新千歳空港の手前に見えるレーダーは気象庁のものだった

新千歳空港のレーダー

札幌から車で新千歳空港に向かうとターミナルビルの手前で右手にドップラー・レーダーが見えます。

形状的には気象レーダーのようですが、道内の気象レーダーは3か所(小樽の毛無山、釧路の昆布森、函館の横津岳)で千歳にはなかったはずです。私はてっきり国交省のレーダーなのだろうと思っていました。

千歳のレーダー

これまで気づきませんでしたが、建屋に「気象庁」の3文字が掲げられています。リスト外レーダーの存在を初めて認識しました。敷地的には新千歳空港ではな空自千歳飛行場のエリアです。

航空気象ドップラーレーダー

厳密にはリスト外なのではなく「航空気象ドップラーレーダー」として別にカウントされており、9空港に設置されているようです。

アンテナの海抜高度地上からの高さ
新千歳空港60.6m39.9m
成田国際空港78.2m39.7m
東京国際空港45.6m43.9m
中部国際空港42.2m38.5m
関西国際空港41.0m39.8m
大阪国際空港51.3m33.3m
福岡空港21.8m14.9m
鹿児島空港310.7m43.4m
那覇空港42.7m38.6m
気象庁>空港気象ドップラーレーダーによる観測

羽田は空港行モノレールの整備場前駅の手前で左手の海上保安庁車庫越しにその姿を拝むことができるようです。

羽田のレーダー

伊丹は大阪方面とは逆方向です。

伊丹のレーダー

福岡は2022年11月撮影のストビューでは建設工事中ですので、2023年度からの稼働ではないかと思われます。

福岡のレーダー

那覇のレーダーはターミナルビルの隣で発見難易度が低めです。気づきませんでしたが…。

那覇のレーダー

札幌、千歳、苫小牧の積雪深平年値

さて、もともと今日のテーマはレーダーではなく、千歳ではなく苫小牧に空港を作ったほうがよかったのではないかというものでした。札幌、千歳、苫小牧の積雪深平年値は次のとおりです。

札幌、千歳、苫小牧の積雪深平年値
気象庁>千歳(石狩地方) 1月平年値(日ごとの値)主な要素 など
新千歳空港
新千歳空港(地理院タイルを加工)

アメダス千歳の2月11日の日降雪量は10センチでした。新千歳空港では100便以上が欠航、約1600人が空港内で夜を過ごすことになりました。日降雪量10センチ以上は千歳が年6.2日ですが、苫小牧なら3.8日平均です。

集計期間10cm以上20cm以上
千歳2007-20246.22日1.00日
苫小牧1954-20243.83日0.75日
気象庁>苫小牧(胆振地方)年ごとの値 詳細(日照・雪・その他)など

千歳飛行場はもともと陸軍管轄です。竣工後に海軍が北海道で航空基地建設を立案した際には苫小牧も候補地に挙がっていたようです。新千歳空港の整備基本計画策定は札幌五輪後の1973年(着工は1975年、開港は1988年)です。

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