アメダス酸ケ湯で降雪の最終日が早くなっている

3回目の積雪5m台から失速

酸ヶ湯温泉のアメダス酸ケ湯では、今年2月に12年ぶりとなる積雪5m台を観測しました(2025/02/21「酸ケ湯で12年ぶりの積雪5m台、雨量計は機能不全」)。日最大積雪深が5mを超えたのは2月20日から24日までの5日間でした。

酸ヶ湯、肘折、津南の最大積雪深
気象庁>酸ケ湯(青森県) 年ごとの値 主な要素 ほか

結果的に509センチで終わってしまいましたが、観測史上2位の最大積雪深を観測したはずでした。ところが、昨日の酸ヶ湯の積雪は4センチです。今日中に0センチとなりそうです。

【2025/05/27追記】実際の観測値としては25日は1センチ残り、翌26日に0センチとなりました。

酸ヶ湯で積雪5mに達した過去3回の月最大積雪深は次のとおりです。今年はまだこれから6月にかけて、酸ヶ湯で雪が降ることもあるかもしれませんが…。

200520132025
10月2300
11月267169
12月13529754
1月376408128
2月442566509
3月501501471
4月475421406
5月288325216
6月6262
▲酸ヶ湯の月最大積雪深

2年続けて5月の降雪なし

一方、降雪の月合計は次のとおりです。結局、2024-2025シーズンの酸ケ湯は12月の貯金で2月に積雪5mをクリアしただけで、雪の期間としては短かったことになります。

200520132025
10月2700
11月71143189
12月279472534
1月525512389
2月235444379
3月69269170
4月9113554
5月189170
6月220
▲酸ヶ湯のつ日降雪量の月合計

去年もやりましたが(2024/05/31「アメダス酸ケ湯、5年ぶりに5月の降雪なし」)、降雪が観測された最終日を調べてみました。10日刻みです。5月の降雪ゼロは2年連続、この14年では7回目です。それ以前は1回しかありません。

酸ヶ湯の冬は短くなっているのかもしれません。

降雪という観測値

アメダス観測地点に設置されている雪量計は超音波式またはレーザー式の積雪計のみです。降雪を計測するための装置(降雪カウンター)は実在するようですが、アメダスには設置されていません。このため、降雪量は積雪量から計算した便宜的なものです。

前回紹介したものより一層極端なケースを発見しました。

1984年5月29日の15時や17時に1センチの降雪がカウントされていますが、とくに15時は日照が1時間フルにあります。雨量は0ミリで、15時の気温は16.9℃です。雪は降っていないはずですが、すでに降った雪が舞うことはあったのでしょう。

積雪計は超音波式でもレーザー式でも照射先のポイントで計るタイプですので、深夜2時や4時の1センチも風で飛ばされてそういう観測値になっただけのことかと思われます。自動観測ですから受容するしかなく、あまり使い心地のいい指標ではないようです。

なお、今年の雨量観測は2月19日昼前から3月5日夕方まで途絶えています。

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