北大東島はニューギニア生まれなのだろうか？

北大東村のWebサイトに次のような記載があります。北大東島は4800万年かけてフィリピン海プレートを移動してきたそうです。

パラオの北だとすればフィリピン海プレート内ですから納得ですが、よくわからないのが「ニューギニア諸島」です。ニューギニア島はオーストラリアプレートに属します。

プレート境界を2つも超えて移動することがあるのだろうかと思うわけです。4800万年前のプレート境界が今と同じとは限りませんけど…。

南大東村観光協会のWebサイトでも「ニューギニア諸島」との記述です。

図示されていますので「出生地」を特定することができました。

赤道付近のようですが、ここは太平洋プレートです。

付近の海域には世界最深のマリアナ海溝があります。

パラオの東付近はヤップ海溝という名称のようですが、太平洋プレートはフィリピン海プレートの下に沈み込んでいます。

南北の大東島は緯度経度の座標的にはオレンジ付近で誕生し、北上している間に太平洋プレートがフィリピン海プレートを押し込んだということであれば、話としては理解できます。4800万年前ならジャワ原人（130万年～170万年前）よりはるかに昔です。

なお、2010年5月26日の南大東島近海地震（M6.4、震源の深さ48キロ）では北大東島が震度4だったのに対して、震源に近い南大東島では2地点とも震度2でした。南大東島では20世紀以降まだ震度4がありません。