百条委員会の委員長
2021年の兵庫県知事選で斎藤氏を担いだ自民党県議は次の11人です。2023年の県議選ではこのうち8人が当選しました(松本氏は2024知事選と同時施行の補選で6選)。自民党内の斎藤ファーストペンギンのうち百条委員会の委員に選任されているのは奥谷氏1人です。
石川憲幸 | 丹波市 | 7回 |
松本隆弘 | 明石市 | 落(6) |
内藤兵衛 | 西脇市&多可郡 | 5回 |
北野実 | 姫路市 | 4回 |
中野郁吾 | 西宮市 | 落 |
山口晋平 | たつの市&揖保郡 | 4回 |
奥谷謙一 | 神戸市北区 | 3回 |
五島壮一郎 | 姫路市 | 落 |
戸井田祐輔 | 姫路市 | 3回 |
中田慎也 | 伊丹市 | 3回 |
橘秀太郎 | 豊岡市&美方郡 | 2回 |
奥谷氏の実父は1996年の衆院選に兵庫2区から立候補して落選しましたが、1998年に比例近畿ブロックで繰り上げ当選、2000年は公明党との関係で比例単独に回り再選されました。任期途中の2003年に51歳で病死しています。1985年生まれの奥谷謙一氏は甲南高校在学中です。
奥谷氏は2015年の統一地方選で県議初当選、目下3期目です。都道府県会議員は全国に2600名ほどですが、去年8月にはWikiに奥谷氏のページが新規作成されています。もはや全国的知名度です(悪名ではなく)。
右腕であるべき副委員長が陰で妨害工作をしていた中で、「百条委員会は最後までやり通してほしい」との元県民局長の遺志に応えたのですから、その手腕が評価されることに異存はありません。
東にあっても南口
JR神戸駅は東海道本線の終点であり、山陽本線の起点駅です。高架駅の中央改札を出ると、左が北口(山側)で右は南口(海側)です。

神姫バスの「神戸駅南口」バス停は、JR神戸駅東側の北寄り(大阪方面)にあります。下の地図の赤マーカーです。

これには思わず「異議あり」を唱えたくなりますが、事情を理解できないわけでもありません。たまたま神戸駅付近の線路が南北に走っているだけで、東海道本線や山陽本線はベースとしては東西の路線です。北は山で、南が海です。
周囲の景色が見えない地下街は「山の手」と「浜の手」ですので抵抗勢力は存在していますが、南とは海を意味するのだと考えれば、受け入れるしかないのかもしれません。というわけで、神戸の川は基本的には南流する川です。
裏六甲から西に流れる志染川(しじみ-がわ)
2024知事選最初の日曜日は11月3日でした。神戸市北区の奥谷氏の自宅兼事務所の前で、立花氏は午後2時半頃から30分ほど「街頭演説」しています。
【2025/03/08追記】同日午後0時5分、「チームさいとう」のオープンチャットでは「立花孝志は嘘つき政治家を許さない! 近くやから行こ」との投稿があったことが報じられています。
奥谷氏宅周辺の道路は狭いため、N党の選挙カーは150mほど離れた旧有馬街道と並走する神戸電鉄の側道に路駐していました。立花氏はここから奥谷氏宅まで歩いています。

旧有馬街道は駐車禁止ですが、側道には駐車禁止の標識はありません。下調べのうえで「街頭演説」に臨んだものと思われます。旧有馬街道と並行するのは志染川です。

「志染町」があるのは神戸市の西に隣接する三木市です。青線の志染川は裏六甲を源流として西流、ピンクの美嚢川(みのう-がわ)に合流する加古川水系の川です。

現行の衆院兵庫2区は神戸市(北区・長田区・兵庫区)に西宮市の山口・塩瀬地区を加えたエリアです。現職は公明党の赤羽一嘉元国交大臣ですので、自公連立が継続する限り奥谷氏が2区から出馬することは困難です。
奥谷氏が国政転出するなら国替えするか、参院に回るかになります。それならいっそ、そう遠くはない時期に行われることになりそうな知事選でどうだろうかと思わなくもありません。
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