◆本来は標題の話のページなのですが、内容的に古くなったので、リンク集のページとして存続させることにしました。私は、アンチウイルスソフトについては05年3月から「avast!」を、メーラーは02年1月から「EdMax」を使っています。いずれもフリー(無料)ソフトです。
◆01年春に初級シスアド試験を受験しました。古い話ですので、そのつもりでお読みください。最新事情を反映させているわけではありません。もともとはサブタイトルのとおりに「受験日記」にするつもりでしたが、あっさり挫折してしまって、受験後に書き加えたものが大半です。
〔関連リンク集〕(別のページにジャンプします)→メールの書き方/ホームページ上におけるメールアドレスの隠し方
01年4月15日(日)の初級システムアドミニストレータ試験を受けるべく、締め切り前日の2月1日に受験料¥5,100を振り込んだ。俗に「シスアド」と略されるこの試験は、春と秋の年2回おこなわれていて、合格率は35%前後だそうだ。
どうやら、かつて1種と2種とがあった情報処理技術者試験が細分化されたらしくて、01年の春期試験は7区分でおこなわれていた(実際は13区分だ)。初級シスアドは、そのなかでも一番簡単な試験だ。
思えば、私がワープロ専用機を使い始めたのは80年代半ばだった。ディスプレイが1行9文字で、本体には1600字しか記憶できず、外部記憶装置はカセットテープという、今ならオモチャにもならないようなしろものだった。
それでも、発売当時の定価は¥99,800だったはずだ。数年後、2台目のワープロ専用機に買い換えて、同時にローマ字入力に変えた。いずれはパソコンに入ることになると思っていたからだ。この2台目のワープロはディスプレイも20行(実質18行)あったし、表計算がついていたのが私にはありがたかった。
表計算を利用して、自分が見た試合の得点や安打を入力していたが、やがて限界を悟ることになる。観戦試合数が増え、ソートをかけると、10分ぐらい平気で待たされるようになったのだ。再び、買い換えの必要に迫られていた。パソコンにしようかとも考えたが、まだ私には敷居が高かった。
94年春、私が買ったのはマウスが標準装備されたワープロ専用機だった。これはなかなか使い心地がよかった。マルチタスク機能を備えていたから、文書と表計算を同時に呼び出すこともできたし、クリップボードもあった。枠編集機能というのがあって、文書の中に表を組み込むこともできた。
とはいえ、観戦試合数は日を追って増えていき、とうとう1枚のフロッピーでは収まらなくなってしまった。そこで、97年1月にパソコンを買うことになった。94年当時はパソコンを買うならMacということで検討していたが、すでにWindows95の時代だった。当時としては画期的な黒のアプティバを選んだ。機能より見てくれで選んだのだ。
さらに3年が過ぎて、00年6月に2台目のデスクトップを買うことになった。MOドライブなりZipドライブなりを増設する必要を感じていたのだ。バックアップをとるのにいちいちフロッピーを入れ替えるのが面倒になったからだ。
時代は流れて、もうCD-Rが標準装備の時代になっていた。CD-RWの機種さえ出ているではないか。ためらうことなく2台目を買って、お預けにしていたホームページにも進出した。
つまり、私が今使っているパソコンは1行9文字のワープロ専用機から数えると5台目ということになる。だから、私にはキーボード・アレルギーはまったくない。手書きより速いし、消しゴムや修正液を使わずに済むのが便利だ。
▲07年現在はノートを含めて7台目になります。
2台目のワープロ専用機(東芝ルポF90)の頃は、変換処理が入力速度に追いつかなくて、変換されるのを待たなければならないことも多かった。というわけで、私とキーボードとのつきあいは長い(ほうだと思われる)。もっともコンピュータに関しては素人である。
シスアドの試験は、素人でも2〜3カ月あれば十分に行ける。ただし、まったくパソコン経験のない人には3カ月でも辛いかもしれない。表計算やデータベースの問題のウエイトが高いけれども、私のようにデータベースまがいの表計算を使っていると、さほど負担は感じない。
ネットワーク関係の知識も得られるから、Webサイト運営をしている人にはおすすめしたい気もする。いずれにせよ、パソコンを効率よく使いこなすためには、この程度のことは知っていたほうがいいというレベルだと思われる。7月ぐらいになれば、秋の試験対策用の問題集などが書店に並ぶはずだ。なかには受験申込書が綴じ込まれているものもある。
2月4日に初めて問題集を開いてみた。しょせんパソコンは道具にすぎないから、自分なりに使えればそれでいいのかもしれないけれども、なんとなくわかったようなつもりになっていることが、なるほどそういうことだったのかと納得したりもする。
別に経済産業大臣(旧通産大臣)名の合格証書をもらうことが目的ではないので、落ちても秋の試験を受けるつもりはない。
合格者の受験番号は試験センターのWebサイト上でも公開される(頁末リンク参照)。合格発表は5月下旬だ。試験は午前が四肢択一式80問(150分)、午後は長文の択一式7問(150分)、合計で5時間だから、「初級」と言っても量的には結構なものだ。甘く見ないほうがいいのかもしれない。
試験が終わった。あいにく「日記」としてこのページを展開することはできなかったけれども、実際の問題から何題かピックアップしてみたい。試験問題のなかには過去問とまったく同じ問題も数問あった。帰りの電車の中で、スクイズのサインを見落として三塁走者をアウトにしてしまったような気分に陥ったのが次の問題だ。
<前79> フリーソフトに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア 金銭的な諸権利は放棄していないが、著作権を放棄したソフトウェア
イ 定められた無料試用期間の後、継続して利用する場合は、所定の金額を開発者に支払う方式のソフトウェア
ウ 複数のコンピュータにインストールすることを許可した市販のソフトウェア
エ ライセンスに従って、内容の変更、コピーおよび配布が自由にできる無償のソフトウェア
この問題は99年春の問71と同じ問題だ。私は、過去問の問題集を解いているとき、間違ったものには×、正解してもあやしいものには△をつけていた。あとあとのために必要だと思ったからだ。この問題には○がついている。つまり、「ノー・プロブレム」という判断だった。
だが、本番では間違った。何を血迷ったのかアと解答した。わかりきっているこんな問題をなぜ間違ったのか、自分なりに分析してみる。
- 問77、問78、それに問79と過去問でやった問題が続いたので、「楽勝」気分になっていた。
- 「これもクリア、あと1問で終わりだ」と思って、問79ではなく最後の問80に気持ちが移ってしまった。
- 問80を終えて時間が余っていたので、もう一度見直したが、その際、問1から始めずに問80から逆にさかのぼった。だから、問79は「さっきやったばっかりだから」とノーチェックになった。
日本の著作権法は、無方式主義を採用しており(17条2項)、著作権は創作のときに発生する(51条)。別に登録する必要はないし(登録制度はある)、マルシー・マークで主張する必要もない(登録なくして著作権を主張できない国に対してはマルシー・マークを用いる実益がある)。
なお、個人サイトであっても著作物=「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」(2条1項)に該当する以上、当然に著作権は発生し、著作権者は著作権法の保護を受ける。
日本では著作権の発生が無方式であるため、著作権者は著作権そのものを放棄することもできない(放棄できる旨の規定がない)。したがって、アは誤りである。私はたぶん、前半を肯定文、後半を否定文で読んだのだろうと思われる。
つまり、「金銭的な諸権利は放棄しているが、著作権は放棄していないソフトウェア」と読んで、アと解答してしまったに違いない。イとウには×印をつけているから、イとウはちゃんと読んだらしい。肝心のエには「ライセンスに従って」に下線が引いてあるだけだ。
どうやら後半は読み飛ばしてしまったらしい。まったく痛恨の極みだ。選択肢はすべて最後まで読まなければならない。この試験でやってはいけないことを、問79に限っては二重三重にやってしまったのだ。
ただ、自己採点結果は、200点満点換算で174.5点だった(LEC東京リーガルマインドの解答速報・配点による)。試験後の印象としては、午前問題はちょっと難しかったし、午後問題は意外とすんなり進んだ。
まあ、野球にたとえれば、「スクイズのサインは見落としたけれども、幸運にも相手チームが挟殺プレイに失敗してくれて命拾いした」というところだろう。
ちなみに、過去問の問題集は全部はやらなかった。巻末に前回(00年秋)の試験問題が載っていたが、そのうち午後問題の問2から後ろは手をつけなかった(本当は3巡する予定だった…)。だから、問題集につけた○×△はあまり意味がなかった。
しかし、過去問で間違った問題を2度あるいは3度当たってつぶしていくという方法は、この試験の対策として有効であると思われる。
▲ときどき「著作権は放棄していません」と記載してある個人サイトを見かけることがあります。もちろん、事実上放棄することは可能ですが、すくなくともシスアド試験対策としては「放棄できる」と覚えることは危険です。
<前78> ホームページを作成し、インターネット上で公開する場合、著作権侵害となるものはどれか。
ア 購入した本の文書をイメージスキャナで複写して、著作者に無断で使用する
イ 試用期間中のシェアウェアで画像を作成し、試用期間経過後もその画像を利用する
ウ 他人のホームページの内容を取り込まないでリンクする
エ 他人のホームページのフレームの大きさと背景の色をまねて作成する
これは過去問に類似問題があった。もちろん、アが正解だ。新聞記事を取り込んでいるWebサイトを見かけることがあるが、著作権者に無断だとすれば、それは著作権法に触れる行為である。
なお、新聞記事の場合は、どこまでが著作物でどこからが非著作物なのか議論の余地は大きいと思われる。たしか新聞協会は、役所が記者クラブを通じて発表したものであっても、その取捨選択には独自性が発揮されているから著作物に当たるのだという主張をしているはずだ。
したがって、彼らの主張に真正面から反論する論理と度胸を備えていないのなら、記事そのものに関しては「引用」の範囲内で対応することが望ましいと思われる。
これに対して、写真については議論の余地は少ない。まず間違いなく「思想・感情を表現した著作物」とみなされる。メディアに掲載された写真をスキャナやデジカメで取り込んで、これは「引用」だと主張するのはかなり無理がある。
また、自分で撮ったものであっても、被写体が人物であれば肖像権が絡んでくる。サイト上で公開することは「私的に楽しむ」こととはまったく異質の行為であり、掲示板に書き込むことも個人間のメールのやりとりとは全然別の行為なのだ。
<前77> 販売流通業の注文受付から納品までの業務遂行の流れを示している。図中のaに入れる適切な字句はどれか。 注文受付 → 在庫引当 → a → ピッキング → b → c → 納品
ア 出荷指示 イ 積載 ウ 棚卸し エ 配送
これは99年秋の問1と同じだ。選択肢の符号まで同じだ。実は私が使っていた問題集の最初の問題でもあった。この問題を見て「バカにするなよ」と思ったのは私だけではないだろうが、念のために答えはアだ。
<前63> 朝礼で、“計画を立ててそれを実行に移す。その成果を検討し、もし期待された成果が得られていなければ、原因を追求して反省し、次の仕事にこれを生かしてほしい。”と社長からの訓話があった。これを聞いていた新入社員の中で、正しく意味を理解しているのはだれか。
ア Aさん 「あの話、OJTということですよね。」
イ B君 「いや、違うよ。ロールプレイングだよ。」
ウ C君 「昨日の研修で、習ったはずだ。確か、ブレーンストーミングだ。」
エ Dさん 「私は、Plan-Do-Check-Actionのことだと思ったわ。」
98年の問1に類似問題がある。この試験の特徴は略語がやたらと出てくるということだ。「OJT」が何なのか調べてみたがわからなかった。パソコン辞典には載っていないし、経済学辞典にも載っていないし、『現代用語の基礎知識』にも載っていなかった。問題集を選ぶときは、肢ごとの解説が載っているものをおすすめする(答えはエ)。
▲ 「OJT」は、on-the-job-trainingの略で、日常業務を通じて実地に必要な知識や技能を身につけさせようとする職場内訓練のことですよ、とのご教示をいただきました。それなら、覚えがあります。テキストは索引が充実したものが好ましいと思われます。
時間は20分ほど余った。最後に見直したとき、解答を変えたのが3問ある。
<前11> 一定の時間内にシステムによって処理される仕事量を表す用語はどれか。
ア アクセスタイム イ オーバヘッド ウ スループット エ ターンアラウンドタイム
この試験では、このような専門用語が頻繁に出てくるので、できるだけ最新のパソコン辞典を1冊用意すべきだ。私は、『日経パソコン新語辞典』(日経BP社)を用いた。CD−ROMがついているので、パソコンにインストールして利用できる。
関連語句にジャンプできるようになっていて非常に便利だ。もちろん検索機能もある。ちなみに、「アクセス時間」の項目には次のように載っていて、関連で「シーク時間」にジャンプできる。
ハードディスクなど回転式記憶装置の性能指標のひとつ。シーク時間と、ディスクが回転して読み書きする個所がヘッドの下に来るまでの回転待ち時間との合計値。アクセス時間はディスクの内周部と外周部で異なるので、通常は平均値を用いる。
アでないことはわかるのだが、残りの3つは意味がつかめない。問題文に「時間」があるので、最初の解答はエにしていた。見直したとき、問われているのは「仕事量を表す用語」であって、「時間」は関係ないことに気づいた。だとすれば、アとエは排除できる。
イはサッカーの「オーバーヘッド・キック」が浮かんだ(それ以上の想像力はなかった)ので、ウを選んだ。読んだ覚えはないが、『日経パソコン新語辞典』の「オーバーヘッド」の項目はこうだ。「オーバーヘッド・キック」もまんざらではない。
本来は「頭上の」という意味の英語だが、コンピューター用語としては、あるコンピューターの処理を実行するのに付随する作業を指す。たいていは、処理に時間がかかるようになるなど、システムの負荷になるものを指す。
ところで、「コンピューター」と「コンピュータ」、「スキャナー」と「スキャナ」、「プリンター」と「プリンタ」など、外来語末尾の長音記号の有無は人によって異なる。おおむね文系は長音記号をつけて、理系は省略する傾向にあるのではないかと思われる。実際、NTTは「技術センタ」だし、とりわけ機械関係は省略されることが多いようだ。
文系の私はつけない。なぜなら、長音記号のキーは遠い。面倒だからだ。たとえ1文字といえども、入力が少なくてすむならそのほうがいい(→「外来語のカタカナ表記等について」)。新聞協会は長音記号をつけることにしているので、理系に近い日経BP社も「オーバー」派だ。
試験問題では、長音記号は省略されると思ったほうがいい(「スループット」は例外なのだろう)。このケースでは、末尾かどうか判別しにくい(「オー・バヘッド」の可能性がある)けれども、受験するなら「省略形」に慣れたほうがいい。
しかし、いくらなんでも「オーバ」には大いに違和感がある。ちょっとやりすぎではないだろうか。たとえば「アンダスロのピッチャから左バッタが打ったイージフライをセンタが落球、三塁コーチャの好判断で二塁ランナが生還するタイムリエラになった」と書いたら、意味はとれるとしても、なじみにくいだろう。
やはり「オーバー」は「オーバー」でいい。すくなくとも私には「オーバ」は使えない。『日経パソコン新語辞典』には、ちゃんと「スループット」も載っていた。
コンピューターが一定時間内に処理する実質的な情報量のこと。一般的には工場などにおける一定時間内の生産量を指す。
というわけで、正解はウだ(1勝0敗)。なお、「ターンアラウンドタイム」は載っていなかった。「アラウンド」で検索してみても「ワードラップ」しか出てこなかった。
<前9> TCP/IPの環境で使用されるプロトコルのうち、ネットワーク管理プロトコルはどれか。
ア CMIP イ OSPF ウ SMTP エ SNMP
ウの「SMTP」は「simple mail transfer protocol」の略だ。インターネットの接続設定を自分でやった人なら、「SMTP」には見覚えがあるかもしれない。なぜなら、インターネット接続ウィザートで「smtp…」と入力したことがあるはずだからだ。メール送信のときのプロトコルだから、ウではない。
ほかの3つはちょっと見当がつかない。問題文は「ネットワーク管理プロトコル」だから、最初は「network management protocol」を含むエを選んでいた。最後に見直したとき、私は深読みした。アの「C」は「central」ではないだろうか。「central management internet protocol」と読んだ。
というより、エの「S」が思いつかなかった。今にして考えると、余計な思いつきだった。「central management」より、最初の「network management」のほうがしっくりくる。それに問題は「ネットワーク管理」だから「internet」は関係ない。直感を尊重すべきだった。
「SNMP」は、「simple network management protocol」の略だそうだ。答えはエだった(通算1勝1敗)。
<前7> データ通信で使われるISDN用ターミナルアダプタ(TA)の基本的な機能として、適切なものはどれか。
ア ISDN回線を終端する。
イ グローバルIPアドレスと、プライベートIPアドレスとの変換を行う。
ウ 非ISDN端末のインタフェースとISDNユーザ・網インタフェースとの変換を行う。
エ モデムの一種であり、アナログ信号のディジタル化とその逆のディジタル信号のアナログ化を行う。
ウとエで迷った。最初はエにしていた。TAがモデムの一種だとしても、より適切なものはウだろうと判断した。結果、正解だったので、ラスト20分で態度を変えた3問は通算2勝1敗だった。スコアをつける私はゲームセットまで帰ったりはしない。最後まで見届ける習慣がある。2時間半の試験時間はちょうどいいくらいだ。
午前問題は9:30に始まる。10:30から11:50までの間なら途中退出できる。実際、何人かは途中で退出した。この試験は、量が多いだけに不注意によるミスが生じやすい(とくに午後問題)。その1問が合否を分けるかもしれないと考えるなら、時間が余ったとしても、粘ってみる価値はあるのかもしれない。
野球は最後まで何が起こるかわからないものだというゲームに何度か遭遇している。まあ、私はたとえ落ちても再チャレンジするつもりはなかったので、残りの20分も楽しもうと思っただけのことだ。
計算問題はほぼ確実にとれる。時間をかけてもいいから丁寧にキープすべきだ。
<前3> フロッピーディスクを次の仕様でフォーマットしたとき、容量は何Mバイトか。
ア 0.5 イ 0.7 ウ 1.2 エ 1.4
| 総トラック数 | 160 |
| セクタ数/トラック | 9 |
| セクタ長(バイト) | 512 |
総セクタ数は総トラック数に1トラック当たりのセクタ数を乗じて求めることができる。1セクタのサイズは512バイトだから、単純に3つの数字をかけ算するだけでいい。160×9×512=737280バイトだ。単位をMバイトに揃えて、イが正解だ。暗算ですむ計算問題もあるが、この問題などは電卓を使ったほうが明らかに効率がいい。
今回の場合、午前問題80問のうち4〜5問程度は電卓が必要だろうと思われる。関数電卓やプログラム電卓以外の電卓は使用が認められている。8桁の電卓では用を足さないこともある。12桁が望ましい。電卓なら3桁区切りのコンマが表示されるので、メガやナノやピコが出てくるときに都合がいいのだ。
また、たとえば図書館で勉強するようなときも電卓は忘れずに持っていくべきだ(私はよく忘れて、そのたびにホゾを噛んだ)。電卓の使い方にも慣れておいたほうがいい。
<前9> ある装置の100日間の障害記録を調査したところ、障害が4回発生し、それぞれの故障時間は、60分、180分、140分及び220分であった。この装置の稼働率はどれか。ここで、この装置の毎日の稼働時間は10時間とする。
ア 0.96 イ 0.97 ウ 0.98 エ 0.99
稼働率問題はよく出題されるが、難しくはない。1日当たりの稼働時間が10時間で100日分なら10×100で1000時間だ。故障時間の合計は60+180+140+220で600分になる。600分は10時間だから、総故障時間10時間を1000時間で割って、1から引けばいい。
答えはエだ。選択肢が用意されているから、間違う要素はあまりない。
<前66> 事務所用のエアコンを30万円で購入した。購入日を事業年度初日の平成13年4月1日としたとき、平成15年3月31日現在の帳簿価額は何万円か。ここで耐用年数は6年、減価償却は定額法によるものとし、残存価額は10%とする。
ア 20 イ 21 ウ 25 エ 25.5
減価償却計算もよく出題される。実は過去問をやっているとき、「残存価額」の意味がとれずに、会計学辞典で調べたことがある。図書館を利用すると、テキストに載っていないことまで調べられるので都合がいい。「残存価額」は耐用年数経過時の価格であるらしい(私はそう理解した。違っているかもしれない)。
つまり、この問題では、6年後には30万円の10%で3万円の価値が残るということになる。定額法だから、残りの27万円が毎年一定額ずつ償却されていく。27万を6で割ればいいのだ。1年当たり4.5万円になる。30万円から4.5万円の2年分を引くと21万円だから、答えはイだ。
ちなみに、私はこの問題を間違った。なぜなら、1年分の4.5万円しか引かなかったからだ。問題文はよく読め、という典型的事例だ。私のような者がいることを予想したかのように、わざわざ25.5万の選択肢が用意されているのだから、つくづくいやになる。
なお、午後問題では、「解答群の中から二つ選べ」という問題に対して、1つしか解答していないものがあった。「二つ選べ」には、ご丁寧に下線まで引いて注意を喚起してあるのに、あっさりと無視していた。午後問題は、空欄の中のアルファベットが重複していたりするから、気をつけたほうがいい。いずれにせよ、問題文は最後まで読め。
<前31> ある企業で、情報処理技術者試験に合格した社員を調べたところ、初級システムアドミストレータ(AD)は50人、上級システムアドミストレータ(SD)は42人、システム監査技術者(AU)は30人であった。また、SDの合格者の中に、AUが9人、ADが11人にいて、AUの合格者の中にADが5人いた。また、これらすべての試験に合格している者は3人であった。いずれか一つ以上の試験に合格している社員は何人か。
ア 97 イ 100 ウ 103 エ 122
私は「ロジック問題」と呼んでいる。これは計算問題と同様に確実に得点できる。ややこしいだけだ。まあ、計算で求めるなら、50+42+30−9−11−5+3でいい。最後の「足す3」がミソだ。
こんな計算式を知らなくても(忘れていても)解けないことはない。「ロジック問題」たるゆえんだ。シスアド試験のテキストや問題集には必ずベン図が載っているはずだ。ベン図(この場合は三つ輪になる)に当てはめていけばいい。
<前26> 売値を求めるためにセルC2に、式IF(B2>10,A2*0.9*B2,A2*B2)を入力し、これをセルC3、C4へ複写した。C2〜C4に表示される値のうち、最大値はどれか。
ア 900 イ 950 ウ 1,000 エ 1,040
| A | B | C | |
| 1 | 定価 | 数量 | 売値 |
| 2 | 100 | 10 | |
| 3 | 190 | 5 | |
| 4 | 80 | 13 |
IF関数がこうして午前問題で出題されるのは珍しいのではないかと思われる。IF関数は応用範囲が広い。これを使わないうちは、表計算が使えるとは言えない。午後問題で頻出する入れ子構造の問題は、デシジョンツリーを書いてみると話が早い。「Excel」を使って実際に表を作ってみるのも効果的だ。
なお、試験対策の意味では「Lotus1-2-3」はおすすめしかねる。「Excel2000」なら、入れ子のカッコや参照セルが色分け表示されるからだ(正解はウ)。
▲私が使っているのは、「Lotus1-2-3 2000」です。その後のバージョンでは、色分け表示されるようになったのかもしれません。
午後問題は、データベースが4題で、ネットワーク、表計算、ホームページがそれぞれ1題だった。相対参照・絶対参照は、やはり表計算ソフトを実際に使ってみることだ。問題をそのまま入力すればいい。
列固定が必要なのか、行固定だけでいいのか、両者とも固定すべきなのか、自然に身につくようになる。私は主にRANK関数で絶対参照を使っていた。
ところで、私が受験した会場の教室は受験番号から計算すると40人分用の教室だったが、出席者は18人しかいなかった。まあ、ほかの教室まで見ていないけれども、試験時間が合わせて5時間だから、ある程度の自信がないと会場には行けないものかもしれない。
ソフトを含めてパソコンに関する一般教養試験というぐらいのつもりでやってみてもいいのではないだろうか。それほど負担にはならない。なにしろ、私が「シスアド」の言葉を知ったのは01年1月なのだ。IF関数と絶対参照がわかっていて、Webサイトを運営しているなら、まず楽勝だと言っていい。
さて、標題に対する結論。芸は足を引っ張ることもある(セントラルの「C」)。
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