◆「野球留学」批判とは、負けた側の周辺で囁かれるひがみにすぎないと私は思っています。このページは07年春に書き換えを予定していましたが、特待生問題が勃発したため、その名も「特待生と野球留学」というそのものズバリのブログを開設しました。その成果は(いずれ)このページにフィードバックします。
◆行政区分としての市町村等は作成当時(02年春)のものであり、その後の市町村合併を反映したものではありません。
北海道は広い。日本の国土の面積は約37万7500平方キロで、北海道は約8万3500平方キロだ。教科書どおりに計算するなら、約22%を占めている。ただし、ここには北方領土が約5000平方キロ含まれている。日本政府の実効支配の及ばないこの地域を除いて再計算しても、20%を下回ることはない。
九州・沖縄8県に四国4県を足しても、北海道の面積にまだ届かない。山口、広島、島根まで加えて、ようやく北方領土込みの北海道の面積にほぼ等しくなる。青森から南下するなら、東北6県プラス北関東3県で、北方領土抜きの北海道より大きくなる。
北海道は行政区分としては14の支庁に分かれている。この支庁には行政権限はない。もっとも広い十勝支庁は帯広市のほかに16町3村からなる。その面積は1万830平方キロだ。岩手、福島、新潟、長野の4県を除いて、十勝支庁以上の面積を持つ都府県は存在しない。
14支庁のうち、もっとも狭いのは江差町などで構成される桧山支庁(奥尻を含む)であり、その面積は2850平方キロだ。東京、神奈川、大阪、香川、佐賀、沖縄の6都府県はこれより小さい。だが、桧山支庁10町の総人口は6万人に欠ける。
さて、高校野球の話を始めよう。北海道の夏の予選は、南北に二分割しておこなわれている。たとえば1984年には、北は広尾高校、南は北海高校が勝ち残った。広尾高校のある広尾町は、北海高校のある札幌市より、緯度で45分(=1度の4分の3)ほど南にある。
南にある広尾高校が「北北海道」代表で、北にある北海高校が「南北海道」代表だというややこしい年もあったわけだ。ちなみに、緯度の45分差とは東京と水戸の差に等しい。あるいは、岡山と倉吉の差と言い換えるほうが適切だろうか。
地形・交通の問題も絡んで、おおむね道北プラス道東が「北北海道」、道南プラス道央が「南北海道」と区分けされたのだろう。「北北海道」はさらに名寄、旭川、北見、釧根、十勝、北空知の6地区に分かれており、「南北海道」は南空知、札幌、小樽、室蘭、函館の5地区に分かれる。このうち、名寄地区(支部)からの甲子園出場はまだない。支庁単位で考えるなら、宗谷、日高、桧山の3支庁からの出場がない。
過去の甲子園出場校の属する地区、春夏の出場回数などをまとめてみた。この中での最北端は網走南ケ丘だと思われる。
▼「春」「夏」は出場回数です。「夏」のカッコ内は、南北分割後の出場回数です。「地区(支部)」は01年夏時点でその高校がどの地区に属しているかを示しています。「所在地」は学校所在地、「支庁」は学校所在地の自治体が属する支庁です。
| 北北海道 | 南北海道 | |||||||||||||
| 地区 (支部) |
高校 | 春 | 夏 | 所在地 | 設立 区分 |
支庁 | 地区 (支部) |
高校 | 春 | 夏 | 所在地 | 設立 区分 |
支庁 | |
| 旭川 旭川 旭川 旭川 旭川 旭川 旭川 旭川 北見 北見 北見 北見 釧根 釧根 釧根 ‐ 釧根 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 北空知 北空知 北空知 北空知 |
旭川北 旭川工 旭川実 旭川商 旭川大高 旭川南 旭川竜谷 留萌 網走南ケ丘 北見柏陽 北見工 北見北斗 釧路江南 釧路工 釧路商 釧路第一 中標津 帯広柏葉 帯広北 帯広工 帯広三条 帯広農 広尾 芦別 芦別総合技術 砂川北 滝川西 |
0 0 1 0 0 0 2 0 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 |
1(1) 4(4) 2(2) 1 6(6) 1(1) 6(6) 1(1) 1(1) 1(1) 1(1) 0 4(4) 1(1) 1(1) 0 1(1) 1 2(2) 1(1) 5(5) 1(1) 1(1) 1 1(1) 2(2) 2(2) |
旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 留萌市 網走市 北見市 北見市 北見市 釧路市 釧路市 釧路市 <廃校> 中標津町 帯広市 帯広市 帯広市 帯広市 帯広市 広尾町 芦別市 芦別市 砂川市 滝川市 |
道 道 私 道 私 道 私 道 道 道 道 道 道 道 道 私 道 道 私 道 道 道 道 道 道 道 市 |
上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 留萌 網走 網走 網走 網走 釧路 釧路 釧路 - 根室 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 空知 空知 空知 空知 |
南空知 南空知 札幌 札幌 札幌 札幌 札幌 札幌 札幌 札幌 札幌 小樽 函館 函館 函館 函館 函館 函館 室蘭 室蘭 室蘭 室蘭 室蘭 室蘭 室蘭 |
駒大岩見沢 三笠 札幌開成 札幌光星 札幌商 札幌第一 札幌南 東海大四 北海 尚志学園 札幌日大 北照 知内 函館工 函館商 函館大有斗 函館中部 函館西 駒大苫小牧 苫小牧工 苫小牧東 北海道栄 鵡川 室蘭大谷 室蘭工 |
7 0 0 1 2 0 0 5 11 0 1 2 1 1 0 6 0 1 2 5 4 3 2 1 1 |
2(2) 1(1) 1(1) 0 8(5) 1(1) 3(1) 4(4) 33(14) 1(1) 0 1(1) 0 4(1) 1 7(7) 2 1 5(5) 1(1) 1(1) 1(1) 0 0 0 |
岩見沢市 三笠市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 北広島市 小樽市 知内町 函館市 函館市 函館市 函館市 函館市 苫小牧市 苫小牧市 苫小牧市 白老町 鵡川町 室蘭市 室蘭市 |
私 道 市 私 私 私 道 私 私 私 私 私 町 道 道 私 道 道 私 道 道 私 道 私 道 |
空知 空知 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 後志 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 |
|
北と南は均質ではない。北のセンバツ出場回数は、03年希望枠の旭川実を含めても9回にすぎない。また、北は分散、南は集中の傾向がある。
南北分割後の夏の出場回数(各47回)の上位3校で比較するなら、北は36.2%(旭川竜谷、旭川大高、帯広三条で計17回)、南は55.3%(北海、函館大有斗、札幌商で計26回)になる。上位5校でも、北は53.2%、南は74.5%だ。ただし、近年は南も分散化が進んでいるようだ。
95年から01年までの7年間、春と秋の全道大会で北が決勝に残ったのは、98年秋の旭川工と99年春の砂川北の2校しかない。この間の南北対決は次のとおりだ。北の29勝81敗(勝率.264)になる。
| 春季大会 | 年 | 秋季大会 | ||||
| 北 | スコア | 南 | 北 | スコア | 南 | |
| 帯広三条 留萌 滝川西 稚内大谷 中標津 北見緑陵 留萌 稚内大谷 中標津 稚内大谷 |
0●1 6○4 0●1 6○3 1○0 5●6 1●12 3○2 0●4 4●5 |
北海道工 函館大谷 室蘭大谷 北海道桜丘 知内 東海大四 北海道工 札幌第一 東海大四 東海大四 |
95 年 |
稚内大谷 砂川北 旭川工 北見柏陽 砂川北 旭川工 帯広北 北見柏陽 旭川工 |
1●5 10○0 4○1 9○8 0●4 6○5 3●5 4●12 0●8 |
駒大岩見沢 札幌南 函館大有斗 札幌商 駒大岩見沢 苫小牧工 東海大四 北照 駒大岩見沢 |
| 北見柏陽 旭川竜谷 稚内大谷 滝川西 帯広北 釧路湖陵 北見柏陽 |
12○5 0●5 1●6 0●6 3●8 0●12 7●9 |
函館水産 北照 札幌南 東海大四 駒大岩見沢 北海 苫小牧工 |
96 年 |
砂川北 遠軽 帯広北 根室 北見緑陵 砂川北 稚内大谷 稚内大谷 |
9○2 3●8 0●1 0●7 0●1 2●6 6○2 4●5 |
札幌厚別 函館大有斗 札幌第一 北海 室蘭大谷 函館大有斗 札幌第一 函館大有斗 |
| 北見北斗 帯広南商 釧路湖陵 稚内大谷 遠軽 旭川実 旭川実 |
1●5 3●15 3●7 0●1 6●7 7○0 5●6 |
札幌光星 駒大岩見沢 札幌南 函館大有斗 北照 札幌白石 駒大岩見沢 |
97 年 |
滝川西 旭川竜谷 北見工 釧路江南 北見工 |
5●6 2●12 5○3 1●2 3●6 |
北海 苫小牧東 東海大四 函館工 北照 |
| 遠軽 中標津 滝川西 広尾 滝川西 旭川竜谷 |
0●9 3●17 5○0 1●3 6●7 3●14 |
東海大四 知内 函館大有斗 駒大岩見沢 札幌商 駒大岩見沢 |
98 年 |
帯広三条 北見緑陵 砂川北 美幌 旭川工 旭川工 旭川工 |
1●7 3●16 4●8 10●12 9○2 10○9 0●2 |
仁木商 室蘭大谷 駒大岩見沢 駒大苫小牧 東海大四 駒大苫小牧 駒大岩見沢 |
| 釧路北陽 旭川東 稚内大谷 北見北斗 稚内大谷 砂川北 砂川北 砂川北 |
2●9 1●5 12○3 5●7 1●5 5○3 9○6 8●13 |
室蘭大谷 札幌第一 立命館慶祥 江差 北海 江差 北海 駒大岩見沢 |
99 年 |
江陵 滝川西 旭川明成 北見工 旭川大高 江陵 釧路工 士別 帯広三条 |
7○3 3●4 1●11 4●8 1●9 0●10 1●3 1●5 0●7 |
登別大谷 駒大苫小牧 北星新札幌 駒大岩見沢 札幌情報 札幌第一 函館大有斗 札幌第一 北照 |
| 稚内大谷 釧路工 滝川西 旭川工 旭川工 |
3●10 1●4 0●7 10○1 1●2 |
室蘭大谷 駒大岩見沢 札幌第一 北広島 札幌第一 |
00 年 |
帯広三条 釧路北陽 北見緑陵 斜里 帯広南商 滝川西 旭川大高 帯広南商 滝川西 旭川大高 |
4●9 2●4 0●8 0●3 20○8 13○2 11○9 1●11 2●3 0●10 |
駒大岩見沢 小樽工 函館工 札幌商 函館大柏稜 北海道工 鵡川 札幌商 室蘭大谷 東海大四 |
| 名寄光凌 帯広三条 釧路北陽 北見工 滝川西 旭川大高 帯広三条 北見工 滝川西 旭川大高 |
1●6 7○0 3●9 8○5 7○0 9○4 1●2 0●3 7●8 3●7 |
札幌情報 函館大有斗 北海 札幌白石 室蘭大谷 札幌情報 北海 函館工 立命館慶祥 北海 |
01 年 |
北見柏陽 中標津 稚内大谷 旭川大高 池田 滝川西 旭川工 滝川西 帯広工 |
2●7 1●8 5●12 4●11 3●9 10○9 1●10 4●5 3●7 |
北照 鵡川 室蘭大谷 札幌日大 駒大岩見沢 室蘭大谷 尚志学園 函館大有斗 札幌日大 |
▲『報知高校野球』1月号、7月号から作成しました。
次に、96年夏から02年春まで、計20校の甲子園出場校について、ベンチ入り選手の出身中学の所在市町村と支庁を調べてみた。
▼夏は週刊朝日増刊『甲子園』、春はサンデー毎日増刊『センバツ』に記載された選手の出身中学を一覧にしました。登録変更には対応していませんので、実際にベンチ入りした選手とは異なる場合もあります。
▼表は、中段が左から順に、高校名、その所在市町村、その市町村が属する支庁です。下段はベンチ入り16人の出身中学、その所在市町村、その市町村が属する支庁です。上段は、出場年度と季節、高校所在地と中学所在地が異なる選手数(市町村は★、支庁は☆)を示します。
▼学校所在地は、毎度おなじみの全国学校データ研究所『全国学校総覧02年版』(原書房)を用いて調べました。たとえば、北都中は札幌と旭川にありますし、啓明中は札幌と苫小牧、東光中は旭川と岩見沢、凌雲中は函館と苫小牧にあります。したがって、特定を誤っているケースもあり得ますので、ご了承ください。
▼なお、01年版『甲子園』では、駒大苫小牧の選手2人が「苫小牧苫東」中学の出身になっていますが、『全国学校総覧』では同中学を見つけ出すことができませんでした。おそらく「苫小牧市立苫小牧東中」のことだと思われますので、★☆の集計に際しては苫小牧市でカウントしてあります。
| 96夏 | ★5 | ☆2 | 96夏 | ★3 | ☆2 | 97春 | ★8 | ☆1 | 97夏 | ★4 | ☆1 | |||
| 旭川工 | 旭川市 | 上川 | 北海 | 札幌市 | 石狩 | 函館大有斗 | 函館市 | 渡島 | 旭川大高 | 旭川市 | 上川 | |||
| 光陽 拓心 北星 永山南 六合 愛別 拓心 北門 北星 東明 名寄東 光陽 永山 六合 上富良野 愛宕 |
旭川市 猿払村 旭川市 旭川市 旭川市 愛別町 猿払村 旭川市 旭川市 旭川市 名寄市 旭川市 旭川市 旭川市 上富良野町 旭川市 |
上川 宗谷 上川 上川 上川 上川 宗谷 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 |
札幌西野 札幌羊丘 札幌栄町 恵庭恵北 札幌信濃 札幌宮の丘 札幌真駒内曙 札幌白石 札幌信濃 札幌北栄 伊達 札幌陵陽 札幌宮の丘 水戸第三 札幌真駒内曙 札幌栄 |
札幌市 札幌市 札幌市 恵庭市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 伊達市 札幌市 札幌市 (茨城) 札幌市 札幌市 |
石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 胆振 石狩 石狩 - 石狩 石狩 |
森 港 尾礼部 的場 五稜 尾礼部 五稜 今金 亀田 上磯 湯川 上磯 亀田 上磯 大中山 港 |
森町 函館市 南茅部町 函館市 函館市 南茅部町 函館市 今金町 函館市 上磯町 函館市 上磯町 函館市 上磯町 七飯町 函館市 |
渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 桧山 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 |
東光 当麻 聖園 東明 神居 明星 光陽 神居東 永山 東鷹栖 鷹栖 当麻 北星 北門 北星 網走第一 |
旭川市 当麻町 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 鷹栖町 当麻町 旭川市 旭川市 旭川市 網走市 |
上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 上川 網走 |
|||
| 97夏 | ★8 | ☆1 | 98春 | ★15 | ☆15 | 98春 | ★8 | ☆3 | 98夏 | ★12 | ☆3 | |||
| 函館大有斗 | 函館市 | 渡島 | 北照 | 小樽市 | 後志 | 苫小牧東 | 苫小牧市 | 胆振 | 滝川西 | 滝川市 | 空知 | |||
| 森 港 尾礼部 的場 大中山 尾礼部 五稜 湯川 五稜 上磯 今金 上磯 深堀 亀田 港 上磯 |
森町 函館市 南茅部町 函館市 七飯町 南茅部町 函館市 函館市 函館市 上磯町 今金町 上磯町 函館市 函館市 函館市 上磯町 |
渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 桧山 渡島 渡島 渡島 渡島 渡島 |
札幌新川西 札幌新川西 北広島東部 高石取石 比布 枚方招提 旭川北門 千歳北斗 泉大津誠風 厚田 新得 函館赤川 札幌陵北 小樽北山 島本一 札幌前田北 |
札幌市 札幌市 北広島市 (大阪) 比布町 (大阪) 旭川市 千歳市 (大阪) 厚田村 新得町 函館市 札幌市 小樽市 (大阪) 札幌市 |
石狩 石狩 石狩 - 上川 - 上川 石狩 - 石狩 十勝 渡島 石狩 後志 - 石狩 |
明野 虎杖 虎杖 平取 白老 早来 富川 沼ノ端 明野 啓北 啓明 凌雲 竹浦 和光 明野 富川 |
苫小牧市 白老町 白老町 平取町 白老町 早来町 門別町 苫小牧市 苫小牧市 苫小牧市 苫小牧市 苫小牧市 白老町 苫小牧市 苫小牧市 門別町 |
胆振 胆振 胆振 日高 胆振 胆振 日高 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 日高 |
滝川江陵 雨竜 深川一己 深川一己 雨竜 滝川江陵 雨竜 雨竜 浦臼 旭川愛宕 旭川東明 北竜 深川音江 富良野東 滝川江陵 滝川江陵 |
滝川市 雨竜町 深川市 深川市 雨竜町 滝川市 雨竜町 雨竜町 浦臼町 旭川市 旭川市 北竜町 深川市 富良野市 滝川市 滝川市 |
空知 空知 空知 空知 空知 空知 空知 空知 空知 上川 上川 空知 空知 上川 空知 空知 |
|||
| 98夏 | ★16 | ☆14 | 99春 | ★15 | ☆13 | 99夏 | ★5 | ☆3 | 99夏 | ★2 | ☆1 | |||
| 駒大岩見沢 | 岩見沢市 | 空知 | 駒大岩見沢 | 岩見沢市 | 空知 | 旭川実 | 旭川市 | 上川 | 北海 | 札幌市 | 石狩 | |||
| 札幌信濃 斜里宇登呂 苫小牧開成 森 登別幌別 北見北 札幌柏丘 砂川石山 松前大島 江別中央 北見東相内 古平 森 伊達長和 札幌北都 滝川明苑 |
札幌市 斜里町 苫小牧市 森町 登別市 北見市 札幌市 砂川市 松前町 江別市 北見市 古平町 森町 伊達市 札幌市 滝川市 |
石狩 網走 胆振 渡島 胆振 網走 石狩 空知 渡島 石狩 網走 後志 渡島 胆振 石狩 空知 |
北見東相内 古平 札幌北都 森 千歳 小樽塩谷 岩見沢東光 砂川石山 滝川明苑 清里 小樽朝里 静内第三 北見東相内 札幌上篠路 千歳真町 倶知安 |
北見市 古平町 札幌市 森町 千歳市 小樽市 岩見沢市 砂川市 滝川市 清里町 小樽市 静内町 北見市 札幌市 千歳市 倶知安町 |
網走 後志 石狩 渡島 石狩 後志 空知 空知 空知 網走 後志 日高 網走 石狩 石狩 後志 |
富良野西 聖園 忠和 名寄東 上常呂 東光 永山 北星 北見北 荻伏 明星 北星 忠和 忠和 春光台 北星 |
富良野市 旭川市 旭川市 名寄市 北見市 旭川市 旭川市 旭川市 北見市 浦河町 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 旭川市 |
上川 上川 上川 上川 網走 上川 上川 上川 網走 日高 上川 上川 上川 上川 上川 上川 |
札幌稲陵 札幌藻岩 札幌 札幌西野 札幌柏丘 札幌手稲東 札幌琴似 札幌厚別 札幌札苗 札幌石山 大麻 札幌北白石 札幌稲陵 札幌福井野 札幌発寒 苫小牧開成 |
札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 江別市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 苫小牧市 |
石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 胆振 |
|||
| 00春 | ★14 | ☆14 | 00夏 | ★7 | ☆6 | 00夏 | ★3 | ☆0 | 01春 | ★6 | ☆5 | |||
| 北照 | 小樽市 | 後志 | 旭川大高 | 旭川市 | 上川 | 札幌南 | 札幌市 | 石狩 | 東海大四 | 札幌市 | 石狩 | |||
| 小樽銭函 滝川明苑 旭川永山 高石取石 芦別啓成 札幌前田北 岩見沢東光 小樽向陽 札幌手稲 枚方長尾 藤井寺 和泉富秋 札幌栄町 斜里宇登呂 札幌栄町 和泉富秋 |
小樽市 滝川市 旭川市 (大阪) 芦別市 札幌市 岩見沢市 小樽市 札幌市 (大阪) (大阪) (大阪) 札幌市 斜里町 札幌市 (大阪) |
後志 空知 上川 ‐ 空知 石狩 空知 後志 石狩 - - - 石狩 網走 石狩 - |
旭川明星 旭川東陽 雄武 旭川光陽 羽幌 別海中央 旭川北門 旭川北門 旭川東明 羽幌 旭川東陽 旭川六合 羽幌 羽幌 旭川明星 士別 |
旭川市 旭川市 雄武町 旭川市 羽幌町 別海町 旭川市 旭川市 旭川市 羽幌町 旭川市 旭川市 羽幌町 羽幌町 旭川市 士別市 |
上川 上川 網走 上川 留萌 根室 上川 上川 上川 留萌 上川 上川 留萌 留萌 上川 上川 |
白石 啓明 八条 北広島広葉 真駒内 稲積 北白石 屯田中央 北野 月寒 清田 平岡 江別第三 羊丘 西岡 北広島東部 |
札幌市 札幌市 札幌市 北広島市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 江別市 札幌市 札幌市 北広島市 |
石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 |
啓雲 東海大四 光陽 中の島 東海大四 古平 光陵 北見北 栄南 東海大四 西の里 藤野 東海大四 柏陵 宮の森 陵陽 |
根室市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 古平町 伊達市 北見市 札幌市 札幌市 北広島市 札幌市 札幌市 根室市 札幌市 札幌市 |
根室 石狩 石狩 石狩 石狩 後志 胆振 網走 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 根室 石狩 石狩 |
|||
| 01夏 | ★11 | ☆0 | 01夏 | ★11 | ☆5 | 02春 | ★14 | ☆1 | 02春 | ★15 | ☆10 | |||
| 帯広三条 | 帯広市 | 十勝 | 駒大苫小牧 | 苫小牧市 | 胆振 | 札幌日大 | 北広島市 | 石狩 | 鵡川 | 鵡川町 | 胆振 | |||
| 幕別 帯広第五 幕別 幕別 帯広大空 幕別札内 帯広大空 音更共栄 芽室 更別中央 帯広緑園 帯広緑園 音更 幕別 幕別札内東 音更 |
幕別町 帯広市 幕別町 幕別町 帯広市 幕別町 帯広市 音更町 芽室町 更別村 帯広市 帯広市 音更町 幕別町 幕別町 音更町 |
十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 十勝 |
浦河第二 白老 伊達 室蘭港南 苫小牧啓北 伊達 苫小牧明野 三石第一 苫小牧苫東 富川 札幌稲積 室蘭御前水 苫小牧苫東 苫小牧明野 伊達 余市旭 |
浦河町 白老町 伊達市 室蘭市 苫小牧市 伊達市 苫小牧市 三石町 苫小牧市 門別町 札幌市 室蘭市 苫小牧市 苫小牧市 伊達市 余市町 |
日高 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 胆振 日高 胆振 日高 石狩 胆振 胆振 胆振 胆振 後志 |
柏丘 栄 稲積 北都 手稲東 大曲 上野幌 栄 千歳向陽 恵み野 中央 当別 札苗北 信濃 東部 歌志内 |
札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 札幌市 北広島市 札幌市 札幌市 千歳市 恵庭市 札幌市 当別町 札幌市 札幌市 北広島市 歌志内市 |
石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 石狩 空知 |
新冠 清里 札幌栄南 芦別 札幌栄 札幌山鼻 沼端 登別緑陽 苫小牧光洋 苫小牧啓北 恵庭 苫小牧東 札幌星置 えりも 三石第一 鵡川 |
新冠町 清里町 札幌市 芦別市 札幌市 札幌市 苫小牧市 登別市 苫小牧市 苫小牧市 恵庭市 苫小牧市 札幌市 えりも町 三石町 鵡川町 |
日高 網走 石狩 空知 石狩 石狩 胆振 胆振 胆振 胆振 石狩 胆振 石狩 日高 日高 胆振 |
|||
私は、いわゆる「野球留学」について、別に毛嫌いはしていない。「野球留学」が何を指すのか、多少曖昧な部分があるけれども、おおむね他県出身者もしくは親元を離れていることが要件になるものと思われる。
広大な面積の北海道の場合、道内出身者なら「野球留学」ではないのだろうか。ためしに、路線検索ソフトで「北見−札幌」間を検索してみるがいい。あるいは、「清里町−鵡川」間を検索してもらってもかまわない。
道内だからセーフという考え方もあるのだろうし、道内でも度を越したものはアウトという向きもあるのかもしれない(私はどっちでもいい。アウトもセーフもないと思っている)。
上に掲げた延べ20校について、改めて出身別に一覧にしてみる。
| 年・季 | 出場校 | 地元 市町 |
地元 支庁 |
隣接 支庁 |
他 支庁 |
道外 | 年・季 | 出場校 | 地元 市町 |
地元 支庁 |
隣接 支庁 |
他 支庁 |
道外 | |
| 96夏 98春 98夏 00夏 01春 02春 |
旭川工 苫小牧東 滝川西 札幌南 帯広三条 鵡川 |
11 8 4 13 5 1 |
3 5 9 3 11 5 |
2 3 3 0 0 9 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
96夏 97春 97夏 97夏 98春 98夏 99春 99夏 99夏 00春 00夏 01春 01夏 02春 |
北海 函館大有斗 旭川大高 函館大有斗 北照 駒大岩見沢 駒大岩見沢 旭川実 北海 北照 旭川大高 東海大四 駒大苫小牧 札幌日大 |
13 8 12 8 1 0 1 11 14 2 9 10 5 2 |
1 7 3 7 0 2 2 2 1 0 1 1 6 13 |
1 1 1 1 8 7 5 3 1 4 5 2 5 1 |
0 0 0 0 3 7 8 0 0 5 1 3 0 0 |
1 0 0 0 4 0 0 0 0 5 0 0 0 0 |
左は公立校(滝川西は市立)で、右が私立校だ。こうして見ると、02年春の鵡川は、公立校としては明らかに異質だ。同じ胆振(いぶり)支庁管内にある01年夏の駒大苫小牧よりさらに広範囲から選手が集まっている。
通常枠ではなく、わざわざ「21世紀枠」によって選ばれたということは、このやり方は「是」であるとのお墨付きが得られたものと思われる。ひょっとすると、「模範」として積極的に奨励されるのかもしれない。
同じ「21世紀枠」で01年に選ばれた宜野座は、ベンチ入り16人中10人が宜野座村の中学出身だった。北に隣接する名護市が3人、西の隣町・金武町(きんちょう)が2人だ。残る1人の今帰仁村(なきじんそん)は名護市の北にある。宜野座村とは20キロ圏内だ。
つまり、宜野座は「全員が地元中学出身」であった。鵡川はむしろその対極にあるのではないか。そう考えると、両極端を選んだ「21世紀枠」の正体は、ますますわからなくなってしまう。
まあ、どちらも「困難条件の克服」のなかにくくられてしまうものなのかもしれない。それならいっそ、「美談仕立てしやすい話題性」と翻訳してほしいものだ。まあ、どちらがどちらに翻訳されているのかよくわからないけれど…。
▼特徴的な出場校をピックアップしました。★印のあとの数字は高校と中学の所在市町村が異なる選手数、☆印の次の数字はいわゆる他県出身者と思われる数です。塚原青雲は私立、他の4校は県立です。
| 95夏 | ★15☆5 | 97春 | ★14☆0 | 00夏 | ★9☆5 | 01春 | ★6☆0 | 01夏 | ★15☆9 | ||||
| 観音寺中央 | 観音寺市 | 日高中津 | 中津村 | 中津工 | 中津市 | 宜野座 | 宜野座村 | 塚原青雲 | 松本市 | ||||
| 大野原 真砂 丸亀西 坂出 東大和五 甲陵 甲武 仁尾 仁尾 武蔵村山三 高瀬 仁尾 高瀬 観音寺 丸亀西 高瀬 |
大野原町 (兵庫) 丸亀市 坂出市 (東京) (兵庫) (兵庫) 仁尾町 仁尾町 (東京) 高瀬町 仁尾町 高瀬町 観音寺市 丸亀市 高瀬町 |
日高 日進 箕島 印南 金屋 湯浅 丹生 日進 大成 湯浅 川上一 日高 松洋 川中 八幡 川中 |
日高町 和歌山市 有田市 印南町 金屋町 湯浅町 川辺町 和歌山市 川辺町 湯浅町 美山村 日高町 美浜町 中津村 清水町 中津村 |
中津 豊陽 吉富 豊陽 宇佐 吉富 吉富 中津 中津 豊陽 宇佐 山香北部 築上東 宇佐西部 豊陽 築上東 |
中津市 中津市 (福岡) 中津市 宇佐市 (福岡) (福岡) 中津市 中津市 中津市 宇佐市 山香町 (福岡) 宇佐市 中津市 (福岡) |
宜野座 宜野座 名護 宜野座 宜野座 東江 宜野座 宜野座 羽地 兼次 宜野座 金武 宜野座 宜野座 宜野座 金武 |
宜野座村 宜野座村 名護市 宜野座村 宜野座村 名護市 宜野座村 宜野座村 名護市 今帰仁村 宜野座村 金武町 宜野座村 宜野座村 宜野座村 金武町 |
松原七 大正西 大正北 南港北 高山 大正中央 大正東 高森台 大正北 鉢盛 鉢盛 福泉南 山ノ内 大町一 塩尻 旭町 |
(大阪) (大阪) (大阪) (大阪) 高山村 (大阪) (大阪) (愛知) (大阪) 朝日村 朝日村 (大阪) 山ノ内町 大町市 塩尻市 松本市 |
このなかで鵡川と通じるのは、97年春の日高中津だ。「こんな田舎に来てくれてありがとう」と歓迎される点が共通している。
01年夏の塚原青雲は、他県出身者でごっそり固められていたチームだったけれど、「廃校の危機」がクローズアップされただけで、とくに批判されることはなかった。「廃校の危機」に瀕して、窮余の策として「野球留学」にすがると同情を買い、危機を迎える前に手を打てば批判にさらされるのだろうか。
00年夏の中津工には、県外出身者が5人いた。なぜなら、中津市は福岡県に隣接しているからだ。福岡県吉富町から県境を越えて中津工に通うと、「野球留学」になってしまうのだろうか。そんなバカげた話はない。他県出身者の数で「是非」を判断するのは、あまりにも危険だ。
かつて、高野連は他県の中学生を勧誘しないように通達を出したことがあるはずだ(高野連のWebサイトで確認すると1990年5月)。付属中学が中学生を転校させておいて、そのまま高校に送り出せば、それで済む話だ。抜け道などいくらでもある。
いわゆる「野球留学」とは、そんなに嫌われるべきことなのだろうか。そもそも高校は義務教育ではない。行くも自由、行かぬも自由なのだ。どこに行こうが当事者の勝手、本人からすれば、「いちいち進路先に文句を言われる筋合いはない」と言いたいはずだ。
元BWの佐藤義則は、奥尻島から当時の函館有斗に進んだ。「南海の黒豹」の異名をとった元大関・若島津は、種子島から当時の鹿児島商工に進んだ。彼らは「野球留学」あるいは「相撲留学」だろうか。
清里町は知床半島の付け根にある。清里中の生徒数は165人であり、清里中は町唯一の中学だ。清里高校の生徒数は138人にすぎない。鵡川のキャッチャーに野球部のない地元の高校へ行けと誰が強制できるだろうか。これらは、「野球留学」批判論者にも許容範囲として受け入れてもらえるものと信じる。
卓球で有名な「天才少女」は宮城から青森山田中に、高校生でプロに転じた女子ゴルフの選手は沖縄から東北高校に進んでいるのだし、バスケの田臥も神奈川から能代工だ。広島から兵庫の中学に転校し山口の高校に進学すると、「バレー留学」として叩かれなければならないのだろうか。これらのすべてを否定できるのなら、「野球留学」批判には耳を傾ける余地がある。
「野球留学」批判論者は、オリンピックや国際Aマッチで日本人選手や日本代表チームを応援しない人たちなのかもしれない(もちろん、その自由はある。むしろ尊いことだ)。それとも、成功すればOKで、そこに達しなかった者はNGということなのだろうか。高校に進学した時点では、そんなことはわからないはずだ。
現役のプロ野球選手のなかにも、いわゆる「野球留学」に該当すると思われる選手は少なくない。しかし、彼らが元「野球留学」生だと批判されることはあまりない。ごく普通に受け入れられている。鹿児島の中学からPLに進んだ福留や、都内でも千葉県寄りの江東区の中学に通っていた松坂も「野球留学」だろうか。
それとも、野球の強い都市部からそうではない地方への「野球留学」だけが批判の対象になるのだろうか。同じ商品が近くのこの店で1000円、遠くのあの店なら700円なら、後者に買いに行く人が出てくるのは自然なことだ。「平準化作用」は、けっして均等ではない都道府県単位で代表を決めているという制度そのものの問題だろう。
それに、高校野球は都道府県対抗戦ではない。○○県代表というのは「○○県民の代表」という意味ではなく、「○○県にある高校の代表」なのだ。○○県選抜チームが試合をやっているわけではない。
もともと今の行政区画を永続的なものだと固定的に考えなければならない理由はない。100年以上も昔、人力以外の交通機関がろくになかった時代に定められた区割りを、いつまでもありがたく崇め奉る必要などないのだ。
私立校には独自の教育理念なり経営戦略なりがあってもいい。あっていいと言うより、なければ存在価値そのものが問われるだろう。逆に公立校の場合、機会均等を保証するために、きわだった専門教育には踏み切れない。それぞれがそれぞれの役割を果たせばよい。
野球に限らず、ある分野の頂点が私立校によって占められても、それはむしろ当然のことであって、別に悲嘆すべきことではないのだ。すべての公立校に夜間照明つきの専用グラウンドと雨天練習場を備えられるはずなどない。一握りの野球部員だけのためにそんな施設などつくれないからだ。
私立校がそういう施設を持っていたとしても、しょせんは私有財産であり、その原資に不明朗さがない限り、部外者が口出しするような話ではない。施設を整備して受験生にアピールするのはごく普通の行為だ。
ある競技でプロや世界を目指す者と、彼らのレベルに達しなくてもその競技を単に高校時代の課外活動として続ける者が同じ土俵で戦えば、前者が勝つのは当たり前のことだ。どうしても純粋な郷土代表を出したいのなら、参加資格を設けて大会を分けるしか方法はない。
それを高校野球にだけ求めることが適切だとは私には思えない。夏の本大会がお盆休みを挟むために、必要以上に郷土意識が駆りたてられてしまうのかもしれない。「○○留学」批判が展開されるのは、高校野球特有の現象でもある。注目度が高いことの反映なのだろう。
近所の公立高校に通って4番でエースになるのか、激戦区の強豪校でレギュラーになれるかどうかの3年間を過ごすのか、あるいはより高い可能性を求めて他県に進学するのか、どれがいいとも悪いとも私は言いたくない。あくまでも本人と親権者の問題だからだ。
朝日新聞社のWebサイト中、03年第85回選手権大会のページに、高野連加盟の野球部を対象におこなわれたアンケート結果に関する次のような記事がある。新聞では6月28日付になるそうだ。
「留学問題なし」増え36%
とかく議論になる「野球留学」については、「就学の自由だから問題ない」とする声が29%(93年)→30%(98年)→36%と増加。「望ましくない」は減っており、特に「全面的に規制すべきだ」は93年の24%から12%になった。
<略>
4235校に送付、回答率98%
調査は4月に実施。日本高校野球連盟に加盟する4235校の野球部にアンケートを送付、回答を日本高野連に返送してもらう形式で行った。設問は計98問で30問を野球部長が、50問を監督が、18問は部長と監督が相談して答えた。回答総数は4147校(98年3994校、93年3518校)で、回答率は98%(同96%、同86%)。
▲引用元のURLは、http://www2.asahi.com/koshien2003/survey/survey.html です。
この設問を回答したのが、野球部長なのか監督なのか、記事だけでは判別しかねるので、わざわざPDFファイルを開いてみたが、結局わからなかった。詳細な回答結果は次のとおりだ。
就学の自由、問題ない
望ましくない、基準を設ける
望ましくない、全面的に規制
分からない98年→03年
30%→36.2%
27%→23.9%
17%→12.0%
25%→26.4%
▲選択肢はこの4つですが、98年は「非該当」が1%、03年は1.5%あります。「非該当」が何を意味するのかは不明です。なお、引用元URLは、http://www2.asahi.com/koshien2003/survey/survey.pdf です(削除されています)。
「望ましくない」を合計すると、35.9%となり、「問題ない」の36.2%と拮抗している。「全面的に規制」などという選択肢があること自体、理解に苦しむが、12%も回答しているのには驚くどころかあきれてしまう。常識的に考えて規制できるはずがない。
「全面的に規制」するということは、高校で野球をやりたければ、地元の高校にしか進学できないことになってしまう。よそ様の(息子の)進路を制限する権利など誰にもないはずだ。思い上がりもはなはだしい。
「基準を設ける」というのもよくわからない。実効性のある基準がつくれるはずがない。どうせ「基準」と言っても、1チーム何人までなら県外出身者の出場を認めるという程度の「基準」だろう。まるでプロ野球の外国人選手枠だ。その発想の貧弱さは、およそ教育の場におけるものではない。
▲広島県高野連では、1982年から97年までの間、大会出場メンバーのうち県外中学出身者を1チーム5人以内と制限する「申し合わせ事項」が存在していたようです(『報知高校野球』97年9月号143ページ)。
中学3年の3学期に進路先となる高校の近くの公立中学に転校してきたら、それはOKなのだろうか。3学期がダメだと言うなら、2学期ならいいのか。母親だけ住民票を移したら、それはいいのか。それともペーパー離婚を求めるのか。海外からの本物の「留学生」はどう扱うのか。
首都圏のように、他県の私立高を受験するのが当たり前の地域もある。全国一律の「基準」などつくれるわけがないのだ。高知県の中学生が灘高校に進学してはいけないのか。島根県出身者が親元を離れてラサール高校に通ってはいけないのだろうか。
「望ましくない」は結構、それは人それぞれでいい。そのあとの「基準を設ける」とか「全面的に規制」は、完全に余計なお世話だろう。「望ましくない」のあとに続けていいのは「あんたの勝手」だけだ。
◆当ページ作成にあたり、前のページ(旧題「21世紀枠について」)に収めていた項を一部移動しました。
◆北海道の学校名には、旭川凌雲とか名寄光凌とか心惹かれるものが多いと思っていました。帯広大空中は、その名前だけで行ってみたくなります。十勝平野の真ん中で大の字になって空を見上げてみたいと思うのは、パソコンに向かって味気ない作業を続けている反動なのかもしれません。
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