小選挙区4連敗でも当選4回、沖縄2区の宮崎政久代議士

決選投票の過半数は208票

堀井学氏の事務所に家宅捜索が入ったのは7月18日です。同日、堀井氏は自民党を離党しました。議員辞職したのは8月28日で、略式起訴されたのが翌8月29日です。

堀井氏は2021年総選挙では比例復活でしたので、自民党の名簿から繰り上げ当選することになります。次点の船橋利実氏は2022年参院選で、次々点の前田一男氏は2023年の道議選で当選しており、2人は繰上げ当選を辞退しました。

結局、北海道2区で重複立候補していた高橋祐介氏の繰り上げ当選が9月18日に決まりました。これに伴い、総裁選の議員票が1票増えて368票となりました。地方票も同数です。決選投票は368+47で415票、過半数は208票ということになります。

決選投票は石破vs小泉または石破vs高市になりそうですが、石破vs高市の決選投票では議員票のうち約300票が他陣営となるわけです。石破vs小泉なら小泉、石破vs高市なら石破と私は見ていますが、個人的には高市総裁大歓迎です。公明党やアメリカが歓迎するとは限りませんけど…。

自民党総裁選(9/20)

立憲は野田新代表で決まりのようです。

野田佳彦枝野幸男泉健太
吉田晴美
立憲民主党代表選(9/20)

北中城村の沖縄家庭教会

中頭郡(なかがみ-ぐん)北中城村(きたなかぐすく-そん)のイオンモールの近く、屋宜原(やぎばる)233-2にある沖縄家庭教会は、2022年前後に新設された教会です。銃撃事件当時の教団サイトにはその所在地がまだ記載されていませんでした。

最新2024年6月のストビュー画像でブロック塀には「KINJO HOUSE」と掲げられています。最古2014年1月撮影のストビューから一貫して「KINJO HOUSE」です。

沖縄家庭教会

2015年11月撮影のストビューではベランダに洗濯物が干されており自転車も2台あって明らかに生活感があります。2019年8月のストビューは空き家っぽく感じられます。2022年1月のストビューでは車が停まっています(↑の軽ではありません)。

2022年1月と最新2024年6月のストビューの決定的な違いは、玄関脇の金色プレートです。2022年1月以前のストビューではリースが飾られていた位置(チャイムの上)に「沖縄家庭教会」のプレートが掲げられています。

沖縄家庭教会

この教団の施設では、前占有者の看板・表札類をあえて外さないケースが多々見られます。沼津八代犬山のようなパターンです。合理的とも言えそうですが、ベースが他国文化ですから理解しがたい部分もあります。弾圧を受ける殉教者あるいは清貧な隠れキリシタン的イメージがないこともありません。

おそらく2022年1月の時点では入居済みで、その後に公認教会になったものと思われます。北中城村は隣接する沖縄市との関係が深いわけですが、衆議院小選挙区としての中頭郡は宜野湾市や浦添市とともに沖縄2区を構成しています。2区は沖縄4選挙区のうち離島を含まない唯一の選挙区です。

比例九州ブロック選出で当選4回の宮崎政久代議士は沖縄2区で重複立候補しています。小選挙区で1度も勝ったことがなく、2017年は比例復活さえできませんでしたが、園田博之氏の死去により繰上げ当選しました。未勝利の当選4回生です。

自民党点検では「関連団体会合に本人出席で挨拶」として氏名公表されています。2019年11月、旧・統一教会(統一協会)の沖縄教区長が実行委員長を務める「希望の家庭講演会」が宜野湾市で開かれた際に挨拶に立ったということです。総裁選では茂木氏の推薦人です。

IR汚職で100万円受領疑惑

宮崎事務所
宮崎事務所(地理院タイルを加工)

宮崎氏の事務所は宜野湾市の国道330号沿いです。

宮崎政久事務所

IR汚職では、中国企業500ドットコム側から100万円を渡したとして船橋利実・中村裕之・岩屋毅・下地幹郎の各氏とともに名前が挙がりましたが、職務権限がなく少額であることから不起訴とされています(宮崎氏は現金受領そのものを否定しています)。

宮崎氏の資金管理団体「ミヤザキ政久後援会」が2020年から2022年の3年間に開いた政治資金パーティーは5回で、収入総額は約3500万円です。

2020/09/11ラグナガーデンホテル8,780,000
2021/12/16憲政記念館2,420,000
2021/12/19ヒルトン那覇首里城7,575,000
2022/06/19ヒルトン那覇首里城8,500,000
2022/12/24ヒルトン那覇首里城7,985,000
▲宮崎氏の政治資金パーティー

選挙区支部を加えた人件費総額は約3700万ですので、私設秘書は2~3人ということになりそうです。

宮崎氏の支出内訳

自民党議員でこの数字ではやはり小選挙区当選は難しそうです。

2020~2022年の2団体収支

資金管理団体の収支報告です。

資金管理団体2020年2021年2022年
当年の収入額8,780,00010,034,00016,656,000
 パーティー収入8,780,00010,034,00016,656,000
 党費000
支出総額14,982,00211,031,97111,761,948
 人件費02,499,6740
 光熱水費000
 備品消耗品費668,877807,4011,067,573
 事務所費1,229,5692,434,4223,450,950
 組織活動費1,890,5272,297,7254,460,370
 選挙関係費000
 機関紙等発行事業費3,625,7392,972,3642,783,055
 調査研究費47,29020,3850
 寄付・交付金7,520,00000
「ミヤザキ政久後援会」収支報告書(令和4年分)ほか

選挙区支部は次のとおりです。

選挙区支部2020年2021年2022年
当年の収入額23,179,20052,947,50019,569,230
 パーティー収入等979,200217,5001,135,000
 党費00734,230
支出総額24,560,96043,368,71125,301,139
 人件費9,612,59012,796,87712,051,974
 光熱水費319,637347,815390,561
 備品消耗品費1,375,5142,218,3831,105,898
 事務所費3,027,5833,625,1554,536,372
 組織活動費2,305,3452,269,160877,545
 選挙関係費015,000,0000
 機関紙等発行事業費5,538,4015,249,6833,788,789
 調査研究費231,890591,6380
 寄付・交付金2,150,0001,270,0002,550,000
「自由民主党沖縄県第二選挙区支部」収支報告書(令和4年分)ほか

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