秋田1区、自民・冨樫博之氏と立民・寺田学氏の収集報告書 

民主党→立憲民主党の歴代代表

自民党次期総裁候補として取り沙汰されている数人を年齢順に並べると、71歳の上川陽子氏、68歳の茂木敏充氏、67歳の石破茂氏、66歳の岸田文雄氏、63歳の林芳正氏と高市早苗氏、61歳の河野太郎氏、49歳の小林鷹之氏の順になります。

自民党の新総裁が決まる頃、実は公明党も党大会を開催します。主要政党の中では党首歴がもっとも長い山口那津男代表も(選挙なしで)交代することになりそうです。同時に代表選を控えているのが立憲民主党です。

立憲民主党の代表は泉健太氏ですが、同じ泉なら泉房穂氏のほうが知名度は高そうに思われます。3年任せて展望が開けないなら続投は難しそうです。

年月代表
民主党1996/09菅直人・鳩山由紀夫
民主党1997/09菅直人
民主党1999/09鳩山由紀夫
民主党2002/12菅直人
民主党2004/05岡田克也
民主党2005/09前原誠司
民主党2006/04小沢一郎
民主党2009/05鳩山由紀夫
民主党2010/06菅直人
民主党2011/08野田佳彦
民主党2012/12海江田万里
民主党・民進党2013/01岡田克也
民進党2016/09蓮舫
民進党2017/09前原誠司
立憲民主党2017/10枝野幸男
立憲民主党2021/11泉健太
▲立憲民主党の

これまで代表を3年以上続けたのは、菅、鳩山、小沢、岡田、枝野の5氏です。それぞれの局面でさまざまな課題があったわけで、泉代表がこの5氏に匹敵する実績を残してきたとは言えません。国政選挙がなかったので辞めずに済んだという評価はそれほど的外れでもなさそうです。

であるなら、創業者の枝野氏に大政奉還するか、今月29日に50歳の誕生日を迎える泉氏より若い代表にすげ替えるかのどちらかです。67歳の野田氏に安定感はあっても刷新感はありません。

政倫審の野党筆頭幹事

衆議院の政倫審で野党側筆頭幹事を務めていたのが寺田学代議士です。「てら」ではなく「てら」です。1976年生まれの寺田氏は27歳だった2003年総選挙が初当選です。前々回2017年は比例単独で当選しており、秋田1区の小選挙区では○○○✕△-△です。当選6回になります。

資金管理団体「寺田学後援会」の2020年から2022年の収支報告です。

寺田学後援会2020年2021年2022年
収入総額18,808,82011,844,59710,810,791
(前年からの繰越額)10,783,7503,321,21110,296,704
(当年収入額)8,025,0708,523,386514,087
支出総額15,487,6091,547,8933,061,912
(人件費)43,0000700,000
(人件費率)0.3%0.0%22.9%
翌年への繰越額3,321,21110,296,7047,748,879
「寺田学後援会」収支報告書(令和4年分)など

選挙区支部「立憲民主党秋田県第1区総支部」の収支報告書は次のとおりです。

立民秋田1区支部2020年2021年2022年
収入総額12,000,00028,247,73814,773,582
(前年からの繰越額)07,298,5313,260,053
(当年収入額)12,000,00020,949,20711,513,529
支出総額4,701,46924,987,68511,584,823
(人件費)01,002,190748,000
(人件費率)0.0%4.0%6.5%
翌年への繰越額7,298,5313,260,0533,188,759
「立憲民主党秋田県第1区総支部」収支報告書(令和4年分)など

2団体合わせて3年間で6100万円の支出ですので、年平均では約2000万です。人件費からして私設秘書は不在と思われますが、2020年だけでなぜかPC6台が購入されています。

6台のPC代
「寺田学後援会」収支報告書(令和2年分)

寺田氏は、県知事3期と参議院議員を1期務めた寺田典城(すけしろ)氏の次男です。前回代表選では小川淳也氏の推薦人でした。また、2017年総選挙で秋田1区を譲った松浦大悟氏が次期総選挙で維新から出馬予定です。

冨樫博之・元復興副大臣

寺田氏の対立候補は1955年生まれの冨樫博之代議士です。5期目途中の秋田県議から2012年の総選挙で転身し、小選挙区では○○○○の4連勝中です。2015年の石破派(水月会)結成に参じて、石破氏が会長を辞任した後も派閥世話人として残りました。

政治資金パーティーは3年で6回開催しています。年平均で約2000万のパーティー収入です。

2020/09/08憲政記念館7,610,000
2020/11/23秋田キャッスルホテル14,615,000748
2021/10/04憲政記念館7,860,000
2021/12/19秋田キャッスルホテル11,889,450659
2022/05/19ルポール麹町4,250,000
2022/08/08秋田キャッスルホテル12,670,000631
▲富樫氏の政治資金パーティー

資金管理団体「とがし政経フォーラム」と選挙区支部の収支報告は次のとおりです。

とがし政経フォーラム2020年2021年2022年
収入総額26,347,19030,406,10432,609,813
(前年からの繰越額)16,767,19019,546,10424,499,813
(当年収入額)9,610,00010,860,0008,110,000
支出総額6,801,0865,906,2918,094,087
(人件費)955,000965,000955,000
(人件費率)14.0%16.3%11.8%
翌年への繰越額19,546,10424,499,81324,515,726
「とがし政経フォーラム」収支報告書(令和4年分)ほか
自民秋田1区支部2020年2021年2022年
収入総額62,811,09990,685,21267,847,232
(前年からの繰越額)20,041,69428,550,34124,691,602
(当年収入額)42,769,40562,134,87143,155,630
支出総額34,260,75865,993,61032,346,358
(人件費)14,894,92815,630,92615,017,324
(人件費率)43.5%23.7%46.4%
翌年への繰越額28,550,34124,691,60235,500,874
「自由民主党秋田県第一選挙区支部」収支報告書(令和4年分)ほか

2団体合計の3年分の支出は1億5000万超となり年平均で約5100万ですから寺田氏のちょうど2.5倍です。両氏の何が違うのかと言えば、たとえば次のような支出は寺田氏にはありません。

会合費
「自由民主党秋田県第一選挙区支部」収支報告書(令和3年分)

前回2021年総選挙では5600票差でした。

秋田家庭教会

寺田氏も富樫氏も旧・統一教会(統一協会)との接点が報じられたことはありません。秋田家庭教会は駅からは離れていますが、秋田市の中心部立地です。

秋田家庭教会
秋田家庭教会(地理院タイルを加工)

はみ出し駐車が常態化しているものと思われます。2016年5月の航空写真では派手に路側帯にはみ出しています。

秋田家庭教会のはみ出し駐車

向かい側(画像左)の建物が取り壊されて2018年10月のストビューでは駐車場になっています。その駐車場が異常な密集状態です。

向かいの駐車場が満杯

月極(月決)駐車場のはずですが、どう理解すればいいのでしょうか。

向かいは月決め駐車場

おそらく、教団が数台分のスペースを確保していて、その日は何かのイベントがあったと考えるのが自然ではないかと思われます。それでも足りなかったようですが…。

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