立憲民主党代表選
9月23日の立憲民主党代表選では下馬評どおり野田佳彦氏が新代表に選出されました。
1回目と2回目の差に着目すると、国会議員票では野田氏は54ポイント伸ばしていますが、枝野氏はそれ以上の60ポイントを決選投票で積んでいます。3&4位の泉氏&吉田氏票は、野田氏よりむしろ枝野氏に多く流れたことになります。火種を残すかのような票の割れ方です。
一方、公認候補者票では32対18ですから、元国会議員や新人候補たちは選挙の顔として積極的に野田氏を選んでいます。こちらは枝野氏サイドの完敗です。
有能なNo.2タイプではない野田氏が幹事長を務めたのは民進党時代の蓮舫代表のときだけです。その際は都議選大敗で引責辞任しています。注目の新幹事長は小川淳也氏でした。No.2人事で刷新感を演出しなければならないのは辛いところです。
野田氏は千葉4区選出ですが千葉県は10増10減による増区対象です。旧4区は船橋市の大部分でしたが、新4区は船橋市東部が市川市北部と合体、船橋市西部は習志野市とともに新14区となります。次期総選挙では野田氏は14区から出馬予定です。
船橋中央家庭教会と船橋家庭教会
新14区には旧・統一教会(統一協会)の施設はありません。4区には2つの教会があります。
習志野市との市境となる東船橋5丁目にある5階建てのビルが船橋中央家庭教会です。なぜ「中央」なのかはよくわかりません。最古2010年11月のストビューではコスモフーズ自販機が設置されており、中段の右2本がメッコールだと思われます。
Googleマップのクチコミにはこんな投稿があります。家庭連合系の「スポーツ関係」は2つしか考えられず、ピースロードのことなのだろうと思われます。
JR東船橋駅と京成の船橋競馬場駅から徒歩15分、津田沼駅からは徒歩圏外の25分です。信者ではないと思われる投稿者は柏方面から向かったようです。
船橋家庭教会が入居している丸加ビルはJR船橋駅から徒歩11分です。やはり5階建てのビルで、2011年1月以前のストビューでは玄関脇にコスモフーズ自販機が設置されています。
お隣の「平和飯店」さんは回らないテーブルの中華料理店です。2019年4月以前のストビューでは「洪福圓」、2020年11月から2021年12月のストビューでは「馨園」、2022年8月から2023年3月のストビューでは「一期一笑」、最新2024年7月撮影のストビューで「平和飯店」です。
居酒屋志向の中華系という点では共通していますし、電話番号は同一です。厨房設備そのままの居抜きではなく、オーナーは同じで屋号変更を繰り返しているようです。市外局番「04」の看板を作った業者は日本人ではないかもしれません。
なお、野田氏と旧・統一教会(統一協会)との接点が報道されたことはありません。
人件費総額は3年で約4800万
2020年から2022年の収支報告書では、野田氏が開いた政治資金パーティーはありません。資金管理団体「未来クラブ」、選挙区支部「立憲民主党千葉県第4区総支部」、それに「野田よしひこ後援会」の3団体の支出総額は約1億600万円です。
資金管理団体から後援会へ3年間で約2400万の資金移動があり、実質的な支出総額は3年で8200万となります。人件費総額は約4800万ですので、私設秘書は3人程度と思われます。
国民民主党の玉木代表の人件費総額は約7700万でしたので、玉木氏より少ないことになります。ちなみに、茂木敏充氏が約1.8億円、林芳正氏も約1.8億円、小泉進次郎氏が約1億3800万円、石破茂氏が約4900万、高市早苗氏が約4300万です。
人件費は高市氏より若干多いことになりますが、支出総額は高市氏の約半分です。政治資金パーティーの分だけ高市氏は別の何かに使っていることになります。
2020~2022年の3団体収支
資金管理団体の収支報告です。
資金管理団体 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
当年の収入額 | 13,497,200 | 9,096,000 | 5,563,500 |
パーティー収入 | 0 | 0 | 0 |
党費 | 0 | 0 | 0 |
支出総額 | 13,497,200 | 9,096,000 | 5,563,500 |
人件費 | 0 | 267,030 | 1,603,985 |
光熱水費 | 0 | 0 | 0 |
備品消耗品費 | 0 | 0 | 0 |
事務所費 | 128,378 | 178,563 | 176,464 |
組織活動費 | 0 | 0 | 0 |
選挙関係費 | 0 | 0 | 0 |
機関紙等発行事業費 | 0 | 0 | 0 |
調査研究費 | 0 | 0 | 0 |
寄付・交付金 | 12,368,822 | 7,950,407 | 3,783,051 |
その他 | 1,000,000 | 700,000 | 0 |
選挙区支部は次のとおりです。
選挙区支部 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
当年の収入額 | 10,050,000 | 21,934,969 | 14,917,000 |
パーティー収入等 | 0 | 0 | 0 |
党費 | 0 | 409,500 | 387,000 |
支出総額 | 6,838,774 | 17,956,076 | 16,158,308 |
人件費 | 4,652,250 | 8,000,000 | 5,144,000 |
光熱水費 | 65,523 | 201,796 | 206,046 |
備品消耗品費 | 609,407 | 1,954,656 | 2,793,524 |
事務所費 | 1,137,626 | 4,140,125 | 3,994,074 |
組織活動費 | 260,708 | 1,028,509 | 1,059,323 |
選挙関係費 | 0 | 0 | 0 |
機関紙等発行事業費 | 113,260 | 2,630,990 | 2,915,301 |
調査研究費 | 0 | 0 | 46,040 |
寄付・交付金 | 0 | 0 | 0 |
後援会の収支報告です。
後援会 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
当年の収入額 | 17,350,822 | 9,756,407 | 4,969,051 |
パーティー収入 | 0 | 0 | 0 |
党費 | 0 | 0 | 0 |
支出総額 | 22,429,466 | 8,676,616 | 5,425,507 |
人件費 | 16,777,954 | 7,821,352 | 4,016,693 |
光熱水費 | 137,570 | 0 | 0 |
備品消耗品費 | 1,605,863 | 128,742 | 243,601 |
事務所費 | 2,589,387 | 539,414 | 381,142 |
組織活動費 | 554,924 | 170,000 | 220,000 |
選挙関係費 | 0 | 0 | 0 |
機関紙等発行事業費 | 763,768 | 9,778 | 527,510 |
調査研究費 | 0 | 7,330 | 36,561 |
寄付・交付金 | 0 | 0 | 0 |
野田氏は逢沢一郎氏とともに松下政経塾の1期生です。高市氏は5期生、山本朋広氏が21期生、丸山穂高氏が30期生と多士済済です(↓)。
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