口永良部島
口永良部島(くちのえらぶ-じま)は屋久島の西12キロにあります。12キロとは最短距離(下の地図のピンク線)です。1日1往復のフェリーは宮之浦港と口永良部港を結んでいます。所要時間は1時間40分で、これ以外の公共交通機関はありません。

屋久島は人よりサルやシカのほうが多い島ですが、泳いで口永良部に渡るサルも目撃されているそうです。もっとも口永良部にサルがいるという話は聞いたことがありませんので、チャレンジャーなサルだったのかもしれません。
口永良部島の6月1日現在の人口は59世帯86人です。商店だけでなくガソリンスタンドもあるようです。しかも、ワンボックスの軽と50ccバイクのレンタルをしているそうです。診療所はありますが、駐在所はありません。3DK家賃1万円の移住促進住宅が入居者募集中です。

居住者のいない折崎にヘリポートが設けられています。主要集落は港のある本村(ほんむら)地区になります。小中学校は新岳火口から3.0キロ、発電所は火口から2.3キロです。
噴火前と噴火後
航空写真には10年前の噴火の痕跡があります。島の最高標高は657mです。

前回の爆発的噴火から1週間後の画像です。火砕流はまんべんなく四方に流れたそうですが、とりわけ向江浜方面の緑が消失しています。

噴火前の画像はちょっと適当なものがありませんでした。

噴火警戒レベルの推移
噴火警戒レベル導入されたのは2007年12月です。口永良部は次のように推移しています。2015年5月29日9時59分に新岳が爆発的噴火、10時7分にはレベル5に引き上げられました。

10時15分には屋久島町が全島に避難指示、鹿児島県の防災ヘリが犬の散歩中に火砕流でやけどを負った負傷者などを搬送したのが12時30分ということです。
爆発時、フェリーは種子島から屋久島に向かっていたようです。フェリーは15時40分に住民全員を乗せて口永良部を出港します。定員100名に対して当時の住民は約150人ですが、定員オーバーは九州運輸局の特例許可の上だったようです。

緑の枠で囲んだ湯向(ゆむぎ)集落はフェリー乗り場まで回り込むほうがかえって危険です。海上保安庁の巡視船が住民7人を救助しています。航空写真を見ると、湯向には波止場はありますが漁船が見えません。
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