◆標題のとおり、0対0のまま延長戦に突入したゲームを2試合連続で見ました。
高校野球選手権大会の第1回大会(当時は中等野球だが…)は豊中球場で開催されている。だからといって、豊中ローズ球場を「高校野球発祥の地」と言っていいのかどうか疑問を感じないわけではないが、球場玄関から内部(スタンドではない)に入ると、真正面にそういうパネルがあった(パンフが売っていなかったので本部室に調達しに行った)。
まあ、あまり私の趣味ではないけれども、野球ファンにとっては「聖地」の1つなのかもしれない。豊中ローズ球場は、阪急宝塚線曽根駅が最寄駅だ(服部駅でも十分歩ける距離だ)。ガード下のショッピング・モール沿いに歩いていくと、三叉路に突き当たる。右に行ってガードをくぐるか、左に折れるかちょっと迷った。
地図を見ると、最終的にはガードをくぐらなければならない。もう照明灯は見えている。雰囲気的にはガードをくぐるのはもう少し後のほうがよさそうだ。次の交差点でまた迷った。直進してもよさそうだが(どうやら直進が正解らしい)、ここらで右手に曲がってガードをくぐるほうが無難ではないかと信号待ちの間に考えた。
右に曲がると、すぐに豊島公園(「としま」でも「とよしま」でもなく「てしま」と読むらしい。産業廃棄物の不法投棄で話題になった瀬戸内海の島と同じだ→頁末リンク参照)の入口に着いた。あとは照明灯を目標にして公園の中を歩いていけばいい。
前日(5月8日)に見る予定だった阪神大学リーグは雨で流れた。まあ、天気予報どおりだったけれども、遠征中の雨はあまり嬉しくはない。行き場を失うとはこのことだ。私は布引ハーブ園に行った。鳴いているウグイスを見たのはウン十年ぶりだ。
ところで、豊中ローズ球場では航空ショーも楽しめる。ただし、曲芸飛行はない。伊丹空港の近くなので、着陸する飛行機がレフトからライトの方角に頻繁に飛んでいく。民間機だからなのか、ある程度は距離があるからなのか、浜松市営球場ほどうるさくは感じなかった。
▲横芝坂田池球場では成田着の飛行機が豊中以上の頻度で球場の上空を通ります。バックスクリーン方向から一塁側後方へのルートのほか、三塁側はるか上空のルートもあるようです。頻度という点では、大田スタジアムもひけはとりませんが、大田は外野席後方に高速道路が走っているだけでなく、近くの野鳥公園からやってきたと思われる鳥の鳴き声も入り乱れますので、あまり飛行機がうるさいとは感じません。
第1試合は天理大対甲南大だ。前日、このカードは第2試合の予定だった。つまり、この日はもともと予定されていたとおりに、第1試合が天理大対甲南大、第2試合が大産大対大体大でおこなわれた。関西では、東京六大学スタイル(順延ではなく中止)が一般的らしい。
▲千葉県大学リーグも順延ではなく中止になるようです。
第1試合は序盤から天理大が押していた。天理大は1回から9回まで例外なく走者を得点圏に進めたが、得点には至らず両チーム無得点のまま延長戦に入った。0対0での延長戦は私にとって4試合目だ。
甲南大 | 天理大
1表 (3者凡退) | 1ウ 1死1・2塁→三振、二ゴ
2表 (3者凡退) | 2ウ 2死1・2塁→右飛
3表 2死1塁→投直 | 3ウ 1死1・2塁→遊直(二走戻れずゲッツー)
4表 2死1塁→遊安(一走が二塁オーバーランでアウト)| 4ウ 1死3塁→左飛、二飛
5表 (3者凡退) | 5ウ 2死満塁→二ゴ
6表 (3者凡退) | 6ウ 2死2塁→三飛
7表 1死1・2塁→二併 | 7ウ 2死2塁→投ゴ
8表 1死1塁→二盗失敗のあとに三振 | 8ウ 1死2塁→中飛、左飛
9表 (3者凡退) | 9ウ 2死2塁→三ゴ
10表 1死2塁→一邪、遊ゴ | 10ウ (3者凡退)
11表 1死2塁→二飛、三振 | 11ウ 2死2塁→三振
12表 (3者凡退) | 12ウ 2死3塁→中安
| 01/05/09(豊中) 阪神大学リーグ春季第4節 初日第1試合 9:58〜12:45 | ||
| 甲南大 | 000 000 000 000 =0 | 三光院−●山元 |
| 天理大 | 000 000 000 001x =1 | ○小西 |
結局、時間切れが気になり始めた(第1試合は3時間の時間制限があるらしい)12回裏に、天理大12人目の得点圏走者がサヨナラのホームを踏んだ。
私が0対0の延長戦を初めて見たのは94年のことだった。
(6) (9) (8) (7) (5) (4) (2) (3) (1) |
井口 白土 坪井 中村 佐藤 高須 清水 松岡 中川 |
1 四球 投ギ 右飛 三振 + + + + + |
+ + + 2 遊ゴ 三ゴ 三振 + + |
遊ゴ + + + + + 3 一ゴ 三振 |
4 二ゴ 投ゴ 四球 三ゴ + + + + |
+ + + + 5 右飛 中飛 一飛 + |
左飛 二ゴ + + + + + 6 三振 |
+ 7 左飛 三振 遊ゴ + + + + |
+ + + + 8 中飛 左飛 遊ゴ + |
中飛 死球 中飛 + + + + 9 中飛 |
+ + 10 三振 四球 捕ギ 中2 投ゴ + |
数安点 300 200 400 300 300 300 411 400 300 2911 |
回 打安振球責 ○中川 10 366710 ●戸部 10 351641 |
| 青山学院大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | =1 | ||
| 日本大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | =0 | 盗塁:千島(7ウ) 盗塁死:佐藤(7ウ) 走塁死:池田(3ウ) 失策:青1(4ウ) 残塁:青4、日6 |
|
(9) (8) (5) (2) (3) (7) (6) 6 (4) H (1) H |
池田 石黒 高根沢 北川 佐藤 千島 植谷 大石 網干 井達 戸部 岡野 |
1 二ゴ 三振 三振 + + + + - + - + - |
+ + 2 中飛 左2 三振 三振 - + - + - |
中安 中安 + + + + + 3 三ゴ - 三ゴ - |
+ 4 三失 中飛 右飛 三振 + - + - + - |
+ + + + + 5 遊ゴ - 三振 - 二ゴ - |
6 中飛 左飛 中飛 + + + + - + - + - |
+ + 7 二飛 二安 四球 - 三ゴ + - + - |
一安 中飛 + + + + - 8 三振 - 三ゴ - |
+ 9 右安 三ゴ 左飛 遊ゴ - + + - + - |
+ + + + + + 10 ? - ? - ? |
数安点 421 410 410 400 420 300 200 200 300 100 300 100 3560 |
|
▲当サイトのテーブルスコアは、「日刊式テーブル」に準拠しています。詳しくは、「テーブルスコアの読み方」のページをご参照下さい。
延長に入った直後の10回表、当時2年生の清水将海はチーム初安打を放った。それは決勝タイムリーでもあった。なお、私はナイター(G対YB)のチケットを持っていたので、ノーヒットノーランが途切れた10回表で神宮をあとにした。
2度目は98年の大学選手権だった。
| 98/06/14(神宮) 大学選手権1回戦 2日目第1試合 | ||
| 九州共立大 | 000 000 000 0 =0 | ●山村 |
| 大阪体育大 | 000 000 000 1x =1 | ○上原 |
3度目が00年神宮大会だ。
| 00/11/22(神宮) 神宮大会決勝 4日目第2試合 12:59〜15:05 | ||
| 東海大 | 000 000 000 0 =0 | ●久保 |
| 慶応大 | 000 000 000 1x =1 | 中村−長田−○山本 |
過去3度経験した0対0の延長戦は、いずれも10回で決着がついている。12回裏ツーアウトまで0対0だった天理大と甲南大の試合は、私にとって0対0がもっとも長く続いた試合ということになる。これなら、雨で1日待ったかいがあるというものだ(強がり?)。
続いて第2試合の大阪産業大対大阪体育大の試合が始まった。私は夕方6:00過ぎの新幹線をおさえていた。試合開始は13:23、試合時間を2時間半とすれば4時前には終わる計算になる。最初から余裕を見て6:00過ぎにしておいたのだ。
新大阪駅まで多少乗り換えに手間取っても1時間あれば十分だ。だから、第2試合も延長になって、5時近くに終わるのが私にとっての「理想」だ。「理想」は実現する雰囲気が漂ってきた。6回を終わったところで両チーム合わせて1安打のみ。四球やエラーの走者が出ているけれども、両チーム無得点だ。
大体大 | 大産大
1表 (3者凡退) | 1ウ 1死1塁→右飛、投ゴ
2表 2死1・2塁→左飛 | 2ウ 無死1塁→投併、中安、三ゴ
3表 (3者凡退) | 3ウ (3者凡退)
4表 (3者凡退) | 4ウ (3者凡退)
5表 2死1塁→投ゴ | 5ウ 2死満塁→三ゴ
6表 2死2塁→中飛 | 6ウ (3者凡退)
だが、あまり長引いては新幹線に乗り遅れることになってしまう。7回表、大体大は初安打でノーアウトの走者を出した。続く6番打者は初球からバントの構えをしていた。
1球目 ボール(0−1) 2球目 ストライク(1−1)、キャッチャーから牽制球(1塁カバーはセカンド) ピッチャーからの牽制球が2球 3球目 ボール(1−2) ピッチャーからの牽制球 4球目 空振り(2−2) 5球目 ストライク(三振アウト)
この送りバント失敗が響くことになる。実は、この試合の大体大は送りたい場面で送れないケースが3度あった(ほかに2回表と9回表の無死一塁)。
7番・岡本のヒットで一死一・二塁となり、8番・大村がライト前ヒットを打った。二塁走者はホームを突いた。タッチアウトだった。その後、四球で二死満塁としたが、先制点は奪えなかった。7回裏は大産大も得点圏に走者を進めたが、得点には結びつかなかった。この日は何度も見たおなじみの光景だ。
8回表の大体大は3者凡退だった。8回裏の大産大は二死二塁から5番・有本がライト前にヒットを打った。ツーアウトだから二塁走者は三塁を回る。今度もホームでタッチアウトだ。互いにホームのクロスプレイをしのぎあう展開になった。
過去4度の0対0の延長戦で、ホーム・タッチアウトは慶応対東海戦の1回裏に1度あるだけだ(ただし、6回表に本塁封殺あり)。こうして私の「理想」は射程内に入ってきたのだが、この「理想」は大いに危険を伴う「理想」でもあった。
神宮から18:00開始の東京ドームに行くには、シートtoシートで17:15をリミットと考えている。だから私は、青学対日大戦の10回裏を見なかった。野球なら遅れて入ってもそんなに困らないけれども(個人的には困る)、新幹線に乗り遅れるのは致命的だ。
最悪の場合、十三(じゅうそう)乗り換えで京都線に入って南方(みなみかた)から御堂筋線という経路も調べてある。南方/西中島南方には行ったことがないから、やはり不安だ。延長に入ってほしいのだが、ほどほどにしてくれとも思っていた。聞くところによると、第2試合の延長規定は無制限!ということらしい。
9回表の大体大は二死二・三塁、9回裏の大産大は一死三塁のチャンスを逃して、試合はとうとう延長戦に入った。10年間でたった3度しか経験のない0対0の延長戦を1日で2度も見ることになったのだ。これなら、前日の雨も許してやりたくなる(強がりではない)。
10回表、大体大は1番・井上がレフトオーバーのヒットを打ったが、三塁を欲張ってタッチアウト。先頭打者だけに無理に三塁を狙う必要があったのかどうか悔やまれるところかもしれない。二死後、3番・樫原が右打席に入る。
初球ストライク、2球目ボールを見逃したあと、3球目を樫原は打った。この試合の序盤から中盤にかけてセンターからバックネット方向に吹いていた強い風は、たびたび試合を中断させていた。
| 01/05/09(豊中) 阪神大学リーグ春季第4節 初日第2試合 | ||
| 大阪体育大 | 000 000 000 1 =1 | ○相馬−妹尾 |
| 大阪産業大 | 000 000 000 0 =0 | ●山本 |
ところが、終盤は右から左への風に変わっていた。外野席のないこの球場ではホームラン・ボールは金網に当たる。樫原の打球はレフトのネットを直撃した。どうやら私とは縁がありそうな選手だ。10回裏から登板した妹尾が二死二塁をおさえたので、私は予定の新幹線で無事に東京に帰ることができた。
ちなみに、大学野球以外では私はまだ0対0の延長戦を見たことがない。高校野球ではたまに0対0で引き分け再試合というニュースを聞くことがあるが、私が見た試合に限ると、0対0の延長にもっとも近づいた(先取点がもっとも遅かった)のは次の試合だ。
| 96/10/10(県営宮城) 秋季東北大会 2回戦 | ||
| 光星学院高 | 000 000 001 =1 | ○児玉 |
| 仙台高 | 000 000 000 =0 | ●宮* |
社会人野球では、02年から原則として金属バットの使用が禁じられることになった。このため、投手戦となる傾向が強まった。今のところ、8回表が「もっとも遅い先取点」だ。
| 03/03/21(大田) 東京都企業春季大会1回戦 12:28〜14:52 | ||
| シダックス | 000 000 020 =2 | ○進藤−上田−岩渕 |
| 明治生命 | 000 000 000 =0 | ●棚橋 |
プロ野球では9回表が一番遅い。この試合のことは「異星人への自慢」で詳しく述べているので重複は避けよう。なお、2000年のプロ野球(パ405試合、セ407試合)では0対0の延長戦は次のように4試合ある。
00/05/21(東京ドーム) F0−0M 12回引き分け 00/05/23(甲子園) T1−0D 14回裏サヨナラ 00/05/25(福岡ドーム) YB1−0G 10回表に決勝点 00/06/18(ナゴヤドーム)BW0−0L 12回引き分け
0対0の延長戦は、02年に2試合見た。私にとって通算6回目の0対0の延長戦については、別のページで触れた(→「浅き夢見し」)。やはり大学野球だった。7回目も大学だ。
| 02/05/18(神宮) 東京六大学リーグ 第6週初日第1試合 | ||
| 慶応大 | 000 000 000 2 =2 | ○長田 |
| 法政大 | 000 000 000 0 =0 | ●土居 |
延長10回表、先頭打者の寺田がソロアーチ、慶大はその後さらに1点を加えた。ちなみに、寺田は01年9月22日の対法大1回戦でも、9回裏に逆転サヨナラ2ランを放っている。
05年末現在、0対0で延長にもつれた試合はこの7試合だけだ。
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