猛暑日は更新済み、月平均気温の国内最高に挑む名古屋

7月19日から始まったアメダス太宰府の猛暑日は8月23日まで継続しており、連続猛暑日記録は36日に更新されています。あいにく本日（8/24）は34℃予報で、明日以降も冴えません。一方、名古屋の連続猛暑日は25日連続で途絶えました。

7月19日から8月23日まで36日間の大宰府と名古屋の日最高気温は次のとおりです。

▲大宰府と名古屋の最高気温

大宰府は35℃をキープしていただけで、気の毒になるほど連日の体温超えだったのが名古屋です。名古屋地方気象台は中心市街地から離れた千種区日和町の丘の上にあります。横浜より高い標高50ｍ台です。移転してから102年目になります。

名古屋の年平均気温は次のように推移しています。なかなか見事な右肩上がりです。

去年は17.5℃で極値を0.5℃更新しました。今年は7月まで去年とほぼイーブンです。

23日時点では8月の平均気温は31.3℃です。台風が襲来する今後の予報を織り込むと、30.6℃近辺に落ち着くものと見込まれます。実は、私調べによる月平均気温の国内最高記録は30.7℃です。

▲国内最高の月平均気温30.7℃

台風10号が来なければタイ記録は有力でしたし記録更新の期待？も残っていました。もはや、どうあがこうとも台風の影響を受けるのは避けられません。

名古屋で月平均気温が30℃に達したのは、1995年8月の30.1℃と2020年8月30.3℃の2回だけです。名古屋では4年ぶり3回目の月平均気温30℃台が揺らぐことはありません。

名古屋の夏日は2013年の153日が最多、真夏日は去年の93日が最多です。

冷夏によるコメ不足でタイ米が輸入されたのは1993年です。名古屋ではこの年に猛暑日は観測されませんでした。1993年の年最高気温は33.7℃です。2016年の36日がこれまでの猛暑日最多でしたが、今年は23日時点ですでに38日です。

熱帯夜は2018年と去年の49日が最多です。名古屋ではまだ最低気温29℃台はありません。

名古屋の40℃超えは1回だけあります。2018年8月3日の40.3℃です。この日はおおむね北西の風でした。伊吹山からの吹き下ろしになります。

2021年から2023年の観測値は次のとおりです。日照が豊富な地域ですから暑くなるのは頷けます。

▲名古屋の2021年観測値（順位はすべて降順）

▲名古屋の2022年観測値