岩崎卓爾が愛した石垣島、平均気温は実質全国1位

石垣島地方気象台

石垣島地方気象台は1896年(明治29)12月に石垣島測候所として開設されています。現在地に移転したのが翌1897年5月です。1899年に2代目所長に就任した岩崎卓爾は1932年まで所長を務め、退官後は嘱託として測候所に残ったそうです。なかなかの漢のようです。

中央の緑地の角に長い影が見えるのは測風塔です。標高6mで風速計の高さは28.9mとされています。2019年9月撮影のストビューを埋め込みました。

根元に「MEiSEI」のロゴマークが施されています。今年8月にIHIの子会社となった明星電気株式会社さんは伊勢崎市が本社です。アメダスの無人観測装置を開発したのが明星電気です。

最大瞬間風速60m/s以上を5回観測

石垣島では日最大瞬間風速60m/s以上が5回観測されています。最大瞬間風速の統計開始は1961年です。

71.0m/s2015/08/23台風15号=23日夜に西表島を通過、北上
70.2m/s1977/07/31台風5号=西に向かい台湾を経て中国本土へ
67.0m/s2006/09/16台風13号=北上して佐世保に上陸
66.9m/s1971/09/22台風28号=西に向かい台湾を経て中国本土へ
63.5m/s1995/09/22台風14号=北上して川内市に上陸
▲石垣島の60m/s以上

岩崎所長時代の1915年(大正4年)に当時の石垣島測候所は鉄筋コンクリートに建て替えられたそうです。測候所は米軍占領下では八重山気象台として業務を継続し、1972年の復帰とともに石垣島地方気象台に改称します。

島内3観測所の月平均気温の比較

石垣島は月平均気温30℃以上が15回あります。大阪、福岡、仲筋、多良間の2位グループは5回ですので大差をつけています。島内の観測所と比較してみました。

石垣島の観測所
▲石垣島の観測所

伊原間(いばるま)は島の北部にあり気象台とは緯度10分差です。旧空港の真栄里(まえざと)は石垣島気象台と目と鼻の先と言ってもいい距離でした。

石垣島伊原間盛山真栄里
1998年8月30.3℃29.9℃
2003年7月30.3℃29.6℃30.0℃
2007年7月30.5℃29.9℃29.9℃
2014年7月30.2℃29.7℃29.5℃
2016年7月30.4℃29.7℃29.6℃
2017年8月30.4℃29.7℃29.4℃
2020年7月30.3℃29.7℃29.7℃
▲月平均気温の島内比較

市街化の影響かもしれませんし、空港が開放空間ということもあるのかもしれません。新空港の盛山ともそれなりの差がついています。

2020年の観測値

2020年の観測値は次のとおりです。平均気温は南鳥島に次いで全国2位です(人家のあるところでは1位です)。最低気温も高いほうから10位、年較差は小さいほうから11位です。

年降水量2521.5ミリ272位/1293地点
年平均気温25.0℃2位/922地点
年最高気温34.0℃675位/922地点
年最低気温10.5℃10位/922地点
年較差23.5℃912位/922地点
年平均風速5.2m/s30位/921地点
年日照時間1934.7時間264位/841地点
▲石垣島気象台の2020年観測値

最高気温は2017年8月20日に観測された35.6℃です。まだ36℃台はありません。平均気温の推移は次のとおりです。

石垣島の平均気温等の推移

2021年1月13日には最低気温9.1℃を観測していますが、気温が10℃未満となったのはこの30年で4日しかありません。

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