前回2021年総選挙で安倍派裏金議員の比例復活は14人

裏金議員の重複立候補を認めず

石破首相はどうやら裏金議員全員の重複立候補を認めない方針のようです。前回2021年総選挙で比例復活した安倍派の裏金議員は14人(ピンク)です。比例単独で当選した安倍派裏金議員は2人(赤)、小選挙区で負けて比例復活もできなかったのが3人(グレー)です。

2021当選回数・選挙区裏金2024
復活池田佳隆衆4・比例東海(愛知3)4826除名
復活堀井学衆4・比例北海道(北海道9)2196離党
復活中根一幸衆5・比例北関東(埼玉6)1860埼玉6
比例杉田水脈衆3・比例中国(単独)1564非公認?
復活宗清皇一衆3・比例近畿(大阪13)1408大阪13
復活菅家一郎衆4・比例東北(福島4)1289福島3
落選中山泰秀(落選)衆5・大阪4908大阪4
比例尾身朝子衆3・比例北関東(単独)623比例北関東
復活高鳥修一衆5・比例北信越(新潟6)544新潟5
復活義家弘介衆4参1・比例南関東(神奈川16)369神奈川16
復活亀岡偉民衆5・比例東北(福島1)348福島1
復活上杉謙太郎衆2・比例東北(福島3)309比例東北
復活塩谷立衆10・比例東海(静岡8)234離党
復活青山周平衆4・比例東海(愛知12)230愛知12
落選今村洋史(落選)衆1・(東京15無)220東京9
復活谷川とむ衆3・比例近畿(大阪19)188大阪19
復活宮沢博行衆4・比例東海(静岡3)132静岡3 離党
復活越智隆雄衆5・比例東京(東京6)84東京6
落選加納陽之助(落選)衆0・大阪1540大阪10
▲前回総選挙で小選挙区当選できなかった安倍派の裏金議員

この19名のうちオレンジの4人は離党しており、杉田氏については非公認の流れでしょう。尾身氏と上杉氏をどうするのか明確ではありませんが、重複立候補者より低い順位かもしれません。前回と同じ票数なら、残る12人は落選して他派の自民党候補者が救われることになります。

高市氏は総務会長就任を打診されて固辞したと言われています。固辞していなかったら4役会議で反対することができたのに、突っ張ったために反対するチャンスを失ってしまったわけです。ある程度負けても安倍派の勢力を削ぎ落とすことができれば石破氏としてはOKです。

もともと自民党の非裏金議員にとっては迷惑極まりない話でした。自分には直接関係のないことで逆風の選挙を戦わなければならないのです。石破氏のこの手法は党内の多数派にとっては比例復活の可能性が高まるわけですから受け入れられる内容です。

何もしないで選挙に突き進むのは自殺行為です。収まるところに収まったとも言えますが、私は重複なしは戒告までだと思っていましたので、結構な内角球です。自民党は土壇場でまたしても鵺の本領を発揮したわけです。

私は一定以上の評価ができます。野党と公明党がどう対応するのか、立憲は消費税減税に踏み込まないと野党間協力を得られないかもしれません。

戸塚家庭教会

川口市の戸塚は「とづか」と濁りますが、新宿区や横浜市の戸塚は「とつか」と清音です。戸塚家庭教会はJR戸塚駅から徒歩15分ほどです。4階建てのビルです。柏尾川(かしおがわ)沿いになります。

戸塚家庭教会

もともとは明治学院大の留学生宿舎だったようです。外構フェンスは容易に乗り越えられないようになっています。宿舎時代はもっと低いものでした。

戸塚家庭教会

横浜市戸塚区は泉区ととも神奈川5区に属します。神奈川5区選出の坂井学氏は当選5回で、菅内閣では官房副長官でした。今回の石破内閣では国家公安委員長(防災担当)として初入閣しています。

坂井氏は旧・統一教会(統一協会)との自民党点検では2項目で氏名公表されています。
(1)関連団体会合の本人出席で挨拶
(2)選挙でボランティア支援

挨拶は2018年9月に幕張メッセで開催された「提言JAPAN2050ユース・フェスティバル」のようです。

坂井学氏の政治資金パーティー

坂井氏の資金管理団体「さかい学後援会」と政党支部が2020年から2022年に開いた政治資金パーティーの収入は3年間で約6400万円になります。

資金2019/12/04第一ホテル東京160,000
資金2020/06/28キャピトルホテル東急8,110,000
資金2020/12/02キャピトルホテル東急280,000
資金2021/10/01キャピトルホテル東急6,980,000
資金2022/09/06キャピトルホテル東急4,800,000
資金2022/12/07第一ホテル東京6,980,000
支部2020/09/07横浜ベイシェラトンホテル4,700,000
支部2020/10/19横浜ベイシェラトンホテル5,150,000
支部2020/11/09横浜ベイシェラトンホテル2,990,000
支部2020/11/09横浜ベイシェラトンホテル10,000
支部2021/10/04ローズホテル横浜3,970,000
支部2021/12/15横浜ベイシェラトンホテル5,590,000
支部2022/06/01横浜ベイシェラトンホテル9,640,000
支部2022/09/17ローズホテル横浜3,700,000
支部2022/11/24(街会講演会)280,000
▲坂井氏の政治資金パーティー

2団体3年間の総支出額は約1億8000万、3年間の総人件費は約6500万です。ということは、私設秘書は4人程度と思われます。

坂井学氏の支出内訳

坂井氏は2005年が初当選で、2003年から✕◯✕◯◯◯◯の4連勝中です。立憲と維新が出馬予定ですので、6期目はほぼ確実と見込まれます。

2020~2022年の収支報告

資金管理団体の収支報告です。

資金管理団体2020年2021年2022年
当年の収入額8,270,1617,260,22811,780,278
 パーティー収入8,270,0007,260,00011,780,000
 党費000
支出総額2,260,5201,339,4302,787,274
 人件費000
 光熱水費000
 備品消耗品費187,642306,358159,529
 事務所費208,578112,55992,951
 組織活動費000
 選挙関係費000
 機関紙等発行事業費1,864,300920,5132,534,794
 調査研究費000
 寄付・交付金000
「さかい学後援会」収支報告書(令和4年分)ほか

選挙区支部は次のとおりです。

選挙区支部2020年2021年2022年
当年の収入額38,426,54559,402,36638,092,294
 パーティー収入等12,840,0009,570,00013,620,000
 党費000
支出総額39,530,09161,688,45450,516,780
 人件費17,999,03524,265,24522,531,698
 光熱水費269,790242,747299,802
 備品消耗品費1,345,2201,553,6531,299,761
 事務所費7,613,3179,493,0248,489,725
 組織活動費3,898,2673,568,7977,329,280
 選挙関係費01,873,7250
 機関紙等発行事業費7,512,4629,721,2638,578,514
 調査研究費000
 寄付・交付金892,00010,970,0001,988,000
自由民主党神奈川県第五選挙区支部「収支報告書」(令和4年分)ほか

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