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2007年センバツ予想

07/01/04作成
14/02/18更新


◇「21世紀枠」予想

私が「21世紀枠」に強い違和感を抱く理由は、この制度が「逆転現象」を伴ってしまうからだ。少ない試合を参考にして選んでいく以上、見方によって意見が割れるのは仕方のないことだ。もともと「選抜」なのだから、主催者の思惑でどのような「選好」をしようが、それ自体は非難されるべきことではない。そこにどのような理念を示せるか主催者の見識が問われるだけのことだ。

だが、A対Bの直接対決でAが勝ったのに、負けたBが選ばれて、勝ったAが漏れてしまうという「逆転現象」だけは避けなければならない。もし、そこまで手を突っ込むなら、勝敗という厳粛な結果を覆すに足る明瞭な「選考」理由が示されなければならない。つまり、勝ったのに選ばれなかったチームを納得させられるだけの「説明」が必要なのだ。

原点に戻って、今回はまずこの視点で選別する。

★釧路江南(夏4回=直近77年、地区候補は2年連続2回目)
 北海道大会の準々決勝で優勝した旭川南に1点差で敗れている。旭川南の出場は確定的なので、釧路江南が選ばれても「逆転現象」にはならない。

●上山明新館(なし、県推薦は2年ぶり3回目、地区候補は初)
 東北大会2回戦で日大東北に敗れている。日大東北は準々決勝で八戸工大一に敗れ、八戸工大一は準々決勝で仙台育英に敗れている。上山明新館を選ぶと、2段階の「逆転現象」が生じる。まあ、「あと1歩」常連校には違いないけれど、室戸のように勝って出て来いとしか言いようがない。

★都留(夏1回=52年、県推薦・地区候補ともに初)
 関東大会準々決勝で桐生第一に1点差負けしている。一般枠でも5番手を争うチームであって、桐生第一の出場は有力視されることから「逆転現象」にはならない。

●成章(春1回=72年、県推薦・地区候補ともに2年連続2回目)
 愛知県大会準々決勝で享栄に敗れており、その享栄は3位決定戦で愛工大名電に敗れている。成章に勝った享栄でさえ、東海大会には出ていない。こんなチームを出してはならない。成章に勝った享栄、準決勝で享栄に勝った中京大中京、3位決定戦で享栄に勝った愛工大名電、愛工大名電を東海大会で退けた海星。これらのチームが選ばれずに成章だけを引き上げる「正当」な理由は見当たらない。

●武生商(なし、県推薦・地区候補ともに初)
 県大会準決勝で福井工大福井に敗れ、3位決定戦では福井商に大敗している。福井工大福井も福井商も出られないのに、武生商だけが出ていいはずがない。

★県和歌山商(夏4回=直近57年、春2回=直近37年、県推薦は2年連続3回目、地区候補は2年連続2回目)
 近畿大会1回戦で北陽に敗退。その北陽は優勝した報徳学園に準々決勝で敗れている。北陽は近畿6枠の5番手に位置するので、かりに県和商が「21世紀枠」で選ばれたとしても「逆転現象」にはならない。

★華陵(なし、県推薦は2年ぶり2回目、地区候補は初)
 中国大会準決勝で関西にサヨナラ負け。関西の5季連続はほぼ確実であり、華陵は一般枠でも3校目を争う4番手だ。

★高松一(夏3回=直近72年、春1回=49年、県推薦・地区候補ともに初)
 四国大会準々決勝で室戸に1点差負け。高知が神宮大会を制して四国枠が広がったため、室戸の出場も有力視されることから、もし高松一が「21世紀枠」で選ばれたとしても「逆転現象」にはならない。一般枠で考えても4校目をうかがう位置にいる。

★都城泉ケ丘(なし、県推薦は2年連続3回目、地区候補は初)
 九州大会準々決勝で鹿児島商にコールド負け。4枠4番手の鹿児島商は「福岡枠」の発動がなければ、最後の椅子を確保することになるだろう。「逆転現象」は生じない可能性が大きい。

というわけで、●印3校にはお引取りいただく。これまでの「21世紀枠」では、毎年必ずオールドネームが選ばれている。01年の安積、02年の松江北、03年の柏崎、04年の一関一と八幡浜、05年の高松、06年の金沢桜丘と続く系譜だ。今回、はっきりとこれに該当するのは県和歌山商と高松一になる。まあ、釧路江南や都留や成章もオールドネームだろうが、いささか弱い。

ご高齢の方々が選んでおられるのだ。昔懐かしい名前に惹かれても悪いことではない。それにオールドネームである以上、卒業生が多いわけだから、興行的成果も期待できる。この観点からすれば、中西太や近藤昭仁をOBに持つ高松一のほうが県和商より有力なのではないかと思われる。春は58年ぶりだから話題性としては十分だ。

高松一を選んでしまうと、もう1校は地域バランスで釧路江南か都留になる。2年続けて関東というのは誰しも抵抗を感じるだろうし、そうでなくても北海道相手では分が悪い。それに、駒大苫小牧が実績を残してきた。北海道から2校になっても風当たりは少ない。北北海道から2校はもちろん初めてだ。

◇一般枠と希望枠の予想

▼補欠校に回りそうなチームについては、9イニング換算した4試合分の失点を算出して、「備考」欄に掲げました。サヨナラ負けのイニング数の端数処理は切り捨てです。

北海道 旭川南 駒大岩見沢 釧路江南
北海道F
北海道S
北海道Q
北海道2
3○1駒大岩見沢
3○0北海道栄
4○3釧路江南
15○2函館中部
1●3旭川南
4○2北照
7○0恵庭北
9○7北海
 −
 −
3●4旭川南
6○5札幌新川
備考 確実 34回12失点
(3.17)

何の問題もない。

東北 仙台育英 聖光学院 八戸工大一 東北
東北F
東北S
東北Q
東北2
東北1
県F
3○2聖光学院
5○0八戸工大一
2○1秋田中央
5○1日大山形
 −
5○0東北
2●3仙台育英
4○0東北
6○3盛岡大付
4○3鶴岡東
 −
6○5日大東北
 −
0●5仙台育英
10○5日大東北
7○0花巻東
 −
15○4三沢
 −
0●4聖光学院
5○0光南
7○0盛岡中央
 −
0●5仙台育英
備考 確実 有力 35回14失点
(3.60)
35回9失点
(2.31)

優勝が仙台育英なので補欠1位校は八戸工大一でほぼ確実だと思われるが、東北や秋田中央でも希望枠は難しいようだ。

関東 千葉経大付 佐野日大 桐生第一 日大藤沢 成田 都留
関東F
関東S
関東Q
関東1
県F
県S
9○5佐野日大
4○1日大藤沢
13○4明秀日立
11○1健大高崎
2●4成田
4○3銚子商
5●9千葉経大付
5○4桐生第一
4○3成田
8○7花咲徳栄
8○0宇都宮清陵
8○5真岡工
 −
4●5佐野日大
4○3都留
10○1藤代
9○0健大高崎
11○1関東学園大付
 −
1●4千葉経大付
6○1富士学苑
4○3浦和学院
4●8桐光学園
5○4桐蔭学園
 −
 −
3●4佐野日大
2○0常磐大
4○2千葉経大付
5○0東海大望洋
 −
 −
3●4桐生第一
4○2桐光学園
1●2富士学苑
6○5甲府商
備考 確実 確実 有力 有力 38回6失点
(1.42)
35回13失点
(3.34)

5校目は成田だろう。成田は関東大会優勝の千葉経大付に県大会決勝で勝っているが、都留は山梨2位校だ。それに、成田が延長で負けた佐野日大は都留を退けた桐生第一に勝っている。地域性が反映されない限り、成田が優位だ。意外なことに千葉2校はまだない。

出場校の予想なら、「21世紀枠」との二股をかけられる都留に乗るべきだろう(成田にしても希望枠で救済される可能性があるが…)。ただ、私の予想は出場校予想ではない。成田を外したら、あとの勝敗予想で痛い目にあいかねない。都留を外しても、失うポイントは1つかせいぜい2つだろう。よって、私は成田に乗る。

成田は、今回もっともややこしいポジションにいる。

1.都留が「21世紀枠」に選ばれる→成田は関東5校目→桜美林に競り勝って出場
2.都留が「21世紀枠」に選ばれる→成田は関東5校目→桜美林に競り負けて補欠1位→希望枠で大垣日大と競り合う
3.都留が「21世紀枠」で選ばれない→成田が関東5校目→桜美林に競り勝って出場
4.都留が「21世紀枠」で選ばれない→成田が関東5校目→桜美林に競り負けて補欠1位→希望枠で大垣日大と競り合う
5.都留が「21世紀枠」で選ばれない→成田は関東6校目→都留が桜美林に競り勝って出場→希望枠で大垣日大と競り合う
6.都留が「21世紀枠」で選ばれない→成田は関東6校目→桜美林が出場→補欠1位は都留

準優勝の佐野日大と1回戦で延長14回を戦った花咲徳栄は埼玉2位校だ。埼玉1位の浦和学院は日大藤沢に1点差とはいえ負けているので、花咲徳栄は日藤の上には来ない。桐生第一や成田も佐野日大とは1点差なので、条件的にはイーブンにしかならない。花咲徳栄が補欠1位になるとすれば、都留が「21世紀枠」で選ばれて、成田が関東・東京の6枠目を射止めたときだけだろう。

東京 帝京 桜美林
東京F
東京S
東京Q
東京2
6○2桜美林
11○1八王子
5○0創価
12○4駒大
2●6帝京
5○0修徳
5○3明星
6○2佼成学園
備考 確実 36回11失点
(2.75)

関東5校目を支持する。2校出したいのなら、東京が関東大会に混ざって、実力で奪い取ればよい。

東海 常葉菊川 中京 大垣日大 海星
東海F
東海S
東海Q
東海1
県F
県S
3○0中京
4○0大垣日大
7○2東邦
 −
6○5常葉橘
9○2浜松工
0●3常葉菊川
7○0海星
7○6中京大中京
4○1皇学館
0●6大垣日大
3○1大垣西
 −
0●4常葉菊川
6○1浜松工
 −
6○0中京
7○0中津商
 −
0●7中京
3○2愛工大名電
 −
3○2菰野
6○2皇学館
備考 確実 有力 34回5失点
(1.32)
37回11失点
(2.68)

補欠1位校は大垣日大だろう。大垣日大と希望枠で渡り合えるのは成田だけだろうが、大垣日大の補欠1位がほぼ確実なのに対して、成田の場合は前述したように話が複雑で、補欠1位に回ることなく選ばれるかもしれないし、補欠2位の可能性もある。

愛知がセンバツに漏れたのは、戦前に1回、戦後では4回あるだけだ。「21世紀枠」で成章が選ばれないときは、1992年以来の空白となる。まあ、「21世紀枠」では「大阪枠」や「福岡枠」に類似する発動はないけれど…。

北信越 日本文理 創造学園大付 星稜
北信越F
北信越S
北信越Q
北信越1
県F
9○2創造学園大付
12○9星稜
6○2富山商
11○7長野商
7○1北越
2●9日本文理
4○1福井工大福井
4○2福井商
9○3桜井
0●7長野日大
 −
9●12日本文理
7○3長野日大
6○1敦賀気比
1●3遊学館
備考 確実 35回15失点
(3.86)
35回19失点
(4.89)

準優勝の創造学園大付とベスト4の星稜との争いになる。去年はベスト4の金沢桜丘が「21世紀枠」で選ばれたので、決勝で大敗した日本文理が(結果的には)救われた形になった。今年の星稜は準決勝の日本文理戦で9回サヨナラ負けだが、創造学園大付は決勝の日本文理戦が実質的には8回コールド負けだ。

もっとも、この決勝戦で創造学園大付はエースの登板を回避させている。そこは割り引けるとしても、懸念材料はもう1つある。星稜は北信越大会準々決勝で長野日大に勝っているが、創造学園大付は県大会決勝で長野日大に負けているのだ。ただし、この試合も創造学園大付はエースを救援登板にとどめている。

もし、これで創造学園大付が選ばれないようなら、「投手を2枚揃えられないなら連投させろ」と言っているに等しい。というわけで、私はあえて創造学園大付に乗る。創造学園大付が選ばれれば長野では00年長野商以来となる。

近畿 報徳学園 大阪桐蔭 市川 北大津 北陽 智弁和歌山 近江 県和歌山商
近畿F
近畿S
近畿Q
近畿1
府県F
府県S
5○1大阪桐蔭
7○0北大津
5○0北陽
2○1熊野
5○4市川
3○0東洋姫路
1●5報徳学園
9○5市川
13○6近江
6○0天理
13○3北陽
8○1東海仰星
 −
5●9大阪桐蔭
10○3智弁和歌
8○1福知成美
4●5報徳学園
3○2神戸西
 −
0●7報徳学園
7○6東洋姫路
4○2郡山
1●2近江
5○4八幡商
 −
 −
0●5報徳学園
5○3県和商
3●13大阪桐蔭
5○0清教学園
 −
 −
3●10市川
11○8東海仰星
0●4県和商
17○6熊野
 −
 −
6●13大阪桐蔭
9○0京都学園
2○1北大津
4○1近江兄弟
 −
 −
 −
3●5北陽
4○0智弁和歌
15○4伊都
備考 確実 確実 確実 確実 有力 32回28失点
(7.88)
33回15失点
(4.09)

北陽までの5校はいいとして、最後の6校目が激戦だ。ベスト4に兵庫2校が入ったので、ベスト8の東洋大姫路は対象外となる。県和商が「21世紀枠」を逃した場合、地域性から近江が外れるだろうから、6校目は和歌山3校がしのぎを削ることになる。

優勝した報徳学園に1回戦で善戦した熊野という考え方もあるが、ガチンコ勝負になる和歌山準決勝(上位3校が近畿大会進出)で智弁和歌山に大敗していることから、智弁和歌山を押しのけて熊野が選ばれるということはないだろう。智弁和歌山と県和歌山商の比較となると微妙なところだ。県大会決勝の直接対決を尊重するのか、近畿大会の1勝を重く見るのかという話になる。

直接対決と言っても、県大会決勝は負けても構わない試合だった(結果的に和歌山1位の県和商の相手は大阪2位の北陽であり、和歌山2位の智弁和歌山は大阪3位の東海大仰星との対戦だった。1位になったところでアドバンテージはないわけだ)。そう考えるなら、やはり近畿大会の1勝を重視すべきだろう。

もっとも、裏を返して考えるなら、「大阪3位に1勝しただけの智弁和歌山」と「大阪2位に負けた県和商」ということにすぎず、智弁和歌山の近畿大会1勝は、県大会決勝の直接対決をひっくり返すほどの重みを持っていないわけだ。

1位が大阪3位と対戦して、2位が大阪2位と対戦するのがノーマルな組み合わせであり、このアドバンテージがあれば県大会決勝を有名無実化させずに済むだけでなく、選考の際の苦労も少ない。このように、どちらも考えられるケースでは、上位進出の可能性の高いチームを選ぶのが、この予想では「王道」なので、私は智弁和歌山に乗る。

さて、6校目はとりあえず地域性で近江を外したけれども(滋賀2校の前例はない)、補欠校となる7番手になると、近畿大会で1勝している実績を買って滋賀1位の近江でよい。もっとも、近江だろうが、県和商だろうが、熊野だろうが、希望枠には遠い。智弁和歌山なら、はるか彼方だ。

中国 広陵 関西 宇部商 華陵 盈進
中国F
中国S
中国Q
中国1
県F
県三決
12○9関西
4○2宇部商
4○2盈進
11○0岡山城東
8○5崇徳
 −
9●12広陵
6○5華陵
9○2崇徳
10○3松江北
3●13岡山理大付
 −
 −
2●4広陵
4○3柳井商
6○1開星
7○5西京
 −
 −
5●6関西
7○1西京
6○3倉吉北
 −
9○4柳井商
 −
 −
2●4広陵
8○4岡山理大付
 −
3○1広島商
備考 確実 確実 35回13失点
(3.34)
38回14失点
(3.32)

宇部商と華陵は山口準決勝で対戦しており、コールド点差で宇部商が勝っている。華陵は山口3位であり、宇部商は山口1位だ。両者を比較するなら、この直接対決の結果を尊重せざるを得ない。四国3枠は確定しているので、「21世紀枠」の動向にかかわらず、中国3番手はそのまま当選できるだろう。

華陵が「21世紀枠」に入り、宇部商が中四国6校目に入った場合には、補欠校が問題になってくるが、中国大会準々決勝と広島準決勝で広陵に善戦している盈進が有力だろう。96年の米子東以来センバツ出場のない鳥取は、今回もまったくかすっていないことから11年連続で空白となることが確定的だ。

四国 高知 今治西 室戸 徳島商 高松一
四国F
四国S
四国Q
四国1
県F
県三決
県S
2○1今治西
7○0室戸
9○2丸亀城西
 −
11○7明徳義塾
 −
8○1室戸
1●2高知
13○0徳島商
6○2香川西
 −
17○1新田
 −
6○2南宇和
 −
0●7高知
5○4高松一
11○1池田
 −
4○2高知商
1●8高知
 −
0●13今治西
3○1川之江
 −
8○3池田
 −
4○1富岡西
 −
 −
4●5室戸
 −
3○2香川西
 −
8○4丸亀城西
備考 確実 確実 有力

3番手は室戸だろうが、4番手は高松一でもいいのではないかと思われる。もし、「21世紀枠」が華陵に転んで高松一が外れた場合、ボロ負けの印象が強い徳島商より高松一のほうが宇部商と張り合える。

九州 熊本工 大牟田 小城 鹿児島商 福岡工大城東 都城泉ケ丘
九州F
九州S
九州Q
九州2
県F
県S
10○0大牟田
8○5小城
7○1自由ケ丘
6○3宮崎商
8○5九州学院
6○1秀岳館
0●10熊本工
5○2鹿児島商
10○2八重山商工
5○2長崎日大
9○6福工大城東
16○6自由ケ丘
 −
5●8熊本工
6○5福工大城東
6○4神村学園
8○2佐賀商
4○1敬徳
 −
2●5大牟田
7○0都城泉ケ丘
6○5九州学院
11○1神村学園
7○0薩南工
 −
 −
5●6小城
8○3大分豊府
6●9大牟田
8○7沖学園
 −
 −
0●7鹿児島商
7○2豊後大野連合
5○0宮崎商
2○1日南学園
備考 確実 確実 有力 33回11失点
(3.00)
39回25失点
(5.77)

4校目が素直に鹿児島商に落ち着くのかどうかが焦点になる。福岡工大城東は準々決勝で延長15回サヨナラ負けだ。鹿児島商に勝った大牟田が決勝で大敗しているのが気になる。その大牟田との関係で言えば、福岡県大会準決勝で大牟田にコールド負けしている自由ケ丘は鹿児島商や福岡工大城東よりワンランク落ちる。

福岡工大城東も県大会決勝で大牟田に負けており、九州大会準決勝で大牟田に負けた鹿児島商とはイーブンだ。21年ぶりになる公立校を落とすとも思えないので、今回も「福岡枠」の発動はないだろう。

勝敗予想

32校の出場予想が完了したので、例によってランクをつけよう。

1.大阪桐蔭   9.関西   17.桐生第一 25.鹿児島商
2.広陵    10.帝京   18.大牟田  26.聖光学院
3.高知    11.北陽   19.日本文理 27.室戸
4.成田    12.仙台育英 20.市川   28.北大津
5.智弁和歌山 13.今治西  21.旭川南  29.大垣日大
6.報徳学園  14.熊本工  22.佐野日大 30.創造学園大付
7.千葉経大付 15.日大藤沢 23.宇部商  31.高松一
8.中京    16.常葉菊川 24.小城   32.釧路江南

4校前後は外すだろうから、獲得ポイントの満点は「27」だ。6割弱の的中率なら、16勝11敗がいいところだ。まあ、目標ポイントは「12」にしておく。

▲採点方法は「01年センバツ予想」のページをご覧ください。

出場予想の当否

2年連続で「逆転現象」はなかった。「神宮大会枠」が付加された地区には「21世紀枠」は来ないということがわかった。外したのは3校だから、まずは計算どおりだ。当てすぎてもあとで困る。今回の場合、単に出場校を当てに行くだけなら、都留と県和商には乗るべきだっただろう。

出場しない予想校 予想しなかった出場校
 5.智弁和歌山
31.高松一
32.釧路江南
県和歌山商
都留
都城泉ケ丘

和歌山県高野連の事務局は県和商内にある。近畿の場合、06年は最初から8強限定で選考されている(06年公式ガイドブックの選考経過=26ページ参照)が、早く「一丁上がり」にしておかないと、他府県にも迷惑が及んでくるわけだ。

実は、このページをUPした翌日に、こっそり直しておこうかと思ったのが四国だった。私は2対6という最終スコア(準々決勝の今治西戦)だけ見て、香川西を一顧だにしなかったけれど、8回終了時点では1対0でリードしている。それなら、高松一との県大会決勝直接対決(9回サヨナラ)はあまり関係はない。4番手が香川西になってもおかしくない。

北海道の2番手が駒大岩見沢ではなく、北海道栄だったというのは意外だ。いくら北海道栄が室蘭大会で駒大苫小牧にコールド勝ちしたと言っても、それだけの理由で引っ張り上げるのは解せない。南北バランスかと思ったら、まだ(今回まで)駒大岩見沢は南だ。どうやら、不祥事が斟酌されたようだが、それなら推薦を取り消せばよい。要は、希望枠に近いところを押し込んだだけの話ではなかろうか。

九州の3番手と4番手も読み違っている。6回終了時で考えるなら、小城は熊本工に対して1対7の大差、鹿商は大牟田に対して1対2の僅差だ。また、両者には神村学園という共通の対戦相手もある。決勝のワンサイドを無視するなら、3番手・鹿児島商で4番手・小城という考え方もあるのかもしれない。

もう1つは関東の7番手だ。私は花咲徳栄と見たが、同じ関東大会1回戦敗退組の浦和学院が補欠1位校になっている。県大会決勝の直接対決が反映されただけでなく、希望枠の絡みもあったかもしれない。浦和学院を7番手に据えたときは、8番手が富士学苑でないと都合が悪い。

補欠1位校

ふと気になったのだが、1位が同点の場合はどうするのだろう? 決まっていないはずはなかろうが、見たことも聞いたこともない。常識的には「失点」優先かと思われるが、「失点率」も同率になる可能性はある。まあ、可能性の世界なら、4項目すべて同じということも考えられるわけだ。そこまで心配する必要はないだろうが…。

▲得失点差のようです。→「2代目んだ」(希望枠が同点の場合)

補欠1位校の「守備力」比較
補欠1位校 被塁打 与四死球 失点 失策
大垣日大 30 6.62 3.71 1.32 0.53
浦和学院 28 7.09 3.27 1.64 0.55
北海道栄 24 11.00 2.75 2.25 1.50
桜美林 23 10.00 4.50 2.75 0.50
華陵 22 12.57 2.09 3.26 1.40
八戸工大一 16 12.60 4.11 3.60 1.03
星稜 14 14.40 1.80 4.89 1.80
近江 13 11.57 4.13 4.13 1.65
福岡工大城東 10 13.27 3.20 5.72 2.75

今回は、大垣日大、浦和学院、桜美林の3校が4試合1失策だったようだ。それでも差がつくのは、コールドとサヨナラ負けがあるからだ。浦学がもし無失策なら(かりに安打と判定されても)30ポイントになり、大垣日大は29ポイントになる。

勝敗予想の当否

出場校予想の段階で3ポイント失ったので、獲得ポイントの満点は「28」だ。的中率は実績値で57%だから、期待できるのは16勝ほどになる。目標ポイントが「12」ということは、16勝の場合に最終ポイントを「0」にするには成田に優勝してもらわねばならない。

『サンデー毎日』増刊「センバツ」の「大会展望」のページには出場校の戦力評価が掲載される。07年は大阪桐蔭と報徳学園が総合力「95」、仙台育英、千葉経大付、帝京、広陵、今治西、高知の6校が「90」、室戸、小城、都城泉ケ丘の3校は「80」、それ以外は「85」だ。ついでだから、一緒にチェックしてみよう。

月日  回戦    勝ちチーム  スコア  負けチーム     当否    『サンデー毎日』 
3/23 1  (22)佐野日大  7−0 大牟田(18)   /( 0- 1) 85=85( 0-0- 1)
3/23 1   (1)大阪桐蔭  7−0 日本文理(19)  ○( 1- 1) 95>85( 1-0- 1)
3/23 1  (16)常葉菊川  2−1 仙台育英(12)  /( 1- 2) 85<90( 1-1- 1)
3/24 1   (13)今治西  3−2 都留(33)    ( 1- 3) 90>85( 2-1- 1)
3/24 1   (14)熊本工  6−4 県和歌山商(33) ( 1- 4) 85=85( 2-1- 2)
3/25 1  (7)千葉経大付  5−4 中京(8)     ○( 2- 4) 90>85( 3-1- 2)
3/25 1    (27)室戸  2−1 報徳学園(6)   /( 2- 5) 80<95( 3-2- 2)
3/25 1   (23)宇部商  4−3 日大藤沢(15)  /( 2- 6) 85=85( 3-2- 3)
3/25 1    (10)帝京  9−1 小城(24)    ○( 3- 6) 90>80( 4-2- 3)
3/26 1    (20)市川  4−2 聖光学院(26)  ○( 4- 6) 85=85( 4-2- 4)
3/26 1     (2)広陵  2−1 成田(4)     ○( 5- 6) 90>85( 5-2- 4)
3/26 1    (11)北陽  1−0 鹿児島商(25)  ○( 6- 6) 85=85( 5-2- 5)
3/27 1(30)創造学園大付  1−0 旭川南(21)   /( 6- 7) 85=85( 5-2- 6)
3/27 1     (9)関西  4−2 高知(3)     /( 6- 8) 85<90( 5-3- 6)
3/27 1 (33)都城泉ケ丘  2−0 桐生第一(17)  ( 6- 9) 80<85( 5-4- 6)
3/28 1  (29)大垣日大  7−4 北大津(28)   /( 6-10) 85=85( 5-4- 7)
3/28 2   (1)大阪桐蔭 11−8 佐野日大(22)  ○( 7-10) 95>85( 6-4- 7)
3/28 2  (16)常葉菊川 10−0 今治西(13)   /( 7-11) 85<90( 6-5- 7)
3/29 2   (14)熊本工  6−3 千葉経大付(7)  /( 7-12) 85=85( 6-5- 8)
3/29 2    (27)室戸  4−1 宇部商(23)   /( 7-13) 80<85( 6-6- 8)
3/29 2    (10)帝京 12−4 市川(20)    ○( 8-13) 90>85( 7-6- 8)
3/30 2     (2)広陵  5−3 北陽(11)    ○( 9-13) 90>85( 8-6- 8)
3/30 2     (9)関西 12−0 創造学園大付(30)○(10-13) 85=85( 8-6- 9)
3/30 2  (29)大垣日大  4−1 都城泉ケ丘(33) /(10-14) 85>80( 9-6- 9)
3/31 Q  (16)常葉菊川  2−1 大阪桐蔭(1)   /(10-15) 85<95( 9-7- 9)
3/31 Q   (14)熊本工  5−3 室戸(27)    ○(11-15) 85>80(10-7- 9)
4/01 Q    (10)帝京  7−1 広陵(2)     /(11-16) 90=90(10-7-10)
4/01 Q  (29)大垣日大  9−1 関西(9)     /(11-17) 85=85(10-7-11)
4/02 準  (16)常葉菊川  6−4 熊本工(14)   /(11-18) 85=85(10-7-12)
4/02 準  (29)大垣日大  5−4 帝京(10)    /(11-19) 85<90(10-8-12)
4/03 決  (16)常葉菊川  6−5 大垣日大(29)  ○(12-19) 85=85(10-8-13)

▲私の予想が大幅に外れた試合が4試合ありました。大変失礼しました。

97年春の天理や96年夏の松山商にはCランクをつけていたスポーツ紙があった(当時の資料が見つからないが、私のランクも「20」位台だったはずだ)。東海同士の決勝は、誰にも予想できなかっただろう。

ところで、1回戦で室戸が報徳を食った。私のランクでは「21」差の“波乱”だ。ランク差「20」以上で低い評価のチームが勝ったのは、このセンバツ予想をWeb上で公開するようになった01年以降では4試合目になるが、すべて1点差だ(その後、大差の試合があったが…)。数値化していると、こんな具合に遊ぶことができる。

差     勝ちチーム  スコア  負けチーム   年・回戦 
24    (30)藤代 1−0 四日市工(6)  01年1回戦
23 (28)東海大山形 3−2 報徳学園(5)  04年1回戦
21    (27)室戸 2−1 報徳学園(6)  07年1回戦
20   (31)宜野座 4−3 桐光学園(11) 01年3回戦
20  (29)大垣日大 9−1 関西(9)    07年準々決勝

最終結果

年  獲得 優勝チーム    総合   目標   最終 
01年 10 常総学院(2)  10- 2= 8  13  13- 8= 5
02年 14 報徳学園(8)  14- 8= 6  14  14- 6= 8
03年 19 広陵(4)    15- 4=11  13  13-11= 2
04年 18 済美(2)    18- 2=16  12  16-12= 4
05年 17 愛工大名電(7) 17- 7=10  14  14-10= 4
06年 12 横浜(4)    12- 4= 8  11  11- 8= 3
07年 12 常葉菊川(16) 12-16=-4  12  -4-12=16

結局、総合ポイントはマイナスになり、最終ポイントは2桁だった。この一連の予想は、出場予想から始まるけれども、最終的には優勝予想であって、01年のように獲得ポイントが少なくても上位チームが優勝すれば、最終ポイントはそこそこにおさまる。今回のように散々な結果に終わることも10年に1度ぐらいはある。

「1」から「32」まで足し算していくと、その総和は「528」になる(実際には出場予想を外すので、今年の場合は「559」だった)。1回戦終了時で勝ち残っているチームのランクの総和は、「528」の半分の「264」を目安としている。今年は「266」だったので、だいたいイーブンペースだ。

2回戦終了時で8チーム残る。その総和は「107」だった。01年以降は、125→82→82→106→105→146と推移しているので、ベスト8の段階までは例年並みだ。大阪桐蔭や広陵でなくても、関西か帝京が優勝すれば、そこそこの数字におさまるはずだった。まあ、ベスト8のうち、6番手と8番手の決勝になれば、総合ポイントはマイナスにしかならない。

勝敗予想の結果詳細
内訳 06年まで 07年
勝率
全試合 90 100 .474 12-19
 出場予想したチーム同士の対戦 90 68 .570 12-15
  ランク差「15」以上 25 9 .735 3-4
  ランク差「10」〜「14」 21 11 .656 5-0
  ランク差「5」〜「9」 22 22 .500 2-5
  ランク差「4」以下 22 26 .458 2-6
 出場予想しなかったチームが絡んだ試合 0 32 .000 0-4
  出場予想したチームとの対戦(予想したチームの23勝8敗)
  出場予想しなかったチーム同士の対戦(1試合)
3-1
0

◆事実誤認、数値の誤り、変換ミス、リンク切れ等にお気づきの際は、お手数ですが「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。なお、当サイトでは固有名詞における「ヶ」は例外なく「ケ」に改めることにしています。したがって、「都城泉ヶ丘」は「…泉ケ丘」で表記していますのでご了承ください。

◆5季連続出場の関西とはつくづく相性が悪いようで、通算4勝11敗です。

◆他の年の予想→05年センバツ06年センバツ06年選手権07年選手権08年センバツ/09年センバツ

★07/03/08校正チェック済、ケOK、順OK
★07/12/31HTML文法チェック済(エラーなし)



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