公明党の比例ブロック得票がついに600万票割れ

創価学会は公称800万世帯

参議院で比例代表制が導入されたのは1983年通常選挙でした。その際、「はむ」と書かれた無効票が一定数あったそうです。投票用紙は当時も今も縦長の仕様です。「はむ」をカタカナで縦書きすれば、公明党の「公」の字になります。

数年間変わっていないような気もしますが、創価学会の世帯数は国内827万世帯だそうです。

創価学会の世帯数
創価学会>基本情報(2024/10/30閲覧)

1998年7月の参院選以降の公明党の比例区得票数は次のとおりです。今回の総選挙では再結成後初めて比例区の得票が600万票を割り込んでしまいました。ピーク時の3分の2です。

公明党の比例得票数

創価学会800万世帯がサバを読んだものだとしても、長期低落傾向がいよいよ顕著なものになってきました。

4代目の新代表が2人目の落選

公明党は1964年結党です。1993年に8党派連立の細川内閣で石田幸四郎委員長ら4人が入閣して初めて与党として政権を担いました。続く羽田内閣では6人の閣僚を送り込みましたが、少数与党だったため2か月余りで下野することになります。

細川内閣で衆議院に小選挙区制が導入されたことから、1994年12月に公明党は一部(98年改選の参院組「公明」)を残していったん新進党に合流します。新進党分党を経て、1998年11月に再び公明党が結成されます。

1999年10月、第2次小渕改造内閣で公明党は自自連立政権に加わって再度与党となります。以降は常に自民党と組んでおり、民主党政権時代を除いて与党の一角を占めてきました。再結成後の公明党代表は次のとおりです。

1998/11~2006/09神崎武法
2006/09~2009/09太田昭宏
2009/09~2024/09山口那津男
2021/09/28~石井啓一
▲公明党の歴代代表

石井啓一代表が就任したのは自民党総裁選の翌日でした。新総裁に就任したばかりの石破氏を迎えての4代目代表就任でした。近く退任することになりそうです。主要政党の党首としては最短在任期間となるはずです。まだ新幹事長の名前を覚えていないというのに…。

(1)埼玉14区を希望したのは公明党です。自民党内の異論をねじ伏せて14区に割り込みました。
(2)2009年総選挙では当時の大田代表が落選して代表を退任した黒歴史があります。
(3)重複立候補しないのが公明党の慣例ですが、共産党の田村委員長や志位前委員長は衆院比例ブロックです。わざわざ小選挙区に回る必要があったのか疑問です。
(4)自民党が非公認とした裏金議員に推薦を出すのは自殺行為です。公明党なら表向きは推薦を出さずとも実質支援することができたはずです。それでは見返りが担保されないと判断したのでしょうが…。

かつては浜四津敏子氏や広中和歌子氏が環境大臣を務めたことのある公明党ですが、最近はまったく女性議員の名前を聞くこともありません。現執行部では参議院3期目の竹谷とし子氏が副代表です。今回総選挙では参議院4期目途中で大阪16区に転じた山本香苗氏も討ち死にして踏んだり蹴ったりです。

参議院の公明党は第3党

実は、衆議院ではこんな足し算も成立します。辞めることが決まっている代表にこれは決められません。

立憲維新国民公明
148382824238
▲衆議院の単純過半数は233

もし立憲中心の政権が成立したとしても、参議院が圧倒的少数ですから早晩行き詰まります。今のところ立憲はまったくお呼びではありません。公明党は衆院第5党に転落しましたが、参院では第3党です。

25改28改
113自民5162
42立憲2418
27公明1413
19維新712
11国民65
11共産74
5れいわ23
2沖縄11
2NHK11
10無所属64
6欠員51
248124124
▲参議院の議席数(2024/10/30時点)

自公の枠組みが維持される限り、参院の過半数割れが実現するのは早くても2028年です。往年の剛腕・小沢一郎氏は82歳です。2028年まで待てる年齢ではありません。公明党の引き剥がしが実現するなら話は早くなります。玉木氏が自民にすり寄るようなら不可欠な要素です。

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