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10年目の決算報告(04〜07年)

05/12/24分割
13/12/22更新

◆プロ入り10年目の選手の成績を比較してみました。ファイルサイズの関係で、91〜96年97〜03年は別のページです。


◇1995年初登録(94年ドラフト)〜2004年

▼選手名は集計時点(=10シーズン目終了)の登録名です。10年未満で引退した選手については、引退時の登録名です。
▼11年目以降の移籍先は反映させていません。また、在籍10年未満で引退した選手には在籍年数を付記しました。なお、いわゆる外国人選手は集計対象から除外しています。
▼「補正」は1セーブを0.3勝換算して、勝利数に加えた数値です(最初のページでは0.4勝に換算していますのでご注意ください)。なお、97年組以降は1ホールドポイントを0.1勝に換算して加算しています。ホールドポイントは05年からの記録です。
▼「G」は試合、「W」は勝、「L」は敗、「S」はセーブ、「HP」はホールドポイント、「IP」は投球回数、「K」は三振、「ERA」は防御率、「AB」は打数、「H」は安打、「HR」は本塁打、「TB」は塁打、「RBI」は打点、「SB」は盗塁、「B+D」は四死球(97年組から四球「B」と死球「D」を分けました)、「AVG」は打率です。また、指名順位のは逆指名です。

  投手   G   W  L  S     IP      K  ERA   補正  出身       指名・移籍
西口 文也 250 116 69  6 1510.1/3 1323 3.60 117.8 立正大      L3
黒木 知宏 190  74 67  0 1185.2/3  865 3.41  74.0 新王子製紙春日井 M
金村  暁 179  61 53  2  966.2/3  666 3.78  61.6 仙台育英高    F1
川尻 哲郎 225  60 71  3 1075      742 3.61  60.9 日産自動車    T4→Bu
高橋  建 322  51 73  5 1129.1/3  850 4.22  52.5 トヨタ自動車   C4
山内 泰幸 184  45 44  1  677      508 4.40  45.3 日本体育大    C(8年)
河原 純一 174  25 24 40  435      362 4.08  37.0 駒沢大      G
福盛 和男 244  26 34 23  505      336 3.80  32.9 都城高      YB3→Bu
横山 竜士 149  23 23  2  398.1/3  373 3.89  23.6 福井商高     C5
山村 宏樹  87  15 22  0  341.2/3  168 5.35  15.0 甲府工高     T1→Bu
  打者    G   AB    H   HR  TB  RBI SB B+D  AVG  出身       指名・移籍
城島 健司 1001 3620 1079 187 1856 642 60 353 .298 別府大付高    H1
宮本 慎也 1100 3850 1069  31 1331 266 88 271 .278 プリンスホテル  S
稲葉 篤紀 1023 3426  972 122 1566 437 46 298 .284 法政大      S3
小関 竜弥  825 2613  735  16  939 243 80 288 .281 国学院栃木高   L2
高木 浩之  869 2169  547   9  671 168 24 187 .252 駒沢大      L4
サブロー   683 1696  441  30  657 181 41 191 .260 PL学園高    M1
川口 憲史  580 1537  418  57  687 224  7 201 .272 柳川高      Bu4
北川 博敏  456 1257  350  40  552 184 14 147 .278 日本大      T→Bu
多村  仁  430 1169  323  72  593 197 29  96 .276 横浜高      YB4
大西 崇之  654  974  272  18  387  96 46  86 .279 ヤオハンジャパン D6

逆指名は12人。ランク入りした5人のほかに、S1位北川、L1位富岡、G2位織田、D2位山田、YB2位米、F2位厚沢、Bu2位中川だ。全体的に期待外れだった逆指名組のなかでは宮本が目を引く。多村とともに10年目のブレイクで話題になった赤ゴジラ・島はランク外だ。

ホークスは駒大進学のはずだった城島を強行指名。10年過ぎてみると、根本氏の慧眼と豪腕が強調される結果になった。95年新人王はセが山内で、パは2年目の平井。小関が4年目に新人王。

◇1996年初登録(95年ドラフト)〜2005年

  投手    G  W  L  S     IP     K  ERA  補正  出身      指名・移籍 
門倉  健  251 65 66 10 1077.1/3 990 4.25 68.0 東北福祉大   D→Bu→YB
斉藤 和巳  112 55 15  0  676.1/3 570 3.86 55.0 南京都高    H1
岡本  晃  271 39 42 28  698     414 3.73 47.4 関西大     Bu
石井 弘寿  327 27 15 49  416     470 2.62 41.7 東京学館高   S4
玉木 重雄  373 34 23  8  509     386 3.87 36.4 三菱自動車川崎 C3→E
薮田 安彦  238 36 51  4  712.2/3 460 4.26 37.2 新日鉄広畑   M
横山 道哉  269 18 21 45  337.1/3 287 4.03 31.5 横浜高     YB3→F
長谷川昌幸  122 30 42  0  591     477 4.52 30.0 市銚子高    C1
黒木 詢士  170 14 12 22  249     131 4.41 20.6 三菱自動車水島 F4→M(8年)
佐久本昌広  162 19 23  4  318.2/3 208 4.72 20.2 大和銀行    H4→T
  打者    G   AB    H   HR  TB  RBI  SB B+D  AVG  出身      指名・移籍 
清水 隆行 1213 4348 1290 121 1900 445  87 274 .297 東洋大     G3
仁志 敏久 1214 4650 1272 132 1894 436 130 351 .274 日本生命    G
荒木 雅博  784 2402  668  14  811 172 142 132 .278 熊本工高    D1
高木 大成  720 2280  599  56  909 319  67 263 .263 慶応大     L
大友  進  662 2005  528  18  704 155  80 261 .263 東京ガス    L→D
日高  剛  863 2285  525  46  790 258   5 199 .230 九州国際大付高 BW3
武藤 幸司  497 1465  408   2  511 123  71 145 .278 創価大     Bu3(8年)
益田 大介  539 1121  300  16  411  98  19 129 .268 龍谷大     D6→Bu→E
渡辺 博幸  703 1031  282  10  365 107   5  99 .274 三菱自動車川崎 D4
中村  豊  483  698  173   8  237  62  12  65 .248 明治大     F1→T

総体的に低調な成績で終わっている。福留に1位指名で7球団が重複し、赤フンの佐々木監督が「ヨッシャー」と叫んだドラフトの年だ。逆指名は11人で、上のリストから漏れたのは、YB1位の細見、YB2位の関口、T1位の舩木、T2位の中ノ瀬、F2位の荒井の5人だ。

抽選で福留を外した6球団のうち、外れ1位が活躍したと言えるのは荒木ぐらいのものだろう。ドラゴンズは福留を外したあと原俊介を再指名し、原もGとかぶって抽選で再び外した。ドラゴンズにとって荒木は「外れ1位の外れ1位」だったわけだ(スワローズも福留を外し、再指名の沢井も外して、三木を「3人目の1位」に指名)。

リスクのある福留を避け、小粒な即戦力には見向きもせずに、単独で斉藤を1位指名したホークスの「勝ち」だったという結論にしかならない。ちなみに、S3位のカツノリは通算50安打であり、9年間で161安打だった長島一茂の半分にも満たない。

さて、私は以前から注目しているのだが、清水と仁志の通算安打数争いが面白い。初年度は新人王の仁志がリードするが、3年目で清水が逆転、4年目には仁志が再逆転して、8年目(03年)終了時にはその差1本だった。9年目の04年は1本差で清水が逆転、05年はリードを広げた。単年で見ても清水の6勝4敗となる。

清水と仁志の通算安打
96年 97年 98年 99年 00年 01年 02年 03年 04年 05年
清水 84 116/200 148/348 125/473 105/578 108/686 191/877 88/965 178/1143 147/1290
仁志 109 100/209 116/325 152/477 167/644 163/807 90/897 69/966 176/1142 130/1272

▲数字は「当該年度の安打数/通算安打数」です。

ポジションの関係もあるので、単純に清水のほうが「おとく」だったということにはならないだろうけれど、うまく清水を囲い込んでいたものだと思わなくもない。

なお、96年パの新人王は3年目の金子だ。

◇1997年初登録(96年ドラフト)〜2006年

◆今回からの変更が2点あります。投手に関してはホールドを0.1ポイントに換算することにしました。「補正」は勝利=1、セーブ=0.3、ホールド=0.1の合計値です。また、打者の記録では、従来「四死球」を掲げてきましたが今回から四球と死球を分けて示します。

  投手    G   W   L   S  HP   IP       K    ERA  補正   出身      指名・移籍 
黒田 博樹  245  91  81   1   1 1520.2/3 1134  3.70  91.7 専修大    C
川村 丈夫  324  67  63   3  62 1054      758  3.72  74.1 日本石油   YB
森  慎二  431  44  44  50  19  653      755  3.39  60.9 新日鉄君津  L(9年)
大塚 晶文  305  14  23 137   -  350.2/3  474  2.39  55.1 日本通運   Bu→D(7年)
小林 宏之  199  49  38   0   0  743      632  3.44  49.0 春日部共栄高 M4
入来 祐作  212  35  35   3   1  775      672  3.73  36.0 本田技研   G→F(9年)
岡本 劼能  291  17  16  51   6  295.2/3  298  2.98  32.9 東芝     H5
前川 勝彦  149  31  45   0   1  609      417  5.26  31.1 PL学園高  Bu1→T→Bs
三沢 興一  296  28  18   6   0  445      306  3.98  29.6 早稲田大   G3→Bu→G→S
沢崎 俊和  180  24  17  15   0  360      243  4.70  28.5 青山学院大  C(9年)
  打者    G   AB    H   HR  TB  RBI  SB  B   D  AVG  出身      指名・移籍  
谷  佳知 1237 4704 1406  97 1999 552 144 425 24 .299 三菱自動車岡崎 BW
小笠原道大 1157 4175 1335 239 2342 730  55 580 26 .320 NTT関東   F3
松中 信彦 1104 3846 1195 262 2234 838  18 566 86 .311 新日鉄君津   H
今岡  誠 1107 4018 1148 111 1696 532  17 269 25 .296 東洋大     T
柴原  洋 1106 3886 1121  41 1498 362  81 344 29 .288 九州共立大   H3
岩村 明憲  977 3580 1073 188 1857 570  67 372 19 .300 宇和島東高   S2
礒部 公一 1134 3771 1072  92 1601 456  48 358 27 .284 三菱重工広島  Bu3→E
小坂  誠 1190 4054 1026  18 1341 292 269 453 25 .253 JR東日本東北 M5
和田 一浩  820 2756  874 159 1551 494  45 347 11 .317 神戸製鋼    L4
井口 資仁  894 3175  860 149 1496 507 159 321 72 .271 青山学院大   H(8年)

大学生の指名が多かったドラフトだった(25人)。逆指名は16人で、ランクインしていないのは、BW1位の杉本、M1位の清水とM2位の竹清、G2位の小野、YB2位の森中、F2位の今井の6人だ。抽選はなかった。

1000安打以上が8人もいる。MLBに行った井口を加えれば9人だ。私がこの集計を始めてからは、92年組の4人(イチロー、片岡、田口、金本)が最多なので、試合数が増えたことを考慮しても、野手に関しては大当たりの年だったわけだ。岩村以外は全員アマ時代に見ている。

いくらなんでも今岡の17盗塁は少なすぎる。アマ時代から井口や谷との違いは足だと思っていたけれど、金村(82年組、824試合21盗塁)、西田(83年組、697試合21盗塁)、西山(86年組、477試合18盗塁)、桧山(92年組、878試合26盗塁)より少ないではないか。

気になったので、井口と今岡の大学時代の成績を調べてみた。2人は同じ東都大学リーグで、ともに1年春からショートを守っていた。

▼『神宮ガイドブック』から作成しました。「RB」は打点、「TR」はチーム順位です。

     井口                     今岡
 季  | AB  H HR RB SB  AVG TR | AB  H HR RB SB  AVG TR |ベストナイン
93春 | 48 16  1  8  3 .333  1 | 52 22  4 15  1 .423  2 | 今岡(洋1)
93秋 | 39  9  0  1  3 .231  4 | 44  9  1  9  1 .205  2 | 本間(駒3)
94春 | 44  5  0  0  3 .114  3 | 52 15  3 14  5 .288  2 | 沖原(亜4)
94秋 | 46 16  8 16  2 .348  1 | 22  8  1  5  0 .364  2 | 井口(青2)
95春 | 47 15  7 14  4 .298  2 | 43 10  2  7  1 .233  1 | 井口(青3)
95秋 | 49 20  5 14  1 .408  1 | 26  7  0  1  2 .269  4 | 井口(青3)
96春 | 53 13  3  7 12 .245  1 | 46 11  0  5  3 .239  6 | 井口(青4)
96秋 | 40 10  0  1  4 .250  2 | 50 18  1 17  2 .360  2 | 今岡(洋4)

やはり今岡の盗塁数は井口の半分にも満たない。プロでも1番を打った時期のある今岡はけっして足の遅い選手ではない。いくら故障持ちと言っても、走らないイメージがあるなら、マークは緩くなるはずだろう。引き合いに出しては失礼だろうが、落合監督でさえプロ10年目までに47盗塁しているのだ。

97年の新人王は、パが小坂で、セは沢崎だった。

◇1998年初登録(97年ドラフト)〜2007年

  投手    G   W   L   S  HP   IP       K    ERA  補正   出身      指名・移籍
川上 憲伸 237 103  67   1   1 1525     1216  3.29 103.4 明治大     D
井川  慶 190  86  60   1   0 1244     1174  3.15  86.3 水戸商高    T1(9年)
五十嵐亮太 407  41  25  48  16  472.2/3  544  3.33  57.0 敬愛学園高   S2
星野 順治 153  50  47   0   1  725.2/3  370  4.22  50.1 NKK     H4
篠原 貴行 338  29  16  17  19  378.2/3  309  3.14  35.8 三菱重工長崎  H
土肥 義弘 290  31  40   1   0  606.2/3  404  4.08  31.3 プリンスホテル L4→YB
藤田 宗一 523  18  20   8  63  398.1/3  327  3.89  26.7 西濃運輸    M3
永井 智浩  96  28  21   0   0  439.1/3  339  4.67  28.0 JR東海    H(8年)
小林 幹英 238  19  22  29   0  337      356  3.90  27.7 プリンスホテル C4(8年)
ユウキ    99  23  16   1  12  361      289  3.81  24.5 杜若高     Bu5→BW・Bs
  打者    G   AB    H   HR  TB  RBI  SB  B   D  AVG  出身    指名・移籍
高橋 由伸 1169 4438 1343 247 2332 712  22 394 84 .303 慶応大   G
井端 弘和 1064 4022 1169  17 1494 315 118 402 37 .291 亜細亜大  D5
坪井 智哉  906 3067  906  32 1184 239  49 253 33 .295 東芝    T4→F
高須 洋介  635 1841  486   7  618 174  52 140 22 .264 青山学院大 Bu→E
倉  義和  392  906  205  17  287  66   4  45 21 .226 京都産業大 C5
小田 智之  294  664  179  13  264  72   5  53  9 .270 興誠高   F2
川中 基嗣  419  587  143  10  197  43  21  24 15 .244 日本通運  G
渡辺 正人  396  527  110   9  169  58   4  33  5 .209 上宮高   M1
古城 茂幸  398  488  105   1  130  27  23  39  5 .215 国士舘大  F5
高橋 光信  277  354   85  16  149  51   1  21  8 .240 国際武道大 D6→T

逆指名はC1位の遠藤、M2位の寺村、F1位の清水、BW2位の前田、L1位の安藤を加えて合計11人だった。甲子園準V投手の川口に4球団が重複したが、川口は未勝利のまま引退。外れ1位組もBuの真木が11勝、YBの谷口が4勝、Sの三上は0勝だった。

セの新人王は14勝の川上だった(パは4年目の小関)が、9勝18セーブの小林、3割クリアで19本の高橋由、打率だけなら高橋より上の坪井は水準に達していた。ただ、10年過ぎてみると、とくに打者については不作だったとしか言えない。

そんな中で目を引くのはドラゴンズ5位指名の井端だ。過去10年間の井端のショートでの守備成績を調べてみた(カッコ内はチーム全体の数値、試合数はショートでの出場試合)。

 年  試合    刺殺     補殺   失策   併殺    井端以外の選手の出場試合数         
98年  12(136)  23(219)  34(417) 0(15) 10(79) 久慈72、李56、鳥越15、神野5、種田1、南渕1
99年   0(135)   0(216)   0(455) 0(15)  0(79) 福留109、久慈100、神野4、渡辺4
00年  51(135)  70(230) 122(407) 5(18) 16(65) 福留77、久慈64、森野11、種田6、立浪3
01年 134(140) 193(213) 381(426) 4 (5) 66(74) テル27、福留11、荒木1、立浪1
02年 134(140) 237(258) 387(429) 6(11) 69(75) 森野17、久慈4、前田2、荒木1
03年 104(140) 150(226) 319(435) 2 (8) 62(80) 森野41、荒木9、酒井9、仲沢7、前田2、森岡2、善村1
04年 138(138) 213(213) 472(474) 4 (4) 90(90) 森野1
05年 146(146) 204(204) 480(487) 5 (6) 97(98) 沢井2、川相1
06年 146(146) 242(242) 475(475) 4 (4) 77(77) 川相2
07年 144(144) 222(222) 465(465) 6 (6) 97(97) 森野2

井端がショートのポジションに定着するのは4年目の01年からだ。大学時代はセカンドを守っていたので、これには驚いた。たしかに失策が異常に少ない。必ずしも強肩ではないだろうし、とりたてて守備範囲が広いとも思えないが、堅実であることが何よりなのかもしれない。


◆04〜06年は両リーグの試合数が異なります。この種の集計をやるには、やはり両リーグの試合数が等しいことが望ましいわけです。

◆この一連のページは3分割してあります。91〜96年組97〜03年組は別のページです。主に『ベースボール・レコード・ブック』から作成していますが、この量では入力ミスが十分あり得ます。数値の誤り、変換ミス、リンク切れなどにお気づきの際は、「3代目んだ」(大学ではセカンドの井端)または「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。

★07/02/06校正チェック済、ケなし、順OK
★07/02/07HTML文法チェック済(エラーなし)
★041018(CD)>ドラフト指名選手(逆指名)



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