セットポジションスコア
3者凡退がない試合 | 初回のビッグイニング | 後攻は有利なのか?

初回のビッグイニング

03/02/19作成
13/12/14更新


初回の5点以上

今までこんな試合を見たことがあるかどうか、調べたくなる試合がある。頻繁にあっては困る。たいていは面倒な作業を伴うものだからだ。

02/05/06 (府中) 東京都クラブ春季大会 決勝 4日目第3試合 13:47〜17:18
全府中野球倶楽部 00 102 410 1  =17 土信田−大沢−戸田−●高田建
W I E N ’94 030 213 106 2x =18 武田−白木−野中−○志村

この試合は、初回表だけで2つの「マイ記録」が生まれた可能性がある。

 ●初回先頭打者から7者連続得点
 ●初回の初アウトが8番打者

そこで、これまでに私が見た試合のなかから、初回の得点が5点以上だったチームをリストアップしてみた。02年末現在で42例ある(9イニング制硬式のみ)。

▼後攻チームの場合、表の攻撃が何点だったか「T/B」欄に「ウ-X」の形で示しました。また、「連続得点」は、先頭打者からの連続得点です。
▼「初アウト」の4項目は、次のように読みます。
 ex.[04] 5点入ったあとの走者一塁で、7番打者がライトファウルフライ
 ex.[19] 無得点の走者一塁で、2番打者のとき一塁走者が盗塁死

初回の5得点以上
No 年月日 球場 チーム

初回


初アウト バット 最終
スコア
相手チーム





走者 打者 結果
[01]
[02]
[03]
[04]
[05]
91/07/28
91/08/10
93/11/13
94/03/12
94/03/12
神宮
藤井寺
神宮
西武
西武




帝京高
バファローズ
日本体育大
日立製作所
東芝府中

ウ-0
ウ-0

10


10




















1塁
なし
1・2塁
1塁
1塁
2番
1番
3番
7番
2番
一ギ
遊ゴ
左飛
右邪
左飛
金属
木製
木製
金属
金属
13○3
9○3
7○5
15●16
6○4
日大一高
ホークス
名古屋商科大
NTT信越
川鉄水島
[06]
[07]
[08]
[09]
[10]
94/03/13
94/04/09
94/07/12
94/09/14
94/10/22
神宮
東京ド
神宮
東京ド
GS神戸




三菱自動車川崎
ジャイアンツ
ライオンズ
ブルーウェーブ
川鉄神戸
ウ-0
ウ-0


12
10






















1・2塁
1・2塁
1塁
なし
なし
8番
6番
2番
1番
1番
一ギ
三振
投ギ
一ゴ
三振
金属
木製
木製
木製
金属
9●13
11○0
15○3
14○1
11○1
日本通運
カープ
スワローズ
ファイターズ
松下電器
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
95/04/22
95/04/29
95/05/20
95/07/29
95/09/09
郡山
長野県営
日生
東京ド
神宮




三菱重工横浜
NTT信越
いすゞ自動車
小西酒造
法政大
ウ-0

ウ-1

ウ-0
10

10





















なし
3塁
1塁
なし
2塁
1番
4番
2番
1番
3番
右飛
遊ゴ
右飛
左飛
右飛
金属
金属
金属
金属
木製
7○1
15○3
11○1
7●8
8○3
日産サニー宮城
大仙
JR九州
西濃運輸
立教大
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
96/03/09
96/03/31
96/04/21
96/07/20
97/03/12
西武
甲子園
日立
川越
横浜




東芝
米子東高
松下電器
所沢商高
三菱自動車川崎
ウ-0


ウ-0
10
10

12
10




















なし
1・2塁
なし
1塁
1塁
1番
3番
7番
2番
2番
遊飛
投ギ
二ゴ
盗塁死
投ギ
金属
金属
金属
金属
金属
7○0
9○7
19○5
15○2
23○17
日本新薬
釜石南高
いすゞ自動車
八潮南高
日本石油
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
97/03/12
97/04/20
97/06/22
97/07/26
97/10/19
横浜
花巻
山形市営
横浜
西武ド




日本石油
富士大
TDK
東海大相模高
ライオンズ
ウ-5
ウ-0

ウ-0
ウ-0
17
12


12



10















1塁
1塁
1塁
1塁
1塁
2番
5番
2番
6番
2番
投ギ
左飛
一ギ
捕ギ
一ゴ
金属
木製
金属
金属
木製
17●23
18○4
14○2
10○0
6○5
三菱自動車川崎
盛岡大
山形しあわせ銀行
横浜翠嵐高
スワローズ
No 年月日 球場 チーム

初回


初アウト バット 最終
スコア
相手チーム





走者 打者 結果
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
97/11/02
00/07/22
00/09/09
01/04/27
01/06/13
平塚
大和
大宮市営
西武ド
神宮




吉田高
平塚江南高
新日鉄君津
日本通運
東亜大
ウ-0
ウ-1
ウ-0
ウ-0
16
14
10
10
10
11



















1塁
なし
1・2塁
なし
満塁
2番
1番
6番
1番
8番
投ギ
二ゴ
投ギ
三振
三振
金属
金属
金属
金属
木製
19○3
11○6
12○4
14○4
10○1
葛生高
鶴見高
全足利クラブ
朝日生命
福島大
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
01/07/07
01/09/29
01/10/07
02/05/06
02/07/06
市営大宮
市営大宮
市営浦和
府中
市営浦和




全府中野球倶楽部
浦和学院高
川口球友クラブ
全府中野球倶楽部
横浜金港クラブ

ウ-0
ウ-3

ウ-0


11
12
10




















1・3塁
1塁
1・2塁
満塁
1・2塁
7番
2番
4番
8番
7番
中犠
投ギ
三振
三振
三振
金属
金属
金属
金属
金属
10○0
16○0
12○5
17●18
10○0
大月クラブ
鳩山高
東京LBC
WIEN’94
東金球友倶楽部
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
02/07/13
02/07/13
02/07/27
02/09/22
02/09/30
越谷
越谷
横浜
県営大宮
熊谷




羽生一高
浦和高
桐光学園高
日本通運
東農大三高
ウ-0
ウ-0

ウ-0
12


11
11




















なし
1・3塁
満塁
1・2塁
満塁
1番
6番
4番
4番
4番
二ゴ
三振
三振
投ギ
三振
金属
金属
金属
木製
金属
18○2
8○0
8○4
8○1
13○1
浦和商高
北川辺高
平塚学園高
JR水戸
秩父高
[41]
[42]
[00]
02/10/13
02/11/16
95/08/12
鳥屋野
神宮
神宮


福井商高
遊学館高
中本牧シニア

ウ-1
ウ-0
10











1・2塁
2・3塁
1・3塁
3番
4番
6番
投ギ
走塁死
三振
金属
金属
金属
9○5
11○1
9○2
氷見高
駒大苫小牧高
江戸川南シニア

▲[00] は7イニング制の硬式ですが、このときの打たれたピッチャーは松坂大輔ですので、参考までに加えました。

初回先頭打者からの7者連続得点は2度目、最初のアウトが8番打者だったのは3度目。いずれもタイ記録止まりだった。

8番打者でワンアウト

最初のアウトがもっとも遅かったのは次の3例だ。[06]の事例は裏の攻撃だったので、初回表としては[34]が2例目になる。

最初のアウトが8番打者
94年スポニチ大会
[06] 三菱自動車川崎
01年大学選手権1回戦
[30] 東亜大
02年東京クラブ春季大会決勝
[34] 全府中野球倶楽部
無死なし
無死1塁
無死1・3塁
無死2塁
無死1塁
無死1・2塁
無死満塁
無死1・2塁
斉藤
加藤
桑元
梶山
渡辺
和田
西郷
伊藤
左安
右安
左2
(2点)
中安(1点)
四球
三安
左安
(2点)
一ギ
無死なし
無死1塁
無死1・2塁
無死満塁
無死1・2塁
無死満塁
無死満塁
無死満塁
中東
小橋

澄川
福家
河野
森重
農山
四球
三安
四球
右安(2点)
四球
二野
(1点)
一失(1点)
三振
無死なし
無死1塁
無死1・3塁
無死2塁
無死1・3塁
無死1・2塁
無死2・3塁
無死2・3塁
無死満塁
佐野
村岡
谷田部
宗像
吉野
高田進
 〃
田村
磯谷
四球
中安
左2
(2点)
右安
中安
(1点)
(初球捕逸)
遊失(1点)
四球
三振

さて、42例のうち19例は社会人野球だ。木製バットの試合は10例にすぎない。5例含まれているプロの試合は、いずれも四死球が1個以下だ。さすがにプロというべきなのだろうか。四死球4個以上は7例あるが、高校が5試合を占めている。

初回に大量点が入ると、ほとんどの場合、試合はつまらないものになる。ただ、42例は37勝5敗であり、勝率にすると.881だ(重複分を除くと36勝4敗で.900)。野球というゲームは意外性を備えているもののようだ。もっとも、5例はいずれも金属バットの試合だけれども…。

木製バットの試合としては、[25]の日本シリーズが延長にもつれているだけだ。「初回に大量失点しても、そのあとを締めれば、勝機がめぐってくることもある」とは、なかなか言い難いところだ。

「二死走者なし」から5点以上

42例のなかには、最初のアウトが犠打によるものが13例ある。興味深いのは[21]の日本石油が5点を追う初回裏の攻撃で2番打者に送らせていることだ。日石はウルトラ・ビッグイニングの大量12点で逆転するが、最終的には負けてしまう。

さて、全府中は先頭打者から7者連続得点だったが、二死無走者からの5点以上も次のように3例ある。ちなみに、[10]は川鉄神戸にとって公式戦での最後の勝ち試合だった。

初回二死無走者から5点以上
94年日本選手権準々決勝
[10] 川鉄神戸
95年大阪大会2回戦
[13] いすゞ自動車
96年スポニチ大会2回戦
[16] 東芝
無死なし
1死なし
2死なし
2死1塁
2死1・3塁
2死1・2塁
2死満塁
2死2・3塁
2死1塁
山本
上四元
藤原安

米田
川中
大城
中山
堀田
三振
遊飛
中安
右安
中安
(1点)
四球
左2(2点)
左安(2点)
右飛
無死なし
無死1塁
1死1塁
2死なし
2死1塁
2死なし
2死1塁
2死なし
2死1塁
2死1・2塁
2死なし
長谷高
一場
メンデス
 〃
ピエレ
荒井
木村
唐真
貝塚
佐々木
長谷高
遊安
右飛
(3球目二盗失敗)
中安
左本
(2点)
四球
右本(2点)
左安
四球
中本(3点)
右飛
無死なし
1死なし
2死なし
2死2塁
2死1・2塁
2死1・3塁
2死2・3塁
2死満塁
2死なし
2死1塁
2死1・3塁
2死2・3塁
坪井
菅沢
志賀
谷口
印出
多田
 〃
内田
中野
鈴木
坪井
 〃
遊飛
遊ゴ
左2
四球
右安(1点)
(3球目二盗)
四球
中本(4点)
中安
中安

(2球目暴投)
遊直

ところで、初回の8点以上は、5例目になるが、過去4例はいずれも裏の攻撃だった。初回表の得点としては新記録でもあったわけだ。

実は、この試合のレコードはほかにもある。初回表の8点が新記録なら、9回裏の6点も94年6月5日のシダックス(対東京ガス戦)と並ぶ最多タイ記録だったのだ。

ハイスコアの延長戦

WIENと全府中の試合では、得点差が次のように推移した。はっきり言って、初回の8点で試合は決まったと思っていた。

全府中 885 645 666 1
WIEN 855 432 560

▲各イニング終了時の得点差です。

WIENが中盤に追い上げたとはいえ、7回表の4点は決定的に思えた。6点差の9回裏は、一死満塁から5番の松元がショートゴロ。守る全府中はゲッツーを狙った。ボールはショートから二塁ベースカバーに入ったセカンドに送られて二死だ。

だが、一塁転送が悪送球になった。84年のクラブ選手権を制した全府中と99年の同大会チャンピオン・WIEN’94との試合は、この悪送球を契機に延長戦へともつれこんでいく。

ハイスコアの延長戦としては、これまで12対12が「マイ記録」だった。したがって、一気に4点も更新したことになる。おそらく、もう更新されることはないだろう。

99/03/11 (神宮) 社会人 スポニチ大会 準々決勝 6日目 第1試合 10:51〜14:06
新日鉄広畑 032 140 200 0  =12 嘉手刈−●三井
プリンスホテル 401 331 000 1x =13 伊達−坂元−福井−本田−○長崎

参考までに、プロ野球でも16対16の延長戦があった。夜中の0:00すぎに、「やっと終わった」という電話がかかってきたのを覚えている。こういう試合を見ていたのが幸運と言えるかどうかは、なかなか微妙なところだ。もちろん、私は見たかったと思うクチだ。夜中に得意げにかかってきた電話には、たしかにハスに構えたけれど…。

93/05/19 (神宮) セントラルリーグ S対C 6回戦 試合時間:5時間46分
カープ 014 211 160 00  =16 鈴木−小早川幸−秋村−佐藤剛−長富−●佐々岡
スワローズ 2011 010 200 01x =17 荒木−金沢−石井−内藤−森−高津−山田−○西村

6点差から9回裏逆転サヨナラ

冒頭の試合では6点のリード(9回表終了時)を守れなかった全府中だが、逆に6点差からの逆転サヨナラを演じたこともあるようだ。球場は同じだが、相手は違う。

96/06/02 (府中) 都市対抗東京1次予選
日本IBM 000 002 160  =9
全府中 000 003 007x =10

この試合を見ていた日野のT氏によれば9回裏全府中の攻撃は次のとおりだという。

渋谷 右安で無死一塁、牽制悪送球で無死二塁
呉田 四球で無死一・二塁
梶原 死球で無死満塁(梶原に代走・管)
丸山 死球で渋谷生還(5点差)、無死満塁
大原 左安で呉田と管が生還(3点差)、無死一・二塁
谷田部 右安で無死満塁
浦田 死球で丸山生還(2点差)、無死満塁
河角 捕ゴで大原本封、一死満塁
磯谷 四球で谷田部生還(1点差)、一死満塁
渋谷 遊ゴ野選となり浦田生還(同点)、一死満塁
呉田 左安で河角生還(サヨナラ)

◆いつか見た光景というわけではありませんが、やはり9回一死でゲッツーの取り損ねからの5点差同点という試合がありました。→「6−4−3のゲッツーならず」
◆9回の同点・逆転劇は、「土壇場の逆転」のページにまとめてあります。
◆17得点で勝てなかったのは全府中が3チーム目です。→「金星」
◆8点差以上の逆転勝ちは5試合目になります。→「思い出づくりの結末」

◆事実誤認、リンク切れ、変換ミスなどにお気づきの際は、お手数ですが「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。このページに対応するブログ「んだ」のエントリーは(今のところ)ありません。

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