赤穂市議選
赤穂市には小学校が10校あるようです。赤穂市と同じ推計人口43,000人台10市の小学校の数を調べてみました。
法定人口 (A) | 推計人口 (B) | 面積 (C) | B÷C | 小学校 (D) | C÷D | |
新潟)五泉市 | 47,625 | 43,979 | 351.9 | 125 | 9 | 39.1 |
三重)いなべ市 | 44,973 | 43,978 | 219.8 | 200 | 11 | 20.0 |
福岡)田川市 | 46,203 | 43,930 | 54.6 | 805 | 8 | 6.8 |
栃木)さくら市 | 44,513 | 43,913 | 125.6 | 350 | 6 | 20.9 |
香川)さぬき市 | 47,003 | 43,706 | 158.6 | 276 | 7 | 22.7 |
滋賀)高島市 | 46,377 | 43,696 | 693.1 | 63 | 13 | 53.3 |
鳥取)倉吉市 | 46,485 | 43,652 | 272.1 | 160 | 10 | 27.2 |
北海道)登別市 | 46,391 | 43,464 | 212.2 | 205 | 8 | 26.5 |
宮城)岩沼市 | 44,068 | 43,168 | 60.5 | 714 | 4 | 15.1 |
兵庫)赤穂市 | 45,892 | 43,101 | 126.9 | 340 | 10 | 12.7 |
人口要素だけなら赤穂市の小学校10校はやや多めという程度です。面積がほぼ等しい(したがって人口密度もほぼ等しい)栃木県さくら市は小学校が6校です。同じ10校の倉吉は赤穂の倍以上の面積です。面積要素を加えて考えると、赤穂の小学校10校はかなり多いのです。
岸和田市長選挙で永野氏が落選した4月6日、兵庫では赤穂市議選が行われていました。
当1,601 | 無現 | 当995 | 無現(前回維新) |
当1,599 | 無現 | 当964 | 無現 |
当1,440 | 公現 | 当955 | 無現 |
当1,373 | 無現 | 当752 | 共現 |
当1,347 | 無新 | 当746 | 躍新 |
当1,309 | 無現 | 当734 | 無新 |
当1,167 | 無現 | 当629 | 無現 |
当1,099 | 公現 | 落621 | 無新 |
当1,090 | 無現 | 落424 | N新 |
当1,083 | 無現 | 落308 | 無新 |
定数17に20人が立候補、躍動の会の新人が当選して、N党の新人は落選でした。
躍動の会が初当選
山谷真慶氏は3月24日付で地域政党として選管に届け出た「躍動の会」では初当選です。今年の兵庫県の新規採用職員(総合職)は150人のうち69人が辞退したそうです。黒歴史にしかならないような気がしますが、市役所勤務33年ということです。見えていないのかもしれません。

一方、斉藤雅史氏はN党にしては比較的まともな候補者のようです。宮崎出身で埼玉大卒だそうです。債権者の1人ということですので、それなりのN党支持者ではあるようです。立花氏も応援に入っています。

当日有権者数3万7401人で斎藤氏の絶対得票率は1.13%となります。実際にはより分散することになるはずですが、この数値は参議院比例区換算でN党1議席相当です。
備前福河駅のナゾ
山谷氏は赤穂西小出身ということです。

赤穂市は兵庫県南西端の自治体です。JR赤穂線は山陽本線のバイパス路線です。赤穂線の兵庫県最西端の駅は備前福河駅(びぜんふくかわ-えき)です。赤穂市福浦地区にある無人駅です。

備前福河駅の開業当時、駅があったのは岡山県福河村(ふくかわ-そん)でした。開業後まもなく福河村は日生町と合併しますが、福河村のうち福浦地区の住民は赤穂市との合併を望んでいました。
- 1889/06/01 福浦村と寒河村で岡山県福河村が発足
- 1955/03/01 播州赤穂駅から日生駅(ひなせ-えき)間が延伸、備前福河駅が開業
- 1955/03/31 福河村が日生町と対等合併(新・日生町)
- 1962/04/01 備前福河駅と日生駅の間に寒河駅(そうご-えき)新設開業
- 1963/09/01 福浦地区が日生町から分離し、赤穂市と越県合併
このため、合併協定書には合併後に福浦地区の分町を認めるとの付帯事項が加えられていました。岡山県側はこれを反故にしようとしたらしく、越境合併が認められたのは1963年のことです。
ここでナゾがあります。駅の開業当時、他に福河駅は存在していません。大分県豊後大野市に「福河内」という地名がありますが、鉄道は通っていません。重複しないのに、わざわざ「備前」を冠する必要があったのかが最初のナゾです。
1962年に寒河駅が開業します。福河村はもともと福浦村と寒河村が合併しており、福河は合成地名です。寒河駅が新設された以上、備前福河駅を福浦駅に改称してもよかったはずです。横浜市の金沢シーサイドラインに福浦駅はありますが、開業は1989年と最近のことです。
さらに、福浦地区が岡山県日生町から分離され兵庫県赤穂市と合併した際は、「備前」を外す絶好のチャンスでしたが、いまだにスルーされたままです。こうして兵庫県にあるのに「備前」を冠した駅名が残っているわけです。これらの経緯から福浦地区は今でも中国電力管内です。
ひょっとすると、国鉄サイドに何らかの思惑があったのかもしれません。あるいは、越境合併を阻止したい勢力が国鉄に働きかけてわざと「備前」を付けて、そのまま残したのかもしれないと疑いたくなります。
JR的には備前福河駅まで近畿統括本部の管内です。また、1939年に開業した宇野線・備前田井駅は、和歌山線に田井ノ瀬駅があるだけで、重複する同一名称の駅がありません。たまたまこうなったのかもしれませんが…。
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