小泉氏出馬会見で司会を務めた岸田派の小林史明代議士

2013年6月30日に自民党本部総裁応接室で撮影されたという写真は複数の教団施設で飾られていたようです。そこに連れて来られた若手の自民党議員が旧・統一教会（統一協会）に深入りするきっかけにはなっただろうと思われます。

ただ、これが総裁選に影響することはないはずです。萩生田光一氏や山本朋広氏は小泉陣営ですが、関係議員は各陣営に分散しています。濃淡はありますが、誰かの有利に働く要素ではありません。

高市陣営のリーフレット郵送が問題視されていますが、どの行為にどういうペナルティーを与えるかスルーするかはそれこそ党内ガバナンスの問題です。そこを含めてこの党はこんなものと評価すればいいだけのことです。いつも無投票の政党もあるわけですから…。

状況に特段の変化はないものと思われます。議員票で一定の塊を持っていてその動向が注目されるのは旧岸田派と麻生派です。

立憲代表選の投開票は23日です。波乱はなさそうです。

野田佳彦	枝野幸男	泉健太
吉田晴美

広島は10増10減で7選挙区が6選挙区になります。現・広島7区は新・広島6区に名前を変えますが、福山市全域をエリアとすることに変わりはありません。

選挙区内にある教団施設は福山家庭教会です。Googleマップで「福山家庭教会」を検索しても、徒歩5分のところに「福山家庭連合駐車場」がヒットするだけで、この施設はヒットしません。

この建物は2018年10月撮影のストビューでは「神農株式会社」です。新農さんは2017年9月に業務停止、2020年2月に清算結了で法人登記が抹消されています。教団との直接の関わりはなかったはずです。

2019年9月のストビューでは「テナント募集中」、2020年12月のストビューではユンボが停まっており、2021年7月のストビューでもまだ工事中です。2022年5月以降のストビューで「福山家庭教会」です。沖野上町5丁目から移転し、2021年9月に献堂式を挙行しています。

当選4回で岸田派に属していた小林史明氏の事務所は福山家庭教会から車で5分ほどです。

小林氏は自民党点検で「関連団体会合に本人出席して挨拶」として氏名公表されていますが、どの会合にいつ出席したのかは明らかにされていません。2019年年6月に広島で平和大使協議会が主催した反LGBTセミナーへ祝電を送ったことは報道されています。

岸田派からは齋藤健陣営の木原誠二氏が小泉陣営に合流していますので、おそらく小林氏も同じ流れだったものと思われます。

小林氏の資金管理団体「小林史明を育てる会」は東京都選管で届出をしています。「自由民主党広島県第七選挙区支部」は2022年から「～第六選挙区支部」です。「小林史明後援会」でも政治資金パーティーを開催していますので、今回の集約は3団体とします。

広島県選管のWeb公開は辿りにくい構造になっていますので小規模なものが漏れたかもしれませんが、2020年から2022年の間に開催された政治資金パーティーは11回になります。コロナ禍でもマメに開催していたようです。

▲小林史明氏の政治資金パーティー

小林氏は世襲ではありませんが祖父が参議院1期です。3年間のパーティー収入総額は1.3億円です。3団体3年間の収入総額は約3.3億円になります。団体間の資金移動が約8700万あり、実質は約2.4億円です。当選4回生としてはかなり多いほうです。

人件費総額は約1.2億円ですから、私設秘書は8人以上のようです。福山市は人口45万人程度です。4回生が石破氏や高市氏より多い8人の私設秘書を抱えて、何をしているのかという疑問はあります。

資金管理団体の収支報告です。

選挙区支部は次のとおりです。

後援会の収支報告です。