松戸?の工藤会
ちょっと腑に落ちないニュースがあって、ひとしきり頭をひねりました。報道を総合すると、次のような内容です。
【合同捜査本部】警視庁・福岡県警
【逮捕者】20代の工藤会系暴力団組員ら4人
【被害者】顔見知りの20代男子大学生(港区在住)
【発生年月】今年5月
【事件現場】千葉県柏市、白井市
【逮捕容疑】逮捕監禁、強盗致傷など
【事件の概要】
(1)暴行のうえ手足を粘着テープで縛り、レンタカーに監禁
(2)被害者から借りていた120万円の返済を拒否
(3)被害者から417万円相当の高級腕時計や400万円相当の乗用車を奪う
北九州が本拠の工藤会ですが、浅草に二次団体の東京事務所があり、松戸には三次団体の事務所があります。
逮捕された容疑者は何と脅したのか?
各社の報道では逮捕された容疑者の脅し文句が微妙に異なるのです。おおむね「カタギが金を回収するとは何様(何事)か」と脅したようです。カタギが金を回収してもいいはずですが、何がお気に召さないのでしょうか?
脅し文句が各社まちまちであることから、警察のプレスリリースそのものに記載されていたのではなく、質疑応答の答えをそれぞれに意訳したものと思われます。記者が何と言って脅したのかと質問し、それに当局が「カタギが回収するとは何様(何事)か」と答えたのでしょう。
いろいろ考えているうちに、「カタギが回収すること」ではなく「ヤクザから回収すること」が「何様か」になるのだろうと思い至りました。極端に解釈すれば「俺様から回収するとは何様か」と言いたいのでしょう。それなら、話としては通じます。同意や承諾は別の問題として、その理屈なら難癖であろうと理屈としては「あり」です。
そもそも借りた意識はなく、巻き上げたつもりだったのかもしれません。「ちょっと借りてくよ」を被害者が真に受けただけなのかもしれません。そう考えたほうが「何様」はより自然です。
まったく別の事件ですが、今月半ばに松戸署が工藤会系組員を恐喝容疑で逮捕したという報道もありました。こちらの容疑者も20代です。この業界は消滅可能性都市とともに高齢化まっしぐらだと思っていましたが、意外と若手も育っているのかもしれません。
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