花の都のエトワール凱旋門に人も車もいないのはなぜ?

ドゴール広場

世界でもっとも有名なラウンドアバウトはパリ・ドゴール広場の12差路です。シャンゼリゼ通り(画像では東に伸びる幅広の道路)の西の起点であり、中央にはエトワール凱旋門があります。

ドゴール広場

北東側にバスが停まっていますが、これほど見事なすっぴんのドゴール広場画像は珍しいのではないかと思われます。中央広場に行くには地下通路経由ですから、人がいないのは凱旋門の休業日だったのでしょう。ロータリーに車の姿が見えないのがちょっと解せません。

影の方向からすると、時刻は午後1時前後のようです。撮影日の2023年10月16日は月曜日です。この時間帯でこの交通量は理解できません。凱旋門は世界でも指折りのザ・観光名所です。TOP10ではないかもしれないにしても、確実にTOP30には入るはずです。

革命記念日の7月14日はバスチーユ牢獄襲撃の日で祝日です。マリー・アントワネットが処刑されたのが1793年の10月16日ですが、祝日ではありません。2021年は反ワクチンデモの関係で外出自粛が呼びかけられていたようです。2023年については確認できませんでした。

ところで、日本では歩行者用信号機は縦長が主流です。おフランスのコンパクトな歩行者用信号が私は結構好きだったりします。人の目線の高さに設置されていますので、子どもにはやさしいのではないかと思われます。

フランスの歩行者用信号

宮古市鍬ヶ崎のラウンドアバウト

ドゴール広場のロータリーは信号もなく一時停止義務もありません。フランスは右側通行ですので、ロータリー内は反時計回りの一方通行です。日本のラウンドアバウトは時計回りです。

日本では珍しいラウンドアバウト交差点がアメダス宮古の近くにあるのに気づきました。交差点の標高は3mほどです。これはあれに違いありません。

鍬ヶ崎のラウンドアバウト
宮古(地理院タイルを加工)

被災地の復興事業でラウンドアバウトが設置されているケースは大船渡や宮城県でも見られます。ラウンドアバウトなら地震で信号機が倒れて交通障害になることもありませんし、停電時の通行は平常どおりです。

震災前2010年9月の航空写真です。もともとは住宅街でした。

震災前

ちょっと正視に耐えない震災直後の航空写真です。全長20~30mの船が3艘打ち上げられています。

震災後

ラウンドアバウトは2017年3月の供用開始ということです。

復興後

本州最東端の魹ヶ崎(とどがさき)

2007年に無人化されたアメダス宮古は標高40m以上の高台にあります。当日の気象観測は10分機材味では15:20が最後です。ということは、停電による欠測と思われます。

気象庁>宮古(岩手県) 2011年3月11日(10分ごとの値)

観測が再開されたのは4月1日の13時前ですが、その後も断続的に欠測が生じており、完全復活と言えるのは4月23日です。

ところで、宮古市の魹ヶ崎は本州最東端です。大間崎や潮岬とくらべるのは失礼だとしても、地名のインパクトと覚えやすさから最西端の毘沙ノ鼻(びしゃのはな)より認知度は高いかもしれません。

本州最東端の魹ヶ崎
魹ヶ崎(地理院タイルを加工)

アクセス上の難易度はかなり高く、宮古駅から車で40分のうえ漁港かキャンプ場に車を置いて山道を徒歩1時間です。到達者総数は最西端に及ばないだろうと思われます。「魹」の字が使われている地名としてはここが南限です。

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