Wikiに裏金記載なし、不記載648万の加田裕之参議院議員

加古川家庭教会

加古川に架かる最下流の橋は相生橋です。東詰に加古川家庭教会があります。

加古川家庭教会
加古川家庭教会(地理院タイルを加工)

2014年12月のストビューまで「ビジネス旅館 双見園」の看板が掲げられており、2017年8月以降のストビューでは教団施設です。

加古川家庭教会

外観は旅館当時と変わっていません。旅館を教会に転じるのはなかなか難しそうな気もします。部屋食タイプの旅館ではなさそうですから、食事用の広間が礼拝室になったのかもしれません。

加古川家庭教会

別に加古川とつながるものではありませんが、来年改選を迎える加田裕之参議院議員が旧・統一教会(統一協会)との接点として報じられたのは次のとおりです。自民党点検では(2)で氏名公表されています。
(1)2019年2月、関係者がパー券2枚(4万円分)を購入
(2)2019年8月、垂水区の舞子公園「PEACE ROAD 2019 in Japan」に出席して挨拶
(3)関連団体のイベントに複数回メッセージ

不記載額648万円

加田氏は奥谷通代議士(在任1998~2003、繰り上げと比例で当選2回、奥谷謙一氏の実父)の公設秘書などを経て、2003年に兵庫県議に初当選(神戸市長田区選挙区)。県議を4期務めて臨んだ2019年参院選は辛勝でした。

2007108民主、86自民、26共産、18ネット
201069自民、51民主、41みんな、40民主、19共産
201386自民、59維新、34民主、22共産、17みんな
201664自民、54公明、53維新、42民進、22共産
201957維新、50公明、46自民43立憲、16共産
202265維新、56自民、45公明、26立憲、15共産
▲参議院兵庫選挙区

維新の台頭で真っ先に影響を受けるのは今の立憲に連なる第1野党です。公明は3人区になった2016年から議席を確保していますが、兵庫県に50万票の公明票はありません。自民の推薦を受けて自民票を回してもらっています。

Wikipedia「加田裕之」のページでは、統一教会との関係は掲載されていますが、安倍派裏金不記載についての記述がありません(24/11/30時点)。不記載額648万円で戒告処分を受けており、先の総選挙で落選した高鳥修一氏の544万円や細田健一氏の564万円より多額です。

2018
20190
2020204万
2021210万
2022234万
5年計648万
▲堀井氏の不記載額

加田氏は議員2年目から安倍派の裏金文化に染まったことになります。

全額繰越で収支報告書を訂正

2020年の収支報告書はすでに公開期間を過ぎてしまいました。2021年と2022年の収支報告書は2月5日付で訂正されています。若干遅めですが一般的には許容範囲内です。

2021(2/5付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額20,642,86024,782,8604,140,000
(前年からの繰越額)1,257,9463,297,9462,040,000
(本年の収入額)19,384,91421,484,9142,100,000
支出総額18,570,52318,570,5230
翌年への繰越額2,072,3376,212,3374,140,000
「自由民主党兵庫県参議院選挙区第三支部」収支報告書(令和3年分)
2022(2/5付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額20,140,50726,620,5076,480,000
(前年からの繰越額)2,072,3376,212,3374,140,000
(本年の収入額)18,068,17020,408,1702,340,000
支出総額20,012,67120,012,6710
翌年への繰越額127,8366,607,8366,480,000
「自由民主党兵庫県参議院選挙区第三支部」収支報告書(令和4年分)

単純に不記載額を積み増ししただけで、支出はそのままです。3年間の不記載総額=2022年の繰越額増加分ですので、別途プールしていただけということになります。

問題はなぜこういう処理をしたのか、です。派閥事務局からの指示なのでしょうが、事務局の誰が加田氏側の誰にどう指示したのかを政倫審では語ってほしいものです。まあ、辞めた秘書が聞いたのかもしれませんけど…。

人件費率は50%

2021年と2022年に開いた政治資金パーティーは1回のみでした。

2022/12/19ANAクラウンプラザホテル神戸12,290,000564
▲加田氏の政治資金パーティー

選挙区支部の収支は次のとおりです。

選挙区支部2021年2022年
当年の収入額21,484,91418,068,170
 パーティー収入等00
 党費904,900908,150
支出総額18,570,52320,012,671
 人件費9,521,56210,796,095
 光熱水費291,378313,262
 備品消耗品費1,873,6472,342,210
 事務所費3,328,0292,826,602
 組織活動費1,980,8342,862,279
 選挙関係費00
 機関紙等発行事業費575,073872,223
 調査研究費00
 寄付・交付金1,000,0000
▲「自由民主党兵庫県参議院選挙区第三支部」収支報告書(令和4年分)など

資金管理団体「かだ裕之後援会」は次のようになっています。

資金管理団体2021年2022年
当年の収入額2,698,00213,500,004
 パーティー収入012,290,000
 党費00
支出総額1,972,6305,836,294
 人件費1,250,0491,601,641
 光熱水費00
 備品消耗品費125,584313,863
 事務所費152,567104,396
 組織活動費441,4501,345,799
 選挙関係費00
 機関紙等発行事業費2,9802,470,595
 調査研究費00
 寄付・交付金00
「かだ裕之後援会」収支報告書(令和4年分)など

2年間の支出総額は約4600万円です。

人件費総額は2年間で約2300万ですので私設秘書は2~3人ということになります。

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