鈴木馨祐代議士は麻生派オリジナル・メンバー

当選5回の麻生派

政治資金規正法改正で議案提出者として国会答弁に当たった鈴木馨祐(けいすけ)代議士は1977年生まれの当選5回です。鈴木氏の初当選は小泉内閣の2005年郵政選挙になります。南関東ブロック34位で比例単独出馬して、35位だった杉村太蔵氏らとともに初当選しています。

2006年12月の麻生派(当時は為公会)旗揚げに参加した15人のうちの1人が鈴木氏です。2009年総選挙では鈴木恒夫氏の後継として神奈川7区から出馬したものの、逆風で1回休みになりました。恒夫氏との縁戚関係はありません。

恒夫氏は河野洋平氏の元秘書でした。恒夫氏は2006年の自民党総裁選では麻生太郎氏の選対事務総長を務めていました。総裁選で2位に入った麻生氏が河野グループ(大勇会)を継承する形で旗揚げしたのが為公会です(高村派と合流して志公会になるのは2017年)。

麻生派副会長の恒夫氏は2007年10月に引退を表明し、神奈川7区の後継は馨祐氏に決まりました。馨祐氏はロンドン生まれで小学校は目黒区立不動小ということです。横浜市港北区に縁があったわけではなさそうです。2012年からは小選挙区で4連勝です。

新横浜駅の横浜アリーナ側に地元事務所があります。

鈴木馨祐事務所

鈴木氏は自民党政治刷新本部の座長でした。議案提出者6名のうち当選回数5回は最多です。

政治資金パーティー

鈴木氏の資金管理団体は「日本国家戦略フォーラム2025」です。2020年から2022年までの3年間で13回のパーティーを開催し約7700万の収入があります。

励ます会20/02/129,670,000ホテルルポール麹町
政経セミナー20/08/276,770,000ANAインターコンチネンタルホテル
横浜経済人の集い20/10/085,190,000ロイヤルホールヨコハマ
政経セミナー20/12/076,550,000ANAインターコンチネンタルホテル
春の集い21/06/281,725,000新横浜プリンスホテル
政経セミナー21/07/065,940,000ANAインターコンチネンタルホテル
横浜経済人の集い21/11/174,310,000ロイヤルホールヨコハマ
政経セミナー21/12/035,760,000ホテルニューオータニ
励ます会(21)22/03/294,600,000ホテルルポール麹町・116人
励ます会(22)22/03/295,760,000ホテルルポール麹町・182人
春の集い(21)22/04/252,390,000新横浜プリンスホテル
春の集い(22)22/04/254,480,000新横浜プリンスホテル
政経セミナー22/07/207,140,000ホテルニューオータニ
横浜経済人の集い22/10/066,710,000ロイヤルホールヨコハマ
政経セミナー22/12/087,980,000ホテルニューオータニ
▲鈴木馨祐氏の政治資金パーティー(2020~2022)

1000万以上の特定パーティーでは対価支払者数を記載する義務が生じるようです。安倍派や二階派では「疑惑の方程式」が話題になりました。鈴木氏は1000万以上にならない規模で開催したいのかもしれません。

パーティー券の売上はどのように管理されているのでしょうか。支出については領収証でしょうが、収入はそれを証明するものがありません。いくらでも誤魔化すことができるのではないかと思われます。

公開基準の20万を5万に引き下げたところで、最初から収入として計上しなければ、その時点で裏金になります。

日本国家戦略フォーラム2025

「日本国家戦略ファーラム2025」の収支は次のとおりです。

2020年2021年2022年
収入総額56,626,92559,338,22159,991,292
(前年からの繰越額)18,772,87723,172,16018,904,211
(当年収入額)37,854,04836,166,06141,087,081
支出総額33,454,76540,434,01039,488,010
(経常経費)6,639,78413,956,78810,244,903
(経常経費比率)19.8%34.5%25.9%
翌年への繰越額23,172,16018,904,21120,503,282
「日本国家戦略ファーラム2025」収支報告書(令和4年分)など

選挙区支部の収支報告書は、政治資金規正法改正案の審議中に赤旗の指摘を受けて訂正されています。

2020年2021年2022年
収入総額26,950,93553,951,29446,440,319
(前年からの繰越額)3,385,5315,103,05615,862,306
(当年収入額)23,565,40448,848,23830,578,013
支出総額21,847,87938,088,98835,278,188
(経常経費)19,272,19023,713,76331,413,849
(経常経費比率)88.2%62.3%89.0%
翌年への繰越額5,103,05615,862,30611,162,131
「自由民主党神奈川県第七選挙区支部」収支報告書(令和4年分)など

両団体の3年間の収入を合計すると約2億1800万です。資金管理団体から政党支部への寄付が3年間で約4000万です。差し引いた実質収入は約1億7800万になります。パーティー収入が約7700万でしたので、その比率は43%です。

旧・統一教会(統一協会)との関係

訂正された収支報告書です。赤旗の指摘で精査した結果、ほかにも不記載が見つかったということです。

「自民党神奈川県第七選挙区支部」収支報告書2021
「自由民主党神奈川県第七選挙区支部」収支報告書(令和3年分)

さて、神奈川7区内に旧・統一教会(統一協会)の施設は確認されていません。家庭連合との関係について、鈴木氏は「関連団体の会合に出席して挨拶」で氏名公表されています。Xの投稿がありますが、要請した先輩議員が誰なのか、出席した関連団体がどこなのか、は語られていません。

鈴木馨祐氏のX投稿

2月ですからピースロードではなく、若者中心なら勝共UNITE関係が有力視されます。先輩議員とは同じ麻生派で隣接選挙区の山際大志郎氏(当選6回)かもしれません。甘利明氏ではないはずです。

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