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夏秋連続出場 | 遠来のお客様たち | スポニチ大会の定型句

遠来のお客様たち

01/03/02作成
13/12/19更新

◆07年からスポニチ大会等の優勝チームには日本選手権の出場権が与えられることになりました。その効果かどうかはわかりませんが、07年は1955年以来の非関東勢同士の決勝となりました。08年は一転して、ベスト8を関東勢が独占しましたけど…。


◇関東優位の大会

スポニチ大会の歴代優勝チームを見ると、1951年第6回大会から57年第12回大会まで、日生、八幡、大昭和、全鐘紡、日生、鹿児島鉄道管理局、鐘化カネカロン、という具合に非関東勢が7連覇している。その後の58年第13回大会から07年第62回大会までの50年間に非関東勢が優勝したのは9回だけだ。

スポニチ大会出場チームの地区別の推移は次のとおりだ。32チームだった01年まではホスト地区である関東が半数強だったが、24チームになった02年以降は実質的に関東ローカルの大会という性格を強くしている。いずれにしろ、1回戦は原則として関東勢対非関東勢の顔合わせだ。

地区別出場チーム数の推移
年→ 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08
北海道
東北
関東
北信越
東海
近畿
中国
四国
九州
合計
1
1
15
0
4
7
1
1
1
31
1
1
16
0
4
7
1
1
1
32
1
1
17
0
4
6
1
1
1
32
1
0
17
1
3
7
1
1
1
32
1
1
17
0
4
6
1
1
1
32
1
1
17
1
3
6
1
1
1
32
1
1
17
1
3
6
1
1
1
32
1
1
17
1
3
6
1
1
1
32
1
1
16
1
4
6
1
1
1
32
1
1
17
1
3
6
1
1
1
32
1
1
20
1
4
6
1
1
1
36
0
1
17
0
4
7
1
1
1
32
0
1
18
0
4
6
1
1
1
32
1
1
17
0
4
6
1
1
1
32
0
0
19
0
4
6
1
1
1
32
0
1
18
0
4
6
1
1
1
32
0
1
18
0
4
6
1
1
1
32
0
1
15
0
3
3
1
0
1
24
0
1
15
0
3
4
0
0
1
24
0
1
15
0
4
3
0
0
1
24
0
1
15
0
4
3
0
0
1
24
0
1
15
0
4
3
0
0
1
24
0
1
12
0
5
3
0
0
1
22
0
1
17
0
5
4
0
0
2
29

スポニチ大会における関東勢非関東勢の対戦は、関東勢が圧倒的に優位だ。85年以降のベスト4進出チームと、関東勢対非関東勢の対戦成績は次のようになる。

赤字は優勝チーム、青字は準優勝チームです。勝敗は関東勢から見たときのものです。

関東勢対非関東勢の対戦
ベスト4に残った関東勢 関東VS非関東 ベスト4に残った非関東勢
85 日本鋼管(神奈川)/明治生命(東京)/本田技研(埼玉) 14勝10敗 河合楽器(静岡)
86 熊谷組(東京)/本田技研(埼玉)/日本鋼管(神奈川) 15勝 6敗 住友金属(和歌山)
87 日本通運(埼玉)/NTT東京(東京) 14勝12敗 大阪ガス(大阪)/NTT東北(宮城)
88 日本石油(神奈川)/NTT関東(千葉)/
三菱自動車川崎(神奈川)/富士重工業(群馬)
14勝 3敗
89 プリンスホテル(東京)/東芝(神奈川) 15勝12敗 住友金属(和歌山)/日本生命(大阪)
90 熊谷組(東京)/富士重工業(群馬)/
日産自動車(神奈川)/東芝(神奈川)
14勝 8敗
91 日本石油(神奈川)/東芝(神奈川)/
日産自動車(神奈川)/熊谷組(東京)
15勝 5敗
92 東芝(神奈川)/日立製作所(茨城)/日本石油(神奈川) 13勝10敗 NTT東海(愛知)
93 日立製作所(茨城)/プリンスホテル(東京)/
日本石油(神奈川)/熊谷組(東京)
13勝10敗
94 日本石油(神奈川)/プリンスホテル(東京)/東芝(神奈川) 15勝 8敗 NTT信越(長野)
95 日本石油(神奈川)/日本通運(埼玉)/
東芝(神奈川)/プリンスホテル(東京)
15勝 8敗
96 東芝(神奈川)/JR東日本(東京)/
日本石油(神奈川)/日立製作所(茨城)
15勝 8敗
97 三菱自動車川崎(神奈川)/朝日生命(東京)/NTT関東(千葉) 12勝10敗 日本生命(大阪)
98 日本通運(埼玉)/NTT東京(東京)/
三菱自動車川崎(神奈川)/日産自動車(神奈川)
15勝 6敗
99 東芝(神奈川)/東芝府中(東京)/いすゞ自動車(神奈川) 13勝 9敗 日本生命(大阪)
00 日産自動車(神奈川)/本田技研(埼玉)/
プリンスホテル(東京)/いすゞ自動車(神奈川)
12勝 9敗
01 JR東日本(東京)/三菱ふそう川崎(神奈川) 10勝11敗 松下電器(大阪)/大阪ガス(大阪)
02 日産自動車(神奈川)/東芝(神奈川) 10勝 9敗 ヤマハ(静岡)/大阪ガス(大阪)
03 東芝(神奈川)/日立製作所(茨城)/
日産自動車(神奈川)/ホンダ(埼玉)
 9勝 2敗
04 東芝(神奈川)/三菱ふそう川崎(神奈川)/日産自動車(神奈川)  9勝 8敗 大阪ガス(大阪)
05 JR東日本(東京)/シダックス(東京)/
新日本石油ENEOS(神奈川)/ホンダ(埼玉)
 8勝 3敗
06 日産自動車(神奈川)/シダックス(東京)/
日本通運(埼玉)
 7勝 4敗 松下電器(大阪)
07 東芝(神奈川)/Honda(埼玉)  7勝 9敗 JR九州(福岡)/Honda鈴鹿(三重)
08 新日本石油ENEOS(神奈川)/JR東日本(東京)/
富士重工業(群馬)/日本通運(埼玉)
12勝 4敗

85年から08年までの24年間に関東勢対非関東勢の対戦は480試合あり、関東勢の296勝184敗となる。勝率にすると.617であり、関東勢が負け越したのは01年と07年だけだ。07年は珍しくJR九州とHonda鈴鹿の決勝だった。非関東勢同士の決勝は第10回大会1955(昭和30)年以来だ。08年の非関東勢は2回戦で姿を消した。

◇「お客様」はどこだ?

3月初めに、まともに野球がやれるコンディションを整えるのはそう容易なことではないだろう(08年は3月後半の開催)。無理やりかき集めたような32チームで全国規模の大会としての体裁をつくろうより、物見遊山ではない24チーム(07年は22チーム)で真剣にやってもらったほうがいいと私は思っている。

まあ、のんきに東京見物をやらせるほど余裕のある企業がなくなっただけのことかもしれないけれども、02年から07年が本来のあるべき姿だろう。数を減らすことは悪いことばかりではないのだ(逆も真)。意欲のあるチームだけが出てきてほしい。08年は29チームが出場して、東海の5チームは揃って初戦敗退だ。

まあ、時期が時期だけに、モチベーションの上がらないチームは関東勢にも見られる。スポニチ大会は複数球場が併用される。あらかじめ「お客様」を見抜いておけば、寒い中でくだらない試合を見なくても済むわけだ。

▼「勝敗」と「勝率」は、85年以降の24年間に限定したものです。

チーム別勝敗
チーム 勝率 85〜08年の勝利数 (字は優勝)
日立製作所(茨城)
住友金属鹿島(茨城)
富士重工業(群馬)
32
6
17
23
14
18
.582
.300
.486
02011 0231 23010 01230 1112
−−1−− −−0−− 10101 −00−1 0001
00131 4011− 0−−0− 10−10 0−13
日本通運(埼玉)
Honda(埼玉)
JFE東日本(千葉)
かずさマジック(千葉)
36
24
11
3
20
19
21
13
.643
.558
.344
.188
2200 −2002 52−2 00110 0313
34000 0−10− 30000 4−−3− 2121
010−− 01−02 00100 02110 0002
−−−−0 −0−−0 −−0−1 00010 10−0
NTT東日本(東京)
JR東日本(東京)
東京ガス(東京)
鷺宮製作所(東京)
セガサミー(東京)
明治安田生命(東京)
21
21
14
10
3
6
22
13
20
19
2
6
.488
.618
.412
.345
.600
.500
11311 02011 1−−40 01001 2100
−−−−− −0−−1 04100 2000 −04
0121− 012−0 0101− 00111 11−0
−−111 21000 012−0 −0001 00−0
−−−−− −−−−− −−−−− −−−−− −−12
40−0− −−−−− −−−−− −−−−− −110
東芝(神奈川)
新日本石油ENEOS(神奈川)
日産自動車(神奈川)
三菱ふそう川崎(神奈川)
三菱重工横浜クラブ(神奈川)
53
51
36
23
6
20
18
21
20
12
.726
.739
.632
.535
.333
10024 34403 322 11244 1020
1102 233 3121 10021 30−
00102 33000 10031 23 110
01030 00−01 21430 03−13 −0−1
−−−20 101−0 −−010 100−− −−−−
JR東日本東北(宮城)
七十七銀行(宮城)
TDK(秋田)
1
1
1
4
3
3
.200
.250
.250
−−−−− −−−−− −−−−− 0−10− −−0−
−−−−− −−−−− −−−−− −−−−0 10−−
−−−−− −−−−0 −−−0− −−−−− −−−1
ヤマハ(静岡)
西濃運輸(岐阜)
トヨタ自動車(愛知)
JR東海(愛知)
王子製紙(愛知)
三菱重工名古屋(愛知)
東海理化(愛知)
東邦ガス(愛知)
三菱自動車岡崎(愛知)
東海REX(愛知)
Honda鈴鹿(三重)
15
5
2
5
2
2
0
0
0
0
5
19
13
9
7
4
3
2
2
2
1
4
.441
.278
.182
.417
.333
.400
.000
.000
.000
.000
.556
11002 00−1− −000− 21410 002−
−0−0− 20−−0 11−00 −−0−1 0−−0
−−−−0 0−−−− −0−−− −2−00 00−0
0−−1− −−−−− 1−1−− 10−−− −−1−
−−−−− −−−−− −−−−− −−−0− 02−0
−−−−− −−−−− −−−0− 1−−−1 −−−−
−−−−− −−−−− −−−−− −−−−− −0−0
−−−−− −−−0− −−−−− −−−−− −−0−
−−−−− −−−−− −−−−0 −−−−− −−0−
−−−−− −−−−− −−−−− −−−−− −−−0
−−1−0 −−1−− −−−−0 −−−−− −−3−
日本生命(大阪)
松下電器(大阪)
大阪ガス(大阪)
NTT西日本(大阪)
デュプロ(大阪)
NOMOベースボールク(大阪)
日本新薬(京都)
三菱重工神戸(兵庫)
24
20
19
6
1
1
6
3
16
20
13
10
2
2
10
9
.600
.500
.593
.375
.333
.333
.375
.250
00013 −0122 2213 20−0− −−−−
00002 120−0 2−21− 0411− 1210
−−400 1102− −−1−1 −33−2 1−−−
−−−−− −−−−0 −−−−0 21−02 1000
−−−−− −−−−− −0−−− −−−−− −1−−
−−−−− −−−−− −−−−− −−−−− −−01
−0−−0 0−−−− 01−−0 1−2−2 −−−0
20−0− −0−1− −−00− 0−−0− −−−−
四国銀行(高知)
日産自動車九州(福岡)
JR九州(福岡)
Honda熊本(熊本)
3
2
6
2
7
6
3
4
.300
.250
.667
.333
120−0 −−−0− −−0−− −0−−− −−−−
−−−−− −−−−− −−−1− −1000 0−−−
−−−−− −−−−− −−−−− 0−−−− −1
−−−−0 −0−−− −−−−1 −−−−− −−−1

めったに見られない「遠来のお客様」の「新年の挨拶」は受けてもいい。いつでも見られるチームなら、無理して3月に見る必要はない。私はそう考えている。

につながるのか?

先に掲げたスポニチ大会ベスト4進出チームの都市対抗での成績を調べてみた。

スポニチ大会ベスト4進出チームの都市対抗の成績
スポニチ大会優勝 スポニチ大会準優勝 スポニチ大会ベスト4 スポニチ大会ベスト4 出/総
85 日本鋼管 予選敗退 明治生命 予選敗退 本田技研 ○● 河合楽器 ○● 2/4
86 熊谷組 ○● 本田技研 予選敗退 日本鋼管 ○○● 住友金属 5/8
87 日本通運 ○● 大阪ガス NTT東京 ○● NTT東北 予選敗退 8/12
88 日本石油 予選敗退 NTT関東 予選敗退 三菱自動車川崎 予選敗退 富士重工業 9/16
89 プリンスホテル ○○○○○ 東芝 ○● 住友金属 予選敗退 日本生命 予選敗退 10/19
90 熊谷組 予選敗退 富士重工業 予選敗退 日産自動車 ○● 東芝 12/23
91 日本石油 東芝 ○○○○○ 日産自動車 ○● 熊谷組 16/27
92 NTT東海 東芝 日立製作所 予選敗退 日本石油 ○○○● 18/30
93 日立製作所 ○● プリンスホテル ○● 日本石油 ○○○○○ 熊谷組 ○○● 22/34
94 日本石油 プリンスホテル 予選敗退 東芝 NTT信越 予選敗退 23/37
95 日本石油 ○○○○○ 日本通運 予選敗退 東芝 プリンスホテル 予選敗退 25/41
96 東芝 ○○● JR東日本 予選敗退 日本石油 ○○○● 日立製作所 28/45
97 日本生命 ○○○○○ 三菱自動車川崎 ○● 朝日生命 予選敗退 NTT関東 予選敗退 30/49
98 日本通運 予選敗退 NTT東京 ○● 三菱自動車川崎 予選敗退 日産自動車 ○○○○○ 32/53
99 東芝 東芝府中 ○● いすゞ自動車 予選敗退 日本生命 35/57
00 日産自動車 ○● 本田技研 予選敗退 プリンスホテル 予選敗退 いすゞ自動車 予選敗退 36/61
01 JR東日本 松下電器 ○○● 大阪ガス ○● 三菱ふそう川崎 40/65
02 日産自動車 ヤマハ 東芝 予選敗退 大阪ガス 43/69
03 東芝 日立製作所 予選敗退 日産自動車 予選敗退 ホンダ 予選敗退 44/73
04 東芝 ○○● 三菱ふそう川崎 予選辞退 日産自動車 大阪ガス 47/76
05 JR東日本 シダックス 新日本石油ENEOS 予選敗退 ホンダ ○○● 50/80
06 日産自動車 ○○○○● シダックス 予選敗退 日本通運 ○○○● 松下電器 53/84
07 JR九州 予選敗退 Honda鈴鹿 東芝 ○○○○○ Honda 56/88
08 新日本石油ENEOS JR東日本 富士重工業 日本通運 ?/92

▲89年と92年の東芝、94年の日石は推薦出場です。

この10年に限れば、スポニチ大会の優勝チームで都市対抗を逃したのは98年の日通と07年のJR九州だけだ。一定の関連性はあるようにも思えるが、過去23年間のベスト4延べ88チーム(推薦出場の3チームと出場辞退の1チームを除く)のうち、都市対抗予選を勝ち抜いたのは63.6%に当たる56チームにすぎない。春先に強いからといって、必ずしも夏まで持続できるとは限らないようだ。


◆当ページを作成したのは、01年の大会直前でした。ご覧いただいたように、関東勢対非関東勢の対戦で関東勢が負け越したのは、01年だけです。なんとも間の悪い話でした。

◆当サイトの底流にあるテーマは「野球の不思議」です。スポニチ大会では総じて非関東勢が振るわないこと、関東勢でもなぜかスポニチ大会には弱いチームがあることに、いつしか私は気づいてしまいました。それが悪いと言っているわけではありません。ただ、そっちがその気なら、こっちもそのつもりで見に行く(あるいは行かない)という、それだけの話なのです。いずれにしても、「光栄に思う」ほどたいそうな大会ではありません。まあ、「伝統ある」大会ではあるでしょうが…。首都圏で非関東勢のチームを見られるのは、都市対抗のほかには、スポニチ大会しかありません。それに、この時期に1日に3試合見られるのもこの大会ぐらいです。その程度の価値はあります。

◆事実誤認、変換ミス、数値の誤り、リンク切れ等にお気づきの際は、お手数ですが「3代目んだ」(スポニチ大会/08年)または「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。

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