異例の明け方会見
霧島の新燃岳が噴火警戒レベル「3」に引き上げられました。気になるのがその発表時刻です。会見の設定は午後の正時が通常で、早くても午前10時が一般的です。現状でレベル「3」は全国6か所あります。
- 2020/12/08 14:00 西之島
- 2021/08/16 14:00 福徳岡ノ場
- 2022/07/27 20:00 桜島
- 2023/01/26 19:30 ベヨネース列岩
- 2024/09/19 11:00 須美寿島
- 2025/03/30 03:53 霧島・新燃岳
レベル「2」も調べてみました。
- 2007/12/01 10:01 硫黄島
- 2021/03/08 14:00 薩摩硫黄島
- 2023/03/23 15:30 浅間山
- 2024/03/27 11:00 諏訪之瀬島
- 2024/10/02 15:00 岩手山
- 2025/01/16 22:00 御嶽山
- 2025/03/24 19:20 焼岳
朝刊に間に合う時間ではありませんが、朝のニュースには乗せてほしいという意図はあるのでしょう。深読みするまでもなく、今日のお出かけを控えさせたいということのようです。

霧島連山
霧島の最高峰は標高1700mの韓国岳(からくにだけ)です。朝鮮半島が見えるから韓国岳という俗説はありますが、実際には見えません。鹿児島ではサツマイモを唐芋(転訛して「カイモ」)と呼びますので、「唐国岳」が韓国岳になったものと思われます。

山頂に天の逆鉾がある高千穂峰(たかちほのみね)が標高1574mで霧島連山の第2峰です。新燃岳(しんもえだけ)は韓国岳と高千穂峰のちょうど中間にあり、山頂標高は1421mです。高千穂峰側では西側の御鉢(おはち)が、韓国岳側でも北北西の硫黄山がそれぞれ噴火警戒レベル「1」です。

もし新燃岳火口3キロで入山規制となると、一部宿泊施設がエリア内に含まれることになります。青い川も3キロ圏内です(火口から2.5キロ)。

4キロなら大浪池(おおなみのいけ)もすっぽり圏内です。
消えた火口湖
新燃岳には2011年1月の噴火まで火口湖がありました。

噴石や降灰で埋もれたまま現在に至っています(画像の白い線は県境です)。

前回の噴火は2017~18年です。2017年10月5日に噴火警戒レベル「2」に引き上げられ、10月11日に噴火、警戒レベルは同日「3」に上げられました。翌2018年3月の爆発的噴火で警戒範囲が4キロに拡大されています。
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