政策活動費を貸付金に訂正
5月31日付で「つばさの党」の2022年収支報告書が訂正されています。
4/16 火 | 衆院東京15区補選が告示 |
4/28 日 | 衆院東京15区補選の投開票 |
5/13 月 | 隼町の党事務所など3か所が家宅捜索 |
5/17 金 | 黒川、根本、杉田の3氏が逮捕 |
5/29 月? | 上脇教授が政治資金規正法違反で告発 |
5/31 金 | 収支報告書を訂正 |
6/07 金 | 3容疑者が再逮捕 |
告発されると訂正するのはよくあるパターンです。丸川珠代氏もそうでした。訂正すればノーペナルティというのは納得できかねるところです。
上脇教授の告発は「つばさの党」から黒川氏個人に「政策活動費」が支出されているのが政治資金規正法違反というものだと思われます。簿記3級さえ持たない私でも「つばさの党」の収支報告書を見てすぐに気づいたことです。
「政策活動費」の支出が例外的に認められるのは政党だけです。「つばさの党」は政党ではありませんので、「つばさの党」から黒川氏や根本氏個人に支出することはできません。両罰規定ですので、受け取った個人もアウトです。
「つばさの党」の2022年収支報告書では、毎月35万円の「政策活動費」が黒川代表に支出されていました。12か月で420万円になりますが、その全額が抹消線で取り消されています。

小谷繁氏とは
420万は貸付金に訂正されています。

2022年収支報告書では「つばさの党」の代表は黒川敦彦氏、会計責任者が根本良輔氏です。2人とも逮捕勾留中です。収支報告書の訂正は会計責任者でなければできないはずです。

訂正された収支報告書の捺印は小谷繁氏のものです。2024年時点では小谷氏が会計責任者だったのかもしれませんし、慌てて会計責任者を根本氏から変更したのかもしれません。接見禁止のようですから、外山氏の指示なのかもしれません。
小谷繁氏は「つばさの党」と同一所在地の「株式会社さくらフィナンシャルニュース」の取締役と思われますが、画像は見当たりませんでした。
2021年分は訂正されず
不思議なことに2021年の収支報告書は訂正されていません。

2021年は黒川氏に420万円、根本氏に50万円支出されています(↑の次のページに根本氏への20万の記載あり)。どういう理屈で2022年だけ訂正したのか私には理解できません。
さて、「つばさの党」の収支報告書には監査報告書が添付されています。

政党でない政治団体の「政策活動費」を容認していたわけですから、政治資金監査とは形式的なチェックをするだけで中身を吟味するものではないことがよくわかります。ザル監査なのです。
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