Amazonで中国製パルスオキシメーターを買ったら

パルスオキシメーター

1月3日にAmazonでポチったのは中国製のパルスオキシメーター(販売元は香港)でした。次の記事に触発されたわけではありません。

ところがCOVID-19の患者は違う。かぜのように大したことがなさそうな時間が経過する。どんどん悪くなるというよりも横ばい。しかしその後にふっと突然、パルスオキシメーターの酸素飽和度の値が低下する。「患者に苦しいか?」と聞いても、「いや、そんなに苦しくない」と答える。意識もはっきりしているのだ。
「胸が痛い」とも言わない。それほど咳込むわけでもなく、喘鳴もなく静かだ。全員ではないもののそれほどハーハー、ドキドキもしていない。至って静かなのに酸素のモニターだけ下がる。パルスオキシメーターを見なければ重症化に気付かない。患者は静的だ。
ここで人工呼吸器を選択しない場合、静かにやがて呼吸が止まる。

日経メディカル>COVID-19の重症化 自覚症状より酸素飽和度を重視せよ(1/5)

これも私が注文した後の記事です。

血液中には、酸素を体中に運搬するヘモグロビンという色素がある。酸素飽和度とは「ヘモグロビンの何%が酸素と結合しているか」を示す指標である。医学書などでは「SpO2(エスピーオーツー:パルスオキシメーターで測定した場合の酸素飽和度)」と記されることも多い。

健康成人の正常値は96~100%だが、喫煙者・高齢者・肥満者などは約2~5%低下していることが多い。そして90%以下となると「低酸素血症(ハイポキシア)」と呼ばれて、酸素投与などの治療対象となることが多い。

PRESIDENT Online>コロナ重症化をいち早く察知…医師推奨「パルスオキシメーター」は一人に1つずつの時代だ(1/6)

神奈川県では自宅療養者に貸し出したパルスオキシメーターのうち3割に当たる1600個が返却されていないそうですが、神奈川は貸与しているだけマシです。東京都や千葉県では貸与していなかったことがバレてしまいました。

PI値は「1」以上で

佐川さんがブツを届けてくれたのは1月15日でした。爪を上にして指を挟むだけで、血中酸素濃度と脈拍を計測することができます。利き腕の人差し指か中指がいいそうです(マニキュア不可)。私が購入したパルスオキシメーターでは、画面中央に「PI値」が表示されます。

パルスオキシメーター(測定エラー)
測定エラー

指先がかじかんでいる状態で計測すると、上のようにエラーになります。PI値は「0.2」ですが、推奨されるのは「1」以上ということです。PI値の表示がないタイプのものは、単に計測不能になるだけのことですので、PI値がないほうが扱いやすいかもしれません。

パルスオキシメーター(正常時)
正常時

PI値はまだ「0.9」ですが、血中酸素濃度97%、脈拍84が表示されています。今、改めて挟んでみましたが、酸素濃度が98%、脈拍73回/分でPI値は5.8でした。体温と同じように計る時刻によって差があり、年齢によっても違うそうです。自分の値を知っておくことは必要かもしれません。

取扱説明書
トリセツ

「日本語説明書付き」ということでしたが、たどたどしい日本語は予想どおりです。単4(AAA)電池2本は別売りです。説明書にはストラップがあるようなことが書いてあります。紙製の箱に入った状態で送られてきてもよさそうなものですが、梱包材を開封すると本体と説明書しか入っていませんでした。意外と丈夫に作られているとも言えそうです。

香港の業者だったのに…

性能的には粗悪品というわけではなさそうです。コスパとしてはそんなものと思っていますので、1週間使ってみて星3つの評価をつけようとしたところ、Amazonのページはもう削除されていました。

指先測定型パルスオキシメーターのトップメーカーはコニカミノルタです。同社Webサイトには「新型コロナウイルスに関して」と題する次のようなお断りが掲げられています。

パルスオキシメータの数値によって、新型コロナウイルスの感染判断はできません。
病状の重症度の判断には有効で、急性呼吸不全を起こす可能性のある慢性疾患患者様の日常管理や、医療機関・介護施設などでの患者様・入所者様の病状判断に重要な製品です。
急性呼吸不全を起こすリスクの高い家族がいらっしゃらない一般家庭で、パルスオキシメータを感染予防目的のために購入されることはお避け下さい。
本当に必要な方への供給を優先いただきますよう、お願い申し上げます。

コニカミノルタ>パルスオキシメータ

本人が気づかない感染後の症状悪化を数値で見ることができる(かもしれない)というものです。「自助」を強調するのが現総理です。「公助」が期待できないなら、購入に走る行動を制御できないものかもしれません。

↑で、パルスオキシメーターとともに購入を検討した酸素スプレーについては、通販ではなくモンベルの実店舗で2本だけ購入しました。実際に呼吸困難に陥ったとき、酸素缶でどうにかなるものではないのでしょうが、お守りより実用的です。

1/21のGoogle予測

さて、1月21日に公開されたGoogleのAi予測は、東京と大阪がにわかには信じられない数字になっています。

Googleの新型コロナ予測(1/21東京)
Googleの新型コロナ予測(1/21東京)

実数は別にして、さすがに3000はまだ早いだろうと思われます。また、月末を待たずに急減するとも思えません。

Googleの新型コロナ予測(1/21大阪)
Googleの新型コロナ予測(1/21大阪)

大阪は26日に6000人近くという予測です。大阪は1日1万人の検査実績しかありませんので、陽性率は50%以上になってしまいます。これが当たればGoogle恐るべしです。


【2021/03/10追記】

1/22の東京の新規感染者は1184人、1/26の大阪は357人でした。さすがにこの日のGoogle予測は盛り過ぎでした。なお、パルスオキシメーターは指に挟むだけという手軽さから、毎日欠かさずではありませんが2日に1回以上のペースで使っています。

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