イタリアの新型コロナ致死率は6.2%

厚労省の「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年3月11日版)」で100人以上の感染者が報告されているのは22か国です。発表されている死者数を感染者数で割って致死率を求め、さらに人口10万人当りの感染者数を算出しました。

感染者死者致死率10万人当り
日本567122.1%0.446
中国8077831583.9%5.658
香港12032.5%1.628
韓国7755600.8%15.155
シンガポール16600.0%2.883
マレーシア12900.0%0.409
アメリカ972282.9%0.297
オーストラリア10732.8%0.430
フランス1784331.8%2.745
ドイツ143720.1%1.729
イタリア101496316.2%16.740
イギリス37361.6%0.556
スウェーデン32600.0%3.269
スペイン1695362.1%3.630
ベルギー26700.0%2.325
イラン80422913.6%9.831
バーレーン11000.0%7.011
オーストリア18200.0%2.047
スイス47630.6%5.583
ノルウェー27700.0%5.189
デンマーク26200.0%4.555
オランダ38241.0%2.239

▲日本の感染者にはチャーター便帰国者を含みます。人口についてはGLOBAL NOTE「世界の人口 国別ランキング・推移(国連)」の数値を用いました。

イタリアの致死率6.2%は群を抜いており、3%台が中国とイラン、2%台がアメリカ、オーストラリア、香港、日本、スペインです。

イタリアに関しては検査のやりすぎで医療崩壊したという論調もあるようですが、検査しないなら単にカウントされない患者と死者が出るだけのことで、そっちも立派に医療崩壊です。さすがに韓国は検査のやりすぎなのかもしれませんが、やりすぎた場合の致死率は韓国のように低くなるはずです。

人口10万人当りの感染者数でもイタリアは16人台であり、きわめて深刻な状況に置かれているようです。10万人当りの感染者数は、15人台の韓国、9人台のイラン、7人台のバーレーンと続きます。日本は0.4人台です。

10万人当りの感染者数はオーストラリアが0.4人台、イギリスが0.5人台で、上の表には入っていませんが台湾は0.198人です。海に囲まれている一定規模以上の島国は恵まれているのかもしれません。

バーレーン

バーレーンも島国ですが、その面積は721平方キロのシンガポールよりやや広い758平方キロです。面積がこの規模で人口密度が高ければ急速に感染が広がるものかもしれません。シンガポールや香港が敏感に対応するのも当然のことだと思われます。

バーレーンの信号機もタテ型でした。2020年2月撮影のストビューです。ストリートビュー・カーがGoogleカラーのカラフルな車ではありません。

バーレーンとは「2つの海」という意味だそうです。Wikipediaには「島に湧く淡水と島を囲む海水を表す」と記述されていますが、在バーレーン日本国大使館は「島の周りの海と,海の底から湧き出る真水を指す」と記載しています。

また、英辞郎では「一つ目はペルシャ湾、二つ目はアラビア半島を流れる地下水の海」と記されています。海峡の下に地下水の層があり、それがバーレーン島で湧出していると理解すれば、それぞれの顔が立ちます。

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