第8波目前、実効再生産数が50日ぶりの「1」に

第8波はいつから始まるのか

日本のコロナ感染者数のグラフです。

日本の新規感染者数の推移(22/10/14)
日本の新規感染者数の推移(Johns Hopkins大 10/14)

コロナ元年の2020年末は第3波でした。GoToをやめろ・やめないで引っ張って、結局やめた菅内閣のときです。年明けには2度目の緊急事態宣言に追い込まれました。第3波は9月末から始まっていたと考えることもできます。

一方、昨年末から今年の年始にかけての第6波は12月から始まり、1月9日に沖縄など3県で、1月21日から東京など13都県、1月27日から大阪など18道府県でマンボウが適用されました。2月中旬にようやく下り坂に入っています。

第3波と第6波の半月ごとの実効再生産数の推移は次のとおりです。

第3波第6波第8波
09/150.990.640.93
09/301.140.650.91
10/151.070.721.00
10/301.140.87
11/151.390.93
11/300.970.82
12/151.111.14
12/301.181.43
01/151.121.53
01/300.771.15
02/150.750.96
▲冬の実効再生産数(東洋経済オンライン

今日(10/15)の実効再生産数は「1.00」です。8月26日の「1.01」以来の「1」以上になりました。

10/15の実効再生産数
東京経済オンライン>新型コロナウイルス特設サイト(2022/10/15)実効再生産数

影響が出るのはまだ先のことですが、去年よりはるかに展開が早いわけです。コロナ担当大臣に2年前の記憶があるのか不安になります。

世界各国の感染率など(10/14)

新型コロナ累積感染者数上位40か国及び主としてアジアの10か国について、直近4週間の新規感染者数、累積感染者数、累積死亡者数を累積感染者数で割った致死率人口1万人当たりの感染者数をまとめました。

感染者数はJohns Hopkins大の感染マップ(10月14日午後9:23)から拾っています。国名右に白抜きオレンジで付記した数値は「直近4週/累積」が10%以上の国、グレーの白抜きは5%以上の国です。

国・地域4週感染者数累積感染者数致死率感染率
全世界12,835,643623,952,3511.052%788.9
アメリカ1,307,16196,911,3051.099%2875.7
インド101,37944,621,4051.185%317.0
フランス1,271,55336,319,8580.432%5628.3
ブラジル171,16834,739,8651.978%1620.9
ドイツ 5.41,873,58534,517,3270.438%4138.3
韓国759,93725,076,2390.115%4838.2
イギリス218,15424,021,2940.869%3570.3
イタリア875,77822,990,2010.773%3880.9
日本 5.51,184,72721,721,5040.211%1743.1
ロシア989,97520,975,3811.816%1445.6
トルコ67,25616,919,6380.598%1995.8
スペイン67,82513,462,5930.852%2835.0
ベトナム39,95211,491,5410.376%1179.0
オーストラリア157,59710,308,1680.150%3976.8
アルゼンチン15,8319,713,5941.338%2145.4
オランダ65,0908,576,7170.272%4900.4
イラン11,8687,553,4541.913%859.1
メキシコ40,9507,100,8864.651%560.4
台湾 16.91,201,0027,098,9700.166%2975.3
インドネシア49,3926,453,8642.452%235.8
ポーランド89,9916,324,8531.864%1651.1
コロンビア2,9966,308,5582.248%1224.6
ポルトガル54,2305,508,2310.456%5353.0
ウクライナ89,9215,480,6522.136%1259.0
オーストリア 5.7303,5225,306,3720.394%5947.5
ギリシャ187,6835,026,4940.663%4812.3
マレーシア47,6324,861,2260.749%1447.9
タイ41,7634,713,9090.698%658.4
イスラエル23,8264,671,6970.251%5249.1
チリ95,6004,664,0951.315%2392.7
ベルギー74,9744,586,5640.715%3950.2
カナダ80,0284,322,8871.062%1133.0
スイス91,3374,164,6850.337%4792.0
ペルー19,4004,149,8235.225%1230.9
チェコ67,6484,138,5610.999%3937.4
南アフリカ7,2304,022,5772.542%677.3
フィリピン62,3483,978,3541.595%349.3
デンマーク31,9193,364,2460.215%5746.9
ルーマニア29,4023,279,1452.047%1696.5
中国 6.0170,3392,837,3850.546%19.9
バングラデシュ14,8682,031,7971.447%120.0
シンガポール 6.0119,1691,997,8470.082%3362.8
ニュージーランド38,4821,807,0740.114%3522.6
パキスタン1,2481,572,7781.947%68.0
アラブ首長国連邦10,5521,032,5220.227%1102.5
ネパール9151,000,0781.202%333.0
モンゴル2,278983,8960.217%2938.8
スリランカ380670,8992.499%308.1
ミャンマー9,640627,6383.102%118.4
アイスランド679205,9630.103%5566.6
▲世界各国の新型コロナ感染者数等(10/14)

世界全体としては減少傾向で、増加しているのはドイツやオーストリア、台湾、シンガポール…といったところです。

累積感染者数・死亡者数

日本は累積感染者数で9位、累積死亡者数では25位で変わりません。次回集約時にはカナダを抜いて24位になっているはずです。

致死率

死亡者を感染者数で割った致死率は、世界全体では4週前の1.068%から1.052%に下がりました。日本は0.212%から0.211%で横ばいです。主要国で致死率最少のシンガポールは0.086%から0.082%と一段と下げています。

人口1万人当たりの死亡者数

人口1万人当たりの死亡者数は世界全体で8.30人です。ペルーは1万人当たり64人台で、ブルガリアは54人台です。チェコは次回集約時には40人台に達するはずです。

日本は3.68人です。インドが3.76人、ミャンマーは3.67人ですが、おそらく単純に比較してはいけないのだろうと思われます。

人口1万人当たりの感染者数

人口1万人当たりの感染者数は世界全体では788.9人ですので、感染率7.889%ということになります。日本の感染率は17.4%です。59%のオーストリアは次回集約時の6割台突入が約束されています。感染率の高い西欧に関しては、この冬は何の心配もないわけです。

比較することが不自然にならないアジア3か国と日本の数値は次のとおりです。

4週死亡者累積死亡者致死率死亡率感染率
韓国1,05828,7830.115%5.554838.2
シンガポール341,6390.082%2.763362.8
台湾1,26311,7660.166%4.932975.3
日本2,41745,8620.211%3.681743.1
▲アジア4か国の感染率等

感染率が低いことはもはや足かせにしかなりませんが、肝心なのは第8波が終わり感染率が他国並みになったときの死亡率です。

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