最年少総理で2人目の修士総理へ、切り札の小泉進次郎氏

前回「歴代総理大臣の出身大学、東大は64人中16人」(8/8)の続きです。

パーティー収入は1億8500万

小泉進次郎氏の資金管理団体「泉進会」収支報告書(2020~2022年の3年分)に記載されている政治資金パーティーは次のとおりです。

2019/12/05ホテルニューオータニ400,00010
2020/02/1701アークヒルズクラブ1,100,000
2020/07/2902Andaz Tokyo1,100,000
2020/08/2003アークヒルズクラブ1,100,000
2020/08/2604テルニューオータニ2,100,000
2020/09/0205ホテルニューオータニ5,060,000
2020/09/1006ホテルニューオータニ8,440,000
2020/10/0807アークヒルズクラブ1,100,000
2020/11/0508ホテルニューオータニ15,180,000252
2020/11/2509アークヒルズクラブ1,000,000
2020/11/2810セントラルホテル1,770,000
2020/12/0311ホテルニューオータニ17,100,000260
2021/01/14(延期)ホテルニューオータニ2,540,000
2021/01/14(延期)ホテルニューオータニ420,000
2021/09/3005アークヒルズクラブ900,000
2021/11/2606ホテルニューオータニ10,800,000184
2021/12/2207ホテルニューオータニ13,420,000230
2021/0601(オンライン)4,580,000
2021/0702(オンライン)3,430,000
2021/0803(オンライン)3,870,000
2021/0904(オンライン)3,400,000
2021/12/2208ホテルニューオータニ380,0005
2022/03/2301ホテルニューオータニ11,100,000220
2022/04/2002アークヒルズクラブ1,200,000
2022/05/2003ホテルニューオータニ10,300,000208
2022/06/0804Andaz Tokyo1,100,000
2022/07/2005アークヒルズクラブ1,200,000
2022/09/2106アークヒルズクラブ1,200,000
2022/10/1807ホテルニューオータニ11,380,000226
2022/10/1908アークヒルズクラブ1,200,000
2022/11/1609アークヒルズクラブ1,100,000
2022/11/2210ホテルニューオータニ9,880,000
2022/12/2111アークヒルズクラブ1,100,000
2022/12/2212ホテルニューオータニ35,020,0001043
▲小泉氏の政治資金パーティー

3年で31回(うち特定パーティーが8回)開催されており、収入総額は約1億8500万です。会場費などの経費がありますので、この額がそのまま実収入というわけではありません。

支出額は3年で3億4000万

「泉進会」の収支報告です。繰越額は約2億円です。

泉進会2020年2021年2022年
収入総額273,867,493253,938,192270,825,070
(前年からの繰越額)204,175,855200,771,925179,913,604
(当年収入額)69,691,63853,166,26790,911,466
支出総額73,095,56874,024,58888,993,410
(人件費)36,826,92032,859,82638,264,954
(人件費率)50.4%44.4%43.0%
翌年への繰越額200,771,925179,913,604181,831,660
「泉進会」収支報告書(令和4年分)ほか

「自由民主党神奈川県第十一選挙区支部」の収支報告です。

神奈川11区支部2020年2021年2022年
収入総額62,967,90981,830,81861,214,672
(前年からの繰越額)41,993,45727,858,34661,242,536
(当年収入額)20,974,45253,972,47229,972,136
支出総額35,109,56350,588,28235,556,401
(人件費)10,329,01510,907,4359,205,418
(人件費率)30.7%21.6%25.9%
翌年への繰越額27,858,34631,242,53625,658,271
「自由民主党神奈川県第十一選挙区支部」収支報告書(令和4年分)ほか

2団体の3年間の支出総額合計は約3億5700万です。泉進会から支部への寄付1500万を差し引いて約3億4200万になります。

人件費が1億3800万

3億5700万の支出内訳は次のとおりです。

小泉進次郎氏の支出内訳

2団体の3年間の人件費総額は約1億3800万円です。支出の3分の1強が人件費に充てられていることになります。1人500万で計算すると28人分、1年当たり9人の私設秘書を雇っていることになります。雇用者数の多さを物語るのが産業医です。3年間、同額の支払いがあります。

産業医費用
「泉進会」収支報告書(令和3年分)

労働者50人以上の事業所では産業医の選任が義務づけられています。この場合の労働者数にはパートやバイトを含むはずです。50人未満で委託してはいけないという法律はありませんので任意と思われますが、2~3人で委託する事業主はまずいません。

9台リースで駐車場5台分?

3年間で約5700万の事務所費に含まれるのは事務所賃料、駐車場代、車のリース料などです。「泉進会」の所在地は議員会館になっています。

議員会館が主たる事務所
「泉進会」収支報告書(令和4年分)

あくまでも「主たる事務所」であって、従たる事務所が横須賀にあるということなのでしょう。フロア貸しの選挙区支部と同じ家主に対する賃料の支払いが計上されています。

実は、もう1団体による支払いもありますが、ここでは2団体分の家賃月額約30万で計算します。30万の36か月分なら1440万です。2団体で駐車場代が5台分確保されており3年間で500万弱です。残りは3700万です。

どうやら9台分のリース料金が事務所費を圧迫しているものと思われます。3年なら2700万近くです。

泉進ダイレクトワン64,260
泉進ダイレクトワン69,120
泉進三菱16,200
泉進トヨタ115,610
支部ダイレクトワン12,320
支部ダイレクトワン129,600
支部三菱16,200
支部日産58,500
支部トヨタ150,692
▲2022年の月額リース料金

9人分相当の人件費支出があって、9台の車をリースしているなら話としては合致します。駐車場代は5台分ですが、同時にフル出勤していないかもしれません。2022年のETC料金は2団体合わせて約186万です。

神奈川11区は横須賀市と三浦市です。追浜から三浦半島先端の城ヶ島まで車ならせいぜい40分です。この選挙区で9人もの私設秘書を必要とするとは思えまえん。「改革派」はイメージだけではないかと思われますが、それでも一度だけなら選挙の顔として通用するはずです。

私の理解では進次郎氏は自民党の最後の切り札です。切り札は切らないことに価値があります。飯島秘書官のような側近がいるという話を聞いたことはありませんが、どうも切り札を切ってしまう流れのようです。自民党員が選ぶことですけど…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました