斎藤洋明代議士の政治資金パーティー依存率は40%

当選4回の麻生派

国会閉幕前の6月16日、斎藤洋明(ひろあき)代議士は新潟県新発田市で開催された政治資金パーティーで「今こういう状況に至った責任は、最終的に誰かが取らなければいけない」と述べたのだそうです。会場となったのはたぶん月岡温泉の「白玉の湯 泉慶」かと思われます。

斎藤氏の資金管理団体「斎藤洋明政策研究会」の収支報告書では、絶賛コロナ禍の2020年から2022年にかけて、毎年ここで政治資金パーティーが開かれています。

2020/09/13白玉の湯泉慶13,903,890619人
2020/12/17グランドアーク半蔵門11,149,340230人
2021/05/20白玉の湯泉慶15,108,570680人
2021/12/16グランドアーク半蔵門10,749,340240人
2022/06/05白玉の湯泉慶15,728,900688人
2022/12/06グランドアーク半蔵門10,598,680234人
▲斎藤氏の政治資金パーティー

6月16日(日)は岸田氏がG7から帰国した日です。政治資金規正法の改正案はまだ成立していませんでした。麻生氏が退出した後の講演での発言ということですが、続けて斎藤氏は「私自身は次の総裁選におきまして、真に自民党を改革できるような総裁候補を応援したい」とも述べています。

麻生派が推そうとしているのは現時点では茂木幹事長だと言われています。茂木氏は岸田氏以上に「改革」とやらに対して消極的で、茂木氏が動かないからこそ岸田氏の独断専行が続いたという構図だったはずです。

新発田家庭教会

中選挙区時代の新潟3区は田中角栄氏の選挙区としてあまりに有名でしたが、今の新潟3区は上越ではなく下越です。誰にあやかったというわけではないのでしょうが、斎藤氏のイメージカラーは緑のようです。

2017年総選挙ではわずか50票差の惜敗でした。最高惜敗率で比例復活した記録保持者です。過去4回は◯△△◯の2勝2復活です。

斎藤氏は「日本・世界平和議員連合」のメンバーとされており(解散済み)、第1回総会の集合写真では後列左から3人目でガッツポーズを決めています。2022年参院選前の第2回総会の名簿では幹事として名を連ねています(ヒラが幹事)。

新発田市内の「加治川道の駅」で開催されたピースロード2018に来賓出席し、ピースロード2020では祝電を打っているそうです。自民党点検では、選挙のボランティア支援と動員の受け入れで氏名公表されています。

盛山文科大臣が署名したかorしなかったか忘れてしまったらしい世界平和連合による推薦確認書には署名したことを認めています。と言うより、推薦確認書の存在は斎藤氏によって知られるようになりました。

斎藤氏と統一教会
新潟3区(地理院タイルを加工)

選挙区内の新発田家庭教会はかなり活発に活動していた形跡があります。もともとは飲食店舗だったようです。

新発田家庭教会

政治資金パーティー依存率は40%

2020年から2022年の「斎藤洋明政策研究会」収支報告書によれば、3年間の収入は約8900万です。パーティー収入は約7700万(A)ですので、約87%を政治資金パーティーに依存していることになります。

2020年2021年2022年
収入総額29,096,89841,486,47041,883,610
(前年からの繰越額)1,594,32310,008,51311,975,938
(当年収入額)27,502,57531,477,95729,907,672
支出総額19,088,38529,510,53230,322,830
(経常経費)1,114,2482,301,4143,638,070
(経常経費比率)5.8%7.8%12.0%
翌年への繰越額10,008,51311,975,93811,560,780
「斎藤洋明政策研究会」収支報告書(令和4年分)など

「自由民主党新潟県第三選挙区支部」の収支報告書は次のとおりです。

2020年2021年2022年
収入総額45,661,55464,485,20348,191,710
(前年からの繰越額)1,051,3391,012,7463,585,483
(当年収入額)44,610,21563,472,45744,606,227
支出総額44,648,80860,899,72045,584,977
(経常経費)24,273,57032,811,17138,607,044
(経常経費比率)54.4%53.9%84.7%
翌年への繰越額1,012,7463,585,4832,606,733
政治資金規正法による政治団体の収支報告書の要旨(令和4年分)など

資金管理団体から政党支部への寄付が3年で5100万あります。両団体の収入合計約2億4100万から5100万を引くと1億9000万(B)です。A÷Bは約40%です。小林鷹之氏と異なり繰越額が少ない斎藤氏の場合は、20万→5万の引き下げは死活問題かもしれません。

なお、斎藤氏は東京でも政治資金パーティーを開いていますが、お土産は選挙区内のヤスダヨーグルト製品と思われます。3年で100万以上の支出があります。

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