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エース防御率… | 東京も… | センバツ出場枠の推移

東京も秋の関東大会へ参加せよ!

00/10/10作成
13/12/16更新

◆ このページは、当サイト開設直後の00年10月に作成したものです。03年センバツから採用された「希望枠」や「神宮大会枠」により、東京・関東の通常枠は「7」から「6」に削減され、現在では東京の2番手と関東の5番手を比較する形に落ち着いていますが、当時のセンバツの東京・関東枠は東京「2」・関東「5」で固定していました(次ページの「センバツ出場枠の推移」を参照ください)。


あいにく01年夏で途切れてしまったけれども、98年に横浜が春夏連覇を果たして以来、関東勢は7季連続で、全国大会の決勝に進出していた。97年春から01年夏まで10季分の東京・関東勢の戦績は次のとおりだ。

字が優勝校、字が準優勝校です。

全国大会における関東勢の戦績(97春〜01夏)
東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬 山梨
97春 東海大菅生

国士舘
横浜商
春日部共栄
○○●
国学院栃木
○●
前橋商
日大明誠
○●
97夏 岩倉

堀越
桐蔭学園
○●
春日部共栄
○○●
市船橋
○○○●
茨城東
佐野日大
○○●
前橋工
○○○●
甲府工
○○●
98春 創価

国士舘
横浜
○○○○○

日大藤沢
○○○●
浦和学院
○○○●
常総学院
○●
日本航空
○●
98夏 帝京
○●
桜美林
○○●
横浜
○○○○○○

平塚学園
○●
埼玉栄
○●
滑川
○○●
八千代松陰

市船橋
常総学院
○○●
佐野日大
桐生第一
日本航空
99春 駒大高
○●
日大三
○●
横浜
柏陵
水戸商
○○○○●
高崎商
市川
○○●
99夏 城東

日大三
桐蔭学園
○○●
聖望学園
柏陵
○○○●
水戸商
○●
栃木南
桐生第一
○○○○○○
甲府工
○●
00春 国士舘
○●
創価
東海大相模
○○○○○
埼玉栄
竜ヶ崎一
国学院栃木
○○○●
作新学院
○○●
00夏 日大豊山
○●
東海大菅生
横浜
○○●
浦和学院
○●
東海大浦安
○○○○●
水戸商
宇都宮学園
○●
桐生第一
山梨学院大付
01春 日大三
○●
桜美林
桐光学園
○●
常総学院
○○○○○

水戸商
○●
藤代
○●
市川
○○●
01夏 城東

日大三
○○○○○○
横浜
○○○●
花咲徳栄
○●
習志野
○○●
常総学院
○●
佐野日大
○●
前橋工
○●
日本航空
○○●
東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬 山梨
期間計 14勝
19敗
29勝
9敗
12勝
9敗
12勝
7敗
16勝
10敗
10勝
8敗
10勝
6敗
11勝
9敗

関東7県は、神奈川の29勝9敗を筆頭に例外なく勝ち越しているのに、東京だけは01年夏の優勝分を加えても大きく負け越している。

◇東京が秋の関東大会に出ない理由

東京は、どうでもいい春の関東大会には参加するくせに、肝心の秋の関東大会には出ない。これにはちゃんとした理由があるらしい。次の文章を見つけたH氏からFAXが送られてきたのは00年の春だった。

いわく「秋は全チーム参加の大会でゲーム数が多く、加えて球場難から、11月上旬までに代表校を決めるのに苦慮するため、残念ながら秋の関東地区大会への参加をあきらめることになったのである」(東京都高野連発行の『白球譜』)。

「残念ながら」とおっしゃっている。とぼけておられるのなら、私にも言いたいことがある。とりあえず、都大会最終日と関東大会初日の日付を調べてみた(雨天順延等を反映した実際の日付)。

都大会最終日と関東大会初日(95〜03年)
95年 96年 97年 98年 99年 00年 01年 02年 03年
都大会最終日 10/29 10/27 10/26 10/25 10/24 10/30 10/28 10/28 10/26
関東大会初日 11/03 11/03 11/01 10/31 10/30 10/28 10/27 11/02 11/01
適否 OK OK OK OK OK NG NG OK OK

00年や01年は都大会最終日が関東大会初日より遅くて、ちゃんと「言い訳」が成立する日程だったけれども、その前の5年間は都大会終了後に関東大会が始まっている。02年や03年もそうだ。

そらぞらしいにもほどがある。要するに東京は秋の関東大会には出たくないのだろうな、と痛くもない腹を探りたくなる(本当は痛いのかもしれない)。私は別に東京のセンバツ枠を減らせと主張したいわけではない。極端に言えば、東京から3校出てもいいとさえ思っている。

◇しわ寄せ

00年秋の茨城のように、東京の3校が3校とも関東大会ベスト4に残るようなら、揃ってセンバツに出すしかないだろう。誰も文句は言えないし、言わないはずだ。逆に3校とも初戦負けなら、センバツは「あきらめて」いただくしかないだろう。現に、よそはそういう形でやっているのだ。

▲03年からの規定では通常枠での同一県3校は認められていません。

たとえば、99年秋の関東大会では、開催県の千葉が3校とも初戦負けだった。もちろん、千葉からは1校も選ばれなかった。東京だけが都大会オンリーでセンバツに出られる「特権」を持っているのは承服しかねる。弱いくせに優遇されるのは納得できない。

東京を優遇する結果、その周辺にしわ寄せが及んでいることが問題なのだ。01年夏の東東京予選参加校は140校、西東京は127校だった。神奈川は209校だ。267校の東京は、97年春から01年夏の5年間に20校が全国大会に出ている。209校の神奈川は12校だ。割り算してみよう。

関東・東京の全国大会出場割合
01年夏の予選
参加校(A)
97〜01年の全国
大会出場校(B)
A/B
東京 267校 (春10、夏10)20校 13.4校に1校
神奈川 209校 (春6、夏6)12校 17.4校に1校
埼玉 164校 (春3、夏6)9校 18.2校に1校
千葉 172校 (春1、夏6)7校 24.6校に1校
茨城 112校 (春6、夏5)11校 10.2校に1校
栃木 67校 (春3、夏5)8校 8.4校に1校
群馬 66校 (春2、夏5)7校 9.4校に1校
山梨 42校 (春4、夏5)9校 4.7校に1校
1099校 83校 13.2校に1校

もし、この間の東京のセンバツ枠が「1」だったら、Bの数値が「15」になる(夏2校で春1校、計3校×5=15)。267を15で割ると17.8だ。神奈川や埼玉や千葉とくらべたとき、ちょうど妥当な数字になるわけだ。

ゆえに東京は「1」でよいという議論もあるだろうが、画一的に減らすのも芸のない話だ。秋の関東大会に出てもらって、その中で2校確保あるいはプラス1を狙うチャンスを与えてもいいのではないか。

◇東京が参加した場合の日程

現行の秋季関東大会は、開催県からは3校、その他の6県からは2校ずつで、計15校が出場する。大会期間は5日間、2球場で分散開催されている。次のようなスタイルだ。

現行の日程
メイン球場 サブ球場
初日 1回戦2試合 1回戦1試合
2日目 1回戦2試合 1回戦2試合
3日目 準々決勝2試合 準々決勝2試合
4日目 準決勝2試合 -------
5日目 決勝 -------

東京が関東大会に出るようになれば、3校固定が妥当だと思われる。どうせ東京では開催できない。使える器の球場がないからだ。「球場難」はけっして「言い訳」だけではない。ただし、日本シリーズとの日程調整が可能なら、東京ドームがある。

現行の15校プラス3校だから、計18校だ。関東大会の総試合数が3試合増えることになるが、次のように、5日間で終わらせることは可能だ。18校参加の東北はそうしているし、19校の九州では休養日を1日入れて6日間の日程なのだ。

私案
メイン球場 サブ球場
初日 2回戦3試合 1回戦2試合
2日目 2回戦3試合 2回戦2試合
3日目 準々決勝2試合 準々決勝2試合
4日目 準決勝2試合 -------
5日目 決 勝 -------

まあ、東北とは開催時期が違うし、九州とは緯度が違うから、ナイター照明のない千葉県営をメイン会場にする場合には、たしかに厳しい。試合時間を2時間とし、試合と試合のインターバルが30分なら、3試合日の場合は計7時間だ。

日没は16:30ぐらいだろうから、9:30に第1試合のプレイボールをかけなければならなくなる。それでもぎりぎりだ。開会式は8:30スタートということになるだろう。しかし、開会式などやらなくてもいい。実際、近畿大会では開会式はないはずだ。

むしろ考慮すべきことは、大会期間を連続した5日間とせずに、近畿のように週末分離開催にすることだろう。私案の日程では、1回戦を戦うチームは5連戦を強いられることになるからだ。

したがって、大会初日が土曜日、2日目が日曜日、3日目は土曜日、4日目が日曜日、5日目を月曜日とすることが望ましい。祝日が利用できるなら(土曜日と重なると振替にはならないが…)、3日目が11月3日、4日目が土曜日、5日目が日曜日となる。

これで関東大会の日程はできた。東京から3校出場することになれば、都大会の3位決定戦が必要になる。都大会が1試合増えることになるが、3位決定戦は決勝の前座でやればいいのだから、とくに日程上の問題は生じない。

都大会終了から関東大会初日まであまり余裕がないのは事実だけれども、それはほかの県でも同じことだ。関東大会を1週ずらすか、都大会を1週早めればいいのだ。


◆『週刊ベースボール』00年11月20日号で、森岡浩氏が東京枠と関東枠の歴史的経緯に関して述べておられます。どうぞ合わせてお読みください。124ページのコラムです。

◆『報知高校野球』02年5月号のコラム「T・ヒルマ記者の記録DE高校野球」に「地区割りの東京勢に対する関東勢の不満はないのだろうか」との指摘があります(122ページ)。同コラムは 東京の「傲慢さ」も突いていますが、実は、当ページを作成したそもそものきっかけは、神奈川の高校野球経験者が漏らした「不満」にあります。「勝てば官軍」というのは、プロ・アマ共通の真理であって、東京が強かった頃は、このような意見はおそらく表面化しなかったのでしょう。

◆03年センバツ以降は関東5位校と東京2位校を比較することになりましたが、必ず「1」が確保されるという点で、「東京特別枠」が存在することに変わりはありません。関東大会という同じ土俵に上がればすむ話です。このページはさっさと削除してしまいたいものだと思っています。

◆センバツ大会の名称は「選抜高等学校野球大会」であり、夏と異なり「全国」の文言は付されていません。その点を踏まえて、センバツは全国大会ではないという主張される方もいらっしゃいます。大会創設当初の歴史的背景は別にして、すくなくとも現在は全国「規模」の大会ですので、当サイトでは現実に即して「全国大会」として扱っています。

◆北海道も東京同様に単独枠がありますが、北海道の広さからして東北に混ぜるのは無理があります。→「野球留学を考える」


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