1970年代にカラオケ喫茶があったのか?

私は「昼カラ」ではなく「朝カラ」派です。ルーティンはできれば午前中に終わらせたいので、逆算すると朝8:30ぐらいに入るのがベストだと考えています。札幌で集団感染が発生している「昼カラ」は、いわゆるカラオケ喫茶で発生しているものです。

  • A店17人(客14、従業員3)
  • B店15人(客12、従業員3)
  • C店8人(客7、従業員1)=店名公表

これまで18店舗で60人が昼カラ関係ということです。私はカラオケ喫茶に行ったことはありませんが、小規模なライブハウスとカラオケ喫茶は、実質的にはほとんど変わりはないはずです。ライブハウスの場合は入退場時の密集が生じるだけです。

札幌のカラオケボックスは6月から営業を再開しています。昼カラ感染は5月から発生しており、カラオケ喫茶は飲食店のくくりで営業していたものと思われます。業種で分けるとそういうことになるのでしょう。

カラオケ喫茶にはマシンは1台しかないわけですから、カラオケボックスより感染リスクは高くなるはずです。喫茶店のくくりだと、なかなか名簿を作成するという発想にはならないものかもしれません。

住宅地でみかけるカラオケ喫茶には、営業時間が12:00-18:00という店舗もあります。リタイア後に自宅にカラオケ機器の導入を企んだに違いないと想像したくなります。どうせ防音工事を施すのですから、初期投資を回収する必要はないわけです。

昼だけの営業でビジネスとして成立するはずはありませんが、ランニングコストだけ回収すればいいという考え方なら、短時間営業でも回ります。いわゆるカラオケ喫茶はいったいいつ頃からできたのだろうと気になります。

Wikipediaに意外な記述がありました。

カラオケ発祥当時の1970年代は、カラオケはスナックやカラオケ喫茶などの飲食店で来店客へのサービスとして設置されているものだった。

Wikipedia「カラオケボックス」(2020年6月21日閲覧)

編集履歴では、2020年6月11日 (木) 21:03の編集で付加されたばかりです。それ以前の記述は次のようなものでした。

カラオケ発祥当時の1970年代は、カラオケはスナックなど飲食店で来店客へのサービスとして設置されているものだった。

Wikipedia「カラオケボックス」(2020年5月9日 (土) 10:25時点における版)

私の認識ではカラオケ喫茶の登場は1980年代のレーザーです。70年代のカラオケは8トラックで、まだ曲数もせいぜい数100曲の時代です。当時、カラオケ喫茶という業態が存在していたとは素直には信じられません。

ただ、8トラを置いたスナックの中には昼に喫茶営業していた店舗もあったはずです。それを「カラオケ喫茶」と呼ぶのなら、1970年代から存在していたと言えなくもありません。ただし、数としては無視できるほどに少数だったはずです。

「カラオケ喫茶」が目につくようになるのは、やはり通信カラオケ以降の1990年代ではないかと思われます。1970年代あるいは1980年代のカラオケは宴会の余興であって、アルコールとセットだったと私は理解しています。

カラオケがアルコールと切り離されたのは、昼営業のカラオケボックスが全国展開する1990年代初頭です。最初から分断されていたわけではありません。なお、Wikipedia「カラオケ」のページは次のような記述です。

1970年代のカラオケは、スナックなどの飲食業者の店舗や、ホテルの宴会場などに置かれることが多く、もっぱら酒席の余興という位置づけであった。

Wikipedia「カラオケ」(2020年6月21日閲覧)

この認識のほうが妥当です。初期のカラオケはまず大小宴会場で普及したのであって、あったかどうかさえ判然としない「カラオケ喫茶」の記述は不要だと考えます。

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