょう。

私が「ドラフト情報」的なページを作る気になれなかったのも、選手のプライバシーだけの問題ではなく、「胡散臭い」言葉のオンパレードになってしまうことを本能的に回避したためなのかもしれません。なお、「伸び」を使っているページはありませんでした。

ストレート

直進するボールなど物理的にあり得ないのだから、「ストレート」あるいは「直球」という表現は適切さを欠く、という指摘もあるはずです。たしか玉木正之氏だったと思います(記憶違いかもしれませんが、いかにも玉木氏が言いそうなことです)。

したがって、「ストレート」あるいは「直球」という球種は、「速球」に言い換えるべきではないか、という議論になります。それはそれで正論でしょうが、当サイトでは「ストレート」や「直球」も一般的な意味合いで用いています。「速球」と呼ぶからには、ある程度の球速が必要なのではないかと思うからです。

たとえば、伊藤智仁の全盛期(1年目)のときのいわゆる「高速スライダー」は、明らかに当時の星野伸之の「ストレート」より、球速においてまさっていました。日にちを置かずに両者の投球を見た場合、後者を「速球」と呼ぶのは抵抗があります。

公式戦

「公式戦」とはどの範囲をさすのか、というメールを頂戴しました。「正確なところはわかりません」とお答えしました。

プロ野球の場合、一般的にはファームを含めて各リーグの選手権試合が「公式戦」と呼ばれているはずです。記録上、「プロ通算○号本塁打」とか「プロ入り初勝利」と言う場合は、「1軍」のペナントレースだけが対象になります。

記録を離れた場合、日本シリーズやオールスター、東西対抗などは「公式戦」なのか、それとも「非公式戦」なのか、という点では議論の余地があります。

通常のペナントレースは、個々の試合については各球団の主催ですが、日本シリーズは野球機構の主催です。ということは、日本シリーズのほうが明らかに格上であって、ペナントレースが「公式戦」である以上、日本シリーズも「公式戦」でなければ具合が悪いように思われます。

オールスターもプロ野球機構の主催だったと記憶していますが、その意味では「公式戦」と呼んでもいいのかもしれません。いわゆるオープン戦を、誰も「公式戦」だとは言わないでしょうが、主催者はおおむね球団プラス地元自治体だったりします。結局、主催者で判断することはできないのでしょう。

アマチュアの場合も実情は同じです。「大学通算○勝」と言う場合、一般的には春と秋のリーグ戦のみの成績を指します。それでは、大学選手権や神宮大会(出場決定戦)は「公式戦」ではないのかという話になってきます。

逆に、連盟主催の新人戦を「公式戦」扱いすることは、私には抵抗があります。また、まぎれもなく連盟主催である入れ替え戦は、どうなるのかという問題もあります。

社会人野球の場合、「プリンスの軌跡」のページで、この問題に直面しました。『グランドスラム』では、巻末に「社会人野球公式戦全記録」のページがあります。「記録」である以上、ここに掲載されないものは「非公式戦」扱いになるはずです。

春季大会や関東選抜リーグは掲載されませんが、これらを「非公式戦」扱いすることには、ためらいがありましたので、私は「公式戦」として扱っています。

高校の場合もややこしい問題があります。一般的には、春季・秋季大会、選手権大会(予選)、センバツ、神宮大会が「公式戦」のはずです。連盟主催ではない国体も「公式戦」に含まれるかのような報道がされていますので、きっと「公式戦」なのでしょう。

春の大会が早く終わる九州では、夏の予選が始まるまでの間に、NHKの地元局が主催するトーナメント大会があるはずです。これが「公式戦」なのか、そうでないのか、実際のところよくわかりません。

また、私が01年11月23日に見たのは、かつて「浦和市内大会」と呼ばれていた大会の準決勝2試合でした。入場無料でチケットもなく、パンフもないので、主催者はおろか大会の正式名称さえわかりません。この旧「浦和市内大会」については、「公式戦」扱いされていないと思われます。

結論としては、何が「公式戦」であるかは、最終的にはそれぞれの連盟なり機構なり協会なりに判断を仰ぐしかありません。彼らが明確な線引きを示さない以上(示す必要があるとも思いませんが…)、多少あやふやな形で使われてしまうのもやむを得ないことだと理解しています。

したがって、とくにアマチュア野球で「公式戦」通算○勝とか、通算○発という報道に接した場合、その「公式戦」の示す範囲は、書いたご本人に聞かなければわからないことのように思われます。ましてや個人サイトの記述なら、さほど意識されていないでしょう。どこからか書き写しただけに決まっていますから、問い詰めるだけ無駄です。


◆ブログ「表記規準(セットポジション専用)」にいったん移し替えた項目は次のとおりです。

外来語
 force uniform fumble foul referee play/player/play-off take-off dugout mistake(9)
野球用語
 補殺 得点打 主審/球審(3)
固有名詞
 南渕時高/南淵時高 福井工大福井 中崎良博/中嵜良博 ○○大高 市船橋/市立船橋 井原慎一朗/井原慎一郎 「ヶ」と「ケ」 東農大三/農大三 市○○、○○市立 第一高校(10)
■送り仮名
 組み合わせ/組み合せ/組合せ 伏せ字/伏字 総当り/総当たり(3)
■訓読み同音語
 かわりばえ 座りが悪い/据わりが悪い (優勝を)おさめる(3)
■音読み同音語
 交代/交替 余禄/余録(2)
■重言
 プレート板 一番最後(2)
■混ぜ書き
 牽制球(1)
■数字
 二・二六事件/2・26事件 4の字固め 全角か半角か(3)
区切り符号
 一・二塁/一、二塁 読点かコンマか(2)
使用禁止
 球児(1)
■未分類
 すべからく こんばんは/こんばんわ(2)


誤字・誤用関係の外部リンクです。
〔1〕誤字等の館
 「誤字等」は「ごじら」と読みます(読ませます?)。Web上の「ゴジラ」を捕捉・観察・分類しているWebサイトです。よそ様がおやりになっていることは、自分がやっているかもしれないと思って、読むべきです。私もやっていたりして…。(06/01/11通知済)
文部科学省よ! これが検定済み教科書??漢語、漢字の書き分けと書き表し方及び読み方
 「あたたかい」が出てくる同じ作品が2つの教科書に採用されている(た?)ようです。学校図書は原作どおりに「温かい」とし、三省堂は「暖かい」に改変している(た?)そうです。(F未通知、05/01/05設定。14/01/26デッドリンクにつき解除)
〔3〕情報教育Wikiリンクに許可は不要です
 「リンクフリー考」の項目に「リンクフリー」が「リンクはない」の意味になる旨が記載されています。(F未通知、03/12/21設定)
〔6〕iwatamのローカルサーバiwatamの何でもコラムコラム: 「確信犯」という言葉
 一部の国語辞典では「誤用」を認めているようです。法律用語としての定義から外れているから「誤用」だと決めつけるより、現状に即して日常語としての定義を考えたほうが生産的だと私は思っています。(F未通知、06/01/10設定)
翔ソフトウェア (Sho's) ドキュメント言葉の誤用
 有名どころはほとんど網羅されており、当ページで取り上げたものも相当数含まれています。「番外編」が面白いので、ぜひどうぞ。誤用とは関係ありませんが、管理者様が翻訳された「世界がもし1000人の村だったら」のページもおすすめします。(F未通知、06/01/16設定)

◆変換ミスや事実誤認、リンク切れなどにお気づきの際は、ブログ「んだ」(warning)または「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。ブログ「んだ」には、(「但書き」か「但し書」か)や(ペナルティは「科す」のか「課す」のか)のエントリーもあります。

★07/01/28校正チェック済、ケなし、順OK
★07/12/27HTML文法チェック済(エラーなし)



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