2月定例議会
昨日（2/7金）、神戸地検と兵庫県警が合同でメルチュの家宅捜索に踏み切りました。私は週明けと踏んでいましたので、タイミングとしてはやや早めです。
公選法の買収・被買収事件はワンセットです。被買収側のメルチュが強制捜査を受けた以上、買収側にも捜査の手は及んでいることになります。強制捜査は裁判所の令状が必要です。県警＆地検だけでなく裁判所も一定程度の容疑を認めたわけです。
強制捜査をかけて何もなかったという話にはなかなかなりにくいものだと思われます。まして、知事は県警の上司です。「嫌疑不十分」はあり得るとしても、「嫌疑なし」では面目丸つぶれです。
兵庫県議会の2月定例議会は18日（火）から37日間の日程で開催される予定です。国会議員と異なり知事に不逮捕特権はありませんが、予算審議中に知事が強制捜査を受けるのはなんとも見栄えが悪い話です。
ただ、2002年3月には徳島県知事が議会開会中に逮捕された前例があります。逮捕したのは東京地検であって徳島県警ではありませんでした。県警の来年度予算が審議されている最中に、上司である知事を県警が逮捕するということにはならないのでしょう。
地検と県警の合同捜査だったというのが肝です。2006年の宮崎県知事の逮捕は、12月4日に辞職した知事が4日後に逮捕されたものです。逮捕したのは宮崎県警でしたが、知事を辞めた後でしたので現職知事ではありません。
11月25日に予定されていた百条委員会を蹴って全国知事会に出席した斎藤知事は、メルチュへの支払いを認めたうえで契約書の存在を仄めかしました。翌々日の代理人弁護士の記者会見には斎藤氏は同席せず、口頭契約だったという話になって見積書さえ示されませんでした。
処分する時間はあったにせよ、捜査側は契約書あるいは（最初の）見積書の痕跡を入手したいに違いありません。斎藤氏が「法に抵触することはないと認識している」と「代理人にお任せしている」を繰り返すのは、既に刑事事件の容疑者の立場を自覚しているようにも見えます。
もし現職知事が逮捕される事態になれば、2006年の和歌山県知事以来です（辞職表明後の逮捕でしたが…）。
祖品氏のX投稿
この「事件」の登場人物は実に多彩で興味深くもあります。
11時8分のX投稿です。メルチュへの強制捜査が報じられたのは正午前でした。ガサの映像はありませんが、関係先4箇所ということです。一般的には個人宅への家宅捜索は出勤前の早朝であることが多いはずです。
祖品氏は折田氏から連絡を受けて、大阪天満宮に行ったのかもしれません。どうやら自由行動できる会社員のようです。で、より注目されるのは「徳永先生をお守りください」です。福永弁護士は例によって強気な動画を配信しているようですが、徳永弁護士については嫌疑がかかっているという話を私は知りません。
祖品氏は中国系不動産会社の社員だと報道されています。旧・統一教会（統一協会）は台湾に進出して2019年には「世界平和華人連合」を創設しています。台湾にはかなり深く食い込んでいるようです。
一方で中国本土との関わりはあまり聞きません。中国では邪教扱いされているという話しか聞いていませんでした。2023年のWFWP女子留学生日本語弁論全国大会では中国人留学生が優勝していますので、接点がないわけではないのでしょう。気になるところです。
なぜ、よりによって都を追われた道真を祀る天満宮に行ったのか理由がよくわかりませんが、冤罪だと主張したいのかもしれません。
祖品氏は大阪天満宮を訪れたあと、天神橋筋商店街にある子守康範氏のスタジオを外から撮影しています。冬のアーケード商店街には似合わないサングラス姿です（49:11頃から登場）。
【2025/02/09追記】当日の祖品氏の足取りは、徳永事務所→大阪天満宮→子守氏のサテライトスタジオということです。南森町の徳永信一事務所と大阪天満宮は徒歩3～4分です。
高見ちさき姫路市議
狂乱しているとしか思えない暴走市議もいます。
教員が休日に選挙応援することは何ら妨げられていません。教員が自らの所属労組が支援する候補者を応援することはあり得る話です。団結権が認められている教員と認められていない警察官を同列視してしまうことのほうが不思議です。
高見氏はこれに先立つ9:15に「兵庫県警の内部では知事選において、特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするように通達されていたと聞いた」と投稿しています。一般的には「通達」とは文書だと解されるはずです。
「県警の一部では…ように指示されていた」なら話として通らなくもありませんが、組合がない警察で「通達」が出るとすれば本部長名なりそれなりの役職者によるものでしょうし、県警そのものが主体だと言ってしまっているわけです。県警が否定して抗議するのはごく当たり前です。
まだ削除されていませんが、削除を止められていないか心配になります。大判・小判だけでは終わらない展開を私は期待しています。
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