高市陣営の推薦人は4勝8敗、小林陣営は13勝6敗

裏金議員の当落は18勝29敗

今回の第50回衆議院議員総選挙で自民党の獲得議席は前回256議席を65議席下回る191議席でした。いわゆる裏金議員は47人出馬しています。マスコミ的には46人でしょうが、二階Jrを含むのが私の考え方です。

この47人には同情の余地がないわけでもない議員も含まれています。長崎2区で2選目を果たした加藤竜祥氏の不記載額は10万円でした。先代・寛治氏の26万円を加えても36万です。加藤氏は派閥から記載しなくてよいと言われたと説明しています。

記載しなくていいと言ったのが派閥の誰なのか、その固有名詞が出てくるなら無罪放免でいいと私は考えています。「起訴猶予」です。たかだか2年前のことですから、記憶にないことはないはずです。

その人物を参考人なり証人喚問なりで国会招致して、なぜそういうことを言ったのか、誰からの指示なのか(引き継ぎなのか)を問い質していけば、大元に辿り着けないことはないと思われます。

無所属出馬で8選を決めた西村康稔氏は不記載ではなく虚偽記載でした。金額は5年間で100万円です。西村氏の場合、個人としての虚偽記載100万円で1年間の党員資格停止では罪と罰のバランスがとれません。

西村氏の収支報告書には派閥からのキックバック分が西村氏個人の政治資金パーティー収入に加算して記載されていました。

西村氏の虚偽記載32万円
「総合政策研究会」収支報告書(令和2年分)

2020年収支報告書は、個人パーティー収入を32万円減額して清和会からの寄付32万円を新たに立てることで訂正されています。この虚偽記載は秘書がやっていたので西村氏は知らなかったということです。金額的には秘書が独断で決済する額の範囲内だとも言えそうです。

派閥からの指示はなく秘書なりの倫理観でそう処理してきたと言われると、それ以上は追及できないことになります。党員資格停止1年の処分は派閥幹部であったことが問われたのでしょう。

世代交代は進まず

今回は75歳以上の後期高齢者が小選挙区に48人立候補していました。当選したのは17人です。前回は13人でしたので4人増えています。

当選年齢高齢議員所属選挙区
1584麻生太郎自民福岡8
83衛藤征士郎自民大分2
1982小沢一郎立憲岩手3
1480額賀福志郎自民茨城2
1079平沢勝栄東京17
879森山裕自民鹿児島4
77八木哲也自民愛知11
※177円より子国民東京17
1276森英介自民千葉11
1176渡海紀三朗自民兵庫10
976赤嶺政賢共産沖縄1
976阿部知子立憲神奈川12
876篠原孝立憲長野1
776福田昭夫立憲栃木2
676平口洋自民広島2
76辻恵れいわ愛知15
75甘利明自民神奈川20
1075田中和徳自民神奈川10
1075菅義偉自民神奈川2
975海江田万里立憲東京1
675河村たかし諸派愛知1
75中津川博郷維新東京16
▲主な75歳以上候補者の当落(※は比例復活)

高市陣営4勝8敗、小林陣営13勝6敗

1か月前の総裁選で高市早苗氏の推薦人及び選挙責任者を務めた衆議院議員は12人です。4勝8敗でした。小選挙区当選が関氏と古屋氏、比例復活が小林氏と中村氏、7人が落選して杉田水脈氏は不戦敗です。

石川昭政茨城5選挙責任者0
小林茂樹奈良1二階推薦人0
杉田水脈(不出馬)安倍推薦人1564
鈴木淳司愛知7安倍推薦人60
関芳弘兵庫3安倍推薦人836
高鳥修一新潟5安倍推薦人544
谷川とむ大阪19安倍推薦人188
土井亨宮城1推薦人0
中村裕之北海道4麻生推薦人0
古屋圭司岐阜5推薦人0
三ッ林裕巳埼玉14安倍推薦人2954
若林健太長野1安倍推薦人368
▲高市氏の推薦人&選挙責任者の当落

小林鷹之陣営の推薦人及び選挙責任者のうち衆議院議員は19名でした。13勝(4復活)6敗(1引退)です。

山田賢司兵庫7麻生選挙責任者0
松本洋平東京19二階推薦人0
石井拓愛知13安倍推薦人0
岩田和親佐賀1岸田推薦人0
江崎鉄磨(引退)二階推薦人0
大野敬太郎香川3推薦人0
鬼木誠福岡2森山推薦人0
勝目康京都1推薦人0
熊田裕通愛知1推薦人0
斎藤洋明新潟3麻生推薦人0
塩崎彰久愛媛1安倍推薦人0
高木宏寿北海道3二階推薦人0
武部新北海道12二階推薦人0
田野瀬太道奈良3森山推薦人0
中川貴元愛知2麻生推薦人0
中曽根康隆群馬1二階推薦人0
本田太郎京都5推薦人0
松本尚千葉13安倍推薦人0
務台俊介長野2麻生推薦人0
▲小林鷹之氏推薦人&選挙責任者の当落

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