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新人王になれない男たち | 打率3割 | 竜虎のデッドヒート

打率3割の攻防

05/02/03作成
13/12/22更新

◆シーズン打率が3割前後の打者を一覧にしました(1988-2007年)。


◇3割をめぐって

打率3割は打者にとっての勲章であるらしい(イチローには関係のない話だろうけれど…)。03年の緒方は正真正銘の「シーズン最終打席」で打率を3割に乗せた。試合前の打率は.2965であり、いつもの3番ではなく1番で最終戦に臨んだ。第1打席凡退のあと、3打席連続ヒットでジャスト3割だった。

03/10/16 対S(神宮)1番センター緒方
 回  投手 結果 打数-安打 打率
1表 石川 遊直 527-156 .2960
3表 石川 中安 528-157 .2973
6表 石川 中安 529-158 .2986
8表 石川 左安 530-159 .3000

04年は岩村と赤星が最終戦で3割に達したが「最終打席」というわけではない。岩村は第2打席と第3打席にヒットを打って3割に到達、最後の第4打席は三振に倒れている。赤星は初回のヒットで3割に到達し、2打席凡退のあとの第4打席では代打を送られている。

さて、『公認野球規則』には次のような規定がある。

08年版 『公認野球規則』

10・21 各率は次の計算による。  <略> 【注】 率の計算にあたって割り切れない場合は、小数点以下4位まで求めて四捨五入する。防御率は小数点以下3位まで求めて四捨五入する。

▲08年改正に伴い、条項番号が10.22から10.21に変更されています。aタグのname属性は「10.22」のままですので、ご注意ください。

ということは、2割9分9厘5毛なら打率3割になるわけだ。このページを作成した時点では、本当は3割に満たない3割打者の最新の事例は1988年の原だった。だから、私はわざわざ集計対象を88年からにしたのだ。16年間不在だった“切り上げ3割”が05年は一気に3人も出現した。

原の場合は本塁打王のタイトル争いの関係で最終戦にも出場して、結果的に“切り上げ3割”に終わっただけだ。05年のカブレラは、9月20日の対ファイターズ戦でファウルチップの際に骨折して途中交代、残りの5試合とプレイオフを欠場した。たまたま、アクシデントが起きた打席が“切り上げ3割”だった。

マリーンズの2人は故障ではない(はずだ)。フランコはラスト3試合で8安打、福浦はラスト3試合で7安打したが、ともに最終戦は途中交代している。最終戦のフランコは、2回に本塁打、4回にはシングルヒットで打率を.3002とした。6回の第3打席はセンターフライに倒れて、打率は.2995となった。9回は垣内を代打に出されて退いた。

最終戦の福浦は、第1打席に凡退したあと3打席連続安打。第4打席で“切り上げ3割”に達して、延長10回に回ってきた第5打席となるはずの場面では初芝が代打に起用されている。これまでも3割を維持するための途中交代はあったけれども、“切り上げ3割”を維持するための途中交代は、すくなくとも88年以降はなかった。

いよいよ時代が回転し始めたということだろうか(逆回転かもしれないが…)。“切り上げ3割”でいいのなら、05年の阿部はもう1打席凡退してもよかったのだ。477打数143安打でも打率は.2997であって、四捨五入すれば立派な?「3割」だ。06年の高須にしてももう1打席分余裕がある。404打数121安打なら.299504であって、「史上最低の3割打者」だった。

2006年

06年の荒木は、シーズン最終打席で“切り上げ3割”に達した。

06/10/16 対C(広島)1番セカンド荒木
 回   投手  結果 打数-安打 打率 
1表 ダグラス 遊ゴ 460-136 .2956
3表 長谷川  中安 461-137 .2971
4表 広池   遊安 462-138 .2987
6表 林    遊ゴ 463-138 .2980
8表 小山田  左安 464-139 .2995

最後まで出ている以上(「出ざるを得なかった」だけかもしれないが…)、結果的に“切り上げ3割”で終わったとしても、非難されるべき筋合いはない。胸を張って「3割」と言えばよい。私は“切り上げ3割”を否定しているのではなく、“切り上げ3割”を維持するために最終打席を放棄する(放棄させる)いじましさをみみっちく感じているだけのことだ。

荒木が“切り上げ3割”に達したその試合は、カープにとっても最終戦だった。新井は最終打席に凡退して、「本当の3割」を逃している。

06/10/16 対D(広島)4番サード新井
 回  投手  結果 打数-安打 打率 
1ウ 佐藤充 四球 562-167 .2971
3ウ 佐藤充 左飛 563-167 .2966
5ウ 佐藤充 右3 564-168 .2978
6ウ 佐藤亮 三安 565-169 .2991
8ウ 中里  三振 566-169 .2985

8回裏、左の小林が左の前田に二塁打を打たれて降板。右の新井には右の中里が起用されている。ヒットなら566打数170安打で.3003だ。切り上げなくても「3割」になる。三振に倒れた新井は2年連続の「3割打者」にはなれなかった。まあ、ヒットの数は荒木より30本多いけれど…。

2007年

07年の中島は最終戦第1打席のライト前ヒットで3割に乗せて、第2打席に凡退すると、次の打席では代打が送られている。もう1打席凡退しても534打数160安打で.299625となり“切り上げ3割”にはなるのだが…。

森本は“切り上げ3割”だった。最終成績は584打数175安打の.299657だ。最終戦の第1打席にセンター前ヒットで打率を3割に乗せた。

07/10/03 対E(宮城)1番センター森本
 回  投手 結果 打数-安打 打率 
1表 田中 中安 582-175 .3006
3表 田中 遊ゴ 583-175 .3001
5表 田中 四球 583-175 .3001
8表 田中 二飛 584-175 .2996

第2打席は凡退しているが、まだ3割をキープしている。第3打席はシーズン599打席目であり、47個目の四球を選んでいる。この四球は貴重だった。第4打席凡退でも“切り上げ3割”が確保されたからだ。もし、5回表の第3打席が凡退だったら、8回の第4打席では「3割」をとるかフルイニング出場をとるかという選択を迫られたわけだ。

同じ“切り上げ3割”でもTSUYOSHIは「いじましい」パターンだ。142試合目を猛打賞で.2981として、143試合目の第1打席でレフトに二塁打を放ち“切り上げ3割”になると、2回表に回ってきた第2打席では代打が送られて、最終戦は欠場している。“切り上げ3割”を維持するための途中交代はバレンタイン監督下では3人目になる。

佐伯は141試合目の第4打席で代打を送られ、以後の3試合を欠場した。相川は143試合目に4タコで.3017になると、最終戦はスタメン・マスクを鶴岡に譲って欠場した。どうやら、大矢監督は改心したらしい。

赤星は最終戦7回表に代打で起用され、キャッチャー内野安打でジャスト.300に達した。おそらくバント安打だろう。赤星はこの試合で盗塁死も記録している。ヒットの記録だけ残して、走者として残らないなら、相手のスワローズとしても悪い話ではない。ひょっとすると出来の悪い出来レースではないかと疑いたくなる。赤星のジャスト.300は04年に次いで2度目だ。赤星のような選手は打率より出塁数で評価されるべきだろう。

宮本は142試合目となる対C24回戦9回裏に“切り上げ3割”に達して、以後の2試合を欠場した。宮本が規定打席到達で3割に達したのは00年と04年に次いで3回目だが、3回とも次のリストに登場するいわば常連さんだ。

◇打率3割前後の打者

シーズン打率が.302から.298の選手をリストアップしてみた(88年以降の規定打席到達者)。

▼「打率」は、小数点4位を四捨五入したものです。「順位」は当該年度規定打席到達者中の順位です。「ラスト4試合の成績」は、試合開始前の打率(小数点5位以下を切り捨て);打数−安打:対戦相手を示します。右側が最終戦です。「6桁」は、最終打率を小数点7位以下を切り捨てたものです。

打率3割前後の打者
年L .302の打者 所属 打率 順位 打数-安打 ラスト4試合の成績 6桁
04セ 井端 弘和 .302 15 562-170 .3003;2-1:S .3010;4-1:C .3007;6-2:S .3010;4-2:YB .302491
04セ 金城 龍彦 YB .302 16 486-147 .3022;1-0:T .3016;---:C .3016;---:S .3016;2-1:S .302469
06セ 浜中  治 .302 9 486-147 .3036;4-0:G .3010;4-3:D .3048;4-1:C .3043;3-0:S .302469
02セ 立浪 和義 .302 9 506-153 .3035;1-0:YB .3029;1-0:S .3023;---:T .3023;---:T .302371
03セ 金城 龍彦 YB .302 10 549-166 .3078;2-0:D .3066;4-1:D .3062;4-0:D .3040;3-0:C .302367
94セ 川相 昌弘 .302 9 473-143 .3000;3-2:S .3023;3-1:S .3025;3-0:S .3006;4-2:D .302325
99セ 古田 敦也 .302 11 483-146 .3010;---:YB .3010;4-1:YB .3006;3-1:YB .3008;1-1:YB .302277
96パ 鈴木  健 .302 4 354-107 .3047;4-2:H .3070;4-0:BW .3034;4-0:Bu .3000;4-2:Bu .302259
00セ 石井 琢朗 YB .302 8 546-165 .2981;4-0:S .2990;4-3:S .3005;3-1:S .3007;4-2:S .302197
96セ コールズ .302 13 513-155 .3037;4-1:C .3033;0-0:G .3033;1-0:G .3027;1-0:T .302144
89セ フィルダー .302 9 384-116 .3020;---:C .3020;---:W .3020;---:W .3020;---:W .302083
97パ ドネルス BW .302 9 384-116 .3020;---:H .3020;---:H .3020;---:M .3020;---:L .302083
01セ 佐伯 貴弘 YB .302 10 490-148 .2989;4-2:S .3006;3-2:S .3029;4-2:D .3045;4-0:D .302040
06パ フェルナンデス .302 11 490-148 .2983;4-3:B .3020;4-1:B .3016;3-1:H .3018:3-1:M .302040
01セ 高橋 由伸 .302 11 543-164 .3055;4-1:C .3050;5-0:C .3022;3-1:YB .3024;4-1:T .302025
07セ 佐伯 貴弘 YB .302 7 404-122 .3017;3-1:C .3019;---:D .3019;---:S .3019;---:S .301980
89パ 新井 宏昌 Bu .302 9 444-134 .2995;4-1:L .2990;2-1:L .3000;4-2:H .3018;---:L .301801
07セ 相川 亮二 YB .302 8 391-118 .3052;4-1:C .3046;3-1:D .3049;4-0:S .3017;---:S .301790
92パ 田辺 徳雄 .302 3 401-121 .3063;2-0:F .3047;---:Bu .3047;2-0:F .3032;2-0:F .301745
97パ 小久保裕紀 .302 10 527-159 .3000;5-3:BW .3029;4-2:BW .3044;4-1:M .3040;4-0:M .301707
95セ オマリー .302 7 421-127 .3050;3-1:YB .3052;2-0:C .3038;---:D .3038;3-0:YB .301662
01パ 柴原  洋 .302 10 587-177 .2968;5-3:L .2994;4-2:F .3008;0-0:Bu .3008;2-1:BW .301533
年L .301の打者 所属 打率 順位 打数-安打 ラスト4試合の成績 6桁
99パ ローズ Bu .301 4 491-148 .3056;4-0:H .3030;3-1:BW .3032;3-0:BW .3014;---:M .301425
95パ 初芝  清 .301 4 458-138 .2986;4-0:Bu .2959;4-2:Bu .2977:4-3:Bu .3017;4-1:L .301310
89パ 秋山 幸二 .301 10 478-144 .3000;2-1:Bu .3008;2-1:Bu .3016;3-1:Bu .3018;1-0:Bu .301255
97セ 金本 知憲 .301 11 465-140 .2977;4-1:YB .2973;4-3:S .3013;4-2:S .3030;3-0:S .301075
99セ 前田 智徳 .301 12 392-118 .3017;---:YB .3017;---:YB .3017;---:S .3017;1-0:G .301020
91セ 山崎 隆造 .301 9 402-121 .3009;---:T .3009;---:D .3009;---:D .3009;---:S .300995
03セ 藤本 敦士 .301 11 402-121 .2971;5-2:C .2984;4-2:C .3005;3-0:G .2982;3-2:C .300995
90セ 正田 耕三 .301 9 462-139 .3015;4-2:S .3032;2-1:S .3041;2-0:G .3028;3-0:W .300865
92セ 正田 耕三 .301 8 359-108 .3008;---:G .3008;---:G .3008;---:D .3008;---:S .300835
98セ 清水 隆行 .301 7 492-148 .2949;5-1:T .2939;2-1:C .2948;5-3:C .2979;2-2:C .300813
93パ 山本 和範 .301 4 369-111 .2986;3-1:L .2989;1-1:BW .3008;---:L .3008;0-0:L .300813
92セ 立浪 和義 .301 9 379-114 .3027;5-1:T .3013;4-0:S .2981;6-2:C .2986;4-2:T .300791
04セ 阿部慎之助 .301 17 379-114 .2991;5-3:YB .3031;---:S .3031;3-0:C .3007;---:T .300791
95セ 立浪 和義 .301 8 489-147 .3006;---:G .3006;---:YB .3006;---:S .3006;---:T .300613
89パ ディアズ .301 11 489-147 .2962;4-3:B .3000;2-0:B .2987;4-1:H .2983;3-2:H .300613
06パ 田中 賢介 .301 12 376-113 .3000;4-2:M .3021;5-1:M .3008;3-1:H .3010;4-1:H .300531
04セ 宮本 慎也 .301 18 346-104 .2958;4-2:D .2982;3-2:T .3014;1-0:YB .3005;---:YB .300578
05セ 二岡 智宏 .301 14 539-162 .3022:3-0:YB .3005;---:YB .3005;---:C .3005;---:C .300556
90セ 角 富士夫 .301 10 366-110 .2986;1-1:C .3005;---:C .3005;---:W .3005;---:W .300546
96セ 落合 博満 .301 14 376-113 .3005;---:S .3005;---:S .3005;---:D .3005;---:D .300531
89セ 小早川毅彦 .301 10 396-119 .3000;4-1:T .2994;2-1:D .3005;---:W .3005;---:W .300505
94パ 福良 淳一 BW .301 6 386-116 .3058;4-1:Bu .3052;4-0:M .3020;---:L .3020;2-0:Bu .300518
年L .300の打者 所属 打率 順位 打数-安打 ラスト4試合の成績 6桁
01セ 桧山進次郎 .300 12 406-122 .2997;5-1:S .2985;4-2:YB .3004;---:C .3004;---:C .300492
88セ 高木  豊 .300 5 416-125 .3019;4-0:D .2990;4-2:S .3009;4-1:S .3004;0-0:S .300480
96パ 秋山 幸二 .300 5 466-140 .3004;---:Bu .3004;---:Bu .3004;---:L .3004;---:M .300429
98パ 片岡 篤史 .300 7 466-140 .3024;5-0:L .2991;4-2:M .3008;2-1:M .3017;2-0:M .300429
98セ 高橋 由伸 .300 8 466-140 .3024;3-0:T .3004;3-0:C .2984;4-2:C .3002;3-1:C .300429
00セ 宮本 慎也 .300 9 476-143 .2922;3-1:YB .2924;4-2:YB .2942;4-3:YB .2980;3-2:C .300420
02セ 緒方 孝市 .300 10 476-143 .2989;4-0:T .2963;4-2:YB .2980;3-2:S .3004;---:S .300420
05セ 阿部慎之助 .300 15 476-143 .3012;4-2:YB .3029;3-0:YB .3010;1-0:C .3004;---:C .300420
06パ 高須 洋介 .300 13 403-121 .3025;3-0:B .3002;0-0:B .3002;---:H .3002;0-0:M .300248
96セ 金本 知憲 .300 15 423-127 .2985;4-2:D .3004;3-0:D .2983;3-1:D .2985;1-1:C .300236
03パ 吉岡 雄二 Bu .300 18 433-130 .2988;4-1:H .2983;4-2:F .3002;---:M .3002;---:BW .300230
97パ 吉永幸一郎 .300 11 443-133 .2956;5-1:BW .2945;3-2:BW .2970;2-2:M .3002;---:M .300225
91パ ブーマー BW .300 5 463-139 .2977;4-2:L .2995;4-1:H .2991;2-0:F .2978;3-2:F .300215
89セ ロードン .300 11 473-142 .3006;4-1:T .3002;---:D .3002;---:W .3002;---:W .300211
02パ 福浦 和也 .300 8 493-148 .2991;5-1:F .2981;4-2:L .2997;4-1:Bu .2993;2-1:Bu .300202
04セ 岩村 明憲 .300 19 533-160 .2972;3-1:D .2975:4-0:T .2952;4-3:YB .2986;4-2:YB .300187
07パ 中島 裕之 .302 5 533-160 .3025;4-1:Bs .3021;4-0:Bs .2998;4-1:M .2994;2-1:H .300187
03セ 二岡 智宏 .300 12 573-172 .2982;5-3:C .3008;4-2:S .3022;3-0:S .3006;1-0:T .300174
04セ 赤星 憲広 .300 20 570-171 .2942;4-2:YB .2956;4-2:G .2971;5-3:S .2998;3-1:YB .300000
03パ 大村 直之 Bu .300 19 550-165 .2977;3-1:H .2979;3-2:F .3000;---:M .3000;---:BW .300000
03セ 緒方 孝市 .300 13 530-159 .3009;4-1:S .3005;4-0:S .2982;3-0:S .2965;4-3:S .300000
92セ 高木  豊 .300 10 500-150 .2991;4-3:T .3028;3-1:T .3030;3-0:T .3012;2-0:G .300000
05セ 清水 隆行 .300 16 490-147 .3006;---:YB .3006;---:YB .3006;---:C .3006;1-0:C .300000
02セ 古田 敦也 .300 11 420-126 .3000;---:YB .3000;---:YB .3000;---:C .3000;---:C .300000
93セ ハドラー .300 7 410-123 .2980;4-2:C .3000;---:C .3000;---:T .3000;---:T .300000
04セ 種田  仁 YB .300 20 410-123 .2980;1-1:T .2997;---:C .2997;1-1:S .3014;2-0:S .300000
07セ 赤星 憲広 .300 9 400-120 .2997;2-0:C .2982;---:YB .2982;---:YB .2982;1-1:S .300000
97セ 和田  豊 .300 12 390-117 .3015;4-1:S .3010;5-1:YB .2997;2-1:YB .3007;1-0:YB .300000
96セ 谷繁 元信 YB .300 16 380-114 .2972;4-1:T .2967;2-1:T .2978;3-1:C .2981;1-1:S .300000
97パ 上田 佳範 .300 12 360-108 .3025;2-0:L .3008;---:M .3008;1-0:M .3000;0-0:M .300000
88セ 原  辰徳 .300 6 467-140 .2989;3-2:T .3013;3-1:S .3015;3-0:S .2995;3-1:W .299785
07パ 森本 稀哲 .300 6 584-175 .2992;3-1:M .2994;4-0:M .2973;6-3:E .2994;3-1:E .299657
07パ TSUYOSHI .300 7 494-148 .2942;3-1:L .2944;4-3:H .2981;1-1:E .2995;---:E .299595
05パ フランコ .300 9 464-139 .2917;3-0:E .2898;5-4:E .2954;4-2:F .2971;3-2:F .299568
06セ 荒木 雅博 .300 10 464-139 .2966;4-1:T .2962:6-2:S .2967;4-1:YB .2962;5-3:C .299568
07セ 宮本 慎也 .300 10 464-139 .2997;3-0:D .2978;4-2:C .2995;---:YB .2995;---:YB .299568
05パ カブレラ .300 10 444-133 .2995;---:H .2995;---:H .2995;---:B .2995;---:B .299549
05パ 福浦 和也 .300 11 434-130 .2956;4-0:E .2928;5-3:E .2964;5-1:F .2953;4-3:F .299539
年L .299の打者 所属 打率 順位 打数-安打 ラスト4試合の成績 6桁
96セ 駒田 徳広 YB .299 17 485-145 .2985;4-1:T .2980;4-0:T .2955;4-1:C .2952;4-3:S .298969
91セ レイ .299 10 415-124 .2987;---:C .2987;---:C .2987;---:D .2987;---:C .298795
96セ 鈴木 尚典 YB .299 18 355-106 .3052;5-1:T .3037;3-0:T .3011;---:C .3011;3-0:S .298591
06セ 新井 貴浩 .299 11 566-169 .2963;3-0:YB .2947;5-2:S .2956;4-2:T .2985;4-2:D .298586
年L .298の打者 所属 打率 順位 打数-安打 ラスト4試合の成績 6桁
00パ 野口 寿浩 .298 9 459-137 .2995;5-1:M .2984;4-2:Bu .3002;3-0:L .2982;3-1:L .298474
04セ ウッズ YB .298 22 476-142 .2983;---:T .2983;---:C .2983;---:S .2983;---:S .298319
00セ 仁志 敏久 .298 10 560-167 .3016;3-1:S .3018;3-0:S .3001;3-0:S .2985;4-1:S .298214
02セ 阿部慎之助 .298 12 446-133 .3000;4-0:T .2972;3-1:C .2974;4-1:S .2970;5-2:C .298206
92パ 松永 浩美 BW .298 4 473-141 .2980;---:M .2980;0-0:F .2980;---:M .2980;---:M .298097
96セ 和田  豊 .298 19 520-155 .2962;4-1:G .2958;4-2:YB .2974;4-1:YB .2970;5-2:T .298076
90パ 石毛 宏典 .298 6 359-107 .2954;3-1:Bu .2957;4-2:Bu .2980;---:O .2980;---:O .298050
99セ 仁志 敏久 .298 13 510-152 .2993;5-1:S .2983;5-1:YB .2974;5-1:YB .2964;4-2:C .298039
94パ ライマー .298 7 470-140 .3054;3-0:F .3034;4-0:M .3008;3-0:L .2989;5-1:L .297872
03パ 堀  幸一 .298 20 470-140 .2894;3-2:BW .2919;3-2:F .2943;4-2:F .2961;4-2:BW .297872
01セ 清原 和博 .298 13 467-139 .2958;3-1:C .2960;5-1:C .2950;2-0:YB .2937;4-3:T .297644
04パ SHINJO .298 16 504-150 .2933;6-2:H .2938;3-1:H .2941;7-3:H .2960;4-2:BW .297619
91セ 和田  豊 .298 11 494-147 .3018;4-0:C .2993;5-1:C .2983;4-1:C .2979;4-1:C .297570
99セ 波留 敏夫 YB .298 14 568-169 .3012;4-1:S .3009;4-1:S .3005;4-0:S .2984;5-1:S .297535
97セ 松井 秀喜 .298 13 484-144 .2978;4-3:D .3016;4-1:C .3012;3-0:C .2993;3-0:S .297520
06パ 和田 一浩 .298 14 484-144 .3014;3-0:E .2995;4-2:E .3012;4-0:M .2987;2-0:M .297520

▲『ベースボール・レコード・ブック』各年版より作成しました。

休まずに3割を逃した選手

96年の鈴木は、最後の1試合を残して.3011だった。シーズンの規定打席は403であり、鈴木はすでに406打席立っていた。最終戦を欠場してもよかったわけだ。タイガースとの順位争いという事情があったのかもしれないけれども、同率5位か単独5位かという話でしかない。

1打数ノーヒットでも3割は維持できるので、代打で1打席だけ出るという選択もあったはずだ。そういう選手は少なくない。鈴木は最終戦を4番でスタメン出場し、3打数無安打(1四球2三振)だった。当時の監督は大矢氏だが、どんなやりとりがあったのか興味深いところだ。鈴木は翌97年と98年には2年連続で首位打者に輝く。

99年の波留は、ラスト2試合を残して3割を維持していた。規定打席はクリアしているし、残りの2試合に連敗しても、チーム順位には影響しない。全試合出場の記録がかかっていたわけでもない。最後の2試合も普通にスタメン出場して9打数1安打、3割を切った。

00年の野口も、ラスト2試合を残して3割を超えていた。最後の対ライオンズ2連戦には、いつもどおりの8番キャッチャーで出場し2試合とも最後まで守りきったが、打撃は2試合で6打数1安打。あと1本足りずに3割を逃した。まあ、3位争いという要素はあっただろうけれど、今にして振り返ると最初で最後のチャンスだった。

00年はセリーグでも仁志が135試合フル出場した結果、3割を逃している。ジャイアンツの優勝決定は9月24日の対D戦だ。この時点で仁志の打率は3割を超えていた。残すは26日からの対S4連戦のみだ。仁志はこの4連戦を13打数2安打で終えて、3割には届かなかった。仁志は99年にも2厘差で3割を逃している。

なお、97年の松井は全試合出場だけでなく、ホームラン王がかかっていた。最終的にホージーに1本差で敗れたが、たかが3割のために、みすみすタイトルを逃すような選択はあり得ない。88年の原も本塁打王争いの結果、最終戦で“切り上げ3割”に終わっている。06年の和田はチームの勝率1位争いが最終戦までもつれており、欠場できない状況にあった。

また、94年のライマーはチームがAクラスを争っていたという事情があるものと思われる。ホークスは全日程を消化した10月8日の時点では勝率.5348の3位だった。翌日、ブルーウェーブが最終戦に勝ち、ホークスを6毛上回ったので、17年ぶりのAクラスには届かなかった。

休むのが悪いと一概に言うつもりはない。たとえば、04年の種田は最終戦で四球のあと2打席凡退してジャスト3割になった。8回の第4打席は多村を代打に送られて、お役ご免。15年目で初の3割を決めた(05年は休まずに3割を維持した)。また、90年の角は16年目で初の3割だった。私のなかではこの2人は許せる。野口の潔さが引き立つけれど…。


◆大相撲では全敗より全休のほうが番付は下がるそうです。休んで給料が上がる会社はないはずです。ペナント終盤の消化試合の場合、ファームの試合は終わっていますから、若手に出場機会を譲るという大義名分がないわけではありませんけど…。山際淳司『真夜中のスポーツライター』(角川文庫)に次のような記述があります(102ページ)。

あるいは打率3割をかろうじてキープしている選手も、最後になって打率2割台におちこむのをおそれて、スタメンから外れることがある。その気持ち、わからぬではないが、せめてスポーツの世界ぐらい、その種の、人間の持つ弱さ、消極性とは無縁であってほしい。

◆要するに、査定担当のフロントだけでなく、ファンやメディアの側に「休んで維持した3割よりも休まずに逃した3割のほうが尊い」という価値観がないのでしょう。

◆当サイトには「大人になる、ということ」というページもあります。身長180cmの選手は多いのに、179cmの選手は異様に少なかったりします。実害はありませんけど…。

外部リンクです。
野球記録あら?カルトあら?カルト INDEX
 「Vol.26」「No.254 電卓3割(2006/11/3)」の稿があります。抽出対象が異なりますので、あわせてご覧ください。なお、リンク先はhtmlファイルですが、「Vol.26」自体はpdfファイルです。(通知済、06/12/27設定)
キャンパスキュリオ「最後の4割打者」が生まれた過程ご存知ですか?
 1941年、ラスト2試合を残して「切り上げ4割」(448打数179安打の.399553)だったボストン・レッドソックスのテッド・ウイリアムスは、最終日のダブルヘッダー第1試合で5打数4安打、第2試合も3打数2安打の固め打ちで「最後の4割打者」になっています。(未通知、07/01/13設定)

◆事実誤認、数値の誤り、変換ミス、リンク切れ等にお気づきの際は、お手数ですが「3代目んだ」(流行する“切り上げ3割”)または「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。

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★ブリーフケース>三割打者>三割打者



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