2日連続で兵庫県最高気温39.5℃のアメダス西脇

アメダス西脇は「日本へそ公園」内にあります。

ひときわ目を引く宇宙人の顔のような建造物は「テラ・ドーム」と称される経緯度地球科学館です。敷地内に北緯35度・東経135度の交点を含む「岡之山公園」が「日本へそ公園」に改称されたのは1983年ということです。

北緯33度33分33.333秒・東経133度33分33.333秒の高知市「地球33番地」や北緯40度・東経140度の秋田県大潟村「経緯度交会点標示塔」は日本測地系による緯度経度で設置されています。このため、2002年に国土地理院が採用した世界測地系とは数百ｍの差異が生じています。

日本へそ公園にも1923年に建てられた日本測地系の35度・135度に既存標柱がありますが、世界測地系への転換に応じて新たな「日本のへそモニュメント」が設置されました。わざわざ樹木を伐採したようで、やや不自然に森が切り開かれています。

JR加古川線の日本へそ公園駅付近で加古川を渡る道路橋は緯度橋と名付けられています。なお、加古川線は加古川駅から西脇市駅まではそこそこの頻度で走っていますが、西脇市駅より北区間では日中3時間間隔だったりします。

科学館と美術館以外の施設は入場無料です。ローラー式のジャンボ滑り台や「ふわふわドーム」という名前のトランポリンなど遊具は豊富です。さすがに真夏はオススメできませんけど…。

アメダス西脇は2度移転しています。当初は標高60ｍ、1986年から1994年は標高94ｍ、現在地は標高72ｍです。

兵庫県の観測所で39℃台は去年まで6回ありました。アメダス西脇は8月13日に県内最高記録を更新、8月14日にもタイ記録を叩き出しました。連日の県内最高気温です。

▲兵庫県の39℃台

兵庫県内の気温観測を伴う観測所は20か所です。今年は西脇を含めて5地点で観測史上1位を更新しています。

▲兵庫県各観測所の最高気温（2024/08/14時点）

アメダス西脇の年平均気温は次のように推移しています。去年は15.5℃で移転前の1990年と並ぶ観測史上1位でした。

もちろん今年は去年以上のペースです。

夏日の最多は2013年の146日、真夏日の最多は2010年の84日です。

熱帯夜の最多は1991年と2022年の12日です。内陸ですので熱帯夜はそう多くはありませんが、今年は8月14日で11日目となる熱帯夜を観測しています。猛暑日の最多は2010年の29日です。

2021年から2023年の観測値は次のとおりです。年平均気温は300位台ですが、最高気温戦線には食い込んできます。加古川水系ですので日照多めで雨は少なめの瀬戸内式気候になります。

▲西脇の2021年観測値（順位はすべて降順）

▲西脇の2022年観測値