15自治体あった昭和村や昭和町、現存は福島・群馬・山梨

昭和村と昭和町

大正から昭和への改元は1926年12月25日です。翌1927年11月に福島県野尻村と大芦村(おおあし-むら)が合併して昭和村が発足しています。これ以降、昭和村あるいは昭和町を名乗った自治体は全国に15自治体(村12、町5、重複2)あります。

自治体発足消滅現況
A福島)昭和村1927/11/23現存昭和村
B東京)昭和村1928/01/011941/01/01(町制施行)
東京)昭和町1941/01/011954/04/01昭島市
C熊本)昭和村1928/09/141956/04/01八代市
D高知)昭和村1928/11/101957/08/01十和村→四万十町
E香川)昭和村1929/04/011954/04/01陵南町
F大阪)昭和村1931/01/011932/04/01西能勢村→能勢町
G広島)昭和村1931/04/011956/10/01呉市
H千葉)昭和町1932/07/011955/03/31袖ヶ浦市
I奈良)昭和村1935/02/111953/12/10郡山町→大和郡山市
J秋田)昭和町1942/03/242005/03/22潟上市
K山梨)昭和村1942/07/011971/04/01(町制施行)
山梨)昭和町1971/04/01現存昭和町
L岡山)昭和町1952/04/011972/04/22総社市
M長野)昭和村1955/04/011956/09/30川中島町→長野市
N大分)昭和村1956/02/011957/04/01弥生村→弥生町→佐伯市
O群馬)昭和村1958/11/01現存昭和村

昭和の大合併後は5自治体に絞られ、1972年に岡山の昭和町(L)が総社市に編入され、2005年に秋田の昭和町(J)が潟上市(かたがみ-し)になりました。

昭和村と昭和町

現存自治体は福島(A)と山梨(K)と群馬(O)の1町2村です。

財政力指数昇順10位の福島・昭和村

昭和村と昭和町

先日更新した「区市町村の財政力指数 降順&昇順100自治体」で、昇順10位タイだったのが福島県の昭和村です。奥会津と称される7町村の1つになります。村内に鉄道は通っておらず、JR只見線・会津川口駅か会津鉄道・会津田島駅が最寄り駅です。

福島県昭和村
福島県昭和村(地理院タイルを加工)

地図の茶色▲は町境の山です。赤マーカーは村内最低標高と思われる地点になります。国道400号沿いに北上するのが野尻川で、金山町(かねやま-ちょう)の会津川口駅付近で阿賀野川水系只見川に合流します。おそらく村内にコンビニはなく、GSもここが唯一のようです。

JA会津よつば昭和SS

温泉宿は1軒あります。スキー場はありません。気象庁のアメダス観測所はありません(最寄りは金山)が、温度と湿度は1日5回の定時観測値が公表されています。

■ 昭和村>気象情報室 昭和基地
■ 昭和村観光協会>ライブカメラ(積雪状況)、アクセス(通行止め情報)

財政力指数降順35位の山梨・昭和町

一方、山梨の昭和町は財政力指数が降順で全国35位タイです。40位・忍野村や46位・山中湖村は観光地としての恩恵ですが、甲府に隣接する昭和町にはパナソニックやテルモの工場があります。

山梨県昭和町
山梨県昭和町(地理院タイルを加工)

人口・面積・人口密度を比較すると次のようになります。人口は福島県昭和村の約20倍、面積は約20分の1です。

福島県昭和村1,114人209.46k㎡5.3人/k㎡
山梨県昭和町21,687人9.08k㎡2388.4人/k㎡
▲2024年12月1日時点の推計人口

釜無川左岸にやや不自然な道路があるのに気づきました。このピンクの線は厳密には昭和町ではなく中央市(←田富町)です。いわくありげな道路です。

玉幡飛行場跡

北側には放射状の噴水広場があります。農林高校の敷地内です。下の画像付近は甲斐市(←竜王町)になります。

玉幡飛行場跡

昭和初期、警察学校付近には競馬場があったそうです。競馬場は数年で廃止されて玉幡飛行場(陸軍飛行学校)になり、当時の噴水広場が今は農林高校の敷地内に組み入れられたようです。で、ピンクの線は飛行場南端の敷地境でした。

戦前の施設とはいえ滑走路は平坦でなければ役にたちません。平坦でそこそこ広大な土地が工業団地として提供されたということのようです(しかもそこだけ昭和町)。

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