陳述書を添付した7/12付のメール
数日前から須田慎一郎氏らが奇妙なことを言い始めています。問題の7月12日付のメールは、元県民局長夫人が議会宛に送付したものです。
「取材するユーチューバー」を自称する須田氏が動画で指摘している「事実関係」は、
(1)知事選後に某県議がメールの件で県警の事情聴取を受けた
(2)このメールがフォーマットから兵庫県の公用PCを用いて作成されていることが明らか
という2点です。
ガセを掴まされた可能性はあるとしても、(1)はそういう話を聞いたということでしょうし、「メールの件」と特定されている以上、そのソースは捜査員になるはずです。議員本人に当てたかどうかの言及はありません。
ブラックリスト
(2)については、メールのフォーマットが県の様式であることから、このメールは公用PCから送られているとの意味不明な主張です。印刷文書はプリントアウトするPCに依存しますので、公開されている印刷文書だけで送信側PCを特定することなどできません。
メールヘッダで絞り込むことは可能ですが、ヘッダは公開されていません。それに、須田氏はヘッダに対して一切言及していません。県の公用PCで印刷したのですから、県のフォーマットで印刷されるのは当たり前です。
そのうえで、須田氏はこのメールを本当に夫人が書いたのかどうかについて疑問を呈しています。喪主が葬儀の翌々日にこんなメールを送るものなのか、精神的物理的にそんな余裕はないとの主張です。
もっとも身近にいた遺族が故人の「最後の言葉」に忠実に対応することがそんなに不自然でしょうか。中1日なら十分です。分量自体、1時間かけて練り上げるほどのボリュームではありません。
このメールに添付されていたのが10ページ以上に渡る陳述書と音声ファイルです。どうやら須田氏らは、この陳述書そのものを元県民局長本人が書いたものではないと否定したいようです。
ちなみに私は静岡県知事選以降、須田氏の動画については「興味なし」か「おすすめ表示しない」を常に選択しています。
なお、須田氏は議員の個人名を出すことを慎重に避けています。これは彼らのパターンです。メルチュ仕様は「種まき→育成→収穫」の3段階でしたが、育成に水やりと草取りがあり収穫後の天地返しを加えた5段階の役割分担が成立しているようです。今回の須田氏は水やり担当です。
事情聴取と初七日
須田氏の動画が公開される少し前から、陳述書を書いたのは投票日翌日に議員辞職した竹内氏ではないかとの憶測が出回っています。というわけで、メールを送ったのは夫人ではなく竹内氏だと断定された切り抜き&解説動画に発展する次第です。
捜査機関は事情聴取により供述調書を作成しますが、事情聴取の対象となるのは被疑者に限定されるわけではなく、被害者や目撃者なども含まれます。仮にある人物が事情聴取を受けたのが事実だとしても、その人物に嫌疑があることを示すものではありません。
竹内氏は元県民局長が3/12に外部通報した10人(社)の1人です。奥田敬和氏の学生秘書で新進党学生部の初代代表幹事を務めたようです。早大卒業後はセブンイレブン・ジャパンと新党友愛事務局を経て2003年に姫路市議、2007年から兵庫県議で5期目でした。
「Web版ひであき日記」の最後の投稿は10月27日付の「母とお別れ…」と題する投稿です。斎藤氏がmerchu社作成のスライドを使って政策発表会見を行った10/23、県議会の本会議中に竹内氏は母親を亡くしたようです。
選挙期間中、立花氏本人による凸こそありませんでしたが、あの集団のこれまでの実績から事務所や自宅に何もなかったということは到底考えられません。被害届を出していてもちっとも不思議ではない立場にいたのが竹内氏です。
被害届が受理されれば聴取されることになるでしょうし、門前払いで調書の作成に至らなくても、外形的には被疑者として聴取を受けたのと同じです。つまり、須田氏の17ほどの動画での発言は逃げ切れる範囲です。
竹内氏の母親が亡くなったのは23日、投稿は27日の初七日法要を終えたあとです。元県民局長夫人のメールは初七日の当日だそうです。時間的には午前中に法要を済ませてからのメールだと思われます。初七日は区切りとして妥当かと思われます。
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