2024兵庫県知事選と同日投票の県議補選・明石選挙区

明石選挙区

2024年11月17日投開票の兵庫知事選と同日投票となったのが明石と尼崎の県議補選です。明石では2023年統一地方選でトップ当選した橋本慧悟氏が10月27日投票の衆院選・兵庫9区から西村康稔氏の対抗馬として出馬したために補選が行われました。

2019年2023年2024年
北口 寛人 18,535 16,195
松本 隆弘 16,381 11,390 60,472
伊藤 勝正 14,467 15,863
岸口 実 13,511 15,922
中西 礼皇 10,844
橋本 慧悟 32,060
中山 高志 55,364
福原 由加利 7,863
伊藤 和貴 5,247 11,944
横山 伸吾 3,258
森 勝子 5,018
▲明石選挙区

2023年に橋本氏トップ当選の煽りを受けて落選していた元議長で1962年生まれの松本隆弘氏が6回目の当選を果たしています。補選の候補者は3人です。中山氏は橋本氏の後継で知事選では稲村氏支援になります。共産党の伊藤氏は大沢氏支援です。

この構図からすれば、松本氏が斎藤氏支援に回るのは当然のことです。自民党は知事選では推薦候補を出していません。実際に斎藤氏と並んでいます。

補選には候補者を出さなかった(当時は)維新の岸口氏も、補選では松本氏支援だったようです。もともとは定数4の中選挙区ですから、別に意外なことでもありません。岸口氏は立場上、それほど鮮明に斎藤氏支持を打ち出してはいませんでした。

石井宏法・明石市議

さて、明石市議会の会派構成は次のとおりです。「市民の会」は泉房穂・前市長の直系かと思われます。だとすれば「かがやきネット」が立民系なのでしょう。明石市議会の定数は30ですから、維新の勢力がそれほど大きいわけでもありません。

8自由民主党明石6公明党
5市民の会4明石維新の会
4明石かがやきネット1日本共産党
1対話の会あかし1スマイル会
▲明石市議会(2024/11)

知事選できわめて積極的に斎藤氏支援で動いていたのは自民党の石井宏法(ひろのり)市議です。

もともと泉氏との確執が深かったようです。朝比奈氏との関係はそれほどでもなかったとはずです。

明石市議会選挙公報2023

石井氏は市議2期目です。西村氏系ではあるようです。

2019/4/212,341票(22)30/39
2023/4/232,804票(10)30/43
▲石井氏の選挙歴

川村与志人・西宮市議

今でも号泣会見が有名な野々村竜太郎・元兵庫県議は西宮選出だったはずです。Wikiを調べてみたら「野々村竜太郎」のページがありません。どうやら削除されているようです→(Wiki「ノート:野々村竜太郎/過去ログ1」)。

削除されたのは事件が発覚して号泣会見が行われた2014年です。全額返還したはずですが、在宅起訴されており、裁判の結果や供述を確認したいところです。野々村氏は2011年に西宮維新の会公認、定数7の7番目で初当選しています。

この維新は当時の大阪維新の会とは無関係です。北野高校卒ということで、本家の維新に寄せたのでしょうが、当選者が多くなる西宮規模の県議選や市議選ではこうした議員が当選してしまいがちな風土はあるものと思われます。そう言えば、杉田水脈氏は西宮市の職員でした。

西宮で積極的に斎藤氏を支援していたのが、先の石井氏のXにも登場する川村与志人市議(無所属)です。5月11日現在、Xでトップに固定されているのは斎藤氏を森健人氏とともに無所属議員2人で挟んでいる投稿です。

私の記憶では川村氏は今期限りということで2023年市議選に4期目の立候補としたはずですが、ちょっと確認できませんでした。西宮市議会維新が第1党で次のような構成です。

8日本維新の会 西宮市議団7公明党議員団
7会派・ぜんしん6市民クラブ
5啓誠会3日本共産党西宮市会議員団
5無所属
▲西宮市議会(2025/03)

無所属と言っても政党色はあまり出さないほうがいい土地柄です。川村氏の会派は保守系の「啓誠会」です。

2010/5/1617,311(5)3/5
2011/4/243,235(10)42/54
2015/4/263,349(9)41/60
2019/4/233,256(9)41/56
2023/4/233,231(14)41/66
▲川村氏の選挙歴

被選挙権取得の25歳で2010年補選に立候補、翌年の通常選挙で初当選しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました