臨時のアメダス
東日本大震災後、主に東北の太平洋岸9か所に臨時のアメダス観測所が設置されました(既に廃止済み)。土砂災害警戒のために雨量観測網を強化しようという趣旨だったものと思われます。阪神・淡路大震災でも3か所の雨量観測所が設置されています。

観測所 | 観測期間 | 標高 |
芦屋 | 1995/3/24~2004/3/1 | 50m |
神戸塩屋 | 1995/3/25~2004/3/1 | 60m |
淡路町 | 1995/3/20~2004/3/1 | 3m |
芦屋はおそらく消防署の東山出張所のようです。適切なスペースはありませんので屋上設置だったのではないかと思われます。

北淡震災記念公園 野島断層保存館
JR塩屋駅と山陽塩屋駅は海沿いですが、アメダス神戸塩屋は高台にある神戸市立塩屋中学校だったものと思われます。グラウンドの標高が60mほどです。

アメダス淡路町は絞れませんでした。標高3mなら岩屋漁港まで150m以内だったはずです。旧・淡路町は2005年の5町合併で淡路市になっています。
アメダス淡路町付近から8.5キロほど離れた震央近くの野島断層は旧・北淡町です。断層は建屋で覆われて保存されています。

3地点の雨量
阪神・淡路大震災(兵庫県南部自身)で震度7判定されたのは、垂水区・西区・北区を除く神戸市と西宮市、芦屋市、宝塚市、津名町、北淡町、一宮町です。淡路町は震度6でした。
3地点の通年観測は1996年から2003年の8年間です。当時の神戸海洋気象台を含めた4地点の年降水量を比較してみました。神戸海洋気象台は1999年9月に移転し、2013年から神戸地方気象台に改称しています。

芦屋、神戸、淡路町の3本は交わることがありませんが、神戸塩屋だけは4地点中2位もあれば4位もあります。200~300ミリ差ぐらいならひっくり返ることがあるようです。
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