斎藤知事が20m歩かされて激怒した兵庫県立考古博物館

名所スポット?「車寄せ(入口まで20m)」

斎藤前兵庫県知事が20m歩かされて激怒したという兵庫県立考古博物館は播磨町(はりま-ちょう)にあります。播磨町は東の明石市と西の(北も)加古川市に挟まれた兵庫県では面積最小の自治体です。面積の3割以上を占める埋立地には神戸製鋼や川崎重工があります。

播磨町
播磨町(地理院タイルを加工)

肝心の博物館は町の北部です。Googleマップを覗いてみたら、こんなことになっていました。

車寄せ(入口まで20m)

航空写真のほぼ中央に「車寄せ(入口まで20m)」とのピンが立っています。この位置では縮尺的に20mではありません。それに「車寄せ」ではなく「車止め」だろうと思われます。

画像の「車寄せ」ポイントの左下には3台の車が駐車中です。本来、知事のアルファードはそこに停められるはずです。問題の看板はストビューでも見えないわけではありません。絵柄からするとバイクの乗り入れを禁止しているようです。

乗入禁止看板

なぜ乗り入れ禁止なのか

敷地入口にはステン製の車止めがあります。手動で取り外しできるタイプのようです。車両はここで物理的にお引き取りいただくことなっているため、敷地内ではバイクを禁じているのでしょう。

施設内の通路は車が通らないことを前提に敷設されています。博物館の利用者は児童生徒が多いはずです。古墳の上を自由に走り回ってくれと奨励しているわけではないとしても、不測の事故を防ぐための館内ルールが車両侵入禁止です。

斎藤知事が出席したのは「東播磨地域づくり懇話会」です。考古博物館とはあまり関係がないような気もしますが、博物館の講堂で2023年10月26日に開催されています。

出席者は次のとおりです。
(A)本庁:知事、企画部長、企画部次長、総務部次長、計画課長、市町振興課長
(B)県民局:東播磨県民局長、副局長、室長、事務所長等
(C)市町:東播磨県民局管内3市2町の市町長、市町議会議長
(D)県議会:東播磨県民局管内選出県議会議員

博物館の駐車場は3つあります。右下の町営「野添であい公園駐車場」と左下の町営「大中遺跡公園駐車場」は、ともに1日300円の有料駐車場です。住宅地にある「大中遺跡~」については夜間早朝や休館日はゲートが閉じられる運用のようです。

考古博物館
博物館(地理院タイルを加工)

当日、左下の駐車場は使用禁止とされ(おそらく近隣住民への配慮)、左上の団体用駐車場で降車して徒歩で来場するよう文書で案内が出ています。知事以外の出席者は、これに従って敷地外の駐車場で降りて徒歩で集合したようです。

県立博物館でも直寄せ

職員アンケートには次のような回答があります(「兵庫県職員アンケート調査」郵送回答分報告の17ページ)。

出席者(勿論東播磨県民局職員も)は500mほど離れた西側駐車場から大中遺跡を通って来ていた。(南側の駐車場は使用不可だった)高齢である●●県議もいらっしゃったが、駐車場から会場まで遠いなどという苦情は誰からも聞かれなかったし、見ている限りではみなさん談笑しながら来ている人が多かった。
知事は20m歩いて激昂した時にカラーコーンを蹴った。目撃していた秘書課の中で以後、「●●●」というあだ名がつけられた。会議後は玄関すぐのところまで車留めをどけて車を来させてさっさと帰っていった。まるで自分は忙しいとアピールせんばかりに。

団体駐車場から入口までは500mではなくせいぜい300mです。

パワハラではないが、2023年7月15日(土)~開催された姫路の歴史博物館での「海洋堂と博物館」、AM10時頃に訪問したところ、明らかに駐車スペースではない入り口からすぐ近くの場所、車が止められないようにわざわざ置物までしているところに黒のアルファードが止まっていた。何故こんなところに車が止まっているのだろうかと不審に思ったが、中に入ったら斎藤知事がいたので、納得した。あの僅かな距離ですら歩きたくなかったのであろう。であれば、20m歩いて激怒するというのも納得だと職場で話していたが、そもそも歩きたくないのであればさっさと職を辞してはいかがか。

歴史博物館は姫路城の裏にあります。

兵庫県立歴史博物館

職員アンケートに目を通す限り、ハラスメントについてはアウト判定するのが妥当です。

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