セットポジション社会人野球
余計なこと | 打順とポジション | 背番号のないパンフ

打順とポジションの親和力

00/11/29作成
13/12/19更新

◆このページで示している集計値の更新状況は次のとおりです。


◇1番センター、2番セカンド、4番ファースト

特定の打順と特定の守備位置には強い親和力が働いているように思える。これを検証するには社会人野球がもっとも適している。プロ野球はチーム数が少なすぎるし、大学野球はDHを使ったり使わなかったりだからだ。高校の場合は、選手層の厚いいわゆる強豪校と普通の高校との間でばらついてしまうだろう。

私が91年から95年の間に見た社会人チームは延べ266チームだ(実数では104チーム)。この266チームのスタメンを対象に打順と守備位置との関係を調べてみた。

▼上段の全角数字がサンプル数、下段の半角数字はその占有率です。たとえば、1番捕手は266チーム中2チームありましたので、2/266=0.8%ということになります。なお、字は4%以下、字は20%以上を示します。

打順と守備位置(91-95年の観戦試合)
捕手 一塁 二塁 三塁 遊撃 左翼 中堅 右翼 DH
1番
0.8%
10
3.8%
27
10.2%
17
6.4%
30
11.3%
25
9.4%
95
35.7%
38
14.3%
22
8.3%
2番 10
3.8%

2.6%
78
29.3%
36
13.5%
64
24.1%
23
8.6%
27
10.2%
15
5.6%

2.3%
3番
0.8%
31
11.7%
40
15.0%
14
5.3%
18
6.8%
31
11.7%
57
21.4%
43
16.2%
30
11.3%
4番 12
4.5%
73
27.4%

0.8%
40
15.0%

0.8%
44
16.5%

2.6%
20
7.5%
66
24.8%
5番 21
7.9%
62
23.3%

2.3%
43
16.2%
11
4.1%
30
11.3%
16
6.0%
32
12.0%
45
16.9%
6番 20
7.5%
35
13.2%
23
8.6%
28
10.5%
17
6.4%
44
16.5%
15
5.6%
40
15.0%
44
16.5%
7番 22
8.3%
29
11.0%
20
7.5%
39
14.6%
26
9.8%
31
11.7%
22
8.3%
41
15.4%
36
13.5%
8番 120
45.1%
18
6.8%
16
6.0%
24
9.0%
28
10.5%
16
6.0%

2.3%
25
9.4%
13
4.9%
9番 57
21.4%

0.4%
54
20.3%
25
9.4%
70
26.3%
22
8.3%
21
7.9%
12
4.5%

1.5%

まずは、打順の側から見てみよう。1番はセンターが多い、2番はセカンドだ。4番ファースト、8番キャッチャー、9番ショートなどを含めて、かなりなじみのある打順とポジションの組み合わせだと思われる。

都市対抗出場チーム

さて、上の集計は昔のものだ。しかも私が見た試合を対象にしたから、短期間での同一チームの重複分が含まれている。せっかくだから、改めて集計してみよう。96年から03年まで8年分の都市対抗1回戦(一部2回戦を含む)計252チームのオーダーを対象にした。

96〜01年、03年 1回戦32チーム×7=224チーム
02年 1回戦24チーム+1回戦不戦勝チームの2回戦4チーム=28チーム

都市対抗では補強選手が入るから、連続出場しているチームでも、多少なりとも選手構成に変化がある。集計対象としては都合がいいのだ。左側のチームは1回戦の勝利チームであり、右側が負けたチームになる。

【96年都市対抗1回戦】

847523D96 日本石油     64237D859 松下電器
74839D526 河合楽器     79683542 JT
863495D27 三菱自動車川崎  567839D24 ニコニコドー
968D35724 日本生命     6573D9842 JR東日本東北
965387D24 三菱重工神戸   6459D7328 鷺宮製作所
8D529746 神戸製鋼     86D793452 プリンスホテル
46D973528 新日鉄八幡    973D4568 三菱重工横浜
5873D4926 本田技研     782593D46 大阪ガス
854392D76 NTT四国    86935D724 住友金属鹿島
675D98342 三菱重工広島   874352D96 NTT北海道
7483D9526 東芝       7639D4528 NTT東海
458397D26 NTT中国    7493D5826 日立製作所
7493D8652 朝日生命     643597D28 日本IBM野洲
58D394627 昭和コンクリート 984D37526 NTT北陸
643D9758 新日鉄君津    34782D965 JR東海
475D36892 ヤマハ      74985D326 新王子製紙苫小牧

【97年都市対抗1回戦】

96573D824 日本生命     57D938264 王子製紙苫小牧
8543D7629 NTT北陸    97D563428 昭和コンクリート
68D579324 シダックス    D98376425 小西酒造
5897D462 三菱重工神戸   946D73528 TDK
7689D3524 日立製作所    7468D2395 三菱重工名古屋
345D72698 西濃運輸     79D38546 NTT東北
648D57392 NKK      79583D426 JT
749D32685 日産自動車    8463D9752 四国銀行
8675D9324 住友金属鹿島   9473D2658 ヤオハンジャパン
85D437962 東芝       84927D356 松下電器
5943D867 川鉄千葉     6583D9724 三菱自動車京都
763D49528 三菱自動車川崎  865D97342 中山製鋼
657D39248 日本通運     973D8546 王子製紙春日井
948D63752 プリンスホテル  6D9738524 新日鉄八幡
845D76329 三菱重工長崎   87536D942 NTT東京
87D562394 NTT北海道   64835D297 川鉄水島

【98年都市対抗1回戦】

56438297 西濃運輸     56832D497 JR北海道
85493276 NTT北陸    749D63285 昭和コンクリート
684D57392 いすゞ自動車   946D38527 四国銀行
489D25367 日産自動車九州  87953D264 NTT東北
6598D3427 日産自動車    6483D5729 三菱自動車水島
7683D5924 NTT東京    634D59782 本田技研熊本
743D98562 JR東日本東北  4683D7925 小西酒造
5483D9726 東芝       84593D726 河合楽器
6975D248 大阪ガス     84639D527 NTT関東
83574D629 日本生命     867359D24 住友金属鹿島
76D539842 NKK      795D38426 JT
38D579624 シダックス    96572D48 新日鉄広畑
846D93527 東芝府中     78695D342 新日鉄名古屋
4938D5726 日立製作所    469D37528 三菱自動車岡崎
65D349872 日本新薬     86D354729 NTT北海道
5479D2368 川鉄千葉     5369D2784 NTT関西

【99年都市対抗1回戦】

542978D6 松下電器     8637D459 川鉄千葉
8763D5924 NTT東日本   74638D952 三菱重工神戸
94835D276 三菱自動車水島  896D37524 TDK
75D389624 王子製紙春日井  548D39726 本田技研
4893D7526 日立製作所    67D398524 JR東日本東北
63598D724 日本新薬     4689D7325 NTT北陸
839D65724 NTT九州    75693D84 昭和コンクリート
84397D562 東芝       764D38529 王子製紙苫小牧
67983D425 日産自動車    894D35726 日本生命
476D95328 東芝府中     945837D62 JT
9453D867 JR四国     69487D52 小西酒造
578D42396 ヤマハ      84637D925 日本通運
68935D742 三菱重工広島   689D37452 河合楽器
784D95326 三菱重工長崎   6759D3248 大阪ガス
59683D724 三菱重工名古屋  87934D562 JR東日本
76D398524 日石三菱     98D372654 NTT北海道

【00年都市対抗1回戦】

7483D2596 三菱重工長崎   D86359724 四国銀行
8493D7625 本田技研鈴鹿   8653D9724 TDK
84D329756 三菱自動車川崎  48D579326 王子製紙苫小牧
63754D892 富士重工業    8739D4562 神戸製鋼
4D9328657 三菱自動車岡崎  843D92576 北銀クラブ
89753D624 シダックス    947832D65 松下電器
973658D24 住友金属鹿島   945D38762 川鉄水島
96D375824 日石三菱     3478D5269 三菱重工神戸
68D937524 三菱自動車京都  85397D426 鷺宮製作所
685937D24 大阪ガス     879543D26 川鉄水島
6493D8725 日産自動車    96D378452 サンワード貿易
658D34297 ヤマハ      7683D2594 JR九州
95D87264 西濃運輸     745893D62 JT
978D36524 東京ガス     78935D426 日本生命
463D78592 トヨタ自動車   4953D7628 沖縄電力
5743D8629 新日鉄君津    64358729 三菱重工広島

【01年都市対抗1回戦】

673945 昭和コンクリート 694D38572 いすゞ自動車
9485D3267 サンワード貿易  46793D582 神戸製鋼
9487D5326 三菱重工長崎   46D735298 NTT信越硬式野球クラブ
68935D427 河合楽器     8693D2574 朝日生命
6495D8372 川鉄千葉     658D42397 ヤマハ
54382D796 松下電器     48935D276 三菱自動車水島
4983D7526 新日鉄君津    74D396825 三菱重工神戸
7983D5462 日産自動車    84359D726 JR東日本東北
862D79345 日産自動車九州  6473D9528 三菱ふそう川崎
498D7256 三菱自動車岡崎  967453D82 住友金属鹿島
4573D8692 日本新薬     647D53928 NKK
8769D3452 大阪ガス     7635D9482 JR東日本
7695D3428 JT       759D34862 JR四国
8493D7526 日本生命     5487D3269 室蘭シャークス
3859D6274 東京ガス     7D9835246 西濃運輸
D74263958 日本通運     8345D9672 トヨタ自動車

【02年都市対抗1回戦・2回戦】

43859D726 NTT西日本   948735D26 三菱重工長崎
D49376825 富士重工業    D49835276 ホンダ鈴鹿
489356D72 日立製作所    56D93748 ヤマハ
754D39826 新日鉄君津    94D375826 一光
697D53824 NKK      7689D3254 鷺宮製作所
89D435726 日本通運     74D392586 日本新薬
9863D4752 いすゞ自動車   78593D246 大阪ガス
7895D3426 JT       6493D7528 四国銀行
6482D7395 サンワード貿易  648397D52 日産自動車
6D794852 王子製紙     693285D74 伏木海陸運送
9843D6527 協和発酵     84D597326 JR東日本東北
845D23796 NTT東日本   76D349582 三菱重工神戸
683D79524 松下電器     (2回戦)
9463D7852 ホンダ熊本    (2回戦)
(2回戦)              6473D9528 トヨタ自動車
(2回戦)              5493D8627 川鉄千葉

【03年都市対抗1回戦】

63579D824 NTT西日本   94837D526 三菱重工長崎
967D4258 シダックス    48573D926 トヨタ自動車
96584732 住友金属鹿島   463D52987 四国銀行
843D95726 富士重工業    679D85324 JFE西日本
984D65327 かずさマジック  74583692 西濃運輸
7465D3982 大阪ガス     398D57642 NTT西日本中国野球ク
8D5937462 三菱重工名古屋  8D5937462 日本生命
784359D26 NTT東日本   64397D852 東邦ガス
74893D265 日産自動車九州  84D973526 新日鉄広畑
5438D7326 三菱自動車岡崎  74589D236 松下電器
48935D726 日本通運     48935D726 七十七銀行
973D58264 新日本石油    647D39528 TDK
8593D7426 日本新薬     68D397254 NTT信越硬式野球ク
8637D2594 JR東日本    487653D2 昭和コンクリート
5793D2486 三菱ふそう川崎  84937D526 サンワード貿易

▲『グランドスラム』7、9、11、13、15、17、19、21号をもとにリストアップしました。同誌を鵜呑みにすると、00年の三菱重工神戸はスタメン・サードが2人いてファーストが不在になりますが、『毎日新聞』の縮刷版では1番・大川がファーストですので、そのように集計してあります。これ以外はダブルチェックしていませんし、私に集計ミスがあるかもしれません。
▲同様に、01年の東京ガスはスタメン・ファーストが2人いてサードが不在になります。縮刷版を調べるのも面倒ですから、自分でつけたスコアを信頼することにしました。
▲02年ヤマハもスタメン・ファーストが2人いてサードは不在になります。『毎日新聞』の縮刷版では、2番美甘がサードでしたので、そのように処理しました。
▲03年分を追加しながら、「これは珍しい!」と思ったのが四国銀行です。外野手の3人が7番から9番に並んでいます。

レフトとライト

上に掲げた都市対抗の分も先と同じようにまとめてみたら、次のようになった。大筋では変わらない。まあ、サッカーファンなら、逆立ちしてもこんな集計はできないだろう。そこを極めるのが野球ファンの特権なのだ。

打順と守備位置(96-03年の都市対抗)
捕手 一塁 二塁 三塁 遊撃 左翼 中堅 右翼 DH
1番
1.2%

2.8%
26
10.3%
21
8.3%
52
20.6%
46
18.3%
56
22.2%
36
14.3%

2.0%
2番
2.8%

3.6%
83
32.9%
22
8.7%
43
17.1%
26
10.3%
34
13.5%
22
8.7%

2.4%
3番
1.6%
24
9.5%
22
8.7%
31
12.3%
25
9.9%
29
11.5%
40
15.9%
46
18.3%
31
12.3%
4番
2.0%
89
35.3%

2.0%
28
11.1%

1.2%
14
5.6%
22
8.7%
28
11.1%
58
23.0%
5番
3.6%
53
21.0%
12
4.8%
29
11.5%

3.2%
30
11.9%

3.2%
33
13.1%
70
27.8%
6番 27
10.7%
29
11.5%
10
4.0%
29
11.5%
10
4.0%
37
14.7%
26
10.3%
34
13.5%
50
19.8%
7番 22
8.7%
30
11.9%
28
11.1%
51
20.2%
22
8.7%
36
14.3%
20
7.9%
18
7.1%
25
9.9%
8番 119
47.2%
11
4.4%
18
7.1%
23
9.1%
25
9.9%
13
5.2%
13
5.2%
24
9.5%

2.4%
9番 56
22.2%

0.0%
48
19.0%
18
7.1%
64
25.4%
21
8.3%
33
13.1%
11
4.4%

0.4%

今度は、ポジションの側から見てみよう。キャッチャーは3分の2を超える175チームが8番または9番に据えている。キャッチャーが上位を打つチームというのは人材に欠けるチームなのかもしれない。キャッチャーが1番または2番に入っていたチームは10チームあり、4勝6敗とやや分が悪い。

ファーストは4番と5番で50%を超える。打撃専門のDHと同等に中軸に集中している。本来なら中軸を任せたいファーストや指名打者を8番や9番に据えなければならないチームは、やはり苦しいのではないかと思うときもあるけれども、このクラスではあまり関係はないらしい。

ファーストまたは指名打者が8番か9番を打っていたチームは18チームあり、12勝6敗と大きく勝ち越している。逆に、層が厚いということなのかもしれない。

一方、二遊間で中軸を打つ選手は少ない。守備優先のポジションだろうから当然のことだ。サードは内野の中ではもっとも打順がばらついている。ファースト型のサードとセカンド型のサードがいるような気がする。ばらついたのはその反映ではないかと思われる。

攻守両面で文字どおりチームの中心的存在になるセンターは、1番から3番に半数以上の130チームが集中している。足が要求されるから1番でありセンターなのだ。9番が比較的多いのも1番につなげる意味合いがあるのだろう。

レフトとライトは、ほぼまんべんなく全打順に分布しているが、細かく見ると、私のイメージとはいささか異なる。4番ではライトのほうが多いし、1番ではレフトのほうが多い。まあ、補強選手が入るから、厚みができるのかもしれない。これは今後の課題としよう。


◆当サイト内には、隣接テーマとして「コンバートの不可逆性」のページがあります。プロ野球ですが…。
「ショートというポジション」のページでは、セリーグ51年分のポジション別打率を示しました。興味のある方はどうぞ。こういうデータはありそうでなかなか見つからないものです。検索しづらいのですが、たぶんほかにはないでしょう。
◆高校野球について、「下級生向きのポジション」というページもあります。下級生が入っていることの多いポジションは、どこでしょう?
◆大学野球では、「キャッチャーが退くとき」のページがあります。また、試合の途中で交代することの多いポジションはどこかという集計は「26イニング目の日没コールド」の中で示しました。
「女子軟式に関するいくつかのデータ」のページでは、プロ、社会人、大学、高校、リトルシニア、女子軟式の試合における外野フライのポジション別割合を示してあります。

外部リンクです。
高校野球マイナー情報局打順とポジションとLR
 00年センバツに出場した34校についてのデータが示されています。 (F未通知、02/07/26設定)

◆事実誤認、変換ミス、リンク切れ等にお気づきの際は、お手数ですが「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。なお、このページに対応するブログ「んだ」のエントリーは(今のところ)ありません。

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