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強者でもなく賢者でもなく――孫引きの連鎖

02/03/29作成
14/02/28更新

◆「強い者が生き残ったわけではない。賢い者が生き残ったわけでもない。変化に対応した者が生き残ったのだ」――チャールズ・ダーウィンの『種の起源』の一節だと聞いたのですが、いったいどういう文脈の中で語られたものなのか、私はずっと気になっていました。当サイトで公開指名手配したのは01年4月でした。半年後の9月27日、この言葉は当時絶大な支持率を誇っていた小泉純一郎総理大臣の所信表明演説で使われて一段と有名になりました。この言葉はダーウィンが語ったものではありません。『種の起源』にはそれらしき文言がありません(キリッ)。


使用例

「指名手配」から1年を経て、ほぼナゾは解けました。どうやらダーウィンの『種の起源』には、こんな言葉はないようです。どうりで、いくら探しても見つからなかったはずです。著作権法上の問題が生じることは承知のうえで、ネットで検索して得られた使用例を並べてみます。

従業員2万人規模の上場企業のWebサイト 

「最も強いものや賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る。」チャールズ・ダーウィンが「種の起源」に記したこの言葉の真実を、わたしたち○○は1985年の○○○以来、身をもって体験してきたといえるでしょう。

▲○○は私が伏せたものです。

】某ソフトウェア開発会社のWebサイト中「企業理念」

「最も強いものや最も賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残るのだ」(チャールズ・ダーウィン 種の起源より)

】某専門学校のWebサイト(上場企業社長がインタビューで)

ダーウィンの「種の起源」の言葉は最高です。「最も強いものや賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る。」

】某寺院のWebサイト

進化論を唱えたダーウィンは著書の『種の起源』において、「最も強いもの、賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る」と書いています。

某会計事務所のWebサイト

昔(1859年)、チャールズ・ダーウィン(英国)が「種の起源」を発表して、「地球上の生き物はすべて、生き残るチャンスを求めて進化していく。最も強いものや最も賢いものが生き残るのではない。最も変化に適応したものが生き残る」といった。ダーウィンの「進化論」として有名である。

】閣僚経験のある自民党参議院議員のWebサイト

小泉総理は、昨秋の臨時国会の所信表明の中で、ダーウィンの「種の起源」の一節を引用しました。すなわち「最も強いものや賢いものが生き残るとは限らない。常に変化に対応できるものが生き残れる」と・・・。次なる進歩、発展のために、痛みを伴う構造改革を実行すると同時に、大事なことは、われわれの考え方、行動にも大きな変革・改革が求められているということです。

】某病院のWebサイト中、役職者の就任挨拶

ダーウィンは名著「種の起源」の中で、「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるわけでもない。唯一、生き残るのは変化できるものだけである。」と述べています。地域住民のみなさんとともに日々変化向上できる病院でありたいと思っています。

】とある自民党衆議院議員のWebサイト

ダーウィンは、「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるわけでもない。唯一、生き残るのは変化できるものだけである」と「種の起源」の中で書いている。私もそう思う。政治家も進化すべし。

】某法人会のWebサイト中、新春講演会のページ

最後にチャールズ・ダーウィンの「種の起源」より”最も強い者が生き残るて゜はなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。唯一生き残れるのは変化できる者である”と朗読されて閉会となった。

▲原文のままです。おそらくOCRの読み取りミスでしょうが…。

】某中学校のWebサイト中、校長の卒業式式辞

チャールズ・ダーウィンは生物学をとてもわかりやすくした人で、その著書「種の起源」はあまりにも有名ですが、その中で彼が「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけではない。唯一生き残るのは変化できる者である」と言っています。この言葉をあなた方に贈ります。卒業おめでとう。

▲これは01年3月(小泉演説の半年前)の卒業式です。私が聞いたのも01年3月末でした。

】大手予備校系ビジネスセミナーのWebサイト

ダーウィンの「種の起源」には“強い者でも,賢い者でもなく,もっとも俊敏に変化できるものが生き残る”と明確に書かれています。人においても企業においても,常に変化することが問われます。

見つからない引用元

どれを読んでも、ダーウィンの『種の起源』のなかにこの言葉が出てくると書いてあります。この警句は実によくできています。私も使いたかったのです。たとえば、三塁手の守備位置の変化を見逃さずにセーフティバントを決めた「飯田」や、序盤の待球作戦を中盤以降あっさり切り替えた94年開幕戦のライオンズには、そのまま持ち込むことができそうです。

いずれ作成するページのためにストックしておいてもいいわけです。どうせ観戦記などというものは、誰が書いても決まりきったパターンにしかなりません。適度に名言・至言を散りばめて教養をひけらかすのは、変化をつけるためのもっとも初歩的な方策の1つです。ただ、私には確認しておきたいことがありました。

私が初めて聞いたのは、01年3月の中野サンプラザでした。私の記憶によれば「すべからく強い者が生き残ったわけではない。すべからく賢い者が生き残ったわけでもない。すべからく変化に対応した者が生き残ったのだ」とおっしゃっていました。もともとは「すべからく」が気になったので、オリジナルを調べたかったのです。

「すべからく」は、「すべからく〜すべし」で「〜する必要がある」という意味になるはずです。「べし」を伴わずに単独で「すべて」の意味で用いるのは誤用です。 まあ、ご本人はもったいぶって(偉そうに?)そうおっしゃったのでしょうが、この言葉を聞いたとき、原文はいったいどうなっているのだろうかという疑問が芽生えたのでした。

しかしながら、引用元はなかなか見つかりません。第何章とか、何ページとかも出てきませんし、前後の文章さえ見つかりません(【E】が唯一の例外です)。さて、上に示した使用例は、共通する部分もあれば、異なる部分もあります。もちろん、翻訳者が違えば、微妙に異なっていても不思議ではありませんが…。

上記使用例の相違点
もっとも もの 強い者と賢い者は? 生き残るのは?
最も もの 生き残るのではない 最も変化に敏感なもの
最も もの 生き残るのではない 最も変化に敏感なもの
最も もの 生き残るのではない 最も変化に敏感なもの
最も もの 生き残るのではない 最も変化に敏感なもの
最も もの 生き残るのではない 最も変化に適応したもの
最も もの 生き残るとは限らない 常に変化に対応できるもの
最も もの …生き残るのではなく、
…生き延びるわけでもない
変化できるもの
最も もの …生き残るのではなく、
…生き延びるわけでもない
変化できるもの
最も …生き残るのではなく、
…生き延びるわけでもない
変化できるもの
最も …生き残るのではなく、
…生き延びるわけでもない
変化できるもの
もっとも 者/もの ―― もっとも俊敏に変化できるもの

私は、副詞については《ひらがな》表記を原則としています。接続詞としての「もっとも」(「そうは言っても」の意)との区別のために、漢字で表記するという考え方もあるでしょう。

「もの」は原則的には《ひらがな》表記にしていますが、この場合は擬人化されていますので、漢字の「者」を用いたいところです。むろん、引用文については、原典に忠実に引用すべきでしょう。ところが、その引用元が見つかりません。

▲逃げ道はあります。魯迅のときは、古本屋で調達した翻訳が気に入らなかったので、「こんな言葉があったはず」としておきました。正確ではないことを明示したつもりです。

後世の創作?

上に示した使用例のうち、【A】〜【E】はその前段で、もっとも強い者やもっとも賢い者が「生き残るのではない」としています。一方、【F】〜【J】は「生き残るとは限らない」とか「生き延びるわけでもない」としていますので、若干ニュアンスが異なります(全否定と部分否定)。

ただし、【G】〜【J】は後段に「唯一」がありますので、文章全体としてはほぼ同じ意味になるでしょう。私が覚えたものに近いのは【F】ですが、自分に都合よく脚色して覚えるという傾向はあるでしょうから、やはり原典を確認したいところです。

結論から言えば、ネットでも図書館でも、引用元であるオリジナルを見つけ出すことはできませんでした。その代わりに次のページが見つかりました。

外部リンクです。
進化論と創造論
 「科学と疑似科学の違い」との副題を掲げた上記Webサイトに「ダーウィンは「変化に最も対応できる生き物が生き残る」と言ったか?」というページがあります。大いに納得できた次第です。(02/03/29通知済)

これが事実だとすれば、【A】〜【J】はすみやかに訂正されるべきです。なにしろ、「変化に対応できる者」が生き残るはずなのですから…。対応できないなら、自らが生き残れないことになってしまうのではないかと心配したくなります。まあ、余計なお世話でしょうが…。

孫引き厳禁は徹底しないと、恥をさらすことになります。戒めとして受け止めておきます。ちなみに、小泉演説は「進化論を唱えたダーウィンは…という考えを示したと言われています」というものでした。微妙な言い回しですが、小泉氏(のスピーチライター)はダーウィンが語った(書いている)と述べているわけではありません。

その後の使用例

08年3月、私は再度のWeb検索をかけてみました。依然として、『種の起源』の何ページにあると示してくれる人は誰もいません。経営者さんや政治家さんがこの言葉を使う場合、単に「われわれも変化しよう」と言いたいだけなのでしょうから、オリジナルが誰の言葉であろうと関係のないことでしょうが、【F】のように小泉演説にはなかった『種の起源』が付加されるのはいかがなものかと思わなくもありません。

▲小泉演説になかったはずの『種の起源』が湧いてきた理由はあとでわかりました。

TVで「『種の起源』で読んだ」とおっしゃった経営者様もおられたようです。私も古本屋で探した『種の起源』を01年夏に読んでみたのですが、どうしても見つけ出すことはできませんでした。まあ、経営者にハッタリが必要なのはむしろ当然であって、読まずに読んだと言い切ることも資質というものかもしれませんが、大学の学長さんが堂々と使うなら、やはり原典を確認してからにしてほしいものです。

▲あとで出てくる宇都宮大の学長さんではありません。関西の文科系大学でした。

この間、このページのアクセスが極端に跳ね上がったことが何度かありました。きっとどなたかがお使いになったに違いありません。私はこのページを02年3月から公開しています。上に掲げたリンク先のページは小泉演説の直後ですから、その半年前です。Webでは早々に疑問が提起されていたわけです。

全日本空輸>全日空ニュース>2002年度ANA・エアーニッポン入社式 ANA大橋社長挨拶
http://www.ana.co.jp/pr/02-0406/02-031.html(08/03/16時点)

ダーウィンは「種の起源」の中で「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である」いうことを述べております。
ANAグループに求められているのは、環境の変化に対応して、過去の成功や常識を捨て去り、自ら変化を志向していくことのできる体質なのです。グループ全員が一枚岩となり、心から「お客様の声に徹底してこだわること」。それが「ANAらしさ」ということであり、ANAグループの競争力の源です。

当時の大橋洋治社長(07年11月現在では取締役会長)が述べています。「『種の起源』の中で」と言い切っているだけに痛いところですが、いかんせん02年の入社式ですから、まだ同情の余地があるかもしれません。

ジャパンエナジー>2006年4月1日付新入社員の入社式について
http://www.j-energy.co.jp/cp/release_new/2006/20060403_1400.php(08/03/16時点)

ダーウィンは,進化論の中で,「この世に生き残る生物は,最も強いものではなく,最も知性の高いものでもなく,最も変化に対応できるものである。」と述べている。これは企業にも当てはまることで,環境変化に対応できない企業は淘汰されてしまう。
世の中,諸行無常,変化は不可避である。日々移ろう変化にどう対処できるかで皆さんの人生は大きく変わる。どうか変化を楽しむよう心がけてほしい。

高萩光紀社長の訓示だそうです。ここには『種の起源』は出てきませんが、「ダーウィンは…述べている」と断言していることに変わりはありません。石油の元売りですから理系の採用も少なくないようです。『種の起源』を読んだことのある新入社員は目を丸くしたかもしれません。

豊田自動織機>ニュースリリース/2007年>豊田自動織機 入社式挨拶(要旨)
http://www.toyota-shokki.co.jp/news/2007/nyusyashiki/(08/03/16時点)

チャールズ・ダーウィンの「種の起源」に、『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。』という一節があります。つまり、「うまくいっているから変えない」のではなく、「もっとうまくいくように変える」ことが必要なのです。

豊田鉄郎社長です。「一節があります」になっています。では、何ページにあるのか?という話にしかなりません。わざわざダーウィンを付加しなくても、「〜という言葉があります」とか「〜とよく言われます」でも十分に通用する言葉なのに、ダーウィンで権威づけようとして“自爆”しています。

宇大学長の見識

3人の社長さん(の代わりに書いたであろう総務系セクションの人物)は『種の起源』を読んだことはないはずです。誰かが(みんなが)そう言っているから、そう信じ込んだだけのことです(たぶん)。読んだことのある人はさすがに慎重です。

宇都宮大学>学長あいさつ>平成19年度入学式「学長式辞」
http://www.utsunomiya-u.ac.jp/gakucho/shikiji-nyugaku-19.html
(08/03/16時点)

チャールズ・ダーウィンは、イギリスの生物学者で、自然選択による進化論を説いた『種の起源』を1859年に出版しています。ダーウインの自然選択説では、生存にわずかでも有利な変異を持った個体は、より多くの子孫を残し、次第に集団内に広まっていくと考えています。すなわち、環境により良く適応した生物が生き残ってゆくという考えです。<略>
  『種の起源』は、自然科学書ですが、いろいろな読み方が可能です。「生存競争には、最も強いものが生き残るのではない。最も賢いものが生き残るものでもなく、変わりうるものが生き残るのである」と読み取ることもできます。

菅野長右ェ門学長は、農学部生物生産科学科で応用生物化学講座を担当していたようです。菅野氏が『種の起源』を読んでいることは疑いようもありません。ですから、「読み取ることもできます」としか言えないのです。「読み取ることできる」のではなく「読み取ることできる」のです。これが精一杯でしょう。

ちなみに、英文サイトによれば、やはり「I cannot find」とのことです。

http://www.csuchico.edu/~curbanowicz/Darwin2000.html (08/03/16時点)

"It is not the strongest of the species that survives,nor the most intelligent,but [rather] the [one] most responsive to change."Attributed to Charles Darwin?
<略>
As of this writing, unfortunately, I cannot find a specific Darwin reference for this phrase,

犯人はあなたです!?

ところで、冒頭に引用した使用例のうち【A】【C】【D】は判で押したようにまったく同じです。「最も」が漢字、「もの」はひらがな、生き残るのは「敏感なもの」です。【B】も末尾に「のだ」がついているだけです。この4者は同じものを写したに違いありません。その「起源」が活字媒体であろうことは容易に推理できます。もちろん、それはダーウィンが書いた『種の起源』の翻訳書ではありません。

指差す婦警さん
日経ビジネス1999年10月4日号46ページの上半分

右側の画像は、『日経ビジネス』1999年10月4日号46ページの上半分です。見出しの背景として英語の本らしきものが斜め置きでレイアウトされています。図書館のコインコピー機で複写しましたので暗くなってしまいましたが、左側の囲み部分には「The Origin of The Species」の文字が読み取れます。

まるで『種の起源』の1ページ目に「It is not the strongest of the species that survives, not the most intelligent, but the one most responsive to change.」の英文が記載されているかのようなレイアウトです。この巧みな誘導?に不幸にも巻き込まれてしまったのが【A】〜【D】の方々なのでしょう。同誌の記事本文を引用しておきます。

新 会社の寿命 企業短命化の衝撃 IBMが示した企業存続の条件(『日経ビジネス』99年10月4日号掲載)

 「最も強いものや最も賢いものが生き残るのではない」
 IBMの経営戦略部門は毎年、年初に「グローバル・マーケット・トレンズ」と呼ぶ市場動向を詳細に予測した社内文書を作成する。IBMの航海図とも言えるこの文書の1999年版は、ダーウィンの『種の起源』の一節から始まる。見事な復活(47ページ下の図)を遂げたとはいえ、「最強企業」の名を欲しいままにした往時とは、競争条件も業界内の相対的地位も異なる。だが、ダーウィンの引用は、単なる過去の栄光への訣別宣言ではない。
 「最も変化に敏感なものが生き残る」――IBMは生物の進化法則の中に企業存続の条件を見いだし、最強企業ではなく、常に変わり続ける企業を目指す、と表明しているのだ。

先に掲げた「進化論と創造論」のサイトではIBMのガースナー氏(1993年から2002年までIBMの会長兼CEO)が容疑者として指摘されています。米IBMさんの社内文書「グローバル・マーケット・トレンズ」99年版をこのような形で紹介した『日経ビジネス』さんこそが日本における真犯人ということになりそうです。

【F】議員は小泉演説にはなかった『種の起源』を理由もなく付加したのではありません。01年9月の小泉演説を聴き、『日経ビジネス』99年10月4日号の記事を読んだときの記憶を手繰り寄せて、『種の起源』と記したわけです。

Wikiquoteと社会学者

『日経ビジネス』さんに載っている英文「It is not the strongest of the species that survives, not the most intelligent, but the one most responsive to change.」で検索してみたら、ウィキクォート英語版がヒットしました。まだ日本ではなじみがありませんが、ウィキクォートはウィキペディアの姉妹プロジェクトです。

http://en.wikiquote.org/wiki/Charles_Darwin(14/02/15時点)

Misattributed[edit]
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent, but rather the one most adaptable to change.
The earliest known appearance of this basic statement is a paraphrase of Darwin in the writings of Leon C. Megginson, a management sociologist at Louisiana State University. Megginson's paraphrase (with slight variations) was later turned into a quotation. See the summary of Nicholas Matzke's findings in "One thing Darwin didn't say: the source for a misquotation" at the Darwin Correspondence Project.

私は英語が堪能ではありませんので、Google先生に翻訳をお願いしてみました。

上記「wikiquote」のGoogle翻訳(14/02/15時点)

Misattributed[編集]
それは生き残る種の最強ではなく、また変更することが最もインテリジェントではなく、1最も適応。
この基本的な文の最古の外観はレオンでMegginson氏、ルイジアナ州立大学の管理社会学者の著作の中で、ダーウィンの言い換えである。 (わずかな変動あり)Megginson氏の言い換えは、後の引用になっていた。ダーウィンの対応プロジェクトで、「間違った引用のソースを一つダーウィンが言っていない」のニコラスMatzkeの調査結果の概要を参照してください。

ちょっと意味がとりにくい箇所もありますが、雰囲気はわかります。ここまで乗ってきた(泥)舟ですが、この際、Weblio辞書さんにも翻訳をお願いして、この舟はもう沈めてしまいましょう。

上記「wikiquote」のWebilo翻訳(14/02/15時点)

Misattributed[編集します]
Itは、生き残る種でも最も強くないし、むしろ変わるために最も順応性のある人以外は、最も知的でもありません。
この基本的な声明で最も早めの既知の出演は、レオンC. Megginson(ルイジアナ州立大学の管理社会学者)の作品のダーウィンの言い換えです。Megginsonの言い換え(わずかなバリエーションで)は、引用に後で変えられました。「ダーウィンが言わなかった1つのもの」のニコラスMatzkeの調査結果の概要を見てください:ダーウィンCorrespondence Projectの引用の誤りのための源」。

どうやら、“新種の起源”はルイジアナ州立大学の先生のようです。ルイジアナの“変異”種は英語圏で繁殖し、やがて米IBM社スタッフの目に止まり、同社の社内文書に採用され、これに日経ビジネスさんが食いつき、そして日本の経営者さんたちが踊らされたという“食物連鎖”だったのでしょう。同時期に【G】〜【J】の別ルートでも海を越えたものと思われます。

既視感

このページを作成してから、もう10年以上になります。今回、そこまでやるのか、と言いたくなるサイトに出会いました。名誉毀損にならないように慎重に記述したいと思います。まあ、訴訟を抱えることになれば、それはそれでいいネタになります。「訴状を見ていないのでコメントできない」とは、一生に一度は口にしてみたいセリフです。

このページの冒頭で使用例として掲げた【A】の引用部分をまるごとコピペして検索してみてください。大元のサイトはとっくにこの文言を削除していますので、1位でヒットするのはこの「強者でもなく賢者でもなく――孫引きの連鎖」のページでなくてはなりません。私は2位でヒットした会社の企業理念のページをクリックしてみました。

http://www.***.co.jp/company/company1.html(14/02/03時点)

「最も強いものや賢いものが生き残るものではない。最も変化に敏感なものが生き残る。」
チャールズ・ダーウィンが「種の起源」に記したこの言葉の真実を、わたしたち、***株式会社昭和23年の創立以来、身をもって体験してきたと言えるでしょう。

▲URLと引用文中の「***」は私の判断で伏せた部分です。なぜか「わたしたち」と社名の間に不自然な読点があります。

これを【A】の文言と比較してみましょう。おやまあ、マーカー部分を除けば一字一句変わりません。企業理念なんて所詮その程度のものだという認識を持っていないわけではありませんが、異業種他社サイトの文言を丸ごと引き写した企業理念とは、なんと安直で空疎なものなのでしょうか。いや、ひょっとするとたまたま偶然の一致なのかもしれません。

私は当該ページのヘッダ部分に記されたスローガン(キャッチフレーズ)に照準を絞りました。「価値創造ビジネスを多角的に展開するグローバル企業を目指して」で検索したのです。ビンゴでした。JTさんのプレスリリースがヒットしました。

日本たばこ産業株式会社>プレスリリース>中期経営計画「JT2008」策定 - 将来に亘る持続的成長に向けて
http://www.jti.co.jp/investors/press_releases/2006/pdf/20060511_02.pdf(14/02/03時点)

国内たばこ市場における喫煙環境の悪化、本年7月からのたばこ税増税の実施等、当社事業を取り巻く事業環境は一層厳しさを増しています。このような事業環境の変化を踏まえると共に、中長期的な環境リスク・環境変化を見据えて、長期的に目指す企業像である「価値創造ビジネスを多角的に展開するグローバル成長企業」にふさわしい企業体質、組織風土の実現に向けた取り組みを継続し、「人的競争力、組織力、事業基盤の充実・強化といった、将来に向けた投資」を積極的に行ってまいります。

これは06年5月のプレスリリースです。ことによると、あちら様のスローガンはそれ以前から掲げられていたのかもしれません。その可能性がないわけではありません。しかし、残念ながら私は【A】のサイトがJTさんのサイトであることを知っています。JTさんには例の警句を使いたくなるたしかな背景があります。「創立」のところには「民営化」が入っていました。

民営化されたその瞬間から環境の変化への対応を迫られた歴史を持っているのです。すでにJTさんのサイトはリニューアルされて、例の文言はきれいさっぱり消えているようです。この件は法的にはセーフなのかもしれませんが、一般公開して誰の目に触れるかわからないWebサイトづくりを外部委託業者に任せるとき、このようなリスクが生じることを企業・団体の担当者は肝に命じておくべきです。

▲直接の当事者(またはその代理人)からご連絡いただければ、この最後の項を削除することはやぶさかではありません。ただし、本当に削除すべきなのは私なのでしょうか? 御社の企業名は掲げておりませんので、御社がひっそりと当該部分を削除(または変更)すれば、私が手を煩わせる必要はありません。ご連絡は承りますが、承ったご連絡の内容等を全面的に非公開にするとの保証は致しかねることをご承知おきください。


外部リンクです。
かわいい無料イラスト素材(商用可) はちドットビズ
 指差し婦警さんの画像を使わせていただきました。二次配布禁止とのことです。(14/02/03設定)

当サイトでは、引用に関するガイドライン(のようなもの)を定めていますが、このページの前半では引用元となるWebサイト名、URLアドレス、ページタイトルなどを記載しておりません。出所を明示しないと著作権法で定める「引用」の要件を満たさなくなります。また、「伏せ字」を用いると同一性保持権の侵害になりかねません。したがって、このページの前半に掲げたような転載は本来NGですのでご注意ください。
◆逆に、後半のように出所を明示してしまうと、それはそれで失礼な話です。いずれにせよ、揚げ足をとったり貶めたりすることが目的なのではなく、「明日は我が身」にならないための反面教師として掲載しているつもりです。
◆このページに関するご意見は「4代目んだ(ついに容疑者確保:日経ビジネス1999年10月4日号)」または「メールのページ」で承ります。もし、万が一、間違ってオリジナルの引用元を発見された方がおられましたら、ぜひご連絡ください。それは徳川埋蔵金に匹敵する?歴史的大発見!です。
◆大元がアメリカの社会学者というところに私はニンマリしています。→「4代目んだ」(犯人はあなたです!)

◆類似例となるはずですが、「魚を与えれば一日の飢えをしのげるが、魚の釣り方を教えれば一生の食を満たせる」は(一部で)老子の言葉とされています。ところが、『老子』の第何章に載っているという情報は(まだ)ありません。今後もないはずです。

★07/09/06校正チェック済、ケなし、順OK
★08/03/03HTML文法チェック済(エラーなし)、14/02/16(エラーなし)



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