第135回イチ抜けは「スタンダード・ナンバー」

第135回は音程優先のシリーズとしました。音程が等しいときは得点順です。音程上位9曲は次のとおりです。

  • 91%◆クリスタルモーニング ♪ 石川優子
  • 91%◆スタンダード・ナンバー ♪ 南佳孝
  • 90%◆希望の向こうへ ♪ ももいろクローバーZ
  • 90%◆さらばシベリア鉄道 ♪ 大滝詠一
  • 89%◆象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 89%◆M ♪ つるの剛士
  • 89%◆君をつれて ♪ 石井竜也
  • 89% しょこららいおん ♪ 高城れに
  • 88%◆小さきもの ♪ 林明日香

得点順3位以内なら音程順の順位にかかわらず入賞です。ボーナス加算後の得点順上位3曲は次の3曲です。

  • 97.823点 象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 97.614点 小さきもの ♪ 林明日香
  • 97.574点◆ありがとう…感謝 ♪ 小金沢昇司

得点順1位の「象牙海岸」は音程順5位、得点順2位の「小さきもの」は音程順9位です。入賞は9曲ですから、得点順3位の「ありがとう…感謝」が割り込んできたため、音程順8位の「しょこららいおん」が落選です。

このところ2回連続で入賞9曲が女性曲オンリーでしたが、今回は(名目上)女性曲は半数以下の4曲にとどまりました。女性曲4曲以下は去年8月の第123回以来で、その前は第115回です。

イチ抜けの南佳孝「スタンダード・ナンバー」は薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」より1月早く発売されています。前者は男目線、後者は女目線の詞ですが、大半は同一の歌詞です。編曲も同じ大村雅朗で、両者は競作関係にあります。

4位入賞の「さらばシベリア鉄道」のオリジナルは太田裕美で、大滝バージョンはアルバム収録のセルフカバーです。ただし、サビのメロディは若干異なり、前者の編曲は荻田光雄で、後者は大滝詠一自身です。

6位入賞の「M」はオリジナルがプリプリです。7位の「君をつれて」は「君をのせて」のアンサーソングで石井竜也が詞をつけたものです。この4曲は、鳥の仲間でもなくケモノの仲間でもない、いわばコウモリ曲なのかもしれません。

イチ抜けの「スタンダード・ナンバー」は8回目の入賞でした。過去7回の入賞は次のとおりです。第92回では音程92%でした。精密DX以降の音程優先シリーズは今回で34回目ですが、91%は最低水準です。

  • 第35回(2012/01)得点順5位 精密DX
  • 第36回(2012/02)得点順3位 精密2
  • 第38回(2012/04)得点順3位 精密2
  • 第51回(2013/03)音程順6位 精密2
  • 第92回(2016/02)音程順6位 精密DX-G
  • 第95回(2016/05)音程順8位 精密DX
  • 第96回(2016/06)音程順7位 分析マスター

作詞の松本隆は30曲目、編曲の大村雅朗は13曲目のイチ抜けとなりました。

間違い探し

2018年4月に撮影された山梨県北杜市須玉町穴平の航空写真です。すぐ東側には須玉川が流れています。中央の青っぽい正方形は建物のようですが、長方形の物体の大部分は中古車(または廃車)だと思われます。

2018年4月撮影(Google Earthプロ)

Google Mapの航空写真にはタイムマシン機能がありませんが、Google Earthでは遡ることができます。次の画像は2016年5月撮影の航空写真です。2つの画像で間違い探しをしてみると、当然のことながら必ずしも同一ではありません。

2016年5月撮影(Google Earthプロ)

消えてしまった車両もないわけではありませんが、全体の数としては増えていますし、大部分は動かされていないようです(まあ、動かして元の場所に戻したという可能性はあります)。

7月13日付で「毎日新聞」が報じたニュースによれば、この土地の管理者である北杜(ほくと)市議に対して、山梨県は廃棄物処理法に基づいて廃棄物を適正に処理するように行政指導したそうです。

ゴミなのか有価物なのかは、いわゆるゴミ屋敷でも問題になります。毎日の記事では、市議はオークションで落とした有価物である旨を主張しているそうです。

環境省は都道府県(指定都市)の所轄部署に対して「行政処分の指針について」を通知しています(最新の通知は去年3月)。正直なところ、あまり読みたい文書ではありませんでした。

引田(ひけた)と財田(さいた)

7月10日と11日の最大瞬間風速1位は東かがわ市南野の「引田(ひけた)」で、7月11日の最高気温1位は三豊市財田町の「財田(さいた)」でした。香川県の観測ポイントが1位になるのは、少なくとも今年は初めてです。

香川県東端の東かがわ市は2003年に引田町など3町の合併で市制施行しています。「引田」のアメダス観測ポイントは、標高12mで瀬戸内海から1km足らずです。最大瞬間風速は2日とも南東の風ですから讃岐山脈からの吹き降ろしです。

財田と引田(Google Earthプロ)

香川県西部の三豊(みとよ)市は2006年に三豊郡7町が合併して成立しています。「財田」の露場は標高65mで、道路からやや奥まったところにあります。財田川の北側です。

確定した死刑判決が再審で無罪に覆った冤罪事件は4例あります。財田川事件もそのうちの1つです。1950年に当時の財田村で起きた強盗殺人事件が発端ですが、事件そのものと財田川は無関係です。

冤罪事件は島田事件、松山事件、弘前事件のように地名で呼ばれるか、吉田岩窟王事件、加藤老事件、免田事件、袴田事件のように冤罪被害者の姓を冠するのが一般的です。

  • 1950年2月 財田村で強盗殺人事件発生
  • 1950年4月 隣村農協の強盗傷害事件で逮捕
  • 1950年6月 農協事件の有罪判決
  • 1950年8月 本件で起訴
  • 1952年2月 高松地裁丸亀支部で死刑判決
  • 1956年6月 高松高裁が控訴棄却
  • 1957年1月 最高裁が上告棄却(死刑確定)
  • 1958年3月 第1次再審請求棄却
  • 1964年3月 再度の再審を求める手紙を送るも裁判所内で5年間放置
  • 1972年9月 第2次再審請求を丸亀支部が棄却
  • 1974年12月 第2次再審請求の即時抗告を高松高裁が棄却
  • 1976年10月 最高裁が地裁に差し戻し
  • 1979年6月 高松地裁が再審開始の決定
  • 1981年3月 高松高裁が検察側の即時抗告を棄却(再審確定)
  • 1984年3月 高松地裁で無罪

Wikipedia「財田川事件」のページには次のように記述されています。再審を棄却した裁判官に確信はなかったわけです。

地名の「財田」ではなく川の「財田川」と呼称する由来は、1972年に再審請求を棄却した裁判所の文言で越智伝判事が「財田川よ、心あらば真実を教えて欲しい」と表現したことである。

Wikipedia「財田川事件」

実際には「心あらば」ではなく「心あば」だったようです。

2日連続で最高気温1位の尾鷲

三重県内のアメダス観測地点のうち気温が観測対象となっているのは、桑名、亀山、小俣(おばた)、粥見(かゆみ)、鳥羽、南伊勢、宮川、紀伊長島、熊野新鹿(あたしか)、四日市、上野、尾鷲の12地点です。

6月28日の日最高気温は、上位8地点のうち6地点を三重で独占しています。1位・尾鷲の観測ポイントは合同庁舎内に設置された尾鷲特別地域気象観測所です。

  • 35.0℃ 三重県尾鷲市 尾鷲
  • 34.2℃ 三重県熊野市 熊野新鹿
  • 33.5℃ 三重県松阪市 粥見
  • 33.0℃ 三重県伊勢市 小俣
  • 33.0℃ 千葉県茂原市 茂原
  • 32.7℃ 岡山県高梁市 高梁
  • 32.7℃ 三重県紀北町 紀伊長島
  • 32.7℃ 三重県津市 津

合同庁舎は市役所や簡易裁判所、新聞社の支局などが立地する尾鷲市の中心部にあります。尾鷲は人口2万人に満たない規模ですから、周辺にビルが林立しているわけではありません。

紀伊半島(Google Earthプロ)

雨で有名な尾鷲ですが、日最高気温1位になるのはかなり珍しいことではないかと思われます。尾鷲の観測開始は1938年ですが、38℃以上が記録されたのは過去8回(日)しかありません。いずれも1990年代以降です。

  • 38.6℃ 2016/07/03
  • 38.4℃ 1995/08/27
  • 38.2℃ 2013/08/11
  • 38.1℃ 2018/07/23
  • 38.0℃ 2016/08/22
  • 38.0℃ 2013/08/10
  • 38.0℃ 2009/07/13
  • 38.0℃ 1990/07/18

尾鷲は翌6月29日も34.7℃で2日連続の日最高気温1位でした。

さて、現在公表されている平年値とは1981年から2010年までの30年間の平均値です。尾鷲の年降水量は3848.8ミリで、屋久島(4477.2ミリ)、えびの(4393.0ミリ)、魚梁瀬(4107.9ミリ)に次いで全国4位、本州では1位です。

日照時間の平年値は次のとおりです。えびのと魚梁瀬は雨量のみの観測ですので、近接地の加久藤と大栃を調べてみました。尾鷲の日照時間は全国平均レベルであって、周辺との比較でも突出して少ないわけではありません。

  • 1946.9時間 尾鷲
  • 1900.8時間 熊野新鹿
  • 1972.5時間 鳥羽
  • 2089.0時間 津
  • 1960.4時間 四日市
  • 2091.6時間 名古屋
  • 1530.5時間 屋久島
  • 1954.3時間 加久藤
  • 1764.5時間 大栃
  • 1906.2時間 内海
  • 1876.7時間 東京
  • 1996.4時間 大阪

東京や雨の少ない小豆島の内海より尾鷲の日照時間は長くなっています。尾鷲は雨が多いと言うより、降り始めたらその量が多いということになるようです。

ところで、大雨警報には浸水害に対する警報と土砂災害に対する警報の2種類があります。浸水害については表面雨量指数が、土砂災害については上流域で降った雨も考慮した土壌雨量指数が発令の基準に用いられています。

いずれにしても、降水量だけが警報・注意報の判断基準になるわけではありません。警報発令時の基準は原則として市町村単位で次のように定められています。行頭の数値が表面雨量指数で、ハイフンの次が土壌雨量指数です。

  • 40-161 尾鷲市
  • 30-157 熊野市
  • 38-146 伊勢市
  • 31-113 津市
  • 33-129 四日市市
  • 23-130 名古屋市
  • 22-184 屋久島町
  • 19-213 えびの市
  • 22-259 馬路町
  • 16-140 小豆島町
  • 19-180 新宿区
  • 15-*** 大阪市(大阪市内には土砂災害警戒区域なし)

隣接する熊野と尾鷲で等しい雨量だったとしても、熊野は警報で尾鷲は注意報というケースはあり得るわけです。尾鷲は多量の雨が降っても、その雨を受け流すことができるということになります。

「がいばら」と読む柏原

岐阜県下呂市の広報誌の題字です。濁点は温泉の湯けむりをイメージしたものでしょう。カタカナ変換して想像力をフル稼働してはいけないもののようです。下呂温泉は有名ですが、市内には中呂(ちゅうろ)や上呂(じょうろ)もあります。

「市政だより げろ」2009年6月号の題字

広報誌は2016年6月号からアルフェベット表記の「GERO」に変わっています。下呂市小坂町(おさかちょう)の「柏原」は郵便番号検索でもネット地図でもヒットしませんが、地理院地図には「がいばら」のフリガナ付きで記載されています。

下呂市Webサイトの土砂災害ハザードマップは、小坂町門坂地区が「門坂(松尾)」、「門坂(柏原)」、「門坂」に3分割されて公開されています。また、広報誌の2009年7月号3ページ目には「柏原」の記載があります。

「市政だより げろ」2009年7月号

郵便番号検索にもネット地図にもない「柏原」の地名は下呂市小坂町に確実に存在している(た?)わけです。また、「がいばら」の読みについては、国土交通省中部地方整備局の高山国道事務所Webサイトの複数の文書で確認できます。

国道41号阿多粕改良事業概要

2010年2月9日付の「国道41号「小坂久々野トンネル(仮称)」平成22年2月下旬よりトンネル掘削開始」の文書は、おそらくプレスリリースと思われますが、たしかに「がいばら」のルビが施されています。

柏原大橋?付近(Google Earthプロ)

木曽川の支流・飛騨川に架けられた橋がトンネルの入口に続いています。ちょうど「41」の国道マークが入っているところです。この橋も柏原(がいばら)大橋の名称のようですが、確認することはできませんでした。

「柏原」を「GAIBARA」と読むのは全国唯一と思われます。柏原が小坂町の大字だったのか、大字門坂字柏原だったのかはわかりませんでしたが、2004年の合併ですから調べるのはそう難しくないはずです。