石破茂氏は自民党総裁選の泡沫候補ではないのか

鳥取家庭教会

次期総理候補として国民人気No.1の石破茂氏は鳥取1区選出です。

鳥取家庭教会
鳥取家庭教会(地理院タイルを加工)

石破氏の事務所(石破茂政経懇話会&自由民主党鳥取県第一選挙区支部)は鳥取駅前のメインストリートとなる本通り(国道53号)沿いです。

石破事務所

石破氏は旧・統一教会(統一協会)との自民党点検では、(1)関連団体での講演と(2)世界日報の元社長からの寄付10万円で、氏名公表されています。

木下氏からの寄付
「自由民主党鳥取県第一選挙区支部」収支報告書(平成29年分)

鳥取家庭教会は鳥取駅の1駅先の湖山駅から徒歩10分です。広めの駐車場を備えています。

鳥取家庭教会

興味深いのは、鳥取市内における井上義行参議院議員の得票が2019年は68票だったのに、教団推薦の2022年には766票と11倍に増えていることです。智頭町や三朝町(みささ-ちょう)も鳥取1区です。

井上義行参議院議員の得票数
no+e>旧統一協会の組織票分布の推定(三春充希)

石破氏は鳥取県知事を4期、参議院議員を2期を務めた石破二朗氏の長男です。別に旧・統一教会(統一協会)の支援がなくても楽に当選できるでしょうが、教団側からの誘惑は絶えずあったものと思われます。

政治資金パーティー

2020年から2022年までの3年間、石破氏の資金管理団体「石破茂政経懇話会」が開いた政治資金パーティー等は次のとおりです。

2019/11/11ホテルニューオータニ20,0001
2020/11/11つきじ植むら山王茶寮420,000
2020/11/17京王プラザホテル1,044,000
2020/11/20ホテルニューオータニ22,800,000451
(メルマガ)14,063
2021/11/10日枝あかさか山王茶寮460,000
(メルマガ)12,443
2022/11/15ホテルニューオータニ22,500,000539
2022/11/29ニュートーキョー綴400,000
2022/12/19ホテルニューオータニ90,000
▲石破氏の政治資金パーティー等

パーティー等の収入は3年総額で約4800万円です。小林鷹之氏より多いとはいえ、小泉進次郎氏の3分の1にも満たない額であり、かつての石破派(水月会)メンバー・齋藤経産大臣の半分以下です。

自民党総裁選には公職選挙法の適用がありません。買収のための資金力が求められるわけではないとしても、これでは20人の推薦人が揃ったとしても泡沫候補ではないかと思われます。

「石破茂政経懇話会」の収支報告は次のとおりです。

政経懇話会2020年2021年2022年
当年の収入額25,172,10012,192,28723,439,107
 パーティー収入等24,298,063472,44322,500,000
支出総額17,264,97917,841,08611,831,335
 人件費147,510060,440
 光熱水費000
 備品消耗品費710,088334,328605,300
 事務所費502,32568,52097,280
 組織活動費9,830,2914,763,9175,584,702
 選挙関係費000
 機関紙等発行事業費6,007,9401,635,3815,265,198
 調査研究費46,82521,240208,415
 寄付・交付金20,00011,017,70010,000
「石破茂政経懇話会」収支報告書(令和4年分)など

私設秘書は3~4人

選挙区支部の収支報告です。

鳥取1区支部2020年2021年2022年
当年の収入額44,568,86357,940,84424,907,205
 パーティー収入000
 党費1,167,6001,228,2001,190,600
支出総額36,463,97345,497,60141,613,177
 人件費14,391,24416,572,73217,783,068
 光熱水費267,641283,375306,821
 備品消耗品費2,489,2211,950,1312,520,600
 事務所費3,090,8703,009,0892,957,597
 組織活動費3,118,3822,461,6365,470,146
 選挙関係費05,200,0000
 機関紙等発行事業費3,083,8565,969,5662,547,318
 調査研究費22,75951,07227,627
 寄付・交付金10,000,00010,000,00010,000,000
「自由民主党鳥取県第一選挙区支部」収支報告書(令和4年分)など

両団体の3年分を合算すると、その支出内訳は次のようになります。

石破氏の支出内訳

人件費総額は3年で約4900万ですので、私設秘書は3~4人と思われます。普通はこんなもので、鳥取県の東半分をカバーするには少ない部類かもしれません。小泉氏の9人が異常に多いだけです。本当は刷新感があるとすれば、小泉氏ではなく石破氏が勝ったときだと言えそうです。

やっぱり🍐

石破氏の支出項目を見ていくと、残念ながら「ETC代」としての計上はありませんでした。花代や飲食代の支出は小泉氏より多いようです。鳥取だけにやはりこういうことになるようです。

梨代
「自由民主党鳥取県第一選挙区支部」収支報告書(令和4年分)

石破茂氏が率いた水月会は2015年9月に20人で発足しています。2020年12月に定例会開催日を木曜から水曜に変更し、派閥から議員グループに改組しました。現状は石破氏を含めても10人弱の勢力です。

自前で揃えられるのはせいぜい10人ですから、あと10人を引っ張って来ないと総裁選には立候補できないことになります。石破氏の後ろ盾になりそうな有力者は菅氏か二階氏に限られます。菅氏が森氏とともに小泉進次郎氏に乗るなら、頼みは二階派だけです。

岩手の赤ベンツ議員が離党しましたので、党員資格停止中の3人(下村、西村、高木氏)と衆参議長を除いた自民党国会議員は367人です。菅氏と森氏が小泉進次郎氏で一致すれば、議員票のほぼ半数を固めることになります。話としてはもう終わっているようにさえ思えます。

次回は水月会の収支報告書を覗いてみるつもりです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました