対馬空港
長崎県対馬病院は空港の近くです。2015年5月開院ということですから、もうすぐ10周年です。この場所に病院を建てれば、屋上ヘリポートは不要です。

3月6日(日)13時30分に対馬空港を離陸した医療用ヘリに乗っていたのは、患者とその息子、医師と看護師、それに操縦士と整備士の6人ということです。14時10分に福岡和白病院に到着する予定でしたが、13時43分には連絡が、同47分にはGPS信号も途絶えたようです。
海保の捜索が始まったのが14時50分、プロペラを下にした転覆状態で漂流中のヘリを巡視船が発見したのが17時過ぎということです。

機体の損傷が限定的であることから、ヘリは墜落したのではなく不時着水を試みたものと思われます。濃霧で視界を失ったとの説もありますが、遭難信号を発信できないほどの急転だったのかという疑問はあります。メーデーが出ていれば捜索は1時間早く始まっているわけです。
福岡和白病院
下北半島の川内川(かわうちがわ)支流に「和白沢」があるものの、和白はほぼオンリーワンの地名です。志賀島に連なる「海の中道」の根元部分に当たります。

1960年まで自治体としての和白町(わじろ-まち)があり、和白町役場の跡地には和白公民館が建っています。和白病院から600mほどです。

福岡和白病院は屋上ヘリポートを備えています。

年80件ほどヘリ移送していたということです。
奈多ヘリポート
海の中道には、もともと福岡第一飛行場(雁ノ巣飛行場、ブレディ飛行場)がありました。アメリカから返還されたのが1977年で、跡地は主にリクリエーション施設として整備されました。

福岡航空交通管制部の施設は残っており、福岡空港の過密化に伴い「福岡空港奈多地区(奈多ヘリポート)」が開港したのは2020年3月です。

福岡市消防局の消防航空隊は奈多が拠点です。
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